2024年4月


 
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○2024-04-01 (旧暦 如月廿三日)
 
 
 型月は、相変わらず配信開始当日にサ終する本気のゲーム。
 
 ジェレミア&アームストレイム農園のオレンジジュースは、本当に発売したらいいのにな。
 
 ボーボボ舞台化は嘘ネタでなくガチだった。
 
 
 24時間じゃ網羅しきれないよな。
 
 


 
○2024-04-02 下弦 (旧暦 如月廿四日)
 
 
 『山の怪奇 百物語 <新装版>』
 『山の怪奇 百物語 <新装版>』
  山村民俗の会 編/河出書房新社

 
 山中で起きた怪奇現象の見聞・伝承を集めた本です。
 山と渓谷社の『山怪』シリーズと同じコンセプトですね。
 当然、『山怪』と被るネタもあり、また松谷みよ子さんの民話民俗本と被るネタもあります。
 
 こんなの読むと、ポツンと一軒家に住む人は凄いな、としか。
 あの人たちはアンテナが無いから気づかないだけなのかな。
 それとも、ちゃんと真摯に暮らしてるから山の“何か”に怒られずに済んでるのかも。だいたい、祠とかお墓とか佛壇とか立派に維持しておられますし、山の手入れも欠かしてませんし。
 
 山を軽く見ちゃあかん。
 山を汚しちゃあかん。
 あらためて、そう思います。
 
 


 
○2024-04-03 一粒万倍日 (旧暦 如月廿五日)
 
 
 『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』
 『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』
  九井諒子/ハルタ コミックス

 
 以前に出たヤツの補完版ですね。物語が完結したから完全版になったってこと。
 単なる補完ではダメだと考えたのか、少しだけ豪華な装丁になってます。サイズ少しデカいし金文字だし。
 
 設定説明が充実しているのはもちろんのこと。
 完結してからの描き下ろし後日譚がいっぱいあり、また前日譚もあって、それはそれは楽しめます♪
 
 これが出たのが二月。
 で、それより前、一月に出た『ラクガキ本』は、未だ手に入らない。つか、実店舗でも通販店でも「在庫有り」を一度も見ていない(無論のことテンバイヤーの在庫は論外)。
 九井さんはSNSで「三月下旬には供給が安定する」と言っておられましたが、残念ながら……。
 どうもGW明けくらいまでかかりそうな気配だねぇ。
 
 


 
○2024-04-04 清明、不成就日 (旧暦 如月廿六日)
 
 
 『蜘蛛ですが、なにか?』第1〜13巻
 『蜘蛛ですが、なにか?』第1〜13巻
  馬場翁・かかし朝浩・輝竜司/角川コミックスA

 
 古本です。
 はい、すみませんです。
 
 だってさー。
 一気に全巻揃えようとしても、書店に在庫が無いんですよー。
 ネット書店もダメなんですよーバラバラでしか手に入らない。それでは全巻が揃わない。しかも、あちこちで買い集めたら送料で大損する。
 一発勝負のまとめ買いをするなら、もはや古本しか選択肢がなかったのです。よって、最新の第13巻も古本となりました。スマヌ。
 
 許してや。
 もうじき出るはずの第14巻からは、ちゃんと新品買いますから。
 
 このコミカライズは公式サイトにて常時無料公開されているのです。
 ただ、そこは商売。要所要所の話だけは「本を買ってね」と非公開。
 で自分は、アニメ放送開始の際にそれを記念してと言うかプロモでしょう、全話完全無料公開していた時期があって、そのときに一気読みしたのです。
 一気読みなので記憶が曖昧で、振り返ろうとしたときにはもう完全公開が終わってた。
 悶々とした日々を送ってきましたが、限界です。
 なので買ったんですね。
 ああ自分の記憶は九割がた合ってた。
 と一安心。
 
 にしても、あらためて面白いなこれ。
 と同時に、山田くんサイドにかなりの尺をさいたアニメが失敗した理由も判る気がします。
 アニメに対してテンポで圧勝してますコミカライズは。やっぱり主人公は一人(一匹?)に限りますね。
 
 このコミカライズ本。
 巻末に、原作者さんの書き下ろし掌編の他に、ネットには載らない描き下ろし漫画が入ります。
 その描き下ろし漫画。
 地龍たちを無双したときの魔王視点や、蜘蛛子さんに心酔した魔法爺さんの視点や、吸血っ娘主従の会話などがあって面白いです。
 特に良かったのは、山田くんサイドの掌編。
 これ、漆原さん視点なんですよね。それが卵の段階から描かれてます。
 おまけ程度の分量ですが、これで正解でしょう。蜘蛛子さんと他のクラスメートたちとの関係性を仄めかすに必要充分な量だと思います。
 アニメも、山田くんサイドは要点程度にすりゃよかったんじゃないかな。物語完結まで全部やるならともかく、総量制限あるんだから、蜘蛛子さんサイドを圧迫しないダイジェスト的なボリュームで。
 
 そうなんだよな。
 本当に、アニメは山田くん側に多く使い過ぎた。
 
 アニメの最後で、蜘蛛子さんと魔王が休戦して吸血っ娘主従も一緒に旅立った。コミカライズ第11巻の終盤は、そこから続いてます。
 この旅の見せ場の一つがね。蜘蛛子さんが退屈しのぎにパペットたちを魔改造するところです。
 かつて蜘蛛子さんの天敵と言っても過言ではなかった強敵のパペットたちが、まあ可愛らしくなったことと言ったら。
 いやいや、アニメはここまで進めるべきだったよ。山田くん分を削ってでも、ここまで進むべきだったよ絶対に。パペット四姉妹なんて、絵的に映えるのまちがいないのに、もったいないことを。第13巻の口絵とか素晴らしすぎます。
 もう一つ挙げると、パペット魔改造の直後、並列意思たちの暴走も、アニメでやれば音声的にすんげー映えたと思う。一人四芝居どころか、一人十芝居だからねぇ♪ EDのキャスト表示を想像しても、ここをやんなかったのは惜しい。
 
 コミカライズを通しで読んで。
 ミスリードの仕掛けが上手いな、と。
 普通に読み進めたら、たいていは蜘蛛子さんが魔王になると思いますよこれ。そうなるよう、きちんと構成されてる。
 でもって、蜘蛛子さんと魔王の直接対決で、皆びっくり。「え別人!?」ってね。
 これがアニメだと両者の声優さんが違うため、最初っから微妙にバレてた感じなんですよねぇ。
 つか、アニメ第1話のアレで、勘の鋭い奴は気づいたかもしれんよ、あれこれと。
 
 これはコミカライズの特徴なのか、原作からそうなのか、文庫版原作を読んでいないので判りませんが。
 地龍アラバの死生観、他の地龍たちの義理堅さ、猿の群れによる蜘蛛子さんマイホーム恐怖の自己犠牲的攻略方法、どれからも『子連れ狼』の気配を強く感じるのです。
 ひょっとして、お好きだったりして? 参考にしてたりして?
 
 アニメではよく判らなかった、あの世界の崩壊というのも、コミカライズの進行分で理解できます。
 エルフ(特にポの字)が独占している超科学技術。その根源である「MAエネルギー」とやらが、その星の力そのもので、それを吸い上げ過ぎたせいで星の寿命が尽きかけている。
「MA」ってのはたぶんマントルのことではないかと(異世界なのにアルファベット? と思うなかれ。魔物や冒険者をS級だのA級だの分類してるんですから、何をか言わんやですよ)。
 
 コミカライズ本には、もう一つ大きな仕掛けがあって。
 仕掛けの真意が発覚するのは、もう少し先かな。
 
 続刊が楽しみです。
(とは言え、第14巻に入るであろう内容は、もうサイトで読んでますけどね。でも楽しみ)
 
 


 
○2024-04-05 (旧暦 如月廿七日)
 
 
 裏金議員
 
 ゴールポスト動かし続け着工徹底妨害&県税泥棒知事
 
 SNS不適切裁判官
 
 雷注意報スルー言い訳高校
 
 テロをISでなく宇のせいにするプー
 
 そしてプーに乗せられて入隊志願する思考停止モスクワ市民
 
 
 
 クズばっかですね。
 連中に天罰が下らんことを。
 
 


 
○2024-04-05 百鬼夜行
 
 
 般若というのが、よく判らないんですよね。
 ええ、長い角の生えた怖い怖いお面の般若。
 
 あれは情念や怨念で恐ろしい姿に変化してしまった女性。
 つまり鬼女の顔なのですが。
 
 でも、それがなんで般若?
 般若ってのは、古代印度の「知恵」を意味する「プラジュナー(あるいはパンニャ)」を、それが伝わった中国で音訳したものです。
 なので「般若心経」とか「大般若経」とかあるわけですね(とすると「般若」の言い出しっぺは玄奘三蔵かもしれんな♪)。
 
 どう考えても嫉妬や怨嗟の炎に燃える女とは繋がりません。
 Wikipedia でも調べましたが、納得のいく説は無く。
 ということは、そもそもの成り立ちそのものがいいかげんだったのでしょう。誰ともなく言い始めたのが長い間に定着した?
 
 であれば。
 もう、あのお面のことを般若と呼ぶのをやめたらいいと思うのですが、どうでしょ?
 元々が根拠の薄い呼称だったのであれば、ここらで引導を渡してやるのもいいのでは。言葉は常に変質するものですし。
 
 というわけで。
 私個人は、あのお面のことを般若と呼ぶのをやめます。
「怖い鬼女のお面」で、ちゃんと伝わりますよねぇ?
(と言いつつ、きっと無意識に言っちまうんだぜー)
 
 


 
○2024-04-06 一粒万倍日 (旧暦 如月廿八日)
 
 
 第2クール突入でOP、ED両曲が刷新……OPが合ってねー異世界感ゼローミスマッチすぎるー。
 あんなんでも、数話経ったら慣れるのかな?
 
「少し前」
 そう。ライオスたちと出会う前のタンスじーちゃんPTです、ここ。
 ちょうどマルシルがウンディーネを怒らせてる頃じゃないかな。
 
 原作でも戦慄させられたカブルーのアサシンぶり。
 動きが加わると増強されますね。あれは敵に回したくないわ。
 
 好きなモノについて語り出すと瞳孔がすぼまり饒舌になる。
 これ、ライオスと同類だと気づきました。
 ライオスが魔物生態ヲタなのに対して、カブルーは人間観察ヲタなんですね。
 で、ライオスは他人に興味が無く、カブルーは魔物知識の強化を全然やろうとしない(ライオスならシーサーペントの“頸動脈”も知ってるからな、まちがいなく)。
 そりゃライオスのほうが迷宮探索に向いてますわな。
 
 そんな全滅担当PTのドワーフ女性が、ナマリの厳しい事情を少しだけ語ってくれました。
 これで、ナマリは薄情と思われるのを覚悟のうえでライオスたちと別れた、と視聴者(読者)が察してくれる、という仕掛けですね。
 
 チルチャックのことを嫌っている、全滅担当PTのハーフフットも同じく。
 チルが組合を作って仕切ってる理由は、後のエピソードで出てきます。彼が単にガメツイだけでないのも、もう視聴者(読者)は気づいてますけどね。
 
 人間観察大好きカブルーゆえ、目の前しか見えていないシュローに取り入るのは実に簡単。カマのかけかたがプロだよ。
 マイヅルさんは訝しんでるかもしれんが、坊ちゃんが決めたことなら逆らえないからなぁ。
 
 原作ともども。
 互いを気遣い合う三人の背景ならぬ前景になってる白目マルシルが、メチャ笑えます。
 
 


 
○2024-04-07 (旧暦 如月廿九日)
 
 
 例によって、オイラのアンテナが低かったって話。
 
 
 
 2019年に、W3C が縦書き言語への対応をしてくれていたのですね。
 それまでは、あれこれ苦肉の策(ドリキャスで縦書き表示の実験とか懐かしいわ〜)で実現できていた縦書き表示が、簡単な CSS で可能に。
 
 これ、たぶん中華マネーの力ですね。
 日本がいくら言っても、W3C に聞く耳などなかった。
 
 口惜しいですが、まあ結果オーライということで。
 縦書き構成サイトがどんどん出てくると面白いのですが、さすがにそこまではいかないか。
 
 
 ということで。
 本宅の拙作頁を縦書きに変えちまいました。
 いちおう、Edge と Vivaldi と Firefox で確認してあります。
 Firefox のみ微妙なところがなきにしもあらずですが、まあ自己採点で合格ラインでしょう(笑)。
 半角組文字の処理し忘れ箇所があるかもしれません。ぼちぼち直していきますです。
 ギリシア文字が個別に設定しないと縦になってくれんのは意外だったな。
 
 いやー、やっぱり小説は縦書きですよねぇ。
 
 にしても二十年前のオイラ、そこそこ突き進むパワーあってんな。わりと厚顔無恥な、ふざけた文章だよ。
 今やヨボヨボですが……。
 
 


 
○2024-04-08 花まつり (旧暦 如月丗日)
 
 
 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 14』
 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 14』
  森田季節・シバユウスケ・紅緒/ガンガンコミックスONLINE

 
 精霊がどんどん増えるのな。
 しかも揃いも揃って全員、酒の呑みかたが下手(爆)。
 
 そうか。
 精霊って、ある日、突然にポコッと発生するのか。しかも真っ裸で。
 それは困るな。
 ユフフママも、そうだったのかな。
 それは……ヤバイな。
 
 浄化されたフラットルテは、あれはあれでアリです。
 逆に野生児になったライカを見てみたい。
 
 


 
○2024-04-09 朔、一粒万倍日、不成就日 (旧暦 弥生朔日)
 
 
 『姫様“拷問”の時間です 14』
 『姫様“拷問”の時間です 14』
  春原ロビンソン・ひらけい/ジャンプ コミックス プラス

 
 バニラちゃんは可愛い。
 ちゃんと本編にもバニラちゃんが出てるので、前巻のアレは許す。
 
 ゴルゴン力ってのはあれか?
 漆黒力の親戚か何かか?
 
 拷問コンテストってのも意味不明ですが。
 優勝コンビって何ですか。拷問官と捕虜ってコンビだったんですか。
 
 つか、出るの早くね?
 前巻との間が、あんまりなかった気がしますが?
 
 まあいい。
 
 


 
○2024-04-10 (旧暦 弥生二日)
 
 
 長年、運命的出逢いとか奇跡的生還とか天才的犯罪者とか宿命的因縁とかとかとかみたいなものでお茶を濁し続けてきた『アンビリバボー』に、本格的に不可思議現象ネタが帰ってきましたが。
 
『何だコレ』と、どう差別化するつもりなのかなフジ。
 事実、今日流れたUFO映像って、すでに『何だコレ』で使ったものだらけですからね。
 しかも、両番組ともゴールデン時間帯。
 違いは雛壇芸人の顔ぶれだけ。
 
 ネタ被り以外の何物でもない。
 それとも、以降の『何だコレ』から不可思議ネタを削除するのかな?
 つーか、むしろ今の、不可思議現象と三面記事的事件という全然別ジャンルをムリクリ組み合わせた構成は、テレ東の『マル秘衝撃ファイル』とモロ被りですわ。
 同じ局に同系統の番組は二つも要らねえし、同じ時間帯に同色の番組も二つは要らねえよな。
 
 
 競馬の「ミラクルおじさん」について。
 タイムトラベラー説だけは成立しませんよ残念ながら。
 未来にて、過去の記録からレース結果を仕入れて、それを元に過去に跳んで超大人買いをしたら、その時点で世界線は変化します。未来からの干渉ですから。
 実際、単勝をレース前日に一千万円越えの爆買いしたことが記事になって世間の話題になってます。それが各方面に影響しないはずはない。騎手や馬の関係者も影響されますし、ライバル馬の関係者たちも同じく。レース展開に変化を生ずるのがあたりまえ。未来人が見た記録通りにはなりません。例えば、オッズだって爆買いのせいで変化したわけですし。
 目立たない少額の買い物なら水滴の波紋程度で済みますが、大金の動きを注目された時点で大波が発生します。
 預言者、予知夢、メッチャ当たる占い、念力、あるいは当たりのほうから寄ってくる体質の某帝愛会長などのほうがまだ説得力ありますよ。
「タイムトラベラーだ」と断言したあの、『何だコレ』にも出てた“専門家”は信用ならないですね。あれは何も考えていない。
 
 


 
○2024-04-11 (旧暦 弥生三日、上巳、山遊び、磯遊び)
 
 
 『ふぁん』
 『ふぁん』ばってん少女隊
  BATTEN Records BTRC-1001

 
 買い物で訪れた店内に流れていた曲が気になって調べたのが早、三年前とは。
 びっくりだ。
 
『OiSa』が収録されたアルバムです。
 これ、見つけたときは品切れで、インディーズ・レーベルなので、しばらくは重版無理かなあ、などと諦めて放置して、そのまま忘れてたんですよね。
 で、こないだ何となく思い出して見てみたら在庫があったので即行ポチる。
 実に三年越しで手に入りました(笑)。
 
 うん。
 良い。
 PCのスピーカから聴くのとではダンチ。
 
 これは他のアルバムも買わにゃあかんか?
 
 


 
○2024-04-11 百鬼夜行
 
 
 似て非なるもの。
 
 
 鬼
 
 獄卒
 
 雷神
 
 
 
 
 
 だから。
 オチとか無いってばよ。
 
 


 
○2024-04-12 三隣亡 (旧暦 弥生四日)
 
 
 自分の中で「四横綱」と言えば。
 平成初期の、千代の富士、北勝海、大乃国、旭富士。
 と。
 20世紀末の、曙、貴乃花、若乃花、武蔵丸。
 の二つなんですよね。
 
 昭和末期のは、後の「スポーツ冒険家」が、お話にならないレベルだし。
 平成末期は二名が大問題児なので、これまた論外。
 
 千北大旭のときも良かったんだけど。
 大乃国関はフル出場で負け越すという不名誉記録を残した。
 旭富士関は、申し訳ないけど、強いという印象が残っていない。
 この時代は九重部屋一強な感じでしたからねぇ。
 
 曙貴若武の頃は本当に土俵が充実していたと感じます。
 特に、曙×貴はガチンコで♪
 曙関がね、同期の若貴に凄いライバル心を持ってて。
 おかげで、令和の今では想像もつかないほどの真剣勝負が展開された。
 
 実際、強かったですよ、曙関。
 
 つーか。
 あれだけ大活躍、協会に貢献した横綱にちゃんと引退後の席を確保してやれない協会って何なんですかね(怒)。
 
 曙だけでなく若貴も協会に残っていて理事会に入ってたなら、今の腐った協会とは別物になっていたことでしょう。
 残念でなりません。
 
 同郷の先輩である大関小錦を寄り切った後に一礼したのが印象に強く残っています。後が無かった小錦関は、この直後に引退しましたっけ。
 別部屋ではありますが、これも「恩返し」でしたね。
 
 ただ、脚の長い人ですから、相撲のあれこれが辛かったんじゃないかな。
 土俵入りも、体重の負荷が、見ていて厳しそうでした。
 膝の軟骨が、ほとんど磨り切れてしまってたという話も。
 なので、廃業後にプロレスに転身しても、なかなか上手くいかなかった。
 
 晩年の闘病生活も、遡れば相撲部屋の生活が原因だったのかもしれません。
 そう思うと、やはり大相撲も時代に合わせて変化すべきではないかと。
 若い力士の体を壊してまで目方を増やすのは時代遅れすぎます。
 軽量力士が土俵上で技の応酬でも、充分に観応えあると思います。
 立ち合いのぶつかり合いでの体重による有利不利は、もうルールから考え直そうよ。
 
 
 
 合掌。
 
 


 
○2024-04-13 十三詣り (旧暦 弥生五日)
 
 
 『決定版ゲゲゲの鬼太郎 猫町切符』
 『決定版ゲゲゲの鬼太郎 猫町切符』
  水木しげる/中公文庫

 
 うん。
 やっぱり『新ゲゲゲの鬼太郎』の単行本でした。
 全話が収録されています。
 
 これがもっと早く出ていたら、無理して古本買い集めまくることもなかったのにぃ……。
 
 


 
○2024-04-14 高山山王祭 (旧暦 弥生六日)
 
 
 ジャック・オー・ランタンの顔をあそこまでリアルにせんでも……。
 魔除けどころか、幸運の神様も逃げるわ。
 
 ドライアドの生態もホント巧みに設定したよなあ花粉を含めて。
 
 センシは大誤解をしている。
 チルはなあ…………。
 
 センシの「若い者には飯を喰わせなければ」という焦りは、過去の経験からで。
 あれ知ってると、センシの必死さを大袈裟だの意固地だの年長者のプライドだのと笑うなんて、とんでもないんだよなあ。
 
 マルシルの治癒魔法講座は。
 ライオス→センシは、まあコントですが。
 ライオス→マルシルは地味ながら本当にリアルな描写で、原作者の底力が垣間見えます。
 
「漬物石」は原作でも屈指の傑作ギャグ回ですわな♪
 
 


 
○2024-04-15 (旧暦 弥生七日)
 
 
 2024年問題のこともありますし。
 鉄道輸送つまり貨物列車への回帰をする潮時なのかもしれません。
 今はトラック輸送への依存が高すぎるからこそ、人材問題で頭痛いわけですし、雪でストップもするわけですから。
 
 大手通販が脱・即日配達、脱・翌日配達の動きを見せているので。
 それなら少なくともナマモノ以外の通販分は鉄道に委ねても無問題かと。
 通販で買った物がソッコーで届かなくてもいいじゃないですか。一週間くらい待ったっていいじゃありませんか。その分、楽しむ期間が長くなると思えば。
 少しでも早く受け取りたい利用客には、それなりのオプション価格を設定するのがいいと思う。急いで運ぶには、それだけのコストがかかるわけですからね。
 
 もっと広げて。
 量販店などの仕入れ輸送も鉄道回帰したらいいと思いますよ本当に。
 
 これらの副次的効果として。
 稼働トラックの総台数が減ることで交通事故、取り分け相手がグシャグシャになる悲惨な事故も減るかもしれん。
 
 JRを利用するので、ちょくちょく貨物列車を見ますけどね。
 いつもガラガラなんだよなあ貨車。もったいない。
 
 
 
 何でも急ぎすぎなんですよね日本は。
 新幹線が張り巡らされるのは良いのですが、その反面、人々が忙しくなった。昔は出張と言えば一泊が常識だったのに、今では日帰りデフォですからねぇ。これも新幹線網のせいですね。
 寝台車も激減しましたし。豪華列車を除き食堂車は絶滅、車内販売もほぼ絶滅ですし。
 旅にゆとりが、そして浪漫が無くなった。淋しいというより、もはや貧しいですよ。
 こんなんでリニア新幹線が開業したら、どうなることやら……(あの救い様のない愚か者キ印のせいで、どうやら開業予定が十年は延びそうだけどね)。
 
 狭い日本そんなに急いでどこへ行く。
 
 なーんてのが、ありましたっけなぁ。
 今こそ、この言葉を思い出すべき頃合いでは?
(本来の意味は安全運転の啓発であり交通事故に対する警鐘でしたけどねこれ)
 
 


 
○2024-04-16 土用、上弦 (旧暦 弥生八日)
 
 
 『地球の歩き方 ムーJAPAN 〜神秘の国の歩き方〜』
 『地球の歩き方 ムーJAPAN 〜神秘の国の歩き方〜』
  Gakken

 
『地球の歩き方』と『ムー』とのコラボ第二弾。
 第一弾と違い、これはカバー付きです。しかも微妙にラメっぽい!
 
 世界を股に掛けた第一弾に対して、第二弾はタイトル通り日本国内限定。
 日本列島を縦断するようにミステリー・スポットを紹介しています。
 
 ただなあ、愛知県がなあ、ぞんざいなんだわ扱い。
 そんなに無いのか愛知……。orz
 
 読むだけでも、もちろん楽しいですが。
 できれば、これをお供に日本全国を旅したいものですね。
 
 


 
○2024-04-17 不成就日 (旧暦 弥生九日)
 
 
 老子は思想家。
 それが後世に神格化されて太上老君なる道教の最高神に持ち上げられた。
 
 このあたりは、生涯(少なくともニルヴァーナに到達して以降の)を通して思想家であったゴータマ・シッダールタが、釋迦牟尼佛あるいは釋迦如來という神格になった経緯と似ている。
 
 これが、元から宗教者として活動していて、その後に超人化(実質的な神格化?)された神の子イエスや預言者ムハンマドとの違いかな。
 
 


 
○2024-04-18 八專始め、一粒万倍日 (旧暦 弥生十日)
 
 
 こんな夢を見た。
 
 
 
 姉が急逝。
 
 私は大号泣。
 
 しつつも。
 
 白いトレイに、しゃぶしゃぶ用の薄切り肉を丁寧に並べている。
 
 それも、店などではなく自宅で、だ。
 
 
 
 無論のこと。
 現実には、一人っ子の私に姉などおらん。
 そして現実の私は、精肉店の店主さんでもないし、スーパーの店員さんでもない。
 
 


 
○2024-04-19 穀雨 (旧暦 弥生十一日)
 
 
 レギュラー四人の中で最も美形がボケ担当。
 これが『飯』の魅力ですな♪
 いやマルシル、絶対に気に入ってるやろカエルスーツ。
 
 壁のひび割れからあんな顔が出たら、さすがのライオスも腰抜かしますわな。
 ライオスは魔術酔いと思ってるけど、あれって……。
 
 まああれだ。
 ダンジョンクリーナーってのは、∀ガンダムのナノマシンみたいなものだね。便利。
「青虫と鉄とレモンをマジカルに混ぜたような」味ってのは例えになってるのか?
 
 ライオスを襲ったヤツを巷では牛鬼と言ってますが。
 ちゃんとライオスを、蜘蛛子さんがやるみたく糸巻きにしたので土蜘蛛だと判ります。
 思考停止の担当編集(ワールドガイドで「牛鬼」と表記してた。しかも「ぎゅうき」のルビまで付けやがって無知丸出し)や他の漫画家どもが水木ブランドを安易に模倣するのとは別格。さすが九井さんです!
 
 とりあえず、ライオスたちとシュローが再会。
 このシーンだけで無神経ライオスと寡黙真面目シュローの微妙な関係が伝わるんですよねえ。
 
 ついでに人間ヲタのカブルーも急接近。
 ライオスが人に興味無くて助かりましたね。
 あいつガチで、二度も助けた死体PT(カブルーたち)の顔を憶えてないからなあ。
 と同時に、カブルーの観察眼のおかげでもあります。ライオスの様子だけで、ライオスたちが白、少なくとも本人たちに犯罪を犯した意識が皆無だと理解してくれたのですから。もっと揉めると思っていただけに、原作でも肩すかしされましたっけ、ここ。
 
 シュローとマイヅルの関係も、物凄く判りやすく描かれてる。
 こんな短いシーンで、よくもあそこまで効率よく過不足なく。ホント流石としか。
 
 シュローがキレたシーンにて、シュロー自らが設定解説してくれました。
 この世界では古代魔術のことを黒魔術と呼び、重大な禁忌としている。あの口ぶりだと、犯した者は終身刑レベルかな。
 ただ、それを取り仕切っているのは「西のエルフ」。つまり世界全体のルールではない。あくまでも「世界の警察」を気取る U.S.A. ならぬエルフの勝手。おそらく軍事力が高いのでしょう、西のエルフ国家は。
 
 ラスト、ファリンの現状が少しだけ…………。
 次は大変だぞぉ。
 
 


 
○2024-04-21 一粒万倍日 (旧暦 弥生十三日)
 
 
 『1日外出録ハンチョウ 18』
 『1日外出録ハンチョウ 18』
  福本伸行・萩原天晴・上原求・新井和也/ヤンマガKC

 
 シンクロしているようで、でも収まりが悪いような。
 合っていないようで、でもハマっているような。
 そんな「寺田育郎」。
 
 寺→聖地、なので、寺田→セイント+タ。
 育郎→いくろう→くろう。
 セインタクロウ→サンタクロス。
 よし繋がった。
 
 というところで、『ハンチョウ』では超久々の不可思議系ネタ。
 
 そして、これまた超久々、大槻の汚さ身勝手さ腹黒さを描いてくれたエピソードでもあります。
 大槻が悪党であることを、しっかり思い出させてくれました。
「勝ち逃げは漢じゃない」なんてのは敗者だけが口にする、みっともない台詞。それこそ大槻の言葉を借りるなら「クズども」の台詞なんだよ。
 つまり大槻はクズであると、あのシーンは言っています。
 
 そんな外道大槻に、寺田さんが言った忠告あるいは警告……ジワる。つか、サイコロの目を読んでいた視線とともに、怖い。
 これ、時系列というか時事ネタ関連の矛盾さえ無ければですが、寺田さんが消えた後にカイジが墜ちてくれば完璧なのにな。
 
 しかしですよ。
 サンタさんの笑い声って「ホッホッホー」だったと思うのですよ。
「フォッフォッフォッ」ってのは、あれじゃね? 某有名なセミに似た宇宙人の声じゃね?
 そうか、寺田さんは宇宙人が化けてたのか。道理で怖いわけだ。(をぃ
 
 


 
○2024-04-22 (旧暦 弥生十四日)
 
 
 『蜘蛛ですが、なにか? 14』
 『蜘蛛ですが、なにか? 14』
  馬場翁・かかし朝浩・輝竜司/角川コミックスA

 
 はい。ちゃんと書店の新刊コーナーから買いました。
 ご心配なく。
 
 アニメで蜘蛛子さんが「白」となって二足歩行してたのは、蜘蛛部分を収納とかしてるのかと思ってました。
 本気出すと蜘蛛体が出てくるとかね。
 
 でも違った。
 限界突破の末に、神化して人間の姿になった。
 蜘蛛子さん的には、これで色はともかく完全に元の姿を取り戻したということですね……身体能力も含めて。
 
 そう。
 スキル、称号すべて喪失。
 これは痛い。
「戦闘力たったの0か…ゴミめ」
 
 その理由は、あの天の声システムから外れたため。
 しかもイレギュラーの神化だから、神様としての鍛錬を積んでいない。
 だから超絶非力でクソザコ体力。
 
 それで疑問が解けました。
 アニメでも確か、ギュリギュリとの初対面で「鑑定不能」と出たんですよね。普通に格の違いなら「鑑定が拒否されました」や「鑑定に失敗しました」となるところを。
 ポの字のときも「鑑定不能」でしたが、そっちは「アーノルド型ロボット」だからと、その場で理由が明かされてます。
 
 ギュリギュリは既に神だから、システム外の存在。
 よって、システムによる鑑定は、そもそも働かない。
 ということですね。
 
 で、もう一つの疑問も解決したと思います。
 岡ちゃんが「若葉姫色さんは死にました」と言ったのは、嘘ではなかった。
 あれはつまり、蜘蛛子さんが神化してシステムから外れたため、岡ちゃんの「生徒名簿」からも外れてしまったということですね。それを岡ちゃんは、この世にいなくなった、つまり死亡したと解釈した。
 なるほど納得。
 
 おまけ漫画は、その岡ちゃんのモノローグ。
 アニメと似たような内容ですが、こっちはアニメより 12年前の出来事。
 そうか、根岸さんは岡ちゃんに攫われかけたのか。
 そりゃ、人魔大戦のとき岡ちゃんに怒り叩きつけてたのも理解できるわ。
 
 そして、この巻はそんな根岸さん、吸血っ娘推しの巻でもあったと思う。
「ソフィアたそ〜」には笑った。
 うん、絶対おるわマニア♪♪
 
 旅する一行に迷惑かけまくってるオーガは、たぶんあいつだね。
 ちゃんと宿での前振りもあるし。
 オーガのことは、確か原作なろう版で、けっこう描かれてたと記憶してます。
 
 さて、前の感想で少し触れた、コミカライズ本の仕掛けが、この第14巻で少し発動しましたね。
 これまでカバー絵ではずっと、蜘蛛子さんに並んで、前世であるJK若葉姫色の全身像(顔のみ非公開)がありました。
 ところが第14巻では、JK若葉姫色の姿はありません。蜘蛛子さんだけです。
 おかしいよな。ここまでのパターンに倣うなら、JK若葉と白織を並べるはずなのに。
 て言うか、第11巻でアラクネに進化した蜘蛛子さんが前世の顔を取り戻したのですから、それまでカバー絵で顔を隠してた若葉も、第12巻から顔出し解禁でいいはず。蜘蛛子さんの台詞から、もはや隠す意味が無くなりましたからね。しかし、第12、13巻でも顔は隠したまま。
 それが第14巻のカバーでは、顔出しするどころか、逆に若葉が出てすらいない。
 さー、どういう意味なのか……。
 
 口絵は、ふざけてる♪
 仲良いな君たち。
 
 
 
 基本、月一連載の更新が、しばし止まってるんだよな。
 更新予定日すらも出てない。
 早く続きを読みたいぞー。
 
 


 
○2024-04-23 百鬼夜行
 
 
『稲生物怪録』は完全収録した本も出てるんですけどね。
 
 百鬼夜行絵巻の類いは本になってない。
 解説本はあるけど、きちんと収録した本は見かけない。
 
 お値頃で出してくれたら買うんですけどねぇ。
 
 それとも探しかたが悪いのかな?
 
 


 
○2024-04-24 望、三隣亡 (旧暦 弥生十六日)
 
 
 昨年末に録って円盤に焼いた五郎さんの大晦日SP。
 
 レコーダに入れると、円盤の残量が「0」になってて、びっくりしました。半分くらいしか使ってないのに、なんで? 盤面の反射を見ても半分残ってる。
 ダビング準備させたところ……「別の機械でダビングしてるからできない」と言ってきやがった。いや、おまえがダビングしたんだよそれ。
 とにかく再生。
 うわあっ。
 ブロックノイズだらけで視聴に耐えない。ダビング直後は問題なく再生できたんですけどね。
 こりゃ経年変化で、やられたか。
 でも半年も経ってないんだよなあ……どうやら不良品に当たったようです。
 ったく、これだからデジタルは(怒)。
 
 再放送を待つしかないのか、五郎さん。orz
 
 
 
 いやしかし。
 フリーレンとか薬屋とか、同じパックの円盤に焼いたんだが……確認するのが怖いよ。
 
 


 
○2024-04-25 不成就日 (旧暦 弥生十七日)
 
 
 庵野監督展ですか。
 6月23日までですか。
 
 どうしようかな。
 
 


 
○2024-04-25 庚申待ち
 
 
 庚申信仰は、ほぼほぼ民間習俗なんですが。
 
 それでも、庚申塚や庚申塔などを置いてる寺がわりとある。中には庚申堂があるところも。
 その宗派も多岐にわたる。
 
 これもまた、良い意味でのいい加減な日本なのでしょう♪
 
 


 
○2024-04-26 庚申 (旧暦 弥生十八日)
 
 
 カブルーの人心コントロール術は、本当に見事ですね。
 あえてシュローの主張に沿うようにライオスの言動を大仰に批判しつつ、実のところライオスの肩も持っていて、沸騰しているシュローの鎮火に成功。
 ライオスが魔物の弱点を巧みに突くのと同じです。本当にカブルーは人への興味が強いんだな。
 
 そんなところへ、キメラ化したファリン(と言うか、ファリンを取り込んだ元炎竜のキメラ、と呼ぶべきか?)の襲撃。
 原作でも屈指の迷台詞「すごくかっこいい」が、ライオスのダメさを的確に表現してます。
 そして……容赦なく赤に染まるなあ画面。そりゃ、あんなデカくて重たい怪物に蹂躙されたら、人なんてひとたまりも無いよ。
 やっぱり、回復僧侶だけは最後まで生き残らないと。冒険の基本であり鉄則ですな。
 そんな中で失神だけで済んでたタデは頑丈ですわ。さすがオーガ。
 
 シュローとマルシルの口論の中で、蘇生中にファリンと炎竜の魂が混ざったのではないか、という説が浮上しました。
 これ、原作どおりに、地上に帰還したナマリによるキキカカへの迷宮心得をやっておけば、視聴者への伝わりが確実だったんですけどね。あそこは料理屋での会話シーンで退屈だと、アニメ製作が安直にカットしたものと見える。
 九井さんによる布石・伏線は一切の無駄が無いのですよ。
 
 原作では、蘇生直後の化粧の落ちたマイヅルさんが滅茶苦茶に色っぽいのですが。
 さすがにアニメでは充分には再現できてませんね。
 九井さんの画力、パねえ。
 
 そんなマイヅルさんが、自身による「教育の落ち度」を反省してました。
 でも、それは違うと思う。
 そもそも家柄の良い所の教育なら、どうしたって純粋培養になる。文武だけでなく倫理道徳や規律あれこれと、堅物の製造工場みたいなもの。
 シュローが免疫の無い純粋無垢になるのも、あたりまえです。
 堅物向けでないほうのヤツは本来、ヤンチャな兄貴とか悪友とかが教えるものなのですよね。それでバランスの取れた人格形成になる。
 箱入り教育が大前提で任されたマイヅルさんの責任ではないでしょ。マイヅルさんより上の責任。
 だからなー。島での経験は、シュローにとって良い肥料になると思うんだよな。「大雑把で鈍感で間が悪い」ライオスが相手であってもサー。いやむしろライオスくらい無神経なほうが効果的かもしれん。
 
 ともあれ。
 一日三食食べて睡眠取るのが正しいのは、まちがいない。
 この作品のメイン・テーマでもありますし。
 よって、喧嘩はライオスの勝ちー。
 
 マイヅルさんも。
 何だかんだでマルシルに気遣いするし、カブルーを待っててくれるし、「試しに一人殺してみれば」っつー第一印象とは真逆に良い人ですよ。
 
 ハーピーの卵と、バジリスクやコカトリスの卵と、どちらを取るか?
 尾蛇類は鶏と蛇の頭だから、まだ気持ち的に割り切れそう。
 ハーピーは人の顔と胸だからなあ……卵も何か嫌だ。ちゃんと殻があるから黙ってりゃ判りゃしない分、用途は広がりそうですけどね(魔笑)。
 
 
 
 今回も、あの使い魔はちゃんと相手を糸でグルグル巻きしてますね。
 しかしながら検索でヒットした巷の感想を拝見すると、どなたもあれが土蜘蛛だと認識しておられない。牛鬼、それも「うしおに」でなく「ぎゅうき」だと捉えてる。
 一人くらい気付かんものか? 牛鬼なのに糸使うのを疑問に思わんのか?
 水木しげる作品は偉大ですが、それに乗っかって思考停止していいわけじゃない。
 まあ、観る側、読む側は何も考えなくていいです別に。
 しかし、作り手となると、そう甘くはない。
 妖怪モノではありませんが、九井さんは、きちんとご自身の頭で考えて『飯』で形になさった。
 水木妖怪のデザインパクリ設定パクリばかりしている、その他諸々の漫画家諸氏も、お考えになるべきでは? て言うか、恥ずかしくないのかな?
 
 


 
○2024-04-29 八專終わり、壬生狂言 (旧暦 弥生廿一日)
 
 
 『URUSEI YATSURA TV SERIES COLLECTION』01-04
 『URUSEI YATSURA TV SERIES COLLECTION』01-04
  EASTERN STAR / DISCOTEC MEDIA
  ES563, ES574, ES585, ES600

 
 TVアニメ『うる星やつら』(昭和版)全話を収録した北米のBDです。北米規格ですが、我が家のディーガで再生でき、英字幕も消せました。
 01 は第1〜54話を、02 は第55〜106話を、03 は第107〜149話を、そして 04 は第150〜195話をそれぞれ収録。
 ありがたいことに、再放送では除け者にされがちなオールスター大進撃・修学旅行SPと最終回直前SPも、ちゃんと収録。このレーベル、ファンの気持ちをよく判ってらっしゃる♪
 
 それぞれ複数枚組のパックなのは、もちろんなのですがね。
 面白いことに各パックとも、最終ディスクが収録2話とかなんですよ。つまり、それ以前の円盤にギリギリキチキチに詰め込んでるから最後のディスクだけ少量収録になる。
 これって北米の感性なんでしょうかね。日本だったら均等に割り振りますから。
 
 で、です。
 01 と 02 が「チーフディレクター 押井守」時代、03 と 04 が「チーフディレクター やまざきかずお」時代。
 と、きちんと分かれてます。これはまあ、放送時も番組改編期で区分けされてましたから、特段、北米だからというわけでもありませんけどね。
 ともあれ、押井監督好きと押井監督嫌いと、それぞれが安心して買える仕様なのも親切設計♪
 
 内容について触れる必要はないでしょ今さら。
 
 画質についても。
 粗い印象はありますが、これがデータ圧縮率が高いからなのか、元々のフィルムの粗さなのか、今となっては比較できないので判りません。
 ま、放送当時のゴーストとイグニッション・ノイズを思えば、ずっと快適ですよ。
 
 令和版のスタッフやファンには申し訳ありませんけどね。
 私は、作画の品質や原作トレスとしての出来は別として、やっぱり昭和版のほうが総合的に傑作だと思います。はい。
 
 33万円もした限定LD箱に憧れて、でも買えなくて。
 今になって、ようやく全話が手元に。それも廉価で。
 と感慨深くなるとともに、LD箱買えなくて結果的に正解だったな、とも(笑)。
 
 


 
○2024-04-30 甲子、一粒万倍日 (旧暦 弥生廿二日)
 
 
 そう言えば、アッテネーターのことを書く、とか言ってた気がする。
 随分と経っちまったな。
 
 
 
 
 
 音量調節、つまりボリュームなどのつまみ。
 あれが、どうやって調整しているのかと言いますと、可変抵抗器というパーツを使います。
 その構造は回路図に使われる記号を見ると一目瞭然。
 
 ─WWW─
 
 抵抗(直流抵抗)を意味する記号は、抵抗器の最も基本形と言える巻線抵抗器からデザインが作られています。
 
   ↓
 ─WWW─
 
 その巻線の上を、接点「↓」を任意の位置に動かすことで実質的な巻線の長さを調整、結果として抵抗値を任意に変えられる。これが可変抵抗器。
 兵隊さんが手作りした所謂「塹壕ラジオ」で、余ってる針金を手巻きしたコイルの上を拾ってきた鉄棒とかを滑らせて選局する、あの形も広い意味では可変抵抗器と言えると思います。
 なお、現在は巻線ではなく、抵抗体の上を動かしているそうです。
 
 で、この可変抵抗器を「ボリューム」と呼んでラジオなどなどの音量調節や音質調節に使っている。照明の明るさ調整も電球時代は可変抵抗器だったと思いますし、電気あんかの暖かさ調節もたぶんこれ。
 照明や暖房はともかく。
 音を聴くにも普通は、これで良かった。これで充分。
 
 しかし変態……もとい、こだわり派の多いオーディオ界においては、可変抵抗器は鬼門の一つなのですね。
 いろいろ技術的な理由はありますが、ぶっちゃけ妖之佑も理解してません。
 妖之佑でも判るのは。
 一つ。接点を擦る構造のため、摩耗とか錆びとかの劣化のリスクを持つ。代表的な現象が、少し年季の入ったラジオやラジオカセットのボリュームを回したときや、新品でも安物によくある「ガリ」つまりガリガリバリバリ鳴る雑音ですね。
 一つ。可変抵抗器は直流抵抗はコントロールできるが、交流抵抗を制御できないどころか下手すりゃ乱す。ただでさえ周波数ごとに違う交流抵抗が可変抵抗器のせいでグチャグチャになりかねない。オーディオ人は、とにかくインピーダンスに五月蠅いですからね。
 要するに、音声信号を可変抵抗器に通すと音質が劣化する、ということだそうな。
 ならボリュームを外してしまえ、というのは駄目ですよね。爆音を止められなくなります。
 
 で、変質者……もとい、こだわり派の技術者たちは考えました。リスクの少ない可変抵抗器を使おう、と。
 その結果、登場したのが、オーディオ用(?)のアッテネーターです。
 いや、アッテネーターって可変抵抗器を意味する言葉なんですけどね。少なくともオーディオ界では、通常のボリュームと区別する意味で、「アッテネーター」の名称を使ってます。
 通常の可変抵抗器より構成パーツは多いですが、原理としてはアッテネーターのほうがむしろ単純。
 
 例えば、プラス側の接点が四つあるロータリー・スイッチを用意します。
 
 ◇
 
 この四つの接点に四種の固定抵抗器を、値の大きい順に右回りに接続します(以下の数値はテキトーです)。
 
    100kΩ
     │
 500kΩ─◇─10Ω
     │
     1MΩ

 はい、これで4ポジションの“ボリューム”が出来上がりました。
 つまみを右に回せば抵抗値が減る、つまり音量が大きくなる。左に回せば抵抗値が増えて音量が小さくなる。
 もちろん接点が四つ程度では実用になりませんから、もっともっと多端子のロータリー・スイッチと多数値の固定抵抗器が実際には必要です。
 
 メリットとしては。
 接点が摩擦でなくスイッチなので、劣化しにくい。
 固定抵抗器を使うことで、各ポジションでの交流抵抗が普通の可変抵抗器よりは安定する。
 
 一方のデメリットとしては。
 何よりもコスト高。ロータリー・スイッチの接点が低品質だと、すぐ劣化します。よって、高品質品を使わないと本末転倒になる。
 それと、アッテネーター内部の回路が複雑化すること。たくさんの接点に、たくさんの固定抵抗器をハンダ付けしますからねー。
 
 以上のことから、多くのオーディオ製品では、ボリューム等々には普通の可変抵抗器を採用してます。とあるブランドなど、わざわざ「アッテネーター」と称し、パネルの目盛りも仰々しく「dB」表示しながら、その実、普通の可変抵抗器を使ってる有様だったり……(いや、止まるポイントが無く無段階に回るんだから、触れば判るって)。
 
 妖之佑の知る範囲で、本当の意味でのアッテネーターを音量調整に採用しているアンプは、ソフトンさんのだけです。
 他方、超高級ブランドなら大丈夫だとは思います。思いたい。たぶん大丈夫……かな? 触ったことないので知らん。
 まあ、そんなお高いブランドには縁がありませんので、はひ。
 
 
 ただ。
 ここまで述べて何なんですが。
 
 そもそも、パワー・アンプに音量調節なんて要るか?
 と思うのですよ。
 
 パワー・アンプとは文字通りパワー用アンプ。つまりは音声信号の増幅が仕事です。それ以外は、やらんでええ。
 ならばシンブル・イズ・ベスト、ボリュームつまみなんて無いほうがよくね?
 
 通常「プリ・アンプ」と呼ばれるコントロール・アンプは、こちらも文字通り、コントロール用アンプ。
 そうです。音量調整も「コントロール」なのですから、こっちに丸投げしてパワー・アンプは増幅だけに専念すればいいのです。
 で、コントロール・アンプに安易な可変抵抗器ではなく、お高いアッテネーターを使えばいい。
 
 ↑で、ソフトンさんのパワー・アンプにアッテネーターが採用されていることを評価しましたが。
 本音では、ボリューム無しで作ってほしかった。実際、ソフトンさんでも Model7 には無いですからね、ボリュームつまみ。これでいいのだ。
 ソフトンさんは別に、単体でのセレクター兼アッテネーターも出しておられますから、これをパワー・アンプに繋げばいい。他のブランドにも、同様の品がありますし(中身がアッテネーターか可変抵抗器かは判らんけどね)。
 
 もっと言えば、不器用でなければ、アッテネーターは自作できます。ちゃんとしたパーツ選びをして、ちゃんとハンダ付けできれば、実用品が出来上がります。電源回路が無いので、アンプなどと違って自作品でも危険性が少ないですし。
 これと、信頼できるブランドのセレクター(器用な人なら、これも充分に自作可)をパワー・アンプに繋いでやれば、かなり理想的。
 
 
 ちょっと話の軸がズレましたけどね。
 これも、まともなコントロール・アンプが(超ド級価格帯を除き)市場に無くなったことから出てくる愚痴なんですよ。
 現状、パワー・アンプは石でも球でもデジタルでも、まあまあ選び放題ですが。
 その前段階に繋ぐのは、今や品数の激減したコントロール・アンプではなく、セレクターとアッテネーター。そしてレコード盤も聴きたいなら、ちょっとお高く付くけどフォノ・アンプを追加(そこまで音質にこだわらないなら、フォノ・アンプ内蔵のレコード・プレーヤもあるよ♪)。ということになります。
 
 まあ、こだわらない人はコントロールとパワーが合体した普及価格帯のプリメイン・アンプや、いっそのことAVアンプで充分ですし。
 CDしか聴かん、ネット配信しか聴かん、という人ならアンプ側はボリュームつまみの付いたパワー・アンプだけで済みますけどね(左右の音量バランスを取るためのバランサーつまみも必要と人は言うけど、そこまで左右チグハグな音源というのは、あまり無いと思う。音源以外がチグハグの原因なら、その原因を排除するほうがベターなわけだし)。
 
 
 
 
 
 まさか、ここまで長文になるとは……。(;^_^A
 
 なお、ド素人ゆえ、記述に誤りが多々あるものと思われます。
 お気づきの際は、お知らせいただければありがたいですし。
「こいつ莫迦だな」と腹の中でお笑いいただいてかまいませんです。
 いずれにしても、妖之佑の駄文を鵜呑みにすることだけは、おやめくださいますよう。
 ご興味をお持ちなら、必ず余所様の情報や専門誌・専門書等々でご確認くださいませ。m(_ _)m
 
 

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