三階・国産車



 
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 本館三階は、妖之佑の大好きなヒストリックな日本車がてんこ盛りです。
 どれもこれも乗りたいものばかり。中にはとーぜん
「はうぅ〜、お持ちかえりぃ〜☆」(@『ひぐらしのく頃に』)
 と鳴きたくなるような車も……。

 

 
AAAA
AA
 一階ロビーの黒いトヨダAA型を「ご本尊」とするなら、エスカレーターを上がりきった三階で来客を出迎えてくれるこのAA型は、「奥の院のご本尊」と言ったところでしょうか。

 
AB SA
 左の写真手前はAA型から発展したAB型、奥の黒いのがAC型、そして右の写真はさらに発展したSA型です。もちろん、すべてトヨタの車です。

 
日本号 DA
 左は、たしか日本号と言ったかと……。右はダットサンのDA型です、たぶん(解説プレートを読んだはずなのですが、記憶が……)。

 
クラウン クラウン
 左は初代のトヨペット・クラウン、右はその改良型です。
 実際に見るとはっきり判るのですが、フロント・ガラスは二枚構成で、真ん中に細いピラーがあるのです。時代ですなぁ。
 

 
A50 ダットサン112 ブルーバード
 左写真の左側は、いすゞのヒルマン・ミンクスMk.VI。右側は日産オースチンA50です。車名から判るように、それぞれ外国車のノック・ダウン生産品です。こうやって欧羅巴のメーカーの技術を学んだんですね。
 中写真はダットサン112、右写真は初代ダットサン・ブルーバードです(型式は311)。210系がないのが残念。三つ並んでいれば、110系→210系→310系と、ダットサン、そしてブルーバードの発展史が目で判るのですが。ちなみに、A50を110系の前に位置させると完璧だったりします。つまり、ブルーバードにはU.K.の血が流れているのですよ。

 
4CV
 日野ルノー4CVです。これも名前から判るように、ノック・ダウン生産車です。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の大原部長が若い頃から憧れ続けていた車でもあります。

 
フライングフェザーフライングフェザー
 フライングフェザー。
 詳細は知らないのですが、カッコいい車だと思います。日産のPAOが、どことなく、これに似ている気がします。

 
フジキャビンフジキャビン
 古い国産車の中でも特に個性派なのが、このフジキャビンだと思います。理由は……言わんでもええやろ?

 
コニー
 これも詳細を知らない(手元の資料をひっくり返せば判りますが、めんどくさい)コニーです。

 
スーパーカブ ミゼット
 共に、昭和の配達の雄でしょう。左はホンダのスーパーカブ。右はダイハツ・ミゼット。
 ミゼットには後に運転室をより自動車らしく閉じたタイプもありますが、これのほうがいいですね。なんでも、未だに東南アジアでは現役だとか聞きますが。

 
コンテッサ ファミリア
 左は日野コンテッサです。今はトラック専門ですが、いすゞ同様、かつては個性的乗用車のメーカーでした。コンテッサは、このサイズの車には珍しく、実はRR方式なのです。ですから知らない人が荷物を入れようと後ろを開けると、そこにはエンジンが鎮座しているのです♪
 右はマツダの初代ファミリア。アルミ製エンジンが「売り」だったと聞いています。これのクーペ・タイプが凄いんですよ。やる気満々の挑発的な顔で。

 
500、R360クーペ、360 N360とフロンテ
 左写真の手前から、三菱500、マツダR360クーペ、スバル360です。
 右写真の左はホンダN360、右はスズキ・フロンテ。
 ……ホンダ以外は全部がRR方式ですね。

 
コスモスポーツコスモスポーツ
 知らない人はいないでしょう。マツダのコスモスポーツです。初の実用ロータリー・エンジン車です。
 下は、その心臓部、10A型エンジンです。
 ところで、すぐ上のR360クーペと見比べてみてくださいな。似てません?
10A10A
 
 
セドリック グロリアとクラウン センチュリー
 左写真は日産セドリックの初代です。縦の四つ目が特徴ですが、マイナーチェンジで普通の横四つ目になってしまいました。
 中写真の手前はプリンス・グロリア。奥はトヨペット・クラウンです。
 そして右写真は、トヨタの高級セダン、センチュリー。長らくトヨタの旗艦的な存在でしたね。乗用車としては今でも充分にステータスだと思います。これに比べたらセルシオなんてオモチャオモチャ。

 
コロナ・セダン コロナ・ハードトップ
 トヨペット・コロナです。左が4ドア・セダン、右が2ドア・ハードトップ。
 日産とトヨタの間で繰り広げられたいわゆる「B・C戦争」において、410系ブルーバードがこやつらに痛手を受けましたが、代わって登場した510ブルーバードが、ついに「B・C戦争」を終結させたのであります。つまりは、しょせんは510ブルの敵ではないということでございますね。オーッホッホッホッ♪
 だからなのか、トヨタ博物館には510ブルーバードの展示はありませんでした。

 
1600GT1600GT
 見た目、コロナですよね。でも「コロナ」ではありません。「1600GT」というのが車名です。
 まあ、要はコロナの車体に強化エンジンを載せて、足回りその他もガッチリ強化した、トヨタによる純正改造車なんですけどね。
 コロナ用OHVタイプの四気筒エンジンをDOHC化したのは凄いですが、反面、クランクが3ベアリングのままだったと聞きますから、高回転域は辛かったんじゃないかなあ、と想像しています。リア・サスペンションもリジッド・アクスル+リーフ・スプリングのままですから、ハンドリングにも問題有りでしょうし。
 つまりは、OHCエンジンとはいえ5ベアリングで、なおかつオーヴァー・スクェアでウェッジ形状の燃焼室を持ったL16エンジンと、四輪独立サスを誇る510ブルーバードSSSの敵ではないということでございますね。オーッホッホッホッ♪

 
スカイラインGT-B サニー
 左は、上のトヨタ1600GTと似たコンセプトで作られた日産プリンス・スカイラインGT-B、いわゆる初代の「スカG」。何が似ているかと言いますと、元がファミリー・ユース用のセダンにムリクリ、レース用エンジンを押し込んでレーシング仕様にしてしまった、というメーカー純正の改造車である、という点がです。これが発展し、後の「GT-R」に至ったのは申すまでもありませんね。
 右は初代のダットサン・サニーです。そもそも大衆車として世に出された車なのですが、当時大人気だったスポーティー車、510ブルーバードに手が届かなかった人たちが、その代用に買うケースも少なくなかったと聞きます。実際、これに積まれたA型エンジンはOHV方式ながら高域までスムーズに回る性格のエンジンだったため、走り屋にも受けたようです。

 
コンパーノ・スパイダー フェアレディ
 左の写真はダイハツ・コンパーノ・スパイダー。コペンのご先祖様みたいなものですか。
 右写真はダットサン・フェアレディ。手前が2000、奥は1500です。面白いのは1500で、なんと“三人乗り”だったりします。

 
ベレット 117クーペ
 今でこそ商用車専門の、いすゞの名車二つ。左はベレットGT、右は117クーペです。
 この頃のいすゞ車はイタリア色が濃いですね。ベレットは「和製アルファ」と言われましたし、117クーペに至ってはモロ、ジュジャローによるデザインでしたから。

 
GTO セリカ
 左は三菱ギャランGTO、右はトヨタ・セリカです。
 DOHC(ツイン・カム)エンジンが神話のようにもてはやされていた時代のスペシャリティ・カーですね。

 
シルビアシルビアシルビア
 日産シルビアの初代です。
 とにかく美しい車です。ボディが一体成型で、つぎめが無いというのが物凄い職人技なのです。
 実物見ると、ため息出ますよ、ホンマ。
 これは、トヨタ博物館を廻ってて、マジで欲しくなった車です。いいなぁ。
 ちなみに、これに積まれてあるOHV方式1600ccのR型エンジンは、他にフェアレディ1600と411型ブルーバードSSSに採用されています。つまり日産/ダットサンのスポーティー・カーの三役が皆、このR型エンジンなのです。
 面白いのは、フェアレディ1600の型式が「SP311」、シルビアが「CSP311」となっていること。ということはフェアレディのクローズド・ボディ版がシルビアと言えなくもない(実際、シャシーは共通だそうですが、ボディはまったくの別物です)。
シルビア
 
 
スポーツ800スポーツ800
 DOHCばかりがスポーツ車のエンジンではない。ということを証明するもう一台の雄。
 トヨタ・スポーツ800、通称「ヨタハチ」です。
 中身はトヨタの大衆車パブリカです。「嘘っ」と思うかたもおられるでしょうが、本当です。車両形式もパブリカを意味する「UP」なのです。
 しかし、パブリカだからと甘く見ては困ります。見かけの可愛らしさとは裏腹に、軽量さを武器にレースで大活躍したつわものなのですから。

 
2000GT2000GT
 当時の国産自動車として、「できることは、すべてやりつくした」と断言できる唯一の名車でしょう。
 トヨタ2000GT。
 平成、そして21世紀となった今でも、これを超える国産車は一台も現われていません!

 
77のエンジン
 トヨタ7と、そのエンジンです。

 
2000GT2000GT
 プリンスR380です。
 このエンジンを市販向けにデ・チューンしたものが、スカイライン2000GT-RやフェアレディZ432に搭載された名機、S20型エンジンなのです。

 
 
 
「はうぅ〜、おもおもおもお持ちかえりぃ〜☆」
 
 
 
逆路 順路

 
2005.6.2.

 
 
庭に出る
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