2024年2月


 
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○2024-02-01 不成就日 (旧暦 師走廿二日)
 
 
 本宅の鯖仕様が変わったらしく。
 て言うか、「変わったから設定し直してくれ」と“家主さん”に言われて、垢の管理画面で「推奨」に設定変更したら。
 
 カウンタ等々が使えなくなりました(汗)。
 どうやら、CGIのスクリプトが古くて弾かれるようです。
 
 鯖の設定を旧ver. に戻すのはリスキーですし。
 今さら新たにCGIを探すのも設置するのも面倒ですし。
 そもそも今のご時世でカウンタとか旧態依然すぎますし。
 
 というわけで、近年ほとんど動いてなかったカウンタを外しました。
 最後の数字は「31444」でした(たったこんだけ?)。
 そのうちカウンタ数字の静止画像でも作って、カウンタの所に貼り付けようかな(笑)。それとも、数字が動き続ける GIF動画にするか?(爆)
 
 


 
○2024-02-02 (旧暦 師走廿三日)
 
 
 百田氏のことは大嫌いですが。
 このご意見は全面的に支持します。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
9746b1d47bda9557254e7308318876cbf425954c

 
 この事件。
 私自身は、漫画の実写ドラマ化というジャンルそのものが論外で、失礼ながら原作漫画も読んでいませんから何も言えないのですが。
 ただ、当該脚本家氏の自己弁護および原作者さんに対する敵意剥き出しのSNS本文はしっかり読みました。悪意に満ち満ちた陰湿巧妙なネチネチ文章は、ガチでキモかったです。
 それでも、原作もドラマも知らないので何も申せません。ただただ最悪の結末だとしか……。
 
 というわけで、原作および原作者を守ることについて百田氏の主張に賛同するのみ。
 まあ、上がってきた脚本が気に入らないからとドラマ化をキャンセルできるのは、あるいは「好き勝手やっていいよ」と言った結果が超絶駄作でそれを「クソつまらん」と公言できるのは、それ相当の立場がある作家さん漫画家さんに限られるんですけどね。
 想像するに、たいていは「もう企画が動き出したんだから止められない。それとも君が損害の全責任を取るか?」と“誠意溢れる説得”が延々続くことでしょう。糞尿脚本にOKしないと帰してもらえない、悪徳商法ばりの熱意で圧される。いや、想像ですよ?
 これからは、出版社がきちんと作者を守らないと駄目でしょう。出版社が後ろ盾になって、新人であっても↑のような毅然とした態度を取れる環境作りに努めるべきです。あるいは、TV局との交渉には著作権に強い弁護士の同伴を大前提にするか、ですね。
 
 環境が整うまでは、君子危うきに近寄らず。
 小説はまだしも、漫画の実写化は地雷だとハナっから決めつけておくほうが、漫画家さんにとっては吉でしょうね。
 
 少し違うけど、でも似たようなご意見。
 二ノ宮氏が判りやすい例えをしてくださってます。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
ac9a9c9264990adc1af3c9463671fea504d2aaaf

 
 これに尽きますね、やっぱり。
 さすがの例え話です。
 
 もう一つ。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
fec4a6d0d90a4ec12e51f25cdadb42cde5a60adb

 
 やっぱ実写化というジャンルそのものがクソだわっ。
 そして、創作できないのに創作者気取りの脚本家なんてゴミなだけ。この世に要らないね。
 どうしても創作者を気取りたいなら、脚本家自身のオリジナルを書きなさいよ。他人の褌で相撲取らないでさ。
“泥棒脚本家”の撲滅を切に願います。
 
*****
 
 追記
 
 さすがベテランの里中氏です。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
88f6db72d1dcc4a6df613de81eec936d0734ab7f

 
「ドラマ化やアニメ化は二次創作」
 これに尽きますね。
 この絶対的事実に制作が従えばいいだけなんですね。
 さすがです。
 
 


 
○2024-02-03 節分、下弦 (旧暦 師走廿四日)
 
 
 マルシルの髪型が話ごとに原作どおりちゃんと変化してるんですよね。
 アニメだとけっこう手間だろうに。
 
 今回は宝虫ジャム繋がりの二話構成(笑)。
 宝虫っつー魔物を最初に考えた創作者は、どなたなんでしょうね。とにかく面白い設定です。
 
 カブルー一行の初登板→全滅コースには原作読んで笑ったものです。
 この時点でライオスのPTとで実力差が歴然でしたね。何せライオスたちは、もっと深層の炎竜に遭遇してるわけですから。
 
 壁を抜ける死霊にとってなら、硝子瓶だって存在しないも同然。
 という聖水節約理論にも唸らされたものです。
 九井さんの発想は、いちいち凄いんだよなあ。
 
 
 
 全然関係ないけど。
 ラピスラズリ製のスカラベが欲しい。
 売られてる品々が高価なのと、そのデザインが気に入らんのとで、買うことはないのだが。
 どこかに、お求めやすいお値段で良デザインのが、ないもんスかね〜。
 
 


 
○2024-02-04 立春 (旧暦 師走廿五日)
 
 
 いや笑った。
 笑ったけど、怖いですね〜。
 
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2402/02/news002.html
 
 いくら下手だからとて、容赦なくブッタ斬る人って、愛のムチ的な意識なのかな。それとも単にマウント取るのが好きなだけかも……。
 持ち込む人は読者でもあるわけだから、あまり上から目線すぎると編集部としても損するような気がしますぜ。
 
 とは言え「絶対ホメます!!」というのも怪しすぎますが(笑)。
 
 度胸あるよなー持ち込む人って。
 ホントそう思います。
 
 


 
○2024-02-05 三隣亡 (旧暦 師走廿六日)
 
 
 何つーか。
 論点がズレまくってる気もしないでもないですね。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
24ef858a6badbf42a8c07abbcb2584f6d5d04b74
 
 可愛いお子さんを亡くされたご両親ですから、すべて憎しになってしまっていても不思議ではありませんが。
 攻撃目標を見誤っているようないないような(ルイジアナの射殺事件を理由にした、日本人遺族による米国に対する過剰で無責任な内政干渉を連想させます)。
 
 でもま。
 子供が喉に詰まらせるから節分の行事を消し去れ。
 と言うのなら。
 高齢者が喉に詰まらせるから、この世から正月の雑煮を消し去れ。
 と同じ主張となり、はっきり言って阿呆らしい。
 
 日本てのは変な国で。
 少数のクレームに過剰反応して、歴史や伝統を次々と廃止してしまう。
「除夜の鐘が五月蠅い」を受けて「昼間」に「除夜」をなんてのが、実に判りやすいレベルの愚かさです。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
7c1bd2b75af9188d260e6f1ec502015c55d3fa3f
 
 まあ、言うても。
 記事のご両親に同調するわけでは断じてありませんが。
 そもそも節分の豆撒きは、節分(=年替わり)に宮中で行われた追儺が元です。よって、幼稚園・保育園で子供にやらせること自体、根本的にまちがってはいるのです。
 散供つまり豆を巻くのは儀式を執り行うメインの人、例えば神職とか陰陽師とか、市井で言うなら家長です。子供が面白がって投げる程度で鬼が逃げるはずなどないのです。鬼をナメんなや?
 その点では、全国の保育施設から豆撒きを無くすことには、別に反対しません。
 むしろ、新聞紙を丸めて豆の代わりにしてまでやることでもないかと。そんなの効果ゼロですしねぇ。
 
 どこまで堕ちれば気が済むのか日本よ。
 
 詰まって危険だから餅を無くせ。
 詰まって危険だから豆を無くせ。
 骨が危険だから魚を無くせ。
 なんて言ってるうちに、日本では流動食しか扱えなくなる。
 そして日本人の顎と歯がどんどん退化する。
 気づけば日本はグレイだらけ。
 あー、やっぱりUFOに乗って来てるのは未来人かな?
 
 ホント、バカばーっか。
 
 
 
 
 
 ついでに言うとくけど。
 恵方巻には、さしたる歴史も伝統も無く、もちろん御利益も無いからね。
 あれはバレンタインのチョコやクリスマスケーキと同じで、年に一度だけ登場するスペシャル豪華な限定食品として楽しむものです。
 
 


 
○2024-02-06 (旧暦 師走廿七日)
 
 
 2日の日記で言い足りなかったこと。
 
 
 
 もちろん、成功する実写化もあるんですよ。
 例えば『孤独のグルメ』は数少ない成功例の一つでしょう。スタッフの作品愛ゆえなのか、B級名作として長寿作品になってる。とは言え、これも原作とはかなり違ってますけどね、五郎さんのキャラとか物語の空気感とか。
 
 原作を忠実に実写化して成功するのは本当に希少ケースでしょう。
 原作大改変のうえでの実写化成功例がときどきあるものだから、それが目立ってしまい、ドラマが原作に頼る……と言うより原作をただただ利用しようと安易な道に走るのでしょうね。実際には失敗のほうが遙かに多いのに。そのため、オリジナルを作れる脚本家が育たないという負のスパイラル。
 
 一方で、アニメは表現方法が実写よりは漫画に近いこともあってか、無茶な進行や手抜きや悪意さえなければドラマほど酷くはなりにくいように思えます。
 とは言え、内容改変という状況は同様で。
 先月26日の日記に、あんなこと書いたものだから正直、自分で混乱してるんですけどね。(;^_^A
『カリオストロの城』と言い『ビューティフル☆ドリーマー』と言い、アニメ映画としての完成度は高く、巷の高評価を得ています。
 しかしながら、共に原作熱烈支持者(あるいは原作原理主義者)層からは叩かれまくっている作品でもあるワケ。
 モンキー・パンチさんや高橋留美子さんの本音は知りようがありませんが、少なくともお二方とも大人の対応をしておられますし、原作を辱められたとまでは感じておられないものと外野ながらに推察します。
 
 あくまでも個人的な説なのですが。
『ルパン』も『うる星』も短編を重ねた長寿作品ということが、アニメ化にとって良かったのかもしれません。基本、一話完結で次々とエピソードが切り替わっていく。であれば、途中でちょいと派手に寄り道しても、元に戻すことは容易です。
『うる星』で言えば、原作そのものが一話ごとに別世界レベルです。友引高校校舎が「ちゅどーん」と吹き飛んでも次の週には何も無かったかのごとく復旧してますし。特に1年4組時代ですと、あたるが臨終間際で終わったり、諸星家が町内会や自衛隊から莫大な損害賠償請求を喰らったり。でも次の週には、あたるは元気に走ってますし、諸星家が破産・没落した様子もありません。なべて世は事もなし。
 これ、赤塚不二夫作品によく見られる現象で、六つ子とイヤミとチビ太の相関関係が毎回毎回、変わってたりするんですよね。その都度、六つ子とイヤミが初対面だったりすらします。話によってはイヤミが死刑になってます(笑)。でも次の回では元気なんだよなイヤミ(爆)。
 ナンセンスギャグでありスラップスティックだからこそ可能な手法なのですが。
 同じ理由で、アニメでメガネがメチャクチャ大暴れしても後のエピソードに悪影響が出ることなどない。まして『ビューティフル☆ドリーマー』なんて最初っから夢オチ宣言してるようなもの。なので映画の後には、TVのほうは元通りの日常になってる。よって原作が振り回されるリスクも無い。これでいいのだ。
 これが同じ高橋作品でも『めぞん一刻』だと事情が変わってきます。こちらには一本の大きな芯があり、箸休めエピソードであっても芯から大きくズレることは絶対に許されません。しかも『うる星』のように宇宙人とか妖怪とか怪力キャラとか出せませんからね。なのでアニメで思いきったことは難しいし、やってはダメ(それでも遠慮気味にアニメのオリジナルをやったけどね。TVでは三越善三郎なるオリジナルキャラを出したり、映画では結婚式前夜を描いたり)。
 ということで、『カリオストロの城』も『ビューティフル☆ドリーマー』も、原作の柔軟性・懐の深さに上手く乗っかれた作品なのだと思います。
 
 アニメであれ実写であれ、原作から変えたいというなら許可取りは大前提としても、それ以前に取り上げる作品を選ぼうよ。
 伏線・布石を慎重に敷きキャラを複雑に配置した精密機械のような作品を無遠慮に勝手にいじくりまわしたら、そりゃあ話が崩壊しますしトラブル必至に決まってます。
 その程度の判断くらい、ちゃんとしてほしいものですねTV局と制作は。まして上から目線など、もってのほか。
 
 ついでだから言っちまいます。
 宮崎駿監督は他者の作品をアニメ化するときだけは「アニメ作家」の肩書きを下ろしていただきたいと思ったりします。
 
 


 
○2024-02-07 一粒万倍日 (旧暦 師走廿八日)
 
 
 知らんかったわー。
 つか、気づかんかったわー。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
bb41fa459c751c584e3faaada23040a375ba24ed

 
 なるほど。
 プルトンロケットで自爆したのは禊ぎだったのですか。
 確かに言われてみれば、デストロン科学者時代には、拉致された人々を改造してきたはずで。しかも洗脳されてではなく自分の意志で。
 となれば、贖罪なくして「仮面ライダー4号」には、なれんわな。
 贖罪ったって、V3に味方するだけでは無論のこと桁違いに足りない。
 これは気づかぬ自分が阿呆でした。
 
 このあたり、平成令和ライダーは甘いんですよね。
 気づけばシレッと味方になってて正義ヅラしてやがる元悪ライダーの何と多いことか。
 
 しかしながら。
 昭和ライダーのメイン・ライターである伊上勝氏の御子息で、平成ライダーで何作も書いておられた井上敏樹氏が独りですべて書き上げた『555』では、人を殺めたキャラは、後に善側になっても例外なく最期を迎えています。これだけは徹底していた。
 馬オルフェノクに覚醒した木場は、自分を裏切った従兄弟と元恋人を餌食にしました。
 鶴オルフェノクに覚醒した長田も、自分を虐めていた部員たちを消し去ります。
 二人とも善人なんですよ。それが悪人どもに虐げられた結果ブチ切れただけで。でも、罪は消えないので無念のまま死んだ。つまり贖罪させられた。
 無差別殺人を繰り返していた蜘蛛オルフェノク・澤田は最後には良い人になったけど、それでも贖罪としてでしょう、よりにもよってラッキー・クローバーと闘っている最中に、カイザの横槍で倒されました。
 そのカイザこと草加は、たっくんへの度重なる陰謀の積み重ねの末路でか、ズタボロになったところで木場に首を折られた。こいつ、オルフェノク以外は殺してないんだけどね。でもまあ性根が身勝手で陰湿邪悪だったからなぁ(苦笑)。
 オルフェノクを滅ぼすべく暗躍していた山羊オルフェノクの花形は、しかしながらドライバー開発のため一般人を実験体にした罪でか志半ばで灰に。
 温厚な愛犬家で、溺愛する愛犬チャコが迷子になったときなど「二度と離しちゃダメ」と叱ってきた少女に謝るほどのジェイ@鰐オルフェノクとて例外ではなく。
 一方で。
 蛇オルフェノク化した自分を面白がって悪ぶっていた海堂は、実は一人も手にかけていなかった(殺人犯に対する正当防衛が一回だけあった)ためか、最終話でも元気そうにしてました。
 同じく、百足オルフェノクの琢磨も、ラッキー・クローバーに属する悪役幹部ながら結果的にとは言え劇中で一人も殺めていなかったことの褒美なのかどうか、最終話では井上敏樹現場監督(笑)に怒鳴られながら工事現場で真面目に汗を流しています。
 ロブスター冴子だけは判断が難しいところではあります。彼女が劇中で手にかけたのは、オルフェノクの力を使い果たして変身できなくなった後の長田なんですよね。このときの長田が人なのかオルフェノクなのか、よく判らない。だからでしょうか、冴子は生き残ったものの人間を完全に辞めて百%バケモノになった。
 他ライダー作品ではあれこれやらかした井上氏ですが。『555』の展開だけは、罪を犯した者は贖罪させる、悪役でも罪を犯していない者は救われる、と一貫してました。ここだけは平成ライダーにおける氏の仕事を高く評価できます。ヒーロー番組は教育番組(@風見志郎の中の人)なのですよね。
 
 


 
○2024-02-08 針供養 (旧暦 師走廿九日)
 
 
 プラモも高なったのぉ。
 
 ボトムズのプラモ
 
『ボトムズ』のプラモ二つ。
 右がウェーブの「スコープドッグ」。
 左がマックスファクトリーの「ストライクドッグ」。
 ともに、1/24スケールです(ここ重要)。
 
 スコタコは放送当時、タカラから 1/24 が出てましたね。ポリキャップの関節で、そこそこポージングができたものの、ヘビーマシンガンは手のひらに接着しないと持たせられない残念仕様。そして何より残念だったのが、降着ポーズを取れないこと。
 降着ポーズについては、タカラは金属パーツを多用した完成模型のデュアルモデルで再現しましたけどね。スケール表記は無かったと思いますが、実質 1/24 なのでプラモと並べることも可。て言うか、造形はプラモが良く、ギミックはデュアルモデルの勝ちなので、二つをミキシングビルドするモデラーもいたんですよね。
 ついで話。このデュアルモデルは並タコの他に、猛犬、左肩が赤いヤツ、宇宙タコ、そしてプレステゲーム同梱のゲームオリジナル機スラッシュドッグが出てたはずです。
 
 話を戻しまして。
 
 ウェーブのプラモは降着ポーズが取れる。これだけでも価値があります。
 同じ 1/24 でも、タカラは完敗です(時代が違うってばよ)。
 
 そしてそしての、ストライクドッグ。
 私の記憶が確かなら、ストライクの 1/24 プラモは、これまで無かったはずです。タカラから出てたのは 1/35 のみ。デュアルモデルツヴァイは、もっとデカいスケールだし。
 1/24 は、ソフビとレジンくらいじゃなかったかな?
 ということで、マックスのプラモは期待大でした。
 
 どちらも組もうと思えば、すぐ組めますけど。
 完成しても飾る場所が無いんだよなあ。orz
 結果、積みプラが増えただけでございました。(;^_^A
 
 でも、ボトムズ好きにはオススメの二品ですはい。
 
 この勢いで、1/24 のベルゼルガとラビドリーも出してくれないかなあ。
 それ以上の贅沢は言わないからサー、タイプ20 とかベルゼルガDTとかブラサカとかエクルビスとか言わないからサー。
 
 


 
○2024-02-09 不成就日、治虫忌 (旧暦 師走丗日)
 
 
 『ゴリせん 〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜 7』
 『ゴリせん 〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜 7』
  酒井大輔/ヤンマガKC

 
 買って読んでから、だいぶ遅くなってしまった(汗)。
 
 
 第7巻で、めでたく完結。
 つか、気づかなかったけど。5、6巻をスルーしてたんですね自分。いえ買ってますけど、日記で触れてない。
 謎の組織によるマキコ拉致事件と、研修でゴリせんが訪れた米国でのゾンビ事件とが交錯する中編エピソードだったのに、なんで感想書かなかったのかな自分?
 
 まあいい。
 
 ともかく最後の最後までテンプレフラグ強引へし折りに徹しましたね。
 コンビニ宇宙人さんが、自分より強い上官たちに逆らってでも地球を守ろうとするのも、よくある王道。
 進級したマキコたちの日常風景っつー最終話も、あちこちでよく見るパターン(笑)。
 個人的希望として、一言でいいからアバレーさんに台詞が欲しかったな最終話。
 
 しかしです。
 さすがのゴリせんでも折れなかったフラグが一つ。
 うわー読んでてこそばゆいー。
 でもまあ、見た目に反して実は若いですからね、ゴリせん。
 末永くばくはつしろー。
 
 この作品最大の謎、イチの保護者ってのは、やっぱり放置されましたか。
 ま、それを言えばメリーさんの保護者も気になりますが(笑)。いや、いるでしょ保護者。
 
 けっきょく乱雑な絵柄は改善しませんでしたけど(あるいは改善する気サラサラ無かったとか?)。
 実験作品としては成功だったんじゃないでしょうか。
 全巻通して面白かったです。
 
 


 
○2024-02-10 朔 (旧暦 睦月朔日、旧正月)
 
 
 『姫様“拷問”の時間です 13』
 『姫様“拷問”の時間です 13』
  春原ロビンソン・ひらけい/ジャンプコミックス プラス

 
 買って読んでから、だいぶ遅くなってしまった(汗)。
 
 
 巻頭の登場人物紹介にバニラちゃんがいるのに、本編にバニラちゃんが登場しないとは、なんという非道極まりない詐欺行為だっ! 責任者、出てこいっ!!
 
 ったくぅ。
 ただでさえ、アニメがこちらの地域を無視するからイライラしてるというのにぃ……(怒)。
 
 魔王軍の実験暴走というのが、もはや便利アイテムになっとる。
 姫様は「優良捕虜」とやらになっとるし。
 つか、ブチ切れると鎖も素手で引きちぎるなら、さっさと脱走してください姫様。あの状態の姫様だと、ブルーゼさんでも止められないと思うから。
 そもそもの話、なんで戦争してるんですかね魔王軍と国王軍は。魔王様の様子だと和平交渉も十二分に可能だと思うのですが(笑)。
 そんなプライベートでは謙虚控えめな魔王様に、新たなアニメ友だちができたようで、よかったよかった。「今期」なんつー言葉が出るあたり相手もそこそこ濃い人らしく♪ ときに聖白騎士のあいつ、魔王様とヲタ友になったっきりとんと出番が無いよなあ。
 わんこそばは、いっぺんくらい体験したいです。たぶん五十杯もいけないと思うけど。
 
 桁数の勘違いで「思わぬ買い物」をしたトーチャーさんのポンコツ顔は、すばらでした。魔王領の通貨が「円」なのはツッコんじゃいけないんだろうなあ……。
 ちなみに「高価な物は品質が良い」という真理は、某平凡なマミさんも実感してましたっけ♪
 
 


 
○2024-02-11 (旧暦 睦月二日)
 
 
『成恵の世界』は懐かしいですね。
 艦娘よりずーっと前に、艦船を人にした先駆者じゃないかな。
 
 どんどん才能があちらの世界に行ってしまいます。
 原作者を蔑ろにする不躾卑怯脚本家と嘘吐き無責任プロデューサーが跋扈する今の腐りきった日本の業界に、あたかも呆れ果てたかのように……。
 
 合掌。
 
 
 
 
 
 失礼ながら、この人のアルバムは↓しか持っておりません。
 
 『組曲《惑星》作品32』
 
 小澤征爾さん指揮・ボストン交響楽団による、グスターヴ・ホルスト『組曲《惑星》作品32』です。
 録音は 1979年12月、レーベルはデッカ。
 
 合掌。
 
 


 
○2024-02-12 初午、一粒万倍日、不成就日 (旧暦 睦月三日、凧揚げ)
 
 
 PT仲間を「どんくさ」呼ばわりも大概ですが。
「どんくさ」と呼ばれて返事するほうも、どうかと思います(笑)。
 
 ミミックをヤドカリに見立てるのも。
 そのミミックにコイン虫が寄生して繁殖・移動する生態も。
 本当に、よく思いつくよなあ。
 
 マルシルの↓は大好きです♪
 
 (σ・3・)σ ヨーヨーヨー
 
 以前の感想で、ダンジョン探索系物語で食後の後片付けをわざわざ描く人は初めてだろう、と言いました。
 それに加えて……つか、そもそも。
 冒険者一行が寝具等々を詰め込んだデカいリュックを背負っている、というのが逆に画期的だと思います。前回、カブルー一行も一週間分の食糧を購入して重たそうに背負ってましたし。
 想像するに、最初はきっと編集に反対されたんだろうなあ。「嵩張ってて見た目が悪い。魔法がある世界だから四次元ポケットでよくね?」とか何とか、やんわりこき下ろされて。
 そこを断じて譲らず押し通したんだろうなあ九井さん。もちろん大正解なわけです。
(某JKがラーメン食べるとき髪を括るのを編集がダメ出ししたと、その作者さんが言っておられましたっけ。編集って、とにかく出る杭を叩いて平らにしたい生き物なんでしょうかね)
 
 登場即退場の国王に、あのベテラン声優さんを起用するとは、また贅沢なことを。
 そして、シスルの声担当は画伯でしたか。彼の精神状態を考えると、ベストマッチで期待大なキャスティングだと思います。
 
 


 
○2024-02-13 (旧暦 睦月四日)
 
 
 とっくにやってたと思ってました『ボカロ三昧』。
 そうか、やってなかったのか。
 
 とは言え、まさか NHK-FM で、あのいかれた『脳漿炸裂ガール』が流れるとはね。
「二次会焼き肉五反田」♪
 
 ボカロ、特に初音さんは確かに革命だったと思います。
 が。
 逆に、あくまでも打ち込み音楽の延長線に過ぎない、という言いかたもできると思うのです。
 楽器演奏が無理な人でも“演奏”できる打ち込み音楽に音声トラックが加わった。言っちまうと、それだけのこと。
 
 ほらそこ怒らない。
 
 坂本龍一さんが、ヴォーカルも楽器の一つとして聴いている歌詞なんて聞いてない、ということをおっしゃっていました。
 生意気ながら、オイラも同じ聴きかたをします。だからこそ、英語が全然ダメなのに洋楽を聴いて楽しめるんですよーよーよー。
 その視点からすると「ようやく来たか」という印象でしたね。
 
 もちろん、ボカロが技術的に難しかったことは理解してます。
 個人的な意見なんですが、ボカロの祖先に近いのは冨田勲さんが好んで使っておられた所謂「パピプペ親父」だと思うのですよ。
 あれでできたことは「おっさんが何か言ってるっぽい笑ってるっぽい鼻歌歌ってるよなこいつ」って音を出すレベルでしかありません。識別できる言葉なんて無理無理無理。それを、令和の今からは思いも寄らぬほどの大設備で当時はようやく実現できていた。冨田さんの合成技術ゆえ、だったんでしょうね。
 それ以上の桁違いなことが、PCに入れるだけで表現できるんですから、そりゃ凄いですよ。
 
 ボカロ自体が技術革命であり創作革命ですが。
 黎明期は歌わせるだけで精一杯な感じでした。台詞で言うなら棒読み状態ね。申し訳ないけど、「パピプペ親父」ほどの抑揚も表現できていません。誰にとっても初めてのツールですから無理ないことですが。
 それでなのかどうか、Pの皆さんが創意工夫して、「プライバシー保護のため音声を」みたいな加工をしたり、高音厨にしたり、人間にゃ歌えねーだろ歌えるモンなら歌ってみやがれレベルの超早口(蜘蛛子さんならできる?)にしたりと、ボカロだからこその“特技”という方向に進んでいたように思います。調教技術不足ではなく、あえてボカロ臭さをそのまま出すというのもありましたし。
 
 そこに来た二次革命が。
 ボカロにブレスをさせたこと。
 なんじゃないかな。
 これを最初に実行したPがどなたなのか情弱な自分には判りませんが。ぶりるさんと、Mitche M さんそれぞれの楽曲で自分は知りましたよ(どっちも、かからなかったな番組で)。おぉっ息継ぎしてんやん! と。
 ここからリアル方向への神調教が始まったと私は思ってます。実際、Mitche M さんの曲なんて、実は音声データ担当の人が歌ってね喋ってね? と錯覚しそうになりますよ。
 
 その手前、1.5次革命として、ボカロのセッションがあるのかな。
 これも、どなたが最初かは存じませんが。自分の知ってるのでは、ハチさんの『マトリョシカ』ですね。
 よくよく考えたら贅沢ですよボカロ複数なんて。想像すると財布が……。まあ、それ言うと、近年の Mitche_M さんとか、クリプトンのボカロ総出演だったりしますけどねー(プロだから財布も痛くないんだろうなあ)。
 
 一方で生音声生演奏とのセッションも。
 Pによる合いの手・コーラスやPとのデュオもですが、自分にとって印象的だったのは鼓童(旧・鬼太鼓座)とのセッションですね。ボカロのライヴなんて、できるとは思いもせんかったですよ。
 オスタープロジェクトさんだったかな、ジャズピアノで初音さんに歌わせてましたよね。
 
 初音さん十周年にハチさんが『砂の惑星』でボカロPたちへの鼓舞と同時に憂いも表現しておられたように、今は以前ほどの大盛況こそありませんが。
 一周回って。
 ボカロPがプロ歌手のために楽曲作ったり。
 ボカロPご本人がプロ歌手になったり。
 ボカロ曲を「歌ってみた」人がプロ歌手になったり。
 ボカロ曲をプロ歌手がカバーしたり。
 ボカロの撒いた種は確実に広がり続けている。
 
 ボカロ曲が大盛り上がりしていた頃は、動画投稿の健全な時代だったのですね。
 健全だったからこそ、今に繋がるプロの人たちが育ってきたのでしょう。
 
 これ言うと怒る人もいるかもですが。
 ボカロ曲(特に大盛況期の)はオーディオ・システムで聴くもんじゃないですね。FMチューナ→アンプ→スピーカだと音像が扁平です。(;^_^A
 やっぱ基本、PCスピーカかスマホとの相性が良いジャンルなんでしょうね。取り分け、低音増強した少しだけお高めのPC用がベストに近いと思う。
 ということで、NHK-FM では珍しく『三昧』では珍しく、今回は小型ラジオで聴いてましたよオイラ。
 
『愛Dee』とか『M'AIDER遭難ガール』とか『Hello, Worker』とか『神様のいたずら』とか『サラリーマンのうた』とか。
 オイラの好きな曲がちぃともかからなかった。そんなに世間様の感性とズレてるのかオイラは。orz
 いやリクエストなんかしてないけどな。
 仕方ないので自分のPCで聴くさー。
 
 


 
○2024-02-15 涅槃会、横手かまくら (旧暦 睦月六日)
 
 
 買ってしまった。
 
 Model8-300B
 
 直熱三極管シングル回路のアンプ。
 一昨年に導入した Model7 と同じく、ソフトンさんの Model8-300B です。300B とは採用している出力管の規格名ね。ちなみに、付属はすべて中華球。
 傍熱多極管のプッシュプルと直熱三極管のシングルは、両方揃えたくなるので困ります。初めて買った管球式アンプ Reisong A10 は傍熱五極管のシングルしかもウルトラリニア接続という、その折衷みたいな構成でしたからね。八方美人は、どうしても不満が残る。
 
 これ、気長に構えてたのですよ。球を 300B にするか 205D にするか、じっくりのんびり悩もうと。
 300B は定番中の定番で、極端に例えてみればフェラーリやポルシェのようなもの。
 で、205D は木製ボディのモーガンあたりかな。性能的には劣るけど味わいがダンチ……と伝え聞く。
(ああ、ベンツやビーエムは、KT88 や EL34 などなど多極管のイメージですね)
 ただ、Model8-205D は最大出力が2Wなんですよね。高能率スピーカでないと、まともに鳴らない。しかしながら、自分が考えてる小型フルレンジだと、現行品から探しても能率が 80dB台後半。これでは難しいかもしれん。それと、両機種の価格差も大きくて悩んでました( 205D のほうが数万円お高い)。
 なお、各種の球を挿し替えられるコンパチ設計の Model7 と違い、Model8-300B と Model8-205D は本体から別物で、球の相互乗り入れは不可です。念のため。
 
 そんなこんなで悩んでましたけど買ってしまった。それも慌てて。なので 300B です。
 もっとゆっくり考えるつもりだったのですが、つい急ぎました(だから写真のとーり仮設置状態)。
 なぜなら、FOSTEX さんが↓なモノを出すもんだから。
 
 FE108-Sol
 
 2015年に限定販売されたフルレンジの名器が昨年夏に、まさかの限定復活! ……を迂闊に逃してたら、まさかまさかの年末に追加販売!!
 しかも、こいつは 10cm のクセに 90dB を誇るから、能率問題も解決。
 ならば買う一択っしょ。
 で、スピーカ・ユニット買ったらアンプも要るっしょ。
 
 てコトっス。
 はい、阿呆である(@某満月な人)。
 
 で、これも憧れの、そして直熱三極管シングル式アンプに繋ぐなら定番とも言える、バックロードホーンの箱に入れてやります。て言うか「Sol」はバックロードホーン専用ユニットだし。
 ベアホーンさんの「ASB1081-M」という組み立てキットです。設置を考慮して小型の箱が候補だったのですが、中途半端な妥協は無駄を増やすだけだと考え直し、思いきって決めました。いやデカいわ(900×300×180mm 約12kg が二台)。
 
 ASB1081-M
 
 未だ我が家の三次元空間的問題が解決していないため仮に置く。我が家の汚さをお見せしないよう写真は大胆にトリミング♪
 聴くときのみ立たせ、聴かないときは、こうして接着面がじっくり馴染むよう、二本を重ねて重しも乗せて寝かせてます(ユニットの下に見えてるのは相方の下部ホーン開口部)。
 このノッポさんな箱、もし元日レベルの地震(こちらの地域での震度という意味です)があったら確実に倒れますね。本設置のときは何か工夫しないと危ないな。
 
「組み立てやすさにこだわり」というメーカーさんの文言は伊達ではありません。板材同士の合わせが完っ璧。しかも、溝とダボがあるので組み立て時に、ほとんどズレは生じないです。
 説明書に従って仮組みして全体像を掴んでから、木工ボンドを塗りたくって溝やダボを合わせてグイッと体重かけてしっかり押し込めばOK。後は、はみ出したボンドを拭き取ってボンドの硬化を待てば良いだけ。マジで簡単です。初心者のオイラにもできたのですから♪
 器用な人が丁寧に組み立てて磨いて塗装したら、完成市販品レベルの出来になると思います。私は不器用で雑な性格なので隅々を見ると残念な出来ですが。(;^_^A
 
 実は情けないことに、組み立て時に底板を逆さに接着したため、安定させるための一回り大きな座板をネジ止めできなくなっとるんですわ(大馬鹿)。よって設計者さんの想定を越えちまう不安定さなのですね。orz
 でも使わないとき寝かせとくなら、むしろ座板が無くてよかったかも。(をぃ
 ちなみに、軽く音出しするときはめんどいので寝かせたまま鳴らしてますが、それはそれで楽しめます。夏の昼寝など、このまま鳴らしたほうが心地良いかもしれません(笑)。
 それで思いついたのですが。もっと小さな8cm のユニットで、左右一体型の横長バックロードホーン箱とか作ったら面白そうですね。JBL のラスボスであるパラゴンみたく(こっちはフロントロードホーンだけどね)。あれにも確かミニサイズの非公式レプリカ品がありましたし、ユニット無し箱だけの公式ミニチュアも存在しました(スマホ挿すと鳴るんだそうな)。まあ私には設計技術も木工技術も無いので実行不可ですが。(;^_^A
 
 一つだけ説明書きに無かったことを。
 このキット、設計者さんが想定した FE108-Sol が、そのままでは付きません。バッフル板は問題無いのですが、それを貼り付ける前板に問題があります。
 バッフル板の穴形状と合わせるべく、前板の真円形の穴を下側だけ少し凵形に削ってやる必要があります。そうしないと、Sol が収まりません。
 私は組み立ててからこれに気づいたため、箱になっちまってるブツのバッフル穴から鑿を突っ込んでゴリゴリやる羽目になりましたよ(涙目)。削り屑は掃除機の細いノズルを穴から入れて何とか吸い取ったしぃ。まあ合板のバッフル板と違って、前板はMDFなので削りやすかったのは助かりましたけどね。
 この寸法違いは Sol の磁石がデカいせいで、他の 10cmユニットを取り付けるときには無加工でいけるらしいのです。
 でも、この箱はいちおう FE108-Sol 専用設計が謳い文句ですからねぇ……。削らにゃいかんのを説明書で触れていないのは何だかな〜でした。
 
 もう一点。これはウチに届いた物だけのことかもしれませんが。
 音道板を支えるため、と言うか箱鳴りを防ぐための補強桟(トンネル内に据える細い柱みたいなもの)が寸足らずで補強になりません。説明書の通りにボンドで貼っても貼ってもポロリと落ちます。
 仕方ないので、ケーブル用の穴を塞ぐためのブチルゴムの余りを挟んで何とかごまかしました。そのうち中でカラカラコトコト言いだすかもな〜。
 箱そのものがしっかりしてるので、補強桟無しでも大丈夫そうですけどね。あえて最初から桟を取り付けない選択肢もありそうです。小さなパーツですから、器用な人なら寸法をきちんと合わせた桟を新たに作ればOKでしょう。
 
 で肝心の音ですが。
 相変わらずの駄耳ですので、たいしたことは言えません。
 あえて言うなら、ユニットが新品だからなのか、ついでに冬だからなのか、音が固い印象です。高音が、かなりきつい。スピーカの正面を耳から逸らさないと鼓膜が痛いです(苦笑)。
 アンプ等々のエイジング必要説に対して私は懐疑的ですが、少なくとも物理的に動くパーツを持つスピーカについてだけは慣らし運転の期間が必要なのでしょう。
 それでも、たった 10cm径の小型フルレンジから量感のある低音が出ます。フルオケはメインに使っている2ウェイ・バスレフに敵いませんが、小編成だと問題ありません。ジャズでピアノの優しくデリケートなコロコロ音とウッドベースの野太いうねりとが一緒に流れてきます。300B の力ももちろんあるでしょうが、バックロードホーンおもしれえな。取り分けホーン繋がりなのか、トランペットやサックスなど管楽器が得意なように感じました。
 バックロードホーンは音道(ホーン)に最低でも2m必要とのことですので、小型の箱に妥協しなくてよかった。
 ↑でも申しましたとおり、私はメインにそこそこ大きめの2ウェイ・バスレフを使っていますから、10cmフルレンジのバックロードホーンは迫力面で劣ると感じますが。そこまで気にしないという人であれば、このユニットと箱の組み合わせは余裕で主役を張れると思います。
 まだ Sol の本調子ではないでしょうから、あとはユニットが熟れてくるのを待ちますか。
 
 Model8 についても音質に関して偉そうに言える立場ではございません。スピーカを元気よく鳴らしてくれます。↑でも言ったとおり、低音もしっかり出てます。これでシングル回路だなんて、すごいなソフトン、凄いな 300B 。
 ソフトンさんということで判ってる人には判ってることですが。Model7 と同様、ハイブリッドです。前段が電圧管、後段が三極管、でその間を MOS-FET が取り持つ三段構成で、しかも MOS-FET を使ったことででしょうか三段直結です。何かとネックになるカップリング・コンデンサはありません。
 このあたりの設計が面白いんですよね、ソフトンさん。
 もう一つ言いますと、この Model8 の音量調整には、一般的な可変抵抗器ではなく本物のアッテネーターが採用されています。どういうことか詳しく書くと長くなりますので後日に譲りますが、とにかくボリュームに大手メーカ品でもあまり使わない良パーツを採用しているということ。
 見た目は本当に飾りっ気が無く。て言うかシャーシもトランスケースも Model7 と共通ですよねたぶん。なので、ぶっちゃけダサいデザイン。管球式アンプに音質だけでなくインテリアとしての効用も求める人には向きません。あと、半導体嫌いプリント基板嫌いの“純血派”にも向きません。そういったかたがたは大手メーカー著名ブランドの高級品・人気品を選ぶのが吉だと思います。あるいは自称「名人」様に特注するか。(藁
 コスパ最強しかも日本製なので私は気に入ってますよソフトン製品。
 
 ただ、直流点火のわりにハム音が少しだけ耳障りかな。これが直熱三極管の宿命か。
 我が家の環境だと、交流点火の Model7 のほうが静かなんですよね。やっぱり傍熱管と直熱管の違いなのかなぁ、と。
 まあ、スピーカから距離を取れば、あるいは音楽が鳴れば気になりませんし。個体差の範囲内だと思いますけど。
 
 
 
 様々な楽器が混じり合った空気に包み込まれたいならプッシュプル+マルチ・ウェイ(2ウェイで済ませるのが理想)。
 ヴォーカルや楽器一つひとつのニュアンスが欲しいならシングル+フルレンジ。
 巷で言われるとおりの印象で落ち着きそうです。
 
 残るは、2A3 のオーソドックスな無帰還&コンデンサ接続あるいはロフチン・ホワイトに、ロクハン一発か。(こらこら
 
 


 
○2024-02-16 狩猟期間終了 (旧暦 睦月七日、七草)
 
 
 詰めが甘いだろ『何だコレ』。
 あれだけUFO多発地域なんだから、泊まりで張り込めよ。撮れるまで粘れよ。あんな田中隊長が見た光だけで誤魔化さずに。
 しかも、締めが何アレ。どこぞの怪しい団体の廃墟なんか語る価値ゼロですやん。どーせ手前勝手な解釈を形にしてるだけなんですから。実に阿呆らしい。
 
 ついでおまけレベルの大阪城ネタも、あばれる君の無駄遣いでしかありませんね。
 そもそも、大阪城に豊臣大阪城と徳川大阪城があるのは、何年も何年も前に『ブラタモ』でタモさんが驚愕してましたですよ。今さらのネタなんです。
 
 
 
『ブラタモリ』と言えば。
 この三月でレギュラー終了なんだそうですね。
 振り返ると、意外と長く続いてた“全国編”でしたけど。
 終わるとなると、あっちゅう間に感じます。実は歴代で最も知的な野口アナとのコンビが、もう観られなくなるとは淋しいなあ。
 これを機に深夜枠で、最初の“東京編”から再放送しません? BSでなく地上波で、セレクションでなく全部を。
 これ、谷啓さん時代の『美の壺』ともども、ぜひにお願いしたいのです。録って残したいから。
 
 


 
○2024-02-17 上弦、祈年祭 (旧暦 睦月八日)
 
 
 原作および原作者と、アニメ化や実写化つまりは二次創作との関係について世間が喧々囂々の議論をしているさ中に、こんな与太記事を上げますか。
 
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2402/15/news128.html
 
 予備知識の無い人がこの記事だけを読むと、『攻殻』を押井監督のオリジナルだと思ってしまいます。
 もちろん、『攻殻』は漫画が原作であり、漫画家・士郎正宗さんが原作者です。押井監督はアニメ化という二次創作をし、そこに自身のオリジナル要素を(大量に)混ぜ込んだに過ぎません。
 記事中で触れられている「ゴーストとは?」「AIに意志があるか?」「人の意志はプログラムに過ぎない?」といったテーマすべて、原作で描かれたものです。それをあたかも押井監督が考え出したかのように書く編集の姿勢には疑問どころか怒りすら湧いてきます(講演内容を生成AIで記事化したとありますが、同時に、文責は編集部にあるとも明記してある)。
 押井監督もなあ、ここが悪い癖なんだよなあ。『パトレイバー』についてもそうだったけど、まるで自分がすべて創作したかのような態度を取っちまう……。
『攻殻』映画制作当時のご自分を「インターネットなんかよく知らなかった」と言っておられますが、あの時代に士郎正宗さんは原作の劇中でネットの概念を既に表現しておられました。そういった原作者の功績すべて、まるで自分の手柄だと言わんばかりの姿勢には、ぶっちゃけ疑問符が量産されます。
 
 押井監督作品を取り扱うなら、借り物要素の無い(もしくは少ない)『天使のたまご』とか『迷宮物件』とか『御先祖様万々歳』とか『トーキングヘッド』とか『アバロン』とか『立ち食い師列伝』とか、あるいは藤原カムイさん作画の『犬狼伝説』や、もりやまゆうじさん作画の『とどのつまり』あたりにすればいいのに。
 原作アニメ化作品についての講演や記事は、この人の場合すべて原作借りパクになっちまいますから、ダメですダメ。
 マイナー作品を取り上げればいいんですよ。基本どれもテーマは同じだし。どうせ、『うる星』以外の押井作品ってのは全部ニッチですし(笑)。
 
『攻殻』を取り上げるのなら、大前提として記事で士郎正宗さんの原作にしっかり触れておくべきです。
 それをやらないのは記者が無知不勉強なのか、あるいは原作に対して悪意があるのか、どちらかとしか考えられませんね(怒)。
 
 


 
○2024-02-17 百鬼夜行
 
 
 そう言えば。
 
 なまはげも、いちおう鬼か。
 角あるし。
 
 


 
○2024-02-18 八專始め (旧暦 睦月九日)
 
 
 カブルー一行が死体回収屋に“蘇生”されてからの前半のみ。
 ケルピー戦。
 またも全滅したカブルー一行の回収と人魚(歌だけで台詞無いのに贅沢なキャスティングだ)と麦&海藻&魚卵(苦笑)の雑炊。
 クラーケン戦。
 
 けっこう詰め込みましたな。
 そのためか、カブルーたちの再全滅シーンを丸々カットしたのは大胆な編集。いや、このほうが全滅PTとして原作より面白いかも。
 
 地上での会話で、カブルー一行は自分たちが狂乱の魔術師を倒すと確信している様子がうかがえますが。
 その実、死体回収屋の口車に乗せられて、自分たちに守護の施術をしてくれた相手を宝石泥棒と信じ込むあたり、ダメダメです。ライオスたちと比較にならないだけでなく、カブルーたちの騒ぐ様子だけで宝虫の仕業と確信した回収屋の術士より圧倒的に劣る。なのに、自分らが迷宮を攻略するという自信は、まさしく駆け出しゆえの勘違いというヤツですね。
 一人ひとりの能力は決して劣っているわけではなく(後のエピソードで判明する)。とにかく迷宮での経験が足りなさすぎなんですよ、特に魔物に関する知識がね、不勉強にも程がある。まあ、ライオスが極端と言えば、それに尽きるのですが……。
 
 クラーケンに対する必殺技が水上歩行魔法というのは、見事な妙手。あれは陸揚げしたようなものですからねぇ実質。そりゃタコならともかく、イカは何もできんわ♪
 この戦闘時、原作ではクラーケンが襲ってきたときの水を被ったチルチャックが確か「弾いて気持ち悪い」と言っていた記憶があります。水上歩行魔法で全身が超絶な撥水性になってるんですね。雨レベルであれば気にならない、むしろ便利なところを、何せ大波レベルの水量ですからね。それがすべて弾かれるのをチルは「気持ち悪い」と表現した。このシーンをアニメでどう描いてくれるかと密かに楽しみにしていたのですが、スルーしやがったなあっ!
 
 巨大寄生虫をウナギかアナゴ(白焼きがあったから、たぶんウナギ)に見立てるのは、さすがにきしょい。いくら旨そうな匂いでもオイラは喰わんぞ。
 つーか、捌いてる様子からすると、巨大寄生虫に背骨あるんかい。
 そして、淡水生物の生食はお勧めできない。いや、海水棲でもイカは、やめといたほうがいい。
 これも詰め込んだ影響か、クラーケンの甲殻ネタと精莢ネタも割愛したな(精莢は本編でなく「よもやま話」だけど、アニメはここまで「よもやま話」のネタもわりと使ってる)。ちなみに、イカの精莢は現実に料理屋でも事案になってたりしますね。やっぱりイカの生食はお勧めできない。
 
 原作を読んだ際、ケルピーの脂身から石鹸を作ったマルシルが「鹸化」という言葉を使ったのが違和感でした。あまりに理系すぎて。
 でも、後のエピソードでマルシルが魔術学校の才女だったと知り、きっと授業でやったんだろうなあ、と納得。
 
 センシがケルピーを「アンヌ」と名付けていたのは、後々への、さりげない布石です。
 原作でその話を読んだとき「ああ」と思いましたもん。
 倒したケルピーを解体するとき、「手伝おうか」と問うたライオスに「ワシひとりでやる」と応えるその言葉には、もっともっと深い意味があったことに、ね。
 
 


 
○2024-02-19 雨水、一粒万倍日 (旧暦 睦月十日)
 
 
 面白いけど。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
7bd75502be6a57d5cd492193e3907ff53a0199c4

 
 言うても、これ。
 MSVの、つまりはプラモを売るための設定が元ですからね。
 あんまり真剣に語るのも、どうかと(笑)。
 
 いや面白いんですよ。
 相手の作った土俵に上がって相手の用意したルールの許、小論文を捻り出すってのは。
 古くはシャーロキアンのように、フィクションを史実と解釈しての、まさに知的遊びって感じで。
 富野監督も、バンダイと協力モデラーによるMSV開発経緯設定を「好き」と評しておられました。確か、ただ浮かぶだけで使い物にならないHグフがお気に入りだったような♪(『Z』で初登場したけど、飛ばずにドムみたくホバー走行してたっけHグフ)
 
 個人的には、Rザクはゲルググよりもハイザックに直結したと思います。
 ゲルググにザクの面影なんて皆無ですしー。
 
 コメントにもある「ジオンはMS開発に手を広げすぎたから負けた」というのは実のところ、富野監督が意識してやっておられたこと。
 富野監督はジオンを三国同盟(主にナチ軍)、連邦を連合軍(主に米軍)として演出してましたからね。
 で、独逸空軍は Fw190 や Bf109 、さらには世界初のジェット戦闘機 Me262A など高性能戦闘機を次々と開発、ティーガー戦車も高性能だったことは周知の事実です。同じく、大日本帝国軍も海軍の零式にしろ陸軍の四式戦疾風にしろ、後発日本のクセに高性能でした(戦車はブリキ玩具レベルで、ほぼほぼ棺桶でしたけどねー)。
 一方の米軍はと言えば、戦闘機は重くて小回りの利かないグラマンと低コストのマスタング、戦車はシャーマン。
 性能面だけで言えば、タイマン勝負なら絶対に三国同盟側の勝ちでしょう。でも、米軍機は国力を背景に大規模大量生産が可能だった。次々と急いで新型を、ということもしないから開発期間・開発費も要らない。その分すべて大量生産に回す。駒数が多ければ立てられる作戦も様々。何なら力押しだけでも勝てる道理。
 しかも、重い故に頑丈なグラマンはパイロット生還率が高かったそうで、パイロット育成費・育成期間の面でも軍に貢献したことになる。ここはコアファイターの思想に似てるかもな。
 ジオンがザク→グフ→ドム→ゲルググやらMAやらと性能追求に躍起になっている間に、連邦はホワイトベースの戦闘報告を元にジムとボールだけを各基地でガバガバ大量生産、それをマゼランより安く作れるサラミス艦隊に満載して攻めてきたわけです。
 まさに「闘いは数だよ兄貴」なのです。
「歩の無い将棋は負け将棋」という言葉もありますし。
 
 まあ、あれやね。
 戦後になってからはガバメントよりむしろワルサーや南部のほうがアメリカ人マニアに人気、というのと同じやろね、ジオンMSの魅力ってのは。
 
 
 
 どーでもいいけど。
 カイ・シデンって紫電改が元だよなあきっと。
 
 


 
○2024-02-20 不成就日 (旧暦 睦月十一日、鍬始め)
 
 
 今年もメジロが来てくれました♪
 
 メジロ
 
 例によって、窓枠とカーテンの隙間から、気づかれないよう、そぉっと撮ります。
 
 メジロ
 
 せっかくの蜜柑も食べずに何事か考え中?
 
 メジロ
 
 あ、気づかれた?
 
 メジロ
 
 こっち見てるし。
 
 メジロ
 
 悩んでます?
 
 メジロ
 
 メジロは考えるのをやめた。
 
 
 
 本当に、たまーにしか出番のないフジのネオ一眼。
 しまいっぱなしの電池切れギリギリで、ちゃんと撮ってくれました。
 
 今どきネオ一眼なんて、と言われるとは思いますが。
 私にとっては、望遠撮影における最適な機材です。ズーム操作が手動ってのが、また良し。
 無理して高級デジ一+望遠レンズにしなくても、これで充分。
 
 


 
○2024-02-21 (旧暦 睦月十二日)
 
 
 興味はあります。
 ありますが。
 
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1569045.html
 
 高いなあ。高すぎる。
 電波も Bluetooth もタフソーラも要らんやろ。
 本来のカシオトロンは、閏年(正確には、閏年でない年)すら手動調整が必要なほどシンプルそのものな時計。
 こんな高機能満載をカシオトロンの「復刻」とは言わない。
 これはリメイクとかリファインだね。昭和『うる星』と令和『うる星』ってくらいに、ゲルググとリゲルグってくらいに、違う違いすぎる。
 
 でも、発売前に既に売り切れなんだそうで。
 好き者……もといっ物好き……じゃなくて好事家が大勢いるようで。
 
 同じ六万円なら、オイラは↓を選びますね。
 
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1569401.html
 
 心臓部がセイコー5定番の 4R35 で六万円は少し高いかなあ、とは思う。
 思うけど、10気圧防水でメイド・イン・ジャパン。
 悪くはない。
 販売期間が一年もあるので、品薄で大もめすることは、なさそう?
 
 


 
○2024-02-22 (旧暦 睦月十三日)
 
 
 多極管を取っ替え引っ替えできる Model7 では“球転がし”を楽しんでますが。
 Model8-300B となりますと 300B 以外の球は使えない。しかも、ソフトンさんの注意書きによりますと、300B でもすべての物が使えるわけではないそうな(球のメーカーが規格を独自に解釈・変更することがあるらしい)。
 そもそもの話、300B そのものが現在生産販売されている中でも高価な球なので、そうそう買えるわけがない(同一ブランドで、EL34 を四本買うよりも 300B 二本のほうが、ずっと高かったりする)。
 
 Model8-300B 付属の球に何ら不満は無いのです。
 無いのですが。
 300B 以上に“電球”な 205D とで迷っていた自分としては、レトロな見栄えに強く惹かれるわけでして。
 そうなりますと、300B の中にレトロ色の濃いのが無いものかと探すわけです。はい、阿呆である(@某満月な人)。
 
 ありました。
 
 300B
 
 雰囲気良いでしょー?
 300B でありながら一般的なST管ではなくバルーン型(茄子管)なのが見た目に良いですね。
 しかも、ご覧のとおりプレートが赤く光ってる。これは一般的な 300B と違い、この球がメッシュ・プレート(編んでおらず細かな穴開きなので厳密にはメッシュもどき)だからです。
 
 300B
 
 ご覧のとおり、赤熱するフィラメントが透けて見えるのですよ。これが普通のプレートだと何も見えなくて、つまらん(笑)。
 メッシュもどきプレートの茄子管、楽しいっス♪
 レトロな 205D を断念した影響で、こいつが欲しくなってしまったのですよね(阿呆)。音質の違いとかどうでもいいどーせ判らんし(ホンマ阿呆)。本体分に球の追加購入分を足すと、Model8-205D だけを買うよりも高くついた(阿呆すぎる)。
 
 実は。
 前段の電圧双三極管も付属の品から、東欧のNOS品に替えてあります。
 多くのアンプでLRそれぞれで一本ずつ合計二本使うところを、Model8 は一本しか使っていないので、東独製とかユーゴスラビア製とかハンガリー製とか買い集めるのが楽でした(阿呆阿呆阿呆)。
 出力管がお高いので、こちらで球転がしします。もちろん音質の違いなど駄耳のオイラにゃ判りません(ド阿呆)。
 何事も雰囲気から入るものなのですよ趣味ってのはサ。
 
 あ、さて。
 直熱三極管のシングル回路に雰囲気最高の茄子管を挿して、フルレンジを鳴らすなら。
 ヴォーカルと楽器ともに楽しめる上々颱風の音作りとか適任なのではないか。
 などと勝手に思い立ち、慣らし目的でアルバムを聴く。
 
 300B
 
 うん電球だな。あるいは超小型の電気ストーブ?(笑)
 
 やっぱり小編成に強いですね、Model8 とフルレンジ一発バックロードホーンとの組み合わせ。上々颱風の持つ空気感と、よく合ってる気がします。
 クラシックのフルオーケストラも試したのですが迫力面で、どうしても弱くなります。何と言えばいいんだろうな。高性能スポーツ軽と、並みの3リットル車と、それぞれで高速道を百キロで走る違い、みたいな?
 
 茄子管300B もさ。
 工場を旅立ったときには、まさか上々颱風を鳴らすことになるとは思ってもみなかっただろうな。
 
 


 
○2024-02-23 醍醐寺五大力尊仁王会 (旧暦 睦月十四日)
 
 
 薬師如來の両脇侍は日光菩薩と月光菩薩ですが。
 
 その代わりに。
 レインボーマン太陽の化身と月光仮面を配置したら、さすがに佛も怒りますかね?
 
 ちなみに。
 レインボーマンは観音菩薩からイメージしたそうですが(だからTPOに応じて様々にフォーム・チェンジするワケですね)。
 月光仮面は、まんま月光菩薩がモデルなのだそうな。
 両作品の作者・川内康範さんは佛教思想の人ですからね。月光仮面のキャッチ「憎むな、殺すな、赦しましょう」は有名。
 
 だとすると配置しても大丈夫かな?(をぃ
 やってるお寺とか、あるのかな?(んなわきゃーない
 
 いえ。
 これ、そう無茶を言ってるってレベルでもないのですよ。
 実際、ゆるキャラや漫画ちっくアニメちっくな公式キャラを設定しているお寺も多々あります。
 知多半島のとあるお寺は、陶芸作家による芸術作品とは言え、猫の弘法大師を祀ってたりしますよ。
 厳格な考えを持つ僧侶のかたがたも、もちろんおられることでしょう。そういったかたがたは苦言を呈されることでしょう。
 でも、これらの寺々の動きを容認・黙認している仏教界全体には、キャラものを批判する権利は無いですね。
 つまり、月光仮面もレインボーマンも、権利問題さえクリアできれば、お寺の祭壇に祀ってもOKなのです、きっと、たぶん♪
 
 


 
○2024-02-24 望、二の午、一粒万倍日 (旧暦 睦月十五日、旧小正月、道祖神祭)
 
 
 まあねー。
 移り変わりの激しい流行り言葉に、いちいち踊らされない。
 に尽きるんじゃないでしょうか。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
b5e4e75562e1763d8a0e82ea168ef448f25d8f28

 
 あれだけ巷に蔓延ってた「マジ卍」も、もはや聖遺物レベルで見かけなくなりました。
 本当にあれって何だったん?
 
 最近知って、びっくりしたのが。
 SNSなどでのやりとりで文末に「。」が付いていると怒られているようで嫌だ。
 という声。
 もう信じられませんよ。何この珍現象。
 句点は文末を意味する記号であって、それ以上でもそれ以下でもない。
 変な意味を勝手に追加しないでくれ。強引な割り込みしてきてのサンキューハザード並みにウザいわ。
 
 ま、流行り言葉なんて一年……ネット全盛の今だと下手すりゃ半年持ちませんからね。
 無視して放置が一番だと思います。
 
 そんな中で生き残るのは極少数。
 そして、生き残った言葉は、じきに広辞苑に載るので、それまで待てばいい。
 慌てて流行りに乗っかろうとしないのがベターです。
 
 ということで。
 広辞苑、大手の新聞(産経はダメ)、NHK(民放はダメ)。
 これらで使われている日本語を物差しにすれば、いいだけのことです。
 それで通じないなら日本語が通じないと同義ですから、受け取る側の問題。発信する側は気にしなくていいです。
 
 


 
○2024-02-24 雪女
 
 
 二月に菜種梅雨でしょ?
 今年は雪女も溶けてしまってて、出現できないのでは?
 
 


 
○2024-02-25 北野天満宮梅花祭 (旧暦 睦月十六日、賽日)
 
 
 おー。
 タンスじーちゃんの声、井上さんスか。
『夏目』のニャンコ先生でも、かなり攻めたキャスティングだと思いましたが。あれから十数年、いよいよ爺さんの声やるほどにベテランさんなんだなあ、と何やら感慨深いものが……(『AGE』でも爺さんやったけど、あれは特殊すぎる爺さんだから別枠ってことで)。
 タンスじーちゃん、ホント良いキャラなんですよねー。
 
 負傷したマルシルをレバー攻めにするシーンが、原作を巧みにブーストしてて笑えます。
 つーかライオスよお、「先に頂く」とか言わずモモも喰わせてやれよな。
 モモ、バラ、ヒレ、テール……喰いたいですよね怪我人だって。
 ケルピーの肉あれこれが旨そうに見えるから始末が悪い(笑)。そもそも魔物に実体があって倒せば捌いて喰える、って発想がもうね。凄すぎると言うか何と言うか。RPGで倒したモンスターは、そのまま消える。で、運が良いと何かドロップする。しかし、“現実”のダンジョンではモンスターは何も落とさないのだよ、モモンガさん。
 
 体拭くシーンでマルシルが思い出してた離脱組二人。
 原作第一話では、わりとコミカルに描かれてました。たぶん、あの頃は作者さんも、そこまでプロットが固まってなかったと思えますね。だから軽く流してた。
 で、この話では、二人がPTを抜けたときの表情が、きちんと描かれていました(アニメも、そのまま)。
 弁護するなら。第一話の比較的コミカルな描写はチルチャックの主観で、今回のシリアスな描写はマルシルの主観、ということは言えると思います。
 ナマリの「生活がかかってる」は実は、かなり深刻で。だからこそタンスじーちゃんのオファーを絶対に逃したくなかった。この事情とやらは、後のエピソードでダイア(全滅担当PTのドワーフ女子)が概要を話してくれます。
 シュローが離脱した理由も、これまた後で判ります。
 ホント、きちんと組まれてるんだよなあ、この作品。
 
 魔術学校時代の回想、マンドレイクの説明シーンで犬が自分の運命を知ってるみたいな泣き顔してて……むせる。
 こうしてアニメになったのを観ると、“成績優秀なんだけど使えない頭でっかち”というマルシルの属性をあらためて認識します。後のエピソードでリン(全滅担当PTの魔術師)が言ったように「教科書通り」の「優等生」なんですよね、マルシルは。対して、ファリンは理論完全無視のフリーダムな実践経験派。真逆だから馬が合ったんだろうなぁ二人。ファリンから学んだわりに、マンドレイク採取のとき教科書頼みが全然改善してなくて苦笑モノですが。
 ファリンによる「犬のモノマネがすごく上手い」という兄さん評は、もちろん後々への伏線♪
 
 瓶詰めにした魔力の中に精霊を入れて微調整して密封、内部だけで循環させるのが人工ダンジョン。
 ってのがもう本当に理系脳の産物で。
 
 


 
○2024-02-25 庚申待ち
 
 
 いっぺん、やってみたいよな、これ。
 気の置けない仲間で集まって夜通しワイワイと。
 
 いや、それってただの夜更かしやん。
 
 


 
○2024-02-26 庚申 (旧暦 睦月十七日)
 
 
 ちょっと違うと思う。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/
8e4b0950350167885023e78b5bae406cd41db4c2

 
 まず。
 ヤザンは本当にオールドタイプだったかどうかが怪しい。
 あいつ明らかに、ライラの言う「MSの装甲越しに」周囲を感じていた気配ありましたからね。ま、ギャプランの真下方向だけは感じ取れなかったようですが。
 いくらかニュータイプの素養は持ってたんじゃないかな。
 
 ジェリドが優秀か?
 と問われれば、下手ではない。ティターンズに抜擢されたんだから成績は良いはずで、よって下手ではない。
 が、そこまで上手いわけでもない。グリプスではマークII を失速させて墜落してるしな。
 記事では、何度もMSを乗り換えてることを肯定的に解釈してますが、単に劇中での転属が多かったってだけですよ。バスク→ジャマイカン→ジャミトフ→ガディと、直接の上司も取っ替え引っ替えでしたからね。
 それこそライラ曰く、挫折を知らずに育った「甘ちゃん」ですよ、ジェリドは。だからこそ、いきなりカミーユに殴られて人生の歯車がすべて狂った。まあ、ある意味では被害者とも言えますか。
 
 コウ・ウラキは、あのデンドロビウムを扱えたのだから、少しずつ覚醒してたかもしれないな。
 とも思えます。
 
 ガロードは宇宙世紀じゃないから、そもそも別枠でしょ。
 
 個人的意見として。
 TV版では最後までガンタンクに、つまり宇宙空間戦ですらタンクで出撃させられて、それでも生き残ったハヤトがオールドタイプ最強だと思うです。
 少なくとも一年戦争当時のハヤトは異能生存体レベルだっただろ。
 で、たぶん幸せ太りで、その力を失ったんだな。
 
 


 
○2024-02-27 (旧暦 睦月十八日)
 
 
 フルレンジ一発のバックロードホーンで室内楽やジャズやヴォーカルを鳴らし。
 2ウェイのバスレフでオーケストラやジャズやロックやアニソンを鳴らし。
 
 とかしてると。
 
 シングルと2ウェイの良いトコ取りしてるタンノイの同軸2ウェイは本当に素晴らしいなと。
 断じて両者の妥協・折衷でなく、1+1が5とか 10 になってるところが凄いんだわタンノイ(店の試聴室で聴いたとき、びっくりしたもんだよ)。
 ずーっと憧れのスピーカですが、まあ買えんよなあ高すぎてデカすぎて。
 
 もしもタンノイ買うなら、それに合わせるアンプ候補は、ほぼ決まってるのですが。
 でも買うことはないだろうなあ。無理無理。
 
 
 
 前に『知らない世界』でマツコさんが「弦楽器一つひとつの位置が判る」と感激してた五百万円越えの超高級スピーカあたりは、もはや神クラスですね。
 3ウェイ・バスレフで、そこまでの定位を実現するのは物凄い技術だと思います(通常、定位の良さは、スピーカのユニット数に反比例する)。
 聴いてみたいものです。
 さすがにあの価格帯だと買う気はゼロどころかマイナスなので、聴いて感動したからって欲求不満にはならないと思う。
 仮にカウンタックに試乗して楽しんだとしても、買う気にならないのが判りきってるのと同じだろうね。これが中古のアバルトあたりになると、うっかり試乗しようものなら、頭の中で支払いのやり繰り計算とか始めかねんから怖い(笑)。
 
 


 
○2024-02-28 不成就日 (旧暦 睦月十九日)
 
 
 先週の『夜ふかし』で。
 
 街でスタッフに声をかけられたとき、「パチンコ全然出ない」とボヤいてて。
 食事は、お米とキャベツを乱暴に一緒に炊いたのを炊飯器から直に箸で取り、モヤシを生のまま袋菓子みたく袋からつまんで頬張ってる。
 そんな独り暮らしの婆様の部屋は散らかり放題。
 
 スタジオは爆笑してたけど。
 悲しくて涙が出そうになりました。
 
 炊飯器は亡夫さんが買ってくれたものだそうで。
 思うに。
 お子さんが巣立って(おそらく)遠方で家庭を築く。夫婦水入らずに戻ったので、ご主人が「これからもよろしく」みたいな意味で買ったのではないかと。
 なのにご主人に先立たれてしまい、料理する意味を失ってしまった。
 それからは、毎日パチンコで時間を潰して、食事は手抜き料理で済ます。
 手抜きでも野菜を欠かさないあたり、元々きちんと料理する人だったのは想像に難くない。
 そんな人が散らかった部屋で手抜きの食事で済ますようになってしまっている。
 
 これを面白いと笑ってる観覧客たちは、若いから何も感じないのかなぁ。
 マツコさんはきっと、そのあたりに触れたと思うけど、例によって馬鹿なスタッフが編集したに違いない。
 
『夜ふかし』でインタビューに応えてる高齢者のかたがたって、背景を推察すると、かなりきついの多そうなんですよ。
 そこに触れるとバラエティーにならないのかもしれませんが。
 でも、あえて触れるのもアリなのではないかな。
 例えば、一時期は常連のように出てらした「よっちゃん」(油性ペンで自分の眉毛とか睫毛とか描いてる人)の半生など、けっこうどん底になってて、びっくりしたものです。「人に騙されて家財すべて失った。家族の写真一枚すら残っていない」ってのがね。
 
 ただ笑い飛ばすのが『夜ふかし』という考えもできますが。
 でもなあ。
「笑えないジョークだ」(@黒鋼スパナ)
 
 


 
○2024-02-29 八專終わり、三隣亡 (旧暦 睦月廿日、旧廿日正月)
 
 
『ブラタモリ』終了の報を受け、巷には「誰か後任に据えて続ければいい」という声が出てますね。
 例えば、ナレーターを務めてきた剛くんでいいんじゃね? なんて意見も。
 
 判ってないなあ。
 タモさんだからこその『ブラタモ』なんですよ。
 剛くんがブラブラ歩いても、それは単に暗記した台本を歩きながらそらんずるだけ。そんなの民放でワラワラある街歩き番組と変わりありません。
 もしも後任を迎えるなら、タモさん並みの高低差マニア、縁フェチ、暗渠好き、鉱物ヲタ、変態扇状地でないといけません。
 その最重要ポイントを、後任での番組継続希望を訴える人々は失念している。
 
 かつて三本和彦さんが『新車情報』を引退されて。
 後任の自動車評論家氏が(いちおう)同じコンセプトで開始した『クルマのツボ』が、観るも無残なダメ番組で終わったのは。
 その後任氏の姿勢に、「自動車をもっともっと良くしていこう。メーカーには身勝手な車を作らせないようにしよう」という心意気が皆無とは言わないものの弱すぎたからに他なりません。ただ出てくる新車を評価するだけのテンプレ流れ作業。そんな人に三本さんの後釜が勤まるはずないのです。
 
『ブラタモ』も同じですよ。
 例えタモさんレベルの知識人を後任に据えたとしても、「知ってるけど、まあ好きか嫌いかで言えば好きかないちおう」なんて人では成立しないんです。坂道や地層を目の前に何時間でも熱く語れる人でないとダメなんです。
 
 どこぞの大学に勤める狂人レベルの学者さんとかのほうが適任ではあると思いますが。それはそれで知名度の問題で難しいでしょうね。
 つまるところ、タモさんが辞めるなら『ブラタモ』は終わる。ということに尽きます。仕方ないですよ。
『ブラタモリ』は唯一無二なんです。
 
 別ジャンルのマニアックな著名人を連れてきて、その趣味全開な濃い番組を新たに作ればいいだけのことです。
 
 


 
○2024-02-29 百鬼夜行
 
 
 鬼が出るか蛇が出るか。
 
 と思ってましたら、裏手にある新聞屋さんの朝刊の支度でしたか音源。
 新聞の束をまとめる際のドンドンって音が料理店の建物に伝わって、それが階段で反響し、三階の住人がオカルト現象として怖がるハメに。
 
 うむ。
 まさにホーン効果ですな。
 バックロードホーンも同じ原理を利用して音を増幅させてますし、あなどれませんホーン。
 
 これぞ科学的アプローチ。さすが鈴木所長の本領発揮でした。
 先代所長の頃からのご活躍ですからねえ、日本音響研究所は。
 
 

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