2021年2月


 
戻る
 
 


 
○2021-02-01 (旧暦 師走廿日)
 
 
 だから、あの国はビルマだと、ずっと言ってきたんだよオイラは。
 ミャンマー政権なんて認めてるから、こういうことになる。
 ミャンマーを名乗る組織は、何度でも同じことをやりますよ。
 欧米は即座に非難声明を出した。
 日本政府の日和見姿勢には辟易です。情けない。
 あの国を軍事政権が掌握する限り、経済的に干すしかないんじゃないのかな。
 軍事クーデターで成立した政権は相手にする価値がない、と公言するべきだと思います。
 でないと、どこかによって日本が武力制圧されたときに、誰も侵略者を否定してくれませんよ。
 
 


 
○2021-02-01 果ての廿日
 
 
 山田の中の一本足の案山子は、きっと仲間に違いない。
 
 


 
○2021-02-02 節分 (旧暦 師走廿一日)
 
 
 『天食』
 『天食』
  泉昌之/晋遊舎

 
 ずっと気になっていた本です。
 例の『かっこいいスキヤキ』を生み出したコンビ、泉昌之によるバカ話。
 時系列的には『孤独のグルメ』よりも後に掲載が始まっているので、どういう位置付けで考えたらいいのかな。シンプルに、『孤独のグルメ』は上品に『天食』は下品に、ということでいいかな。
 久住昌之さんは泉晴紀さんと組むとホント生き生きしますね。
 て言うか、あえて誤解を恐れずに言うと、『かっこいいスキヤキ』からまるで成長していないのですよ。
『かっこいいスキヤキ』の中の『夜行』発表時、久住さんは大学生だったはずです。だからか、あの本にはアマチュア臭さがプンプンしていた。プロなら断じてやらないことを堂々と、ぶちかましていた。
 そのカラーが『天食』にもあるんですよね。何十年も経って、何も変わっていない。良く言えば、若さを失っていない。これは凄いことです。
 ぶっちゃけ、ツッコミ処は多いんですよ。
 この本の半分を占める『食い改め候』の主人公が侍である意味が理解できない(苦笑)。アパートに住んで電車に乗ってスーパーに買い出しに出かけ友人に電話する。なのになぜ刀を腰に差した侍なのか、説明など皆無。
 同様のイミフが『かっこいいスキヤキ』に収録されている短編連作『THE APARTMENT HOUSE』にも見られます。六室あるボロアパートの住人のうち三軒は“現代”の人ですが、残り三室が江戸の町人と太平洋戦争直前の人と宇宙人ですからね。訳が判らないよ。
 こーゆーの、アマチュアは、やりたがるんですよね。特に、自分の才能を信じて疑わない大学生あたり。
『食い改め候』連載時、すでにキャリアのあるプロとして完全定着しているお二方が、そんな二十代の若さを発揮する。いったい何なんですか(笑)。
 一方で『孤独のグルメ』を読めば、久住さんは確かに立派な大人(中年)になっている。うーん、不思議です。
 野暮を承知でツッこみますと。
『食い改め候』の主人公・63衛門の言動は、それこそ泉昌之作品の定番であるトレンチコートの中年男そのものです。自分をかっこいいと思い込んでいるが、端から見れば空回りしているだけの滑稽な、あるいは変なおっさん。
 なら、トレンチコートの男でもよかったんでね? と思うんですよね。やることは同じですから。
 食べ物にこだわって、あれこれ思考して失敗する。これが上品に失敗すれば五郎さんになるし、無様にやらかせばトレンチコートになる。わざわざ侍を持ってくる効果は、あまりないと思います。
 まあ、その違和感を面白いと感じるのが、泉昌之の若さ(学生気分)なのかもしれませんね。
 もう一つの連作『ブギ・ウギ・オヤジ』は、悪いけど好みに合わない。部長の痛々しさを楽しむべきなのでしょうが、自分には無理っス。
 一つだけ残念に思ったことは表題作『天食』です。と言うか、これを受けての『かっこいいスキヤキ 新装版』用に描き下ろされた『夜港』です。あれ、この『天食』の焼き直しじゃありませんか! 何が新作描き下ろしだよ。騙されたわー。
 
 


 
○2021-02-03 立春、初午 (旧暦 師走廿二日)
 
 
『天地創造デザイン部』
 ギャグや演出、そして解説が面白いっちゃ面白いんですよ。
 ペガサスやユニコーンを科学的に全否定する姿勢とか。
 ダイオウイカ vs マッコウクジラの能力戦とか。
 コアラを言葉のみで表現すると、かなりエグい生き物なんだとか♪
 うっかりパンダにヒトデを混ぜちまったパニックとか(爆)。
 でもね。
 キリンの後にタツノオトシゴが、その後にハルキゲニアが生まれるあたりのメチャクチャさに、どうしても白けてしまいます。あれだけ科学的根拠の羅列で幻想世界の生き物を徹底的に否定しておきながら、生き物の誕生は人為的なんてのがね。なら、ユニコーンも採用したれや。と感じてしまう。
 この手の学術系作品では『はたらく細胞』が秀逸でしょう。少し古いのだと『もやしもん』も。
 比べると『天デ部』は「天啓です!」がいちいちウザい。様々な生物の誕生を進化でなく神様の気分次第としたのは悪手だったんじゃないのかな。
 
『おそ松さん』
 芋煮って、そんな奥深い料理だったのか。大根炊きと同レベルで考えてたよ。
 とは言え、ざっと調べた範囲では「芋を主役にした鍋物」ってだけの解釈でよさげ。地域や家庭ごとのこだわりはあっても、厳格な定義はないようですね。お好み焼きやおでんだって関東と関西で別物だったりするわけですし。
 オチは酋長の台詞でネタバレしてたな。
 おむすびのシェーは完璧♪
 
 
 
 
 
 そして……
 
 6/12 沙都子 古手神社の倉庫兼住居
 
 沙都子の言う梨花ちゃまの罪とは「雛見沢を出たい」と思ったことではなく「雛見沢を出たこと」じゃないのかな。
 つまり、成長して「素敵でおしゃれな学校に進学して垢抜けた人生を送」る梨花を許せなかった存在がある。だから、そいつは時間を五年前に巻き戻して、梨花ちゃまが改心するまで何度でも何度でも惨劇という罰を与え続ける。
 誰が? 誰が成長した梨花を許せなかった?
 そりゃあ、雛見沢に置いてかれたヤツだろ。な? 沙都子?
 当初から言われていたとおり『業』で暗躍しているのは沙都子で、まずまちがいないと思われ。そもそも沙都子は投薬で発症を抑えているだけの、すべての編における発症寸前キャラですからね。
 ただし、黒幕は別。淋しがる沙都子をそそのかして操ったヤツがいるはず。実際に時間を巻き戻したのも、その黒幕でしょう。
 34号なのか、他の誰かなのか。
 時報しない時報さんと34号は毎回を逃避行で消えているので、むしろ黒幕に狙われている立場だと思う。となれば、34号が梨花ちゃまの味方になるルートを期待したいところですね。
 自分の広げた大風呂敷が手に負えなくなった原作者が、プレーヤ(読者)を批判すると同時に必ず逃げ込む例の幻想世界を考慮に入れるなら。
 梨花ちゃまの背後と34号の背後である二人の魔女以外の、別の魔女が黒幕という可能性が高いのかな……まあ、ほぼまちがいなく、オヤシロサマあるいは鬼の本性を取り戻した羽入の本体なんだろうけどね。
 ただ、幻想世界については考察する価値がありません。『ひぐらし』は、あくまでも現実世界での物語としてまとまるべきです。羽入は心霊現象と解釈してギリギリOK。
 こんなこと言うと、原作者とその信者どもからバカ呼ばわりされるでしょうけどね。でもま、密室トリックの解答を「天井が無かった」とするよーな人物にけなされるなら、むしろ嬉しいわ。
 
 


 
○2021-02-04 (旧暦 師走廿三日)
 
 
 『がんばれ! 蜘蛛子さんのテーマ』
 『がんばれ! 蜘蛛子さんのテーマ』
  KADOKAWA ZMCZ-14442

 
 アニメのEDで聴いて、すぐに購入を決めました。
 フルコーラス聴いて、あらためて、ふざけた曲でした(褒めてます)。
 インストルメンタルを聴いてよく判ったことですが、歌だけでなく旋律も編曲も皆、イカれてやがります(もちろん褒めてます)。
 カップリングも蜘蛛子さんのキャラソンなので、実に楽しいです。
 
 


 
○2021-02-05 下弦、十方暮入 (旧暦 師走廿四日)
 
 
 あれは、きっと高度な情報戦なんだと思う。
 
「絶対やる」と断言した手前、この先、コロナがどれだけ暴れようとも開催しないわけにはいかない。
 メンツがすべての連中ですからね。
 
 とすれば、中止するには外的要因が、どうしても不可欠。
 その外的要因を呼び込むための、あえての暴言なんだと推測してみるのです。
 
 暴言に対する国内外の批判。
 ボランティアを始めとした一般国民が、そっぽを向く。
 外国人選手が来日を拒否る。
 スポンサーも難色を示す。
 
 IOCと東京都が開催したくても、周辺事情による現実的問題(人員、選手、お金)によって開催が難しい。
 だから残念だが断腸の思いで中止する。我々は開催するつもり満々なんだが、周囲の判らず屋どもが、それを許さない。
 中止の責任は我々にはカケラも無い。
 
 という段取りを考えているのではないかと。
 暴言について、すぐにIOCが「謝罪したから、この問題は終了」という、ほぼ出来レース的な、そして世論を挑発するような発言をしてますし。
 
 この推理、当たってませんかね〜。
 
 
 
 推理が外れているなら。
 ただの馬鹿でしょ。
 
 男社会の会社がやる会議なんて、延々と無意味な時間を使うんじゃないですかね。
 むしろ男の、それも高齢の幹部が多いと会議は長引くと思うんだな。
 
 謝罪会見での逆ギレは。
 何年か前のビジネスホテルの社長を思い出したよ。建物を違法改造してたってヤツ。
 あの「たいしたことないのに騒ぎやがって」な態度と口調が、さらに批判にブーストかけて。
 翌日の再度の謝罪会見(つか、前日のは謝罪とは程遠かったよな)では泣き落としに来やがった。
 無様というか茶番劇でしたね。
 あんなのが社長って、大丈夫なのかあの会社。と思いましたよ。
 今、どうなってんのかな?
 
 ホテル社長のことは、ともかく。
 自民党関係者には思い上がった連中が如何に多いことか。
 そう感じざるを得ませんね。
 
 


 
○2021-02-06 (旧暦 師走廿五日)
 
 
 『コンビニ・オブ・ザ・デッド 100日後に救助されるコンビニ店員』
 『コンビニ・オブ・ザ・デッド 100日後に救助されるコンビニ店員』
  日野健太郎/NEKO MOOK

 
 タイトルは、たぶんロメロ監督の『Night of the Living Dead』から取ってますね。そう、ゾンビ映画の元祖的作品。そしてロメロ監督もゾンビ映画の開祖と言える。
 ただ、ロメロ監督本人は、タイトルからも判るとおり「ゾンビ」とは呼んでいないんですよね。もっぱら「Dead」と呼称している。本編にも「ゾンビ」という言葉は出なかったはず。
 なのでロメロ監督としては、ブードゥー教のゾンビを意識していなかったのかもしれませんね。であれば、実際のゾンビと映画のゾンビとが似ても似つかないのも当然と言えます。
 ロメロ監督による続編『ゾンビ』は原題が『Dawn of the Dead』なので、やはりゾンビではないのです。
 また、『Night of the Living Dead』の脚本家であるルッソが執筆した続編案を元にして作られた『バタリアン』の原題も『The Return of the Living Dead』で、ゾンビではないのですよね。
 あのバケモノたちを「ゾンビ」と命名したのは、いったい誰なんだろう?
『Night of the Living Dead』では動く死者に殺された者が、そいつら同様に動きだして人を襲う。噛まれて感染という描写はありません。そもそも死体が動く原因も不明で、ニュースで「放射線が原因かも」と語らせるに留めています。噛まれて仲間になったわけではなく、死んだら死体だから、死体が動く状況下では死体全部が動くということ。
『Dawn of the Dead』では、噛まれて死んだ者が動きだして人を襲いますが、これも同化したという明確な描写はない。事件の原因も不明のまま。
『The Return of the Living Dead』にて、ようやく軍の薬品が原因であり、噛まれると仲間になってしまう、という描写が出てきました。
 うーん。気づけばゾンビは感染するものになっていた、ということのようですね。
 はっきりとウイルスが元凶の感染症としたのは、ひょっとして『バイオハザード』が初めてなのかな?
 
 でまあ、『コンビニ』。
「100日後」というのは例の「ワニ」を意識したのでしょうか。
 ともかく「100日後に救助される」と明記されているので安心して読めました。救出された後に……てな鬱展開も覚悟していたのですが、杞憂でした。(;^_^A
 一冊で完結するというのもいいですね。続刊を待ってヤキモキせずにすみます。
 ただ、本で一気に読むより、地道に百日かけて読んだほうが、あるいは、より楽しめたのかもしれませんね。
 全体に丁寧に構成されていると思いましたが、一点だけ気になったことが。
 針を刺すのに、なんで利き腕に? これだけが、どうしても理解できない。
 まあ、それ言うとエピローグの、あの生体認証(?)も意味不明なんですが……。
 
 


 
○2021-02-08 針供養、三隣亡 (旧暦 師走廿七日)
 
 
 二千年前の昔話の中にタッセルいたね。肩に飾り付いてる。
 ということは、かつての剣士?
 
 大奏寺がガチで刀鍛冶の家系なのは、ともかく。
 あの真っ赤な鉄を鍛えるシーンから、どうしてモロ樹脂色な聖剣ができるのか、誰か説明してくれ。
 
 芽依が編集部勤務だからできる、取材を装っての被害調査。あれだけ大勢の犠牲者がすでに出ていたとは。
 つか、マジでソードオブロゴスは何やってんだ? セイバーを叩くだけで、ちっとも人助けしてねーだろ、あのバカ組織。
 
 で、ファンタジック本屋を訪れた年長者二人は、相変わらず飛羽真にケンカを売るだけ。
 いや、世界を救うことの意味を飛羽真に説教してる暇あったら、人助けに走れよな。目の前で苦しむ一人でも助けるほうが、意味のある行動だよ。これは飛羽真のほうが正しい。
 芽依も、そこを尾上に言ってやれよ。
 
 とにかく「少し響いた」大奏寺は組織を抜けて飛羽真側に。
 飛羽真は元々が組織のメンバーじゃないけど、大奏寺は完全に裏切り者扱いされるぞ。
 玲花が辛辣に言いそうだし、蓮も怒鳴り散らしそうだな。
 
 こうやって一人ずつ南極基地を離脱する流れで引っ張る?
 とは言え蓮と倫太郎は、少なくともソフィアさん復帰か、あるいは玲花の暗躍がバレるまでは、ずっと飛羽真と対立するような気もしますね。二人とも組織ベッタリだから。
 倫太郎が暫定的ラスボス代理あたりになるのかな。
 
 
 
 
 
 今のは鉱物の石と気持ちの意志とをかけた面白いジョークを医療従事者の医師が言うという高度なジョークです。
 はいっ、アルトじゃーないとー!
 
 鉄壁の紫を仕留める寸前まで行った第45号(打たれて転がりつつ離れようとするクウガとの間合いを常に維持するあたり、かなりの手練れだと判る)が実は前座。本命はリストラされた元社員つまりただの人間だったという仰天エピソード……何と大胆な。今なら、スポンサーのダメ出し確実だろ。
 グロンギの死体を検死解剖する椿さんのメンタルは鋼ですか? おかげで、グロンギとクウガは同じものと確定しましたとさ。これで大丈夫と言ってしまう五代のメンタルは、さしずめチタンですね。
 会議の名の下の座談会は温かくて良いですね。
 前のエピで、合同本部に入った五代の「今日も頑張りましょう」という通信で皆が笑顔になったり、桜子さんと榎田さんが五代をネタに女子トークしてたり、直接であれ間接であれ五代がみんなを笑顔にするというのが、凄いな。クウガは癒やし系ライダーとは、よく言ったものです。
 不遇であり多感な年齢でもあるのは判るけど、夏目実加はやっぱり面倒な性格してる。
 第0号は何を考えてるんでしょうね。あれだけ同族を始末したら、後には何人も残らないのに。これって種族としてはヤバイんじゃないの? 滅亡するんじゃないの? それとも、現代のリントに石を埋め込んで仲間を増やすとかの方策でもあるん?
 
 


 
○2021-02-10 一粒万倍日 (旧暦 師走廿九日、苦松、苦餅)
 
 
 んー。
 なんとなくのイメージで。
 
 子……米喰い鼠
 丑……赤べこ
 寅……張り子の虎
 卯……餅搗き兎
 辰……福竜
 巳……竹蛇
 午……三春駒
 未……土人形の羊
 申……三猿
 酉……きびがら細工の鶏
 戌……犬張子
 亥……藁細工の猪
 
 ほとんど持ってないな。
 民芸品を求めて全国を旅する、なんてのも楽しそうですね。
 時間とお金が潤沢にあれば、ですけどねぇ。
 
 


 
○2021-02-11 (旧暦 師走丗日、大祓)
 
 
『はたらく細胞 Black』
 録画機を確認してて。
 なんで第二話の次が第五話なんだよ? と思ったら、まさかの第三、四話がイレギュラー放送だったという罠。orz
 おかげで大穴がポッカリ空いちまったよ。
 あー、毎週録画を登録した番組については、録画機が放送日時の変更まで追跡できるようにならないものですかね。野球なんかで遅れた場合は追尾できるんですけどね。曜日まで変わると、さすがに難しいかー。
 仕方ない。また、まとめサイトに頼るか。
『BLACK』は特に教育用アニメとしての価値が高いんじゃないかな。
 この物語の「外の人」はサー。
 喫煙で赤血球たちをゾンビにするし、肺もゲトゲトに。コレステロールで通路が塞がり通れなくなる。飲酒もするわ。不衛生な風俗にでも行ったのか、淋菌は持ち帰るわ。キラーT細胞は暴走するし。尿道には結石ができて、これまた大惨事。ストレスからの円形脱毛症は治るどころか広がる一方で、しかも加齢臭。しまいにゃエナジードリンクを一日五回って、うぉいっ、鼻血出しとるやんか。
 もうヤだ、この「外の人」。
 白血球さんや血小板さん、肝細胞さん、糸球体さんたちがどれだけ頑張っても、これでは追っつかんぞ。次回予告によると血栓できるみたいだしなぁ…………。
 文章と違って、絵と音声は伝わりやすいですからね。
 喫煙や飲酒を習慣化する前の十代にこそ広く観せるべき作品だと思いますね。怖いからこそ伝わることもある。
 悪習慣で粋がって「自分、格好良い」なんて思ってたら、己の体内の細胞たちに呆れられちまうぞ、って。
 
『おそ松さん』
 とにかく「やめておけ」としか。
 しかしながら、大山鳴動して鼠一匹。一晩寝て起きたら冷静になってましたとさ。
 今回の件で一番の幸せ者は、流浪の果てに解脱したチョロ松かもしれませんね。
 
『天地創造デザイン部』
 これですよ、これ。
 既成の動物パーツを元にして恐ろしげな怪物を創造する。
 これなら文句なく楽しい。
 まあね。ケルベロスやキングギドラがどうして、まともに行動できるのかは昔っから疑問でしたけどね。まして八岐大蛇なんて意見の全会一致があり得るのか? ってくらいに。
 つーことは、もしも珊瑚が歩けるなら、それは面白いことになったのかもしれませんね。
 
 
 
 
 
 そして…………。
 やっぱりおまえだったか、沙都子!
 ここまで皆、沙都子に騙されていた。だから「騙し編」か。
 
 


 
○2021-02-12 朔、旧正月 (旧暦 睦月朔日)
 
 
 まあね。
 沈む船の後任船長なんて誰もやりたがらない。
 そういうことでしょ。
 
 前任船長もね。
 謝罪会見でも辞任表明でも謝罪の言葉だけ言えばいいものを、言い訳三昧で自分の発言を正当化するから、かえって逆効果になる。それが判らないから老害って言われるんですよ。
 ついでに言うと、あの人物は「老人=老害」みたいに解釈してますが、もちろん違いますよね。迷惑な老人のことを老害と言うのであって、良識ある高齢者を意味する言葉でないのは明白。そこすら理解していないほど語彙力や表現力が不自由なのにペラペラ喋るから老害なんですよ。
 まあ、今さら自覚できないでしょうけどね。老害だから。
 
 けっきょく、「日本は前世紀的な差別社会である」と世界に発信したわけで。
 その罪は重いと思いますけどね。
 
 あの人物、そもそも憲法に定められたルートを経て総理になったわけではないですからね。
 個人的には、正式な総理ではなかったと今でも考えていますよ、私は。
 
 おまけに差別発言三昧なんですから、日本の恥だとすら思います。
 だから老害なんだよ。
 
 チョンマゲ時代にでも生まれてれば幸せだったんだろうけど。
 ああ、そうだ。身分差別の激しい異世界に転移か転生なさってはいかがだろう。上流階級になれるとは限らないけどね。
 
 


 
○2021-02-14 天一天上、不成就日 (旧暦 睦月三日)
 
 
 内閣の大馬鹿者どもが。
 気象庁が会見しているのに、官房長官の会見を被せるな!
 
 各局も。
 気象庁と内閣と、どちらが正確な情報を持っているかくらい判るだろう。
 気象庁の会見を優先しなくてどうする?
 
 実際、あのお馬鹿な官房長官は記者の質問にロクに答えられなかった。情報を持っていないことを露呈するだけの会見だったということ。
 何しろ、日本で最も情報の遅い組織こそ内閣に他ならないからね。
 
 少しは頭を使ってくれ、各放送局は。
 
 
 
 マグニチュード7でも余震。それも十年前のヤツの余震。
 たしか、予測していた専門家の人が、いましたよね、長期スパンでの大型余震を。
 
 各所の原発が廃炉作業中もしくは停止中だったのは不幸中の幸いと言えますか。
 これでも原発を推進したいんですかね、偉い人たちは……。
 
 


 
○2021-02-15 二の午、一粒万倍日、横手かまくら (旧暦 睦月四日、凧揚げ)
 
 
 尾上が息子に言ったことは、おおむね正しい。
 みんなを守るには、一人では無理。だから共に闘う仲間が必要。
「英雄は、ただ一人でいい」というクウガですら、協力者がいたわけだし。
 ただ。
 つるむ相手は選ばないとね。
 ってコト。
 
 皆の前で人とメギドを切り離したのは大きいな。おかげで、バカの蓮ですら、とりあえず剣を退いた。
 まあ一人くらい、メギドを人と込みで斬って闇堕ちする展開のほうが面白いとは思う。
 となると生真面目で石頭の倫太郎が適任かな。
 
 
 
 
 
 カブトムシ、強いなあ。
 あれでラスボスじゃないってんだから困る。
 まあ、五代は本部長にまであの名刺を渡すぐらいのメンタルだから、大丈夫。何とかなるでしょ。
 
 一条さんは、薔薇のタトゥの女と、これで三度目の邂逅かな。
 また半殺しにならなきゃいいけど……。
 
 生き残ったグロンギの数も僅かなのに、あんな同族で決闘してていいんだろうか。
 種族の繁栄あるいは滅亡にすら興味がないんだろうか。
 彼らの価値観が、さっぱり判らん。せめてグロンギ語をヒアリングできたらな。
 
 


 
○2021-02-16 狩猟解禁 (旧暦 睦月五日)
 
 
 阪神淡路大震災
 サリン事件
     村山内閣
 
 東日本大震災
 尖閣諸島事件
     かん内閣
 
 コロナ禍
 今回の大地震
     すが内閣
 
 こうして見ると、とりわけ無能な内閣のときを狙って魔物が牙をむく、という事がよく判ります。
 あるいは、強面な神様が厳しめの警告を下しておられる、とも言えるかもしれません。
 政権に携わる者を国民みんなが真剣に選ばないと、とんでもないことになる。ということですね。
 
 ああ。小泉内閣は、あれそのものが日本を破壊した災厄ですから。
 大地震のような瞬発力はないけど、持続的被害が大きい謂わば「七年殺し」みたいな殺傷力があるんだよ、小泉竹中政策には。
 
 まさか、安倍内閣がマシだと感じられるようになるとは思いもしなかったな……。
 麻生内閣のときのリーマン・ショックも、災害に比べれば、ね。
 
 


 
○2021-02-18 雨水 (旧暦 睦月七日、七草)
 
 
 『DEATH NOTE 短編集』
 『DEATH NOTE 短編集』
  大場つぐみ・小畑健/ジャンプ コミックス

 
 タイトル通り、『デスノート』の短編を集めたもの。
「Cキラ編」だけは完全収録版(例の分厚い鈍器)にも入ってましたが、それ以外は初単行本化かな。
 
 中では「aキラ編」が秀逸だと思います。
「デスノートを書かずに使う」方法は最高。ニアも負けを認めましたし。
 ただ、後出しジャンケンされたミノルは気の毒でしかないですねぇ。
 
 後出しジャンケンと言えば、本編でもね。ニアの切り札だけが唐突で残念に感じたものです。あれは、前もってジェバンニが“職人並み”だという布石さえあったら、と思ってますよ。
 それとも、あれかな。実は松田説が真相……なんてことはないか、さすがに。
 あるいは、ジェバンニ六つ子説(爆)。
 
 四コマや幼い頃のLはオマケとして。
 
 プロトタイプと言える「鏡太郎編」を初めて読めて、よかったです。
 なるほど。そうきましたか。
 あの推理作家はLの原型ですな。犯人を辿るルートがまったく同じだし、偽名(筆名)だから死なないし。
 短編なら確かに便利なデス消しゴム。長編では逆に演出の邪魔にしかならないでしょうから、没になったのも頷けます。
「7年後」の様子が気になりますね。あれは、どういう意味なのか。
 二十歳の太郎が魅上に似てて怖いんですよね。つか、子供時代の魅上が太郎に似ていたと言うべきか? 意図的……なのかなぁ。
 
 


 
○2021-02-19 (旧暦 睦月八日)
 
 
 『ダンジョン飯 10』『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』
 『ダンジョン飯 10』
 『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』
  久井諒子/ハルタ コミックス

 
 あれ、絶対にフィリピン式闘鶏から来てるよね。作者さんは実在の情報を異世界に取り込むのが本当に上手い。
 シュールなはずのネクロマンシーで笑いを取るセンスも素晴らしすぎます♪
 ライオス愛用の鎧が一つの魔物に特化した対策品だとは思いもせんかったです。単に兜との境目を守るデザインだとばかり。
 つか、ライオスは兜を使わないよな(顔出し必須という主人公補正だとは思うが)。第1巻か2巻あたりの扉にフル装備の絵があったと思うけど、あえてライオスは軽装にしてるんだよな。第1話で使ってた盾も、深層部に戻ったときに回収してないし。
 なるほど。マルシルがエルフにしちゃ、それほど高慢ちきでもない親しみやすい顔してるのは、ハーフだからと。
 物語の冒頭で崩れ消えたデルガル王は、息子の体を使っていた。だから本人の身体は健在。とすると魂がギリギリ消えてないというのもありうるわけか。なら、頑ななシスルを救う鍵はデルガル王かもしれません。
 いよいよ決戦クライマックス。と思いきやライオス以外全滅して、さあどうなる。
 っつっても、シスルが負けないと困りますから、何とかなるんでしょ。どーせ黒幕は有翼の獅子でしょうし。
 その翼獅子は、標的をライオスからマルシルに変更したと思う。
 
『冒険者バイブル』は要するに設定資料集。
 本編よりお高いのに、つい買ってしまいました。
 やっぱり、シェイプシフターの幻影群、ちゃんと正解用意してたやん(笑)。
 
 


 
○2021-02-20 上弦、三隣亡 (旧暦 睦月九日)
 
 
 本文を書くのも下手クソですが。
 題名を付けるのが本当に苦手な妖之佑ですこんばんは。
 
 ふと思ったんだけど。
「裏切り」ってフレーズ、タイトルやサブタイトルに便利そうですよね。
 
 裏切りのバレンタイン
 裏切りの雛祭
 裏切りの牡丹
 裏切りの坂道
 裏切りのメイド
 スギ花粉の裏切り
 
 どや?
 
 他にないかな、便利な単語。
 
 


 
○2021-02-20 百鬼夜行
 
 
 鬼ごっこの鬼と、かくれんぼの鬼は、同じものなのだろうか。
 それとも別物なのだろうか。
 
 狩る者と狩られる者との間に繰り広げられるゲームということでは、同一の存在と言える。
 基本的に狩られる者には反撃の手立てがない、というところも共通してるし。
 
 とすると、やっぱり逃げる者、隠れる者は、人なんだろうか。
 で、追う者は怪物としての鬼、なんだろうか。
 
 無理とは思うけど。
 明確な成り立ちを知りたいものですね。
 
 


 
○2021-02-21 (旧暦 睦月十日)
 
 
 対立していながらも、飛羽真を「くん」付けで呼ぶ優等生。それが倫太郎。
 対立の立場でいながら、非公式に手を貸すツンデレ。それが尾上。
 唐突に大勢のモブが出てきた南極基地。それをもっと早めにやっとけっての。成り行き任せなら演出は要らねえんだよっ(@押井監督)。
 で、顔を隠したままのマスターロゴスさん。あれ、ちょっと前に囚われのソフィアさんをいじってた奴だよな。
 で、南極基地に潜入したストリウスは禁書を手に入れ、マスターロゴスは掠り傷一つ負っていないご様子。どうやら禁書の所有権は極めて穏便に移動したようで。
 つまり。
 組織内の裏切り者とは長のことだった。
 まー定番ですね。
 禁書によって暴走するセイバー。これもまた定番。
 次回、体を張る尾上が退場しなければいいんですが。
 でも、演出的になら、暴走セイバーに斬られて尾上退場のほうが、話がこじれて面白くなることはなる。
 
 
 
 
 
 強敵カブトムシが露払いとは。
 軸は榎田さんの家庭の事情で。それを五代家の事情とジャン家の事情が支える。
 シンプルに怪人倒して終わりにしないところが『クウガ』の凄いところです。
 
 で、一話飛んだかと思ったよ。
 せっかく暴走せずに使えるようになった黒がズタボロにやられたのを冒頭で軽く済ませてしまう(あれじゃ、カブトムシがクウガに勝ってゲームを進めても、瞬殺されてるな)。
 そしての、第0号による殺戮……。直接のシーンがないのに、これまでの未確認生命体事件の比じゃないというのが嫌でも伝わるという点、演出が秀逸すぎます。
 五代は恩人たちの所を挨拶廻り。結末がどうあろうとも、これが最後の挨拶。
 まともな変身も戦闘シーンも無し。
 今ならスポンサーがダメ出しする演出ですね。
 さすが『クウガ』。
 
 


 
○2021-02-22 一粒万倍日、不成就日 (旧暦 睦月十一日、鍬始め)
 
 
『おそ松さん』
 相撲部屋に入門しても、トッティーはトッティー。
 
『BLACK』
 喫煙、飲酒、エナドリ一日五本、そこに加えて丸二日の徹夜でしかも姿勢が変わらず。血管はゴミだらけだし肝臓は脂肪肝状態、赤血球は死屍累々。
 で、予想どおりエコノミー症候群からの肺血栓。
 なんかね、不具合連発で沈没寸前の宇宙船にでも乗せられてる気分ですよ。
 絵にすると怖すぎますが、危険性が伝わりやすいので、みんなで観よう。
 外の人はブラック企業勤めかと思ってましたが、二日間、姿勢が変わっていないうえに飲酒しているところに引っかかります。
 ひょっとして締め切りに追われる漫画家もしくは漫画家のアシスタント、あるいはフリーのアニメーターかプログラマあたりかもしれませんね。もしくは社長一人だけでやってるIT系会社。小説家ではなさげ。ひょっとすると、要領の悪いデイトレーダーかもしれないな。
 廃人ゲーマーの可能性が低いのは、心的ストレスがあるから。ゲーマーの場合、好きなことで廃人化してるんだから、身体はともかく精神的には幸せだろ。エナドリはともかく、酒煙草は少し違う。
 ひたすら机にかじりつく仕事で、しかも自営だとは判った。
 なら、せめて貧乏揺すりくらいはしよう。できれば、三十分ごとに椅子から立ち上がって伸びをするだけでもマシ。本当は少し歩いたほうがいいんだけどね。
 小説家ではないだろうと言ったのは、文章だけ書くってのは煮詰まったらわりとウロウロするもんなんですよ。なのでエコノミー症候群のリスクは絵描きさんなどよりは少ないと思われ。
 
『蜘蛛子』
 元ガキ大将が暗躍する回でしたとさ。
 で、お約束どおり失敗、弱体化のご褒美付き。
 ガキ大将のスキルが笑えた。全部レベル2か3ということは、手当たり次第に取れるスキル全部取ってる感じで。
 レベル上限が判ってたら、そこからスキル・ポイントの総額を計算して計画的に目標を絞って取っていくものであり。上限が不明なら、とりあえずポイントは貯金。で、必要最低限のスキルだけ慎重に選んでくもの。スキルのリセット機能があるなら別ですけどね。
 あのまま進んでも、レベルがカンストした頃には器用貧乏で終わってる気がするよ。つまりバカなんだな。
 演出の必然とは言え、あーゆー輩に反省・改心は無理なので、殺さないのであれば、復元不可の完全弱体化させるのが正解なんですけどね。両手の指すべて骨ごと砕くとか、両脚を斬り落とすとか、両目を抉るとか。残酷なこと言ってるようだけど、敵に情けをかけると、いつか後ろから討たれる。敵と戦うなら必ず息の根を止めること。これ、クイーン・エメラルダスの名言だからね。
 まあ、それやると後の展開に困るんですけどね。なんせ悪役は生かしてナンボ(笑)。
 で、ご期待どおり、同じくクラスの鼻つまみ者だったらしいのが接近してきて、たぶんガキ大将を魔改造するんだろうな。
 岡ちゃん先生が「スキルを上げるな」と言ってたのは、スキルに呑まれることを警戒したのでしょうか。あのガキ大将みたく。
 死亡確認が四名というのは、何気にきつい話だな。
 で一方。
 蜘蛛子さんはガシガシとスキル上げまくってますが、なにか? いや、蜘蛛子さんの場合、スキル取ってないと瞬殺されてますから。生き延びるためですから。
 唐突に名前が出てきた「管理者D」なる存在。まあ普通に考えて、クラス全員が同じ異世界に転生した事件の黒幕でしょうね。
 世界の管理者ということは、蜘蛛子さんの言うとおり、世界の理をいじれるということ。『SAO』の茅場みたいな立場か。あるいはチート状態でシレッと皆に混じってるヒースクリフみたいな?
 
『天デ部』
 なんでリトルグレイをいじってたらメガネザルになるねん? オイラは、チュパカブラになると期待してたのに(笑)。
 だから、なんでリトルグレイがフクロウになるねん? フクロウが関係するのはフラットウッズ・モンスターだぞ。
 
 


 
○2021-02-23 (旧暦 睦月十二日)
 
 
 ヘヴィ・メタルって、こんなに耳に優しい音楽だったっけ?
 もっとこう何か、耳の筋トレみたいなものだと。
 
 それが何?
 えらい聴き心地良いんですけど?
 これを子守歌にガチで眠れるほど♪
 
 と思ったものの、何となく判りました。
 
 ヘヴィメタは、それでもやっぱり演者が演奏技術を競う、純然たるアナログなんですね。
 だから、打ち込み音楽だらけの今、相対的な反応として耳触りが良いのでしょう。
 
 
 
 身の程知らずにも。
 スタインバーガーが欲しくて欲しくてたまらんかったときが、あったんだよなぁ。(;^_^A
 
 


 
○2021-02-24 (旧暦 睦月十三日)
 
 
「チンギスは壊し、ティムールは建てた」
 
 名言ですね。
 世界中の土着信仰を潰して廻ったイエズス会や、各地の文明を破壊しつくしたスペイン帝国やボルトガル王国にも言ってやってください。
 
 


 
○2021-02-25 (旧暦 睦月十四日)
 
 
 緊急事態宣言の効果が出たのか、感染の勢いが減少。
 と見るや否や、すぐにも解除の話が出てくる。
 どこまでも付け焼き刃な発想しかしない。
 
 ワクチンが少ないようだということになる。
 途端に、「一回でいいだろ」という声が与党から出てくる。
 二回接種が前提で開発されているワクチンだと理解していないのか?
 
 蓋を開けてみれば、各自治体へのワクチン供給量がムチャクチャ少ない。
 これだと、「十分な量のワクチンをメーカーと契約」という政府の言葉も信用できない。
「河野太郎」が「コロナ太郎」に聞こえるよ。
 
 安全性を考えて東京五輪の聖火リレーをしないと表明した島根県知事に対して、なんでか自民党のヒラ議員が苦言?
 東京五輪の開催は東京都なんだが? 政府与党は、あくまでも協力する立場。
 なのにヒラ議員が苦言とか論外。
 
 関東足利の山火事は、どうも、ハイカーの火の不始末が原因か?
 という話が出てきたようで。
 
 群馬のほうの山火事は焚き火が原因らしく。
 なんで、この乾燥した風の強い時期に焼くかな。
 
 もう一つ。こちらの地域のネタで。
 コロナ禍を受けて、恒例のモミクチャを中止した国府宮はだか祭。
 なのに、粛々と進む神事を参道両脇で見物する参拝客たちが密なんだが?
 
 
 
 結論。
 日本人は、やはりバカだと思います。
 
 日本人の端くれとして情けない。
 いや、オイラもバカだけどさ。でも、あそこまで酷くないと思う。
 
 


 
○2021-02-26 (旧暦 睦月十五日、小正月、上元)
 
 
 ペヤング獄激辛やきそば
 
 
 一年前に出てたんですね、これ。
 でも初めて見つけて、絵柄に惚れて買いました。
 ペヤング獄激辛やきそば。
 
 で。
 食べました。
 
 食べました。
 
 食べましたよ。
 
 食べたってば。
 
 あー。
 
 口に何とか入れた、かな。
 味なんて判んなかったからなー。
 
 ナニカンガエテンダ。
 
 てのが素直な感想。
 
 妖之佑は特に辛党ではございません。
 かと言って、辛いのダメってほどでもない。
 少なくとも、汗をかきかきではあるけど、アクマのキムラーや、寿がきや台湾ラーメンを味わうくらいはできる。
 
 だが。
 
 これはあかん。
 危険すぎる。
 
 そも。
 作るときに、ソースの袋に付いた一滴を嘗めた時点で。
 
 やば。
 
 と思ったワケ。
 そのときはもう遅し。舌がヒリヒリしてきて、カップに取りかかる頃にはビリビリしててもう。
 
 これ、激辛と書かれてありますけどね。
 違います。
 これは「シビカラ」です。
 痺れるんです。舌も口蓋も唇も。
 だから二口くらいいったところで、味なんて判らなくなりましたよ。ただ痺れるだけで。
 その痺れる中に微かに痛みも感じる。
 実際は痛いんでしょうけど、とにかく痺れが強すぎて、痛みを感じるまでに届かない。
 
 いや危険だわこれ。
 
 残り一口分になってから、もう限界来て時間切れ五分前で凍り付いてる大喰い選手みたくなってましたよ。
 
 でも、蜘蛛子さんと同じく、お残しはしない主義なので。
 何とか最後まで口に入れました。完食です。
 
「激辛」を名乗る品には二度と手ェ出さんぞ。
 
 口周りの痺れは数時間、取れませんでした。
 ついでに、翌日から“出口”とその周辺の痛みが三日ほど続きました。
 
 聞くところによると、先月発売されたカレー味が、さらに破壊力あるそうで。
 何と恐ろしい物を作るんだ、ペヤング。
 
 


 
○2021-02-26 雪女
 
 
 雪女、雪娘、雪女郎、雪女子、雪乳母、氷柱女、しがま女房……。
 
 共通するのは、
 
 冬季限定仕様。
 春になると溶けて消える。
 でも死んだわけではなく、次の冬が来ると復活する。
 
 あたりか。
 目撃者(主に男)をとり殺すのは必ずしも共通した習性ではない。
 名前のとおり、外見は娘だったり妙齢だったり婆様だったり。
 でも、とにかく女性。
 
 これが男だと……雪男?
 いや、それは違うな。
 
 雪爺ってのはいるけど、全然違うタイプの妖怪。
 雪女系が、雪の夜に家や山小屋を訪れるのに対して。
 雪爺は山の雪道を歩いていると見えるという、いわば現象系だから。
 
 ということで。
 旧暦の小正月に雪山から里に下りてくるのは、女性の妖怪に限るようで。
 むさい男だと浪漫がない映えない。ということなのだろうか。
 
 なお、雪ん婆だけは、一本ダタラの冬場の名前と言えそう。
 
 


 
○2021-02-27 望、三の午、一粒万倍日 (旧暦 睦月十六日)
 
 
 スーパーとかで天かすを買ってきて。
 
 それをカップ焼きそばのトッピングにしようとして。
 
 他はいいけど。
 
 UFOに入れるときだけは。
 
 揚げ玉と呼ばねばならない。
 
 天かすと呼んではならぬ。
 
 理由は言わずとも判ろうというもの。
 
 


 
○2021-02-28 (旧暦 睦月十七日)
 
 
『おそ松さん』
 チョロ松よ。旅の果てに悟りを開いたんじゃなかったのかよ。俗物さが桁違いに増幅してるんだが? もはや病むレベルすら凌駕。
 耳かきはなぁ……人にやってもらうってのが怖すぎて無理。絶対にミスらないという確証があれば気持ちいいかもしれんが。にしても結末がド昭和だわ。令和の今、通じるのか?
 イヤミ医師が来てから八十人以上の患者が……って、ある意味すげえ。
 
『BLACK』
 前回、白血球さんが異常を感じてたのは、仲間たちがどこかに非常招集されてたとかでなく、ガチで減ってたのか。やべえ。
 水虫、いnきn、白雲、たむし。場所によって名前が変わるけど犯人は同じ白癬菌かぁ。
 こいつらって不潔さや湿度が原因だと思ってたら、免疫力の低下でも暴れるんだ。これだと同時多発になるというのが怖い。
 白癬菌は体に生えるカビ、なんて言われてたりもするけど。
 免疫力の低下+カビ。というなら、そこらにあるカビが肺や気管支に生えそうなんですが。
 あと、帯状疱疹も免疫力の低下で発症するんだぞ。
 EDにもなってるっぽいし。とにかく外の人、どんどん悪い方向に加速してるよなぁ…………。
 
『蜘蛛子』
 若葉姫色は死亡。
 と岡ちゃん先生は言ったけど、あれはどういう意味でしょうね。
 主人公が死んでなお物語が進むのは『龍騎』だけだぞ。しかも、それでも残り一話のみだったし。
 第一、蜘蛛子さんは元気いっぱいで龍と闘ってるし、まるで調査兵団な立体起動装置ぶりだし、並列意志もカルテットになってるし♪
 岡ちゃんが嘘をついたのか、あるいは誤認したのか。
 て言うか、そもそも岡ちゃんが、なんでそんなに詳しいのかという疑問もありますわな。いくらエルフ種に転生したからって、さすがにエルフとて万能じゃないし。
 だがしかし。
 実は重要なのは、そこじゃない。
 蜘蛛子さんパートと人間パートが併走するこの作品ですが。実際には、この二つのルートは時間が違うとしか考えられません。
 エルフの所に保護されていたり死亡していたり、まだ消息が知れていなかったりの学友たちのことはともかく。
 セレブな学園にいる転生組すべて同学年で同い年ですよね。岡ちゃんまで同じ年齢。たぶん、元いじめっ子の地竜も同じでしょう。
 何らかの異常によってクラスが全滅して、で全員が同じ異世界に同時に転生した。あるいは例の「管理者D」とやらによって転生させられた?
 つまりクラス全員、この異世界に同時に出現、すなわち産まれた。だから岡ちゃん含めて同年齢同学年。
 一方の蜘蛛子さんは、孵化から描かれてますよね。生まれたての子蜘蛛が、いきなり苦難の数々は記憶に新しい♪
 あー。スモールでレッサーなタラテクトの知性がどうなってるのかは知りませんが、さすがに孵化直後からあれこれ考えられるとは思えません。通常なら本能で動くだけと思われ。蜘蛛子さんが生まれたてでいろいろ思考できたのは、それこそ転生者特権とかでしょ。
 で、現在のゾア・エレまでの進化に、どのくらい費やしたのかは判りませんが、さすがに十何年も地下大迷宮をウロウロしているとは考え難い。
 人間パートの転生組が、たぶん十七歳くらいなのに対して、蜘蛛子さんはまだ一歳にも届いていない(たぶん)。
 であれば、人間パートを現在とするなら、蜘蛛子さんパートは岡ちゃんたちが誕生した頃の、つまり十数年過去の出来事。
 そう考えるなら、岡ちゃんの言う「若葉姫色は死亡」というのは、あり得る話ではある。
 でも、繰り返しになるけど、主人公が死んでなお続く物語なんてのは変則的が過ぎます。最終回直前でやった『龍騎』が限界だと思う。
 という理屈からすると、人間パートにおいても蜘蛛子さんは健在であるとすべきでしょう。どこでどうしているのか、どこまで進化してるのか判りませんが、十七歳になってるんだと思う。何せ天の声が“十七歳”だし(笑)。
 いえね。こっちの世界から向こうの世界に転生するにしても、こっちが同時であって向こうは同時でないというのも成立するんだわ。何せ異世界だから。例えば『オーバーロード』では、モモンガさんとは別のユグドラシル・プレーヤーが転生した可能性をほのめかしてて、しかもそれがモモンガさんがアインズに改名する数百年前だったりするんだな。
 逆に。皆が勢揃いしたとき蜘蛛子さんだけ0歳というのなら。つまり蜘蛛子さんパートと人間パートが同じ時間というのなら、それはそれで「管理者D」の何らかの意図あってのこと、となるんだろうな。その場合は主人公特権ってヤツですね。
 
『天デ部』
 ごめん。やっぱ無理だ。
 天地創造なのにラップバトルがあるとか無理。
 ギャップを楽しむって領域から逸脱してるよ。
 生物の蘊蓄あれこれは面白いのに、こういうところのせいで楽しみきれない。
 
 
 
 
 
 梨花だけ進学できたと思ってたら、沙都子も合格してたのか。
 でも沙都子は、そこが限界だったと。
 受験より入ってからのほうが大変というのは、健全ではあるのですよ。入試というのは本来、その学校のレベルに付いてこれるかどうかを調べるものですからね。なので、入学より卒業のほうが難しいのは、学校の正しい姿です。
 問題なのは、周囲の学歴偏重な考えのほうなんだよ。中退したらしたで、そこからの前向きな道があるべきなんですよね、世の中に。
 まあ、あの学校は詩ぃが脱走したくらいに空気の悪いところだったから、健全とは程遠いんだろうけど。あの監獄の群れには呆れる。
 なぜ梨花は、あんな所を選んだんだ? 普通の学校であっても、興宮に通うだけでも視野が広がるのに。そこから大学に進むとか就職するとかで、いいのに。
 いや、進学先を決めるのは梨花の自由であり権利。実際、梨花は校風に馴染んでるわけだし。
 問題は、合わない学校に無理矢理入った沙都子の側にある。ついでに、沙都子のナンチャッテお嬢様言葉が、本物のお嬢様がたの耳には下品だと判ったし。
 梨花は梨花で、受験に沙都子を誘うべきではなかった。まあ、これは結果論ではあるのですが。やりなおせるなら、今度は沙都子を誘わずに自分だけ受験してみるべし、ですな。
 ともかく慣れぬ校風にいつまでも漬かっていたら心がやられる。沙都子が早めに見切りをつけて自主退学、あらためて公立を受けなおす。あるいは、高偏差値の学校だから他校への転校ができるかも。とにかく通う学校を変えるのがベターな選択ではあるんですよね。梨花とは離ればなれになるけど、そのうち再会できる。実際、部活の再結集は成ったわけだし。
 なのに、その癒やしとなるべき部活再集合が……徒になるとは。何あのオヤシロサマもどき? あいつが沙都子をそそのかし闇堕ちさせた真の黒幕でしょうね。
 
「郷壊し編」とは、心が壊されて怖い沙都子が郷を壊す、ということかな。
 
 しかし、こうなると『業』の解決は難しいな。
 梨花が進学を諦める、というのは解決とは違う。友のために自分の夢を捨てるなんてのは、まちがってる。
 梨花の過ちは、自分の夢に沙都子を巻き込んだこと。沙都子には自身で志望校を選ばせるべきだった。
 梨花と沙都子は別々の存在なのだから、それぞれの未来がある。助け合うのはいいが、依存しきってはダメ。
 梨花と沙都子と、それぞれの道を選ぶ。そのうえで、沙都子に判らせること。心の自立をさせてやること。
 こじらせてるから大変だけどね。
 
 

1月へ 3月へ
庭に出る

 
壁紙 by 「風と樹と空とフリー素材」