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○2019-08-01 朔、大つち、三隣亡、弘前ねぷたまつり (旧暦 文月朔日)
録ってたのを一週間遅れで観ましたよ、『最恐映像ノンストップ7』。
最近のオカルト系番組では、これが一番マシですからね。
まあ、とは言え相変わらず作り物動画が多いんですけどね、困ったことに。
それと、過去に放送した動画の使い回しも(エレベータや駐輪場やノック魔や夜釣りに橋の下、あと廃墟巡りは全部、既出の動画だね)。
今回、収穫だったのは岐阜の金神社。岐阜駅からちょいと歩いた柳ケ瀬商店街に隣接する神社ですが(骨董市目的で行ったことがある)。
写真供養に伴って、いわゆる心霊写真も受け入れておられるというのが意外でした。お寺じゃなく神社ですからね。
ただ、あれだと、せっかちな視聴者が「心霊写真を供養してくれる神社」だと勘違いしないかな。あれは、あくまでも写真供養の一環であり、心霊写真の処分を目的としたものではないので、そこは依頼する側がきちんと礼節を守るべきところ。この番組の常連になりつつある光照山蓮久寺とは心霊アイテムに対するスタンスが、まったく違うという点は理解しておかないとダメでしょう。
しかしまー、「G&T」とか言うの、やめろ(爆)。
宜保さんのことを悪く言う人も多いですが(某火の玉教授とか、某「大物だあ」作家とか)。妖之佑は、この人の語り口が好きでしたね。
ご先祖や実家のお墓が遠方で墓参りが難しい、という相談に。
室内の綺麗な場所に御遺影なりを置いて(無ければ無いでもかまわない)、お水と、できれば温かいお茶もお供えすれば、お気持ちは、ちゃんと通じますよ。
と答えておられたのがね、とても優しさに満ちていて。変な霊能者とかイカレタ占い師だと「墓参りを欠かすとは、とんでもない。遠いというなら墓を移しなさい。地獄に落ちるわよ!」と脅しにかかるでしょ。そーゆーのが宜保さんの語りには一切なかった。
だからね。宜保さんを、戦国武将の家系を自称する某オカルト僧侶と一緒にしてはいけません。あっちは禅僧のクセに除霊とか、筋の通らない事業を全盛期やってましたからね(寺で公式に悪霊退治をするのは密教系と日蓮系。禅寺は普通そんなことしない)。
動いて喋る丹波先生も懐かしいですなー。『大霊界』は大ブレイクしましたからなー。
映画のプロモで、デーモン閣下の『オールナイトニッポン』にゲスト出演なさったとき、途中で怒って帰っちゃったのが、無責任なリスナーとしては笑えたなー(あれには閣下と参謀、内心焦ってたな、たぶん)。
イジメに対して我が子を守ろうとした父親の呪いは、さすがに背筋が凍る思いでした。
何かの本にあったっけ。プロセスの困難な呪術(藁人形などなど)を実行させるまでに、その人を追いつめてしまった人間の業が一番怖い。と。
学校も警察も力になってくれない。かと言って実力行使して自分が犯罪者になっても困る。となると残るは呪術しかありませんからね。お気楽に遊び半分でやるバカはともかく、切羽詰まっての選択を誰が責められましょうか。
とは言え、呪うなら怨敵退散に留めておきましょう。これなら、嫌な相手を傷つけず、ただ遠ざけるだけですから(転校とか転属転勤とか退職などなどね)。
怨敵調伏はダメですよ絶対にダメ。どうしてもやるなら相打ち覚悟でやる。相手だけ滅ぼして自分は助かろうとか思うなよ。人を呪わば穴二つ。いっぺん死んでみる?
なお好奇心もあるものの、さすがに番組に出てきた呪法の詳細を調べるのは、やめておこう。知らないままのほうが安全ですからね。
水子供養は……なんか、『鬼太郎』の名無しを思い出しましたよ。
まさかとは思うけど、スタッフが『鬼太郎』を意識したり……してないよね? ね?
それはともかく、名前は大切ですね。
写っちゃった写真については、ちょいと西村さんもスタッフも敏感になりすぎてたかな。
あれは、壁のシミだと思うなぁ。
て言うか、ご一同がバスを降りて語らっていた古民家が素敵すぎて。
あーゆー所に住みたい。悪霊は困るけど、善良な妖怪ならウェルカムです♪
ナレーションが杉田智和さんなのは、やっぱり失礼ながらキャスティング上の失敗かもしれん。
石塚運昇さんのイメージが大きいうえに、杉田さんのお声はキャラ的な馴染みありすぎるんだよ。(;^_^A
○2019-08-02 青森ねぶた祭 (旧暦 文月二日、虫払い)
『シン・ウルトラマン』ですか。
『エヴァ』をきちんと完結させてからなら文句言いませんがね。
いや。
言うかもしれんな。
ウルトラマンについてはオイラも譲る気サラサラないから、相手が誰であれ。
まー、さすがにウルトラマンが海から這い出てきて地面をノタクタ這いずり回ってから二足歩行に進化する、背中からスペシウム光線放つ、なんて真似はしないだろうけどサー。
でも、初号機のお面が割れた件やS2機関をむさぼり喰った件から考えても、グロに走る危険性はあるな。もしも、やったら猛批判するぞ。
ウルトラマンにグロは、そぐわない。そこを円谷英二さんも成田亨さんも、きちんと守っておられたんだし。
「実相寺感」を出すつもり、という話も出ていて、やはり不安はありますね。
世間が誤解していることなのですが。実相寺監督は「『ウルトラマン』を代表する演出家」ではなく「『ウルトラマン』に参加した中でも変わり者の演出家」なんですよね。その内容は、かなりの異端ぶり。これは基本形があるうえで少しだけ実相寺監督の異色回があるから成立するのであって、全話が実相寺監督だったら『ウルトラマン』は確実に崩壊していたでしょう(後の『ウルトラセブン』や『怪奇大作戦』では、ストーリに関してだけは異端さが手加減されている。逆に『ウルトラマンマックス』では大暴走してたな)。
確かに面白いんですよ、実相寺監督の回。でも、それは変わり種の面白さ、珍味やゲテモノの魅力なんです。戦隊で例えるならシルバーかブラックです。断じてセンター取っていい人じゃない。
同じく「実相寺色がある」と言われた押井監督の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は傑作ですが、この路線でもしも全話やったら『うる星やつら』じゃなくなるでしょ? それと同じことです。
…………大丈夫なんか? 『シン・ウルトラマン』。
○2019-08-03 秋田竿燈 (旧暦 文月三日)
あ、そうなの。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/01/news120.html
今やバイトはスマホで探してスマホで応募する時代。『an』はネットに適応できなかったってところでしょうか。
いや、そもそもIT系って新興勢力のほうが強いからだな、たぶん。紙媒体での老舗だった分、潜在的な不利さが、あったんでしょうね。それが何か判っていれば負けなかったのかも。
紙媒体だった頃、「日刊」を謳いながらも内容は実質、一週間更新。
なので更新直前のを買っても好条件のバイトは、すでに満席。判ってる奴は更新のタイミングでしか、つまり週一でしか買わないし応募もしない。
というのも面白い思い出。
○2019-08-04 百鬼夜行
百鬼夜行現象の一種とも言える『稲生物怪録』の現代語訳された文庫版が先月末に出てるんですよね。
大きな本を持っている妖之佑ですが、どうにも文庫となると欲しくなる。
角川ソフィア文庫は『画図百鬼夜行』や『桃山人夜話』も文庫化してくれてたりするので油断がなりません(笑)。
○2019-08-05 山形花笠祭 (旧暦 文月五日)
まさかの白ウォズ作戦隊長。
なるほど。スウォルツ氏が悪ライダーである白ウォズを召喚したつもりでも、出てきたのは「我が救世主」の崇拝者だったと。
エターナルも、スウォルツ氏に従っていたのではなく、歪められた(自分だけの)世界から元の(仲間とともに死ぬ)世界に戻りたかったのだと。
ついでに、オーラのあれはスウォルツ氏を油断させるための裏切り芝居だったと。
スウォルツ氏、誰にも好かれてねーな(笑)。
ゲイツがついに「帰りたくない」をカミングアウト♪ 本当に帰らないつもりかな、2068年には。まあタイムマジーンがあるから、帰省のつもりで、たまに帰ればいいか。それやると、ほとんど青色の猫型ロボットですが(笑)。
変身したうえで生身の女性を蹴るとは……ソウゴの言うとおり「王には向いてない」ね。あっちの王様も判ってたから、後継者に息子でなく娘のアルピナを選んだんだろうな。
そんなスウォルツ氏はソウゴを挑発コンボ。このまま怒りに取り込まれるとオーマジオウ誕生となるのかな。まるで、ジェダイの騎士を暗黒面に堕とすかのような策略ですな。
今回、湊が倒れ、次回予告では士が倒れてた(よね?)。とは言え、緩〜い平成ライダーですからね、死にはしないと思うですよ。今回だって、ナンチャッテ白トリュフを持ってきた大叔父さんの後ろ、壁の向こう側に、手当てされたウールが寝ていたとしても驚きゃしません。
仮に、みんな死んでも、最終話のエピローグでリセットされますから、でぇじょうぶだ。主役側のレギュラーでガチに戦死したままなのって、この二十年間で木野さんとザンキさんと坊ちゃまとチェイスと戒斗くらいか?(本編での草加は、たっくんの仲間とは言い切れないから、あえてカウントに入れない)
そのチェイスが、まさかの登場! おそらくはロイミュードが勝利したアナザーワールドから召喚されたんでしょうね。だから魔進チェイサーの姿。元がプロトドライブなので悪ライダーとして召喚できるワケだな。これ、ストーリの中で仮面ライダーチェイサーに進化してほしいなぁ。て言うか、正気には戻るでしょ。でないとソウゴが正式にドライブウォッチをゲットできないから。
シレッとアナザージオウも出てるけど、あれは加古川飛流がソウゴに勝った世界からの召喚ですかね。こっちの世界ではスウォルツ氏、用済みの飛流を見限ってたしなー。て言うか、アナザージオウよりアナザーディケイドのほうが格上ってのが、やっぱり納得いかん(苦笑)。
ところで、よくよく考えたら、八月いっぱいということは残り三話ほどあるってことで、実はまだラスボスは登場していないってことになんね? スウォルツ氏@アナザーディケイドは露払いってことになんね?
ゲスト妖怪の出ない回。
いや、SNS中毒者と縄文人がバトるなんて斬新すぎるわ(笑)。まあ中毒者が一方的に一人相撲とって盛大に自爆しただけですけどね。あの女、改心する前のチャラトミ以上にゲスで笑う。
今回、ねずみ男も何ら悪事をはたらかず(パクリはしたけど、まあSNS蠅の中だから、いいだろ)。「いいね」に振り回される人間社会をバカにしつつも、それを利用して旨いもん喰うあたり、伊達に永く半妖をやってないですね。人間より、ずっと利口ですよ。
ところでサー。縄文人って何だよおい。考古学をなめんなよ。「カモ〜イ!」がどうとか知らねーよ。本当の縄文人は、もっと文化的だぞ。クッキーだって焼くし。あんな原人野人っぽくなんかねーぞ。…………たぶん。
そんな縄文人のことまで知っている親父さん、マジ博識。ところで、茶碗氷風呂は、さすがに体に障らんかな?
SNSを通して無数に沸き上がる負のオーラは、名無しのときを思い出します。が、今回、あれをやる意味が、よく判らない。て言うか、中途半端だと感じました。あれを吸収して自爆女が妖怪化するとかなら判りますけどね。でも違う。単にドス黒い本音をぶっちゃけるだけでしたから、あんな怪奇な描写は不要だと思う。空中に走るコメントの群れで充分でしょ。
社会批判な話のわりに、バックベアード様シールがあったり、ランキング1位にコケカ様がいたり、電池組が新シングル出してたり、縄文人が「ポッと出のニワカ」で現代人が「古参」だったり、モブ警官隊がまるで赤塚キャラだったりと、小ネタ満載で笑わせてもくれました。
ときに、「ギガデラックスステーキ ¥19,800」は何グラムなんでしょうね、どこ産のお肉なんでしょうね。それによっては高いと言いきれないぞ。むしろ食べてみたいかもだぞ。
最後に縄文人が“こっち”を見て「カモーイ!」は手法として定番すぎて安っぽすぎて、これはやるべきではなかった。読者や視聴者を指して皮肉るって演出、とっくにカビ生えてるよ……。
次回は、またダークな話になりそうで♪
○2019-08-05 事実は小説より奇なり。
とは、よく言いますが。
https://headlines.yahoo.co.jp /hl?a=20190804-00028982-mbsnewsv-l29
リアル『無関係な死』(安部公房)、あるいはリアル『ハリーの災難』(アルフレッド・ヒッチコック)ですね。
亡くなったかたも、ご自宅が事故物件になってしまったかたも、お気の毒としか……。
これ、自分チだったら、嫌だな。超嫌だな。
○2019-08-06 仙台七夕、佃祭 (旧暦 文月六日、眠り流し)
なんか最近、やたらと盛り上がってますね。作画崩壊ザク&ガンダムのプラモ作例を話題に♪
「ククルス・ドアンの島」
本放送当時から 80年代にかけて、このエピソードに対する評価は芳しくありませんでした(と思う)。
オデッサを目指し航行していたホワイトベースに何ら関係ないという、本ストーリとのリンク皆無な“寄り道”だったことが欠点でしょう。そのため唐突感、流れを止める感が著しく、劇場版三部作にて全没にされた理由の一つかも、と思います。
『Zガンダム』放送当時にも、『Z』批判の声として「『ガンダム』で『Z』よりつまらないのはククルス・ドアンの島だけだ」という過激な意見もあったほど、これは叩かれたエピソードなのでした。
しかし、近年では見直されている。
実際のところ冷静に観れば作画崩壊はともかく(苦笑)、ストーリは戦争というものを掘り下げており『機動戦士ガンダム』の主テーマに沿う。と言うか、わりと本道です。アムロとは違う形で、ドアンは戦争について悩み苦しんでいるわけですから。
その後のストーリでアムロがドアンに影響された明確な演出でもあればリンクが成立して、まだよかったかもしれません。マチルダさんやウッディ中尉みたく。
ああ、巷には「ドアンに影響されてアムロはWBを脱走した」という意見もありますが、的外れにしても酷いですね。アムロはガンダムを乗り逃げしてるんですよ? ドアンに影響されたなら身一つで降りるでしょ。脱走の動機は本編で散々描かれてます。「僕が一番ガンダムを上手く使えるんだ」ですよ。ドアンと出会って何も学んでないよ、バカなアムロ。
ドアンの物語は番外編か外伝として、やるべきだったかもですね(当時、そんな余裕なさげだけどね)。それなら『ポケ戦』みたいな地味な名作になったかもしれません。
よくよく考えてみれば、トラウマに苦しむドアンにアムロごとき若造が、したり顔で説教し、あまっさえ重大な決定を下すのは無謀ですよ。ドアンを説きザクを廃棄するのは、別の人物がよかったと思いますね。
○2019-08-07 (旧暦 文月七日、七夕)
ソシャゲが雨後の筍みたくワラワラ生える時代は、そろそろ終焉を迎えるべきなのでしょうかね。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/01/news152.html
好きでプレイしているかたがたには申し訳ないのですが、妖之佑には、どれも同じに見えてしまうのです。(;^_^A
要するに、作る側が互いにパクり合ってる状態? って思えるほどに似たものばっか。
それだけ乱立すれば、中にはまともな管理運営のできない処もあることでしょう。
さらに、そんな下手運営の中に一部、無自覚に無責任な、あるいは意図的に悪質な処もあるわけで(課金アイテムの半額セールをやった直後に終了宣言した処を知ってるぞ)。
何年前だったかな。
定期メンテに入ってから、そのメンテが予定を越えて延々と続き、最終的に一方的なサービス終了告知で終わっちまったタイトルがありましたよね。プレイヤーさんにしたら、本当に唐突のバッド・エンド。
巷の噂では「メンテの際にデータに致命的損傷を生じさせて、しかもお粗末にもバックアップが無かったんじゃね?」という推測も出てましたが、そんなあたりなのでしょうね。無論、運営からのきちんとした説明は無かった模様……。
お金を頂く、ということを軽く甘く見ている人・法人があるのは、やっぱり困りものです。
いくら形のないIT系であっても、仕事でやってんだから、ちゃんとしようよ、運営は。
まー、オイラはソシャゲやる気ゼロなんで、どーでもいいですが。
でも、PC向けゲームも似たようなものですからね。運営やタイトルは選ばないと泣きを見ます。そして、軽課金か微課金や無課金あるいはいっそ完全非課金にしたほうが幸せになれると思います。
重課金や特に廃課金はサービス終了したときが怖いですよ。ゲームごと異世界に転生でもしないと生きてけないですよ、きっと。うん。
○2019-08-08 立秋、上弦 (旧暦 文月八日)
立秋? 秋?
暦って、ときどき変だよな。
○2019-08-09 小つち (旧暦 文月九日)
焼きそばUFO大盛って、どこに売ってるんだ?
いや、通販じゃなくて。
行動半径内のスーパーじゃ見かけないんだよ。同じ日清のデカうま油そばは、あるんだけどね。
追記。
コンビニに売ってたのねん。食品はスーパーで安売りを買う人だから気づかんかったわん。
にしても、オクで初のコンビニ支払いだったものだから、そっちの機械操作に脳細胞全振りしてて、レジでの支払いが大間抜けだった。小銭を勘定できないなんて大恥かいたー。orz
あの店員はん、腹ン中で「このド阿呆!」とか思ってはったんやろなー。(;^_^A
○2019-08-10 (旧暦 文月十日)
「合理的」アンプと、「絶対和音」スピーカと、「音の焦点」ケーブルとを組み合わせたら、それはもう神のごとき素晴らしい音楽が流れることでしょう。
いや。互いに反発し合い、滅茶苦茶になるのがオチか(爆)。
「オーディオは宗教」と言われるのが悲しくてね。
たしかに、音には姿形がなく発生した瞬間に消えてしまう漠然としたもの。そんな無形物を扱う謂わばグルメごっこみたいな、要するに自己満足の世界なので、一部の熱意の激しい人たちの発言が『美味しんぼ』的な芳しさを醸し出してくるのを避けられないわけですが。
それでも、冷静さを欠かなければ、そこまで宗教っぽくならずにすむはずなのですが……あれだね。↑に挙げた三者は揃いも揃って、既存の技術(主に有名メーカーの名機)を叩いて徹底的に否定するところから始まるあたりが新興宗教の色を持ってて、そこが不気味なんだよな。
いっそ、開祖様同士で「朝まで生」的な討論会でも開いたら面白いと思うけど、「合理的」の人は既に故人なので残念ながら実現不可能(まあ、自らボロを出したくないだろうから誰も参加しないと思われ)。
迷惑なのは、ただ単に「良い音」を求める純朴なオーディオ好きさんが、こういった“宗教家”たちの発言に振り回されることです。
「あっちの人は、ああ言っていた」「こっちの人は、こう言っていた」と行ったり来たりを繰り返しては、大枚はたいて買った機材をすぐに売り飛ばしたり買い換えたり無茶な改造してジャンクにしたりと、そんな無駄金を使い続ける愚。
気の毒すぎて、もう笑うしかない。
ええ。以上の文体からお判りのとおり、妖之佑は、こういった変化球を投げてくる新興レーベルの言動に対して疑問を抱いてますよ。
もちろん、すべてが間違い、嘘などと言うつもりはありません。正しいことも、いろいろと主張しておられます(たぶん)。
が、大枠では実質的に宗教化しているので、これを無防備に信じることはリスキーだと考えています。まして感銘を受けるなど、とんでもなく危険でしょう。
大手メーカーのものが完璧だと言うつもりもないんですけどね。でも、変なことをしていない分、少なくとも無難だとは言えるんじゃないかな。
CDプレーヤなどの工学精度を求められる機器はともかく、アンプもスピーカも、やる気があれば素人でも自作可能なコンポなので、パーツ集めから始めれば完成度と関係なく満足感あるいは納得感は得られるわけですし、中身を知っている分、妙な不安にかられることもなく精神面でも安定するんじゃないかと。いきなり高度な事に挑戦しなければ、完成度も合格ラインに到達できるでしょうし。
そのうえで、経験値が貯まれば技術力も上がりますし、何度も繰り返すうちに玄人裸足なレベルに到達するかもしれません。て言うか、そういう上級者のかたがたは大勢おられますからね(その中の極一部が“宗教家”になっちまうわけだが……)。
ただまあ。
マイナー処でも、変化球でなく地道に正攻法をやっておられる処はあるわけで。
応援するなら、そっちを応援したいですね。実際、そういう処には宗教臭がありませんし、製品に好感が持てますし欲しいですし。
○2019-08-11 末伏 (旧暦 文月十一日)
昨年は終戦記念日にからめてのエピソード。対して今年は、お盆がらみのお話でした。
ニチアサに地獄の描写は、きつい。ちょっと前のEDに似ているあれこれもですが、特にあの“自分”を喰っては吐き戻してはまた喰うシーンが……。
なるほど。ご先祖が帰ってくるお盆なら、早くに死んでしまい顔も知らない親にも会えるわけか。このポイントには気づかなかった。創作を目指す者としては超口惜しい。
できることなら皆に地獄流しをお試しさせれば、世の中もかなりマシになるんじゃないかな。臨場感さえあれば疑似体験でもいいんだよ、催眠術的なものでもさ。て言うか日本人が思い描く地獄とは、そういう目的で設定された存在ですし。広めたのは浄土宗だったかな? 浄土真宗だったかな? ともかく脅して従わせる、あえて悪く言えば霊感商法の手法ね(笑)。
ダークかと思ってましたが、むしろ美しいストーリでした。
『逢魔降臨暦』はオーマジオウを称える本だと思ってましたが、まさか「世界の終わり」を書いた本だったとは……それが残り三ページ。
クライマックスが近づいており、世界が一つになりつつあって、そのせいでモンスターの満漢全席てんこ盛り。
まさか、ジオウがウォッチを手に入れてオリジナルのライダーが消えるごとに、その世界がモンスターに支配されていたとはね。ミスリードというより、脚本が嘘つきだよ。だって例えば、たっくんがファイズの力を失った時間軸に、そもそもオルフェノクはいない。だからこそ十数年経っても、たっくんは元気なわけで(繰り返しになるがオルフェノクは短命)。弦ちゃんがフォーゼの力を失った瞬間、ゾディアーツの姿は消えたしね。ウールがムリクリに門を開かなければ、ミラー真司は出てこなかったわけだし。詰めが甘いぞ脚本。
ライダーのいない世界に浸食されて、せっかく集めたウォッチは次々とグレイアウトしていく。当然、グランドウォッチも消滅。
バナナは……え? それ何かの暗示? それとも、ただボケてみた? 生き返りかたもギャグやってるし、士は闘いの終わったあとはコメディアンでも目指すのかよ(笑)。あー、そう言えば『ディケイド』本編でもタロスsのカード使ったとき、こんな感じだったなー(爆)。
盗られる前に力の半分をウォッチに保存していたとか、いつの間にかジオウカード持ってるとか、何それ…。器用すぎるだろ、このチーター野郎。あー、ディケイドウォッチを渡してから今までずっと半分の力だったから、苦戦してたのかディケイド。
士を生き返らせてくれたことには感謝する(ついでに湊も頼むよ)。が、相変わらずのネタキャラ海東に笑う。まさか自身がアナザージオウになるとはねー。で、しっかり、やられる♪ だが、こうなると海東がオーマジオウのパシリっぽい描写も、オーマジオウが敵ではなく、ソウゴのために動いているということになりそうで、また訳判らなくなってきた。
スウォルツ氏の本当の目的は王になること、ではなく自分の世界を救うこと(救ったうえで王になるつもりかもしれんが)。他の世界すべてを消してしまえば、最後の一つは消えずにすむだろ。って、ちぃと安直じゃね? 世界すべてが消える結末だってあり得るんじゃね? ねえ、全王様?
いっぱいある世界をいちいち消すのは面倒だから、まずは一纏めにして、その一つを一気に叩き壊す。なるほど、確かに効率的だわ。そのために、それぞれの世界に一人ずつしかいない主役ライダーを一人の人間に、一つの世界に集約する。それがジオウ。
うん、つながることはつながった。でも……あれ? 平成一期はいいとして、『W』から『ビルド』に至る二期のほうは同一時間軸上のはずなんですが? こっちもパラレルってことになってる? いや、いつの間に?
まあいい。
とにかく手詰まりですな。
でも、無力化したウォッチの様子を見る大叔父さんの様子がね。あれは事情を知っている人の目に思えてなりません。やっぱり大叔父さんは隠し弾クラスの重要キャラだったのか? それとも単に修理屋の血が騒いでるだけ?(「ウチ時計屋なんだけどね」♪)
「だいたい判った」士は、この世界を破壊すると宣言。でも、これはスウォルツ氏の言う破壊とは違う意味ですよね? でないと困る。でもなー。巷には公式のほのめかしを受けての「ディケイドがラスボス」説も上がってるんだよな〜。無いと言い切れないだけに不安だ(汗)。
ゲイツに矛盾(ロジックで構成される人工知能を相手にするときの定番戦略ですね)を突かれて頭痛持ちになったチェイスは次回、覚醒してくれるのかな? いやー、やっぱり魔進チェイサーは格好良い。不均衡・未完成の美ですな♪
実は、士がジオウカードを使うことは半年前には予告されていたのだ。
© 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
DXネオディケイドライバー/バンダイ
でも、みんな本編で使うとは思いもしなかったんじゃないかなー。
かく申すオイラは予想してなかった。負けたよ。ナマコが食べられなくても、士は最凶だよ。
○2019-08-12 阿波踊り (旧暦 文月十二日)
昨日は「山の日」。
何それ…。
想像するに。
「海の日があるなら山の日もないと収まり悪かろ不公平だろ」
てな発想で作ったんじゃないかと。そのうち「空の日」もできるのかな(嘲笑)。
その「海の日」が「七月に祝日がないから何か作ろう」という浅はかな考えからのもので。そもそもの「祝日」の意味・意義を放置して作業が進められたものと推測。
なので、海の日も山の日も祝日に足る充分な由来などなく、こじつけだと思われ(御大層な理由は書かれてますけどね)。
現在の役人と政治家のレベルを示す計測器としては有効でしょうね。
つまりバカばーっかだと。
これは、あくまでも当て推量ですが。
八月十一日を「山の日」なる祝日にしたことで、かえって盆休みを取りにくくなる人が出てくるんじゃないかと、そんなふうに思うのですよ。
例えば今年は、十、十一、十二の「土日月」三連休になりました。なので幼稚で低脳な経営者なら「三連休をもって盆休みとする」って、やりそうでしょ? お盆が十五日であり、その前後の数日がお盆の行事あれこれだという事実を無視して。
むしろ、山の日なんて無いほうが、お盆休みを充分に取れる気がするんですよね。いえ、健全なる経営をしておられる企業なら、どっちでも関係ないでしょうけどね。でも、中小だと本当に稚拙で阿呆な経営者って実在するんですよ、ええ。「自己中な社長」と言えば判りやすいかな。
そんなバカ経営者に言い訳を与える形に、山の日がならないかと心配になるワケ。
お盆は昔から日本民族大移動が定着しているので、わざわざ祝日を設ける意味が理解できません。祝日なしでも夏期休暇が常態化してましたからね。そのままで、よかったんですよ。
増やすなら、むしろ六月でしょうに。バカだよな、カレンダー決めた連中と法案に賛成した議員ども。
ハッピーマンデーにしろ、海の日、山の日にしろ、最近のお上は歴史と伝統と文化をまったく理解していない、あるいは理解してはいるが尊重する意志が皆無、という印象がありますね。
祝日は日付に意味があるのに毎年毎年、動かし続ける愚。
そして、意味不明な祝日を連発する愚。
このままだと日本は精神的にも衰退するぞ。
○2019-08-13 月遅れ盆迎え火 (旧暦 文月十三日、盂蘭盆迎え火)
今年は旧暦の盂蘭盆と新暦の月遅れ盆が同じ日になります。当然、迎え火や送り火も同じ。
つまり、旧暦派も新暦派も一緒にお盆を楽しめる珍しい年なのです。これも令和元年効果かな?(それはたぶん違う
○2019-08-14 (旧暦 文月十四日)
フルメカニカルというところに燃えます。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1201463.html
いや、買うお金ないけどサー。
○2019-08-15 望、月遅れ盆、中元、十方暮入 (旧暦 文月十五日、盂蘭盆)
昨年九月の日記で「『大帝国』は読んでるはず」と書きました。
すんげー勘違いでした。m(_ _)m
読んでませんでした。
と言うか自分、連番としては『大脱走』で止まってました(汗)。発表順で言えば『大脱走』の後はシリーズ前日譚となる外伝『独裁者の遺産』の他には、仕切り直しの『FLASH』三作品しか読んでませんでした(汗々)。
どうやら『大復活』が文庫になるのを待っているうちに忘れてしまったらしい……。
ホント、作者さんに失礼ぶっこいたダメ読者ですね。orz
ということで遅まきながら。
『ダーティペアの大復活』
『ダーティペアの大征服』
『ダーティペアの大帝国』
高千穂遙/ハヤカワ文庫
力いまだ衰えず。
と言うのは失礼になりますでしょうか。それほどに安定したテンポとパワー。て言うか、ベテラン臭さがないんですよ。若々しいんですよ。まあ、イラストのケイは、令和の今となっては少々オバハン臭い髪型ですが(爆)。
妖之佑の、むわったく個人的意見ですが。
今のラノベ群を遡ると二人のSF作家に行き着きます。と思います。
お一人は平井和正さん。
言うまでもなく『ウルフガイ』や『幻魔大戦』の作者であり、『エイトマン』の原作者としても有名。
当時の重厚なSF界にあって、氏の文体はSFであっても軽快さを損なわず、テンポが重要視されている(作品にもよりますけどね)。古典的SFの概念に囚われない自由な発想、そして一人称の軽い文体も、ともに後のソノラマ文庫やスニーカー文庫などを経て現在のラノベ群に繋がるものだと思っています。
そして、もうお一かたが高千穂遙さん。
『クラッシャージョウ』でデビューされ、『ダーティペア』はアニメでも大人気となりました(TVアニメ放送当時、ケイとユリのことをロリ文化の顕れだと言った、たわけた大ボケ評論家がいたな)。
このおかた、作家としては行動力ありすぎると、ずっと思ってきました(笑)。
だって大学在学中にデザイン会社(後の「スタジオぬえ」)を興すんですからね。
そのうえ、『クラッシャージョウ』での作家デビューが決まると、イラストにあの安彦良和さんをと、ご自身で直談判に赴かれたとのこと。
いやもうね。ご本人がWWWAのトラコンになっても、いいんじゃね? ってくらい。
内容について多くを語るのは、やめときましょう。面白いんだから、みんな読めよ。
なので簡単に。
『大復活』
前作……というか時系列的な前作に当たる『大脱走』で人工冬眠に入った二人が、ついに目覚めて大暴れ。しかもタダでは目覚めない。一粒で二度美味しい。さすがです。
後半戦の展開は、もうあれですね。やったもん勝ちですね。あれは大好きですよ♪
正直申しまして、『大脱走』で二人を凍らせてからは前日譚となる外伝を一つと、そして心機一転の『FLASH』を展開なさったことで、高千穂さんはもう、あの二人を動かすつもりがないんだろうな、あるいは動かし辛くなったのかな、だから冬眠カプセルに封印したのかな、と心配になったものでした。諦めたものでした。
なので『大復活』は嬉しかったし、早く文庫になれなれとwktkで待っていて…………すっかり忘れてましたともさ(汗々)。
『大征服』
“リアル”なRPGの世界を舞台にした物語。
発表が 2006年ということで、例の『.hack//』シリーズが鋭意展開中でしたから、何らかの参考には、なさったものと推測します。一方の『SAO』は、どうですかねぇ。Web発表は、していたそうですが商業出版は、もう少し後ですから。んー。チェックくらいは、なさってるかな?
ともかく、そこはSF小説ですから、単に「ゲーム世界に入り込んだ」とはやりません。サイバーパンクではなくスペオペとしてゲーム世界を構築します。
シリーズでは珍しく、二人が大災害・大事故を引き起こさなかったエピソード。
最後の最後、やっぱケイはアホだわー(笑)。
『大帝国』
『大征服』の続編。と言うか後編かな。
あっちは前編だったから大災害も大事故も起こさなかったのかと、えらく納得♪
なので、こっちではもちろん大量に人が…………(魔笑)。いやホント、「マントル対流をいじるなよ」な。
さーて。
早く文庫にならないかなー『大跳躍』。
(そしてまた忘却の彼方へ……とはならん。ように善処します。はひ)
○2019-08-16 月遅れ盆送り火、大文字 (旧暦 文月十六日、盂蘭盆送り火)
ちょいと楽しい記事が続きますなー♪
https://headlines.yahoo.co.jp /article?a=20190807-00010499-besttimes-life
https://headlines.yahoo.co.jp /article?a=20190814-00010517-besttimes-life
待ってたら、C96 とか P38 とかの記事も載るのかな?
※ 以下、モデルガンおよび雑誌、専門誌からの知識を元に語ります。実銃を直接に研究・操作した経験は皆無ですので悪しからず。
第一次から第二次大戦にかけて拳銃、小銃ともに大幅に進化しましたからね。
特に自動拳銃は、それまでの「撃てればいい」思想から「安全に携行して即座に発砲できる」システムへの発展が凄かった。
ちなみに、この流れに完全に乗り遅れたのが旧日本軍の拳銃たち。“自殺拳銃”は言うに及ばず。十四年式拳銃のセフティ・レバーやマガジン・セフティなんて酷いものだからね。あれなら、まだ南部式のグリップ・セフティのほうがマシだよ。
独逸の軍用では、C96 系列のマウザー銃が拳銃としての使い勝手(装填方法や安全装置)に難があったのをバネにしてなのか、P08 から P38 へと急進化していった。P38 が完全というわけではないものの、かなり完成度は高くなりましたね(特筆すべきは、あの時代にすでにファイアリングピン自動ブロック機構を備えていたこと)。
C96 、P08 、P38 は個人的に勝手に独逸銃の三役だと決めてます。ここに U.S.A. の M1911A1 を加えて世界大戦の四強オートと断定します。意見は求めん(笑)。
いや本当は、M1935 とか SP47/8(P210)も加えたいんですけどね。何と言うか、どこかが物足りない? ↑の四つに比べると印象的に弱い? ついでに SP47/8 のほうは戦後生まれですし(汗)。
終戦から 70年代までは、↑の銃器たちが改良される程度で続いてきましたが。
80年代に、第二次大戦以来のオート大改革が起こりましたよね。
一つは、米軍が長らく使ってきたガバメントから別の物に制式拳銃を更新するという重大な出来事。これのトライアルにと各メーカーがこぞって新型を投入してきた。新型を開発しなかったセコいS&Wは、もちろん早々に落選しましたが(笑)。しかも落選を不当として軍相手に裁判を起こしましたが(爆)。
トライアル参加の条件は確か、「9mmパラベラム弾であること」「マガジンがダブル・カァラムであること」「チャンバーに弾が入ったまま安全に携行できること」「携行する状態からトリガーを引くだけで発射できること」あたりだったかと思います。この最後の条件ゆえに「セフティ操作無しで安全に携行できて、かつ、トリガーを引かない限り撃発が絶対に起こらない」という自動安全機構が開発ラッシュとなった。簡単にダブル・アクション機構だけで済まそうとしたS&Wは以下同文。
トライアル参加は、語る価値もないS&Wの旧型は置いといて、M92 、P7M13 、P226 、HP-DA あたりだったかと。グロックが参加しなかったのは間に合わなかったのか商売上の何か理由があったのか。CZ75 は当時は共産圏のブツだから参加そのものが無理。
個人的に残念だったのは、もしもワルサー社の P5 がダブル・カァラムだったら参加できたのに、ってこと(ワルサー社に、その気が少しでもあったかどうかなんて知りませんがね。なお、後の P88 や P99 は個人的には論外)。いや、個人的にはですよ、いろいろ出てきた自動安全機構の中で、P5 のオペレーション・レバー(デコッキング・レバーと呼ぶ人もいるが、それだと少々誤解が混じることになる)が最も優れていると感じているからなのですよ。
P7M13 のスクイズ・コッカー(グリップ・セフティと呼ぶ人もいるが、あまりにも酷すぎる大誤解)は妙案ではあるものの、発射時に余計な握力を必要とするあたりが照準の邪魔をしそうで。
M92 は、P38 のパクリだし。HP-DA はイマイチ、パッとしないし(をい)。トライアル参加組の中だと、P226 がベターだろうと個人的には今でも思ってます。なんで華奢な M92 に決定したんだろうねぇ?
ついで話。わりと近い時期に自衛隊も制式拳銃を更新したけど、採用された「9mm拳銃」は P220 のライセンス生産品。名前から判るように P226 とは姉妹機の関係ではあるものの、シングル・カァラムなんだよね。なんで自衛隊はダブル・カァラムの P226 を選ばなかったんだろ? ホンマ不思議やわ。
参加しなかったけど、実のところ 80年代当時ならグロックが最高だったと思いますよ。少なくとも当時の状況では、グロックには非の打ち所がなかった。あえてあるとするなら、銃器メーカーとしては新興だという一点のみ。新興メーカーの意欲的なポリマー銃が最高の性能を示した時代に、よりにもよって軽合金の、しかも銃身露出型という脆弱な銃を選んだ米軍は何を考えとったんだ?
二つめは、もう言っちまった。
ポリマー製の拳銃が登場したことですよ。これは事件と言っていいほどの衝撃でしたね。銃器は金属で作るもの、という常識をぶち壊したんですから。
しかも、作ったグロック社は、それが初めて扱う拳銃だった、というセカンド・インパクト(笑)。
元々はナイフなどの軍用アイテムを作る会社だったそうです。既存メーカーのような経験値がなかった分、先入観なしにゼロから理想的拳銃を設計できた、と社長が言っていた記憶がありますよ。実際、ユニークですからね、グロックの拳銃は。
あのセイフ・トリガー・システムを単なる「トリガーに仕込んだセフティ・レバー」だとする声がありますが、誤解もいいところです。あのトリガーによって、スライドに内蔵されたストライカーがレスト・ポジションとコッキング状態とを行ったり来たりできるんですから、たいしたものですよ。
グロックは当時、銃器メーカーとしては無名だったため、誤解による風評被害(あるいは既存メーカーが妨害目的で?)を受けたものです。曰く「プラの拳銃を作るだなんて、テロリストの応援でもする気か?」と。もちろん酷い言いがかりでしたね。ポリマー銃とは言え、ポリマーを使うのは主にレシーバ。バレルやスライドは金属製ですし、他にスプリングなどなどもあるわけで。空港の検査をすり抜けるなんてことは不可能なんですよ。
なお当時、プラ製の拳銃は他にH&Kも作っていましたが、こちらは性能的にも構造的にもパッとしなかった。ために後発のグロック社に美味しいところ全部を持ってかれた形でしょうか。
グロックを丸々パクって「SIGMA」と名付けて発売したS&Wが裁判でグロック社に大敗したのも有名な話。あの栄光のS&Wが、90年代にはとことん墜ちたものですよ。ゴミクズ会社と言ってもいいくらいにね。
そんなグロックも、今ではすっかり旧式拳銃だもんなー。
米軍トライアルの影響もあり、マニアや信者を除き、ガバメントに対する一般的な評価が下がった印象もありますが。
ダブル・カァラムでない点を除けば、実のところガバは今でも完成度の高い実戦向き拳銃なのですよ。弾を装填したまま安全に携行できる点も、現米軍の M9(M92 の制式名)に負けてません。今でも一部の米部隊では現役ですしね、ガバ。
ジョン・M・ブラウニングは偉大でした。
現在の最高オートは、やっぱり 5-7 かな。弾が特殊な点を除けば、ほぼ理想的と言っていいんじゃないかと。
とは言え、この 5-7 とて世に出てきてもう二十年は経ってますからね。
ガスガンもいいけど、どこか作ってくれませんかね。構造重視した 5-7 のモデルガンを。
○2019-08-16 百鬼夜行
以前の日記で「チョンマゲ時代の日本には休日の概念がない」と申しました。
これ、正確に言うと、今のような「日祝」や「バカンス休暇」という考えかたがない、ということなのですよね。例えば商家では月に一、二度のお休みがあれば、かなりのホワイト企業。さすがに元日は商売も休みますが、旦那さんとなるとお得意先への年始廻りで一日つぶれます。なお、年末は大晦日まで商いますから。
そんな昔の日本でも、年に二回、奉公人に正式なお休みを出していました。それが「藪入り」。一月十六日と七月十六日の二度、この藪入りがあり、奉公人たちは帰省することができるのです。つまり小正月と盂蘭盆のタイミングですね。未だに盆暮れ正月に日本民族が大移動するのは、この頃の名残なのでしょう♪
ただし、この藪入りには、いささか罠がありまして。出来の悪い奉公人、つまりは使えない者は藪入りしたまま「暇を出されてしまう」こともあるそうで……。逆に里心が付いてしまい“出社拒否”になる者もいたでしょうね。
さてさて。
藪入りの日は奉公人たちだけでなく、あの世の住人たちも里帰り。
上に挙げた年二回の「十六日」は「閻魔賽日」とも言いまして「地獄の釜の蓋が開く日」とされています。つまり地獄の獄卒ですら休みを取る。ために亡者たちも解放されるということ。ご先祖様は極楽からだけでなく地獄からも帰省なさるわけですね(ご先祖が牛に乗ってあの世にお戻りになる送り火も十六日ということで日付の辻褄が合いませんが、まあ細けぇこたぁ気にすんなって)。
そんな地獄からの帰省ツアーに、もしも“見える”人が出くわせば、それはもう百鬼夜行と見間違えるかもしれませんね。
○2019-08-17 (旧暦 文月十七日)
で、P08 。
※ 例によって、モデルガンおよび雑誌、専門誌からの知識のみを元に語ります。
一般的に「ルガーP08」と呼ばれますが、この名称の中に正式名の部分が一ヶ所もないという事実、意外と知られてませんね。
DWM(独逸武器弾薬製造社)の製品としての正式な名称は「パラベラム・ピストーレ」、つまり「パラベラム弾用拳銃」という名前です(味も素っ気もねーな)。
「ルガー」というのは設計者であるゲオルグ・ルーゲルの英語読み「ジョージ・ルガー」から。「P08」は独逸軍の制式採用ナンバーであり軍用銃としての呼びかたですね(P38 も同様)。で、こっちの組み合わせが本名よりも有名になっちまった。
ちなみに、U.S.A. にあるスターム・ルガー(以下、SR社)という銃器メーカー(ドーベルマン刑事の愛用銃であるニュー・モデル・スーパー・ブラックホークなどで有名)は、P08 系列とは何ら関係ありません。ジョージ・ルガーは「Luger」、SR社は「Ruger」ですから、まったく別の存在なんです。SR社が出していた競技向け廉価版自動拳銃「MkI」(マーク1)のシルエットが P08 に似ていたことが、名前の類似と相まって世間で混同された原因らしく。実際のところ、MkI は南部式を参考にしたそうで、その南部はと言うと構造上むしろ C96 に似ているという事実(松本零士さんは、ここをちゃんと理解しておられて『ヤマト』のコスモガンをデザインなさったと思われます)も、わりと見過ごされますね。知識のない不届き者は、南部式や十四年式のことを「P08 の粗悪コピー」などと見当違いをほざいては悦に入っていますよ。日本のそれらは尺取り虫してないのに、ホント笑っちゃいますね。
P08 系統の元ネタに相当するボルヒャルト自動拳銃の権利を引き継いだDWMが技師のルーゲルにトグル・アクション機構を軸に実用性を重視して再設計させたものが M1900 。手動セフティの他にグリップ・セフティが付き、口径は .30ルガー(7.65mmパラベラム)。厄介なことに、ボルヒャルト用の 7.65mm とも、C96 用の .30マウザーとも、さらにはトカレフ弾とも違うという……なのに全部がほぼ同サイズのボトル・ネックなんだぜ、あーややこしい!
続いて、9mmルガー(9mmパラベラム)化した M1902 や、独逸海軍に採用された M1906(通称「マリーネ」)などでの改良を経て、グリップ・セフティを廃止したものが 1908年に制式採用され「ピルトーレ08」の名を頂くに至るわけですね。
標準の4インチ銃身の他に、海軍仕様の6インチ銃身+切り替え式リア・サイトの「マリーネ」、陸軍向けの8インチ銃身+タンジェント・サイト+着脱式ストックの「ランゲ・ラウフ」というバリエーションがあるのは多くの人が知るところ。
さらに、マウザー製やSIG製などなどの社外バリエーションも多岐に渡り、定型文である「ルガーのことを書いたら、おそろしく分厚い本になってしまう」と言われる由縁です。
『カリオストロの城』で峰不二子が使っていたルガーが P08 なのか何なのか、長らく議論されてきているようですが。設定書や公開当時の雑誌記事には「モーゼルパラベラム」と書かれていたと記憶しています。なので制作側としてはマウザー・パラベラムなのでしょう。ただ、つたない妖之佑の知識と記憶では、マウザー・パラベラムに9ミリがあったのかどうかが曖昧で(汗)。いえ、あのときの不二子はウジをメインに使ってましたからね。メインとサブで口径を合わせるのは基本ゆえ、あの拳銃も9ミリなのは、まちがいありません。劇中の絵でグリップ・セフティは見えたっけかなあ?(あっても 04 や 06 なら9ミリで問題ないが、マウザー・パラベラムという話がややこしくなる……)
P08 の金属製モデルガン、三種。
銃身の短い順に「マルシン P08 ヘルマン・ゲーリング」「マルシン P08 マリーネ」「MGC P08 アーティラリー」、そしてMGCの P08 用ウッド・ストック、マルシンのダミー・カートリッジ。
P08 ヘルマン・ゲーリングは最初、マルシンの高級ブランドであるACGから出ていたが、写真のは後にマルシン本家から発売された組み立てキット。調整要らずで簡単に組み上がる。流石マルシン!
○2019-08-18 三隣亡 (旧暦 文月十八日)
パニック・シーンの逃げ惑う群衆、何人か笑ってね?
士の考えは「この収束した世界は破壊するが、人々は助ける」というもの。どうやってなのかは、まだ判らない。とにかく、士の作戦だとソウゴは生き残れないらしい。ここを想像すると、ジオウによって収束した世界が消えると、その中心にあるジオウすなわちソウゴは存在できなくなる、みたいなことなんだろうか。あるいは、ソウゴがオーマジオウの世界に飛んだまま 2019年の世界を書き換えるからソウゴは帰れなくなる、ってことなのかな……って、あれ? 『ビルド』でも似たような展開だったんだが?
ソウゴが大叔父さんにカミングアウト。大叔父さん、普通の人でしたかー、残念。「本物の王様みたいだな」の台詞は泣ける。で、あの箱の中身が気になるんだが……。ソウゴの打ち明け話にびっくりしてる大叔父さんに言いたい。クジゴジ堂の下宿人三人とも仮面ライダーなんだぞ、店を訪れる「ソウゴくんのお友だち」も、たいがいライダーなんだぞ、と。
時空を越えたトリニティでオーマジオウに対峙したときのウォズさんの心境も、さっぱり想像できません。ウォズさんの真意が、いまだに判明してませんからね。映画を観たら判るのかもですが、白P商法に乗ってたまるか、ですので、あえて観ません。観ないよ。観てたまるか。観なくても判るように作れ!
オーマさんの言うことにゃ「スウォルツごときに世界を滅ぼす力など無い」そうで。スウォルツ氏としては、世界を収束させるのも破壊するのもジオウ頼みということらしい。何という丸投げ事業。
チェイスは、やっぱり良い奴でした。ライダーにはならなかったものの、あいかわらず無意識に人間を守ってしまう……て言うか『ドライブ』本編もですが、チェイスは「人間を守る」のではなく「人間の女性を守る」んじゃねーの? たぶん友以外の男は助けないぞ、あいつ(笑)。でもなー、別世界からの召喚とは言え、またあんなシーンを見せられるのは辛い(涙)。あ、ということはドライブウォッチは映画で受け取ったんだな。
タイムマジーンで過去(2068年だけど、今のツクヨミにとって、あれは過去だから)に飛んで、そこでブランクウォッチを渡すってのは、もう随分と見てなかった。これが『ジオウ』の基本ですからね。
でもさでもさ、あのウォッチって、どこで手に入れた? そもそもツクヨミがライダーになるって、なんで? 士が知ってた? ウォズさんの本に書いてあった? ギリギリになって、えらい強引な展開を持ってきてくれたものです(苦笑)。
オーマジオウも、どこか「悪」って感じじゃないんだよなぁ、やっぱり。何か別の真意があるように思えてなりません。
次回、いよいよ最終回ですが、さてどう締めくくってくれるのか、期待と不安が入り混じります。
まあ言わせてもらいますと。ソウゴが大叔父さんに「ただいま」って言える結末以外は観たくないね。
ゲゲゲの森も酷暑でしたか。つか、あんな場所にまでヒートアイランド現象の影響が及んでいる? だとすると怖いな。あぁ、酔っぱらい爺さんの阿呆台詞は聞かなかったことにしよう。
四将の一人、鬼童。なるほど、酒呑童子の子とはね。そりゃ強いわ。ったく、あのヤムチャ、孫くんよりもクリリンよりも強いんだからなー。たぶんパンちゃんやダーブラでも勝てない。
いきなり首無し幽霊が出て戸惑いましたが、そういうことでしたか。まさかの、お涙頂戴ストーリ。
鬼太郎はともかく、石動も話が判る(まあ、まったく歯が立たなかったからね)。おかげでハッピー・エンド(だよね?)でした。まさか自首するとは……。
伊吹丸の言葉は、かつて鬼太郎が、まなに言った言葉に近いですね。妖怪と人は適度に離れているほうがいい、ってアレ。
しっかし、閻魔大王は偉そうですな。そもそも不祥事の責任者でしょうに。
○2019-08-19 (旧暦 文月十九日)
本当に、そう。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/19/news037.html
たまーに「こんな事くらいで、わざわざ来んなよ」って感情を顔にも口調にも態度にも醸し出す医師がいるけど、でも、たまーにです。
たいがいは、ちゃんと診察してくれます。で、中には重大な病気が見つかることもある。だから、億劫がらずに行こう。
ウチの愚か極まりない父親が、この手の悪い意味で「我慢強い」性格でしてね。
ギリギリまで我慢しまくって、その我慢の限界に達すると日曜だろうと祝日だろうと深夜だろうと「病院開いてないか!?」と必死にわめく。開いてねーっつーの! なんで平日の日中に言わんかボケ!!
これを繰り返した結果、手遅れになって、今じゃ障害者手帳に頼るほどにボロボロですよ、いろいろとね。それでも、いまだに我慢しまくってますよ。まったく懲りてません。ギリギリまで何も言いません。だから救急車を呼ぶこともあります。たいてい我慢の限界に到達するのが深夜だからね。困ったもんだ。
極端な反面教師が身近にいることもあって、私は体に違和感を憶えるたびに、臆病と言われそうなくらい積極的に病院に行きます。
行った先のお医者さんは、きちんと診てくださって、CTやMRIも使ってくださいました。結果、何もなく一安心、ということが何年かごとにありますね(まあ、原因不明ってことだから、それはそれでいささか不安材料ではありますが)。「大袈裟だ」と諫められたことなんて、一度もないですよ。
母親にも同様にさせています。消極的なときは多少強引にでも行かせます。あるいは連行します(笑)。で、放っとくとヤバいものが見つかったこともあります。おかげで今のところは早期治療で済んでます。
たいした事ないうちに行くのが正解なんだと思いますよ。病気が進んでからよりも早期のほうが身体的にも精神的にも経済的にも負担が軽いのは常識ですし。
ウチの愚かな父親は「様子を見る」が毎度の逃げ口上ですが、ド素人が様子を見て何が判るのかと。様子を見るってのは、専門家が様子見するための措置(投薬などなど)をしたうえでの事なんだよ。
信頼できる「かかりつけ医」を持つことは大切だと思います(ヤブ医者だと意味ないどころかマイナスだからね)。
それと同時に、地元の時間外診療、救急外来を受け入れてくれる病院と、そこに何科があるかを前もって把握しておくことも大切です。深夜にタクシーで行って、そのまま入院って場合もありえますからね。なら、普段から「どこそこの病院が良い」という評判を知っておけば、救急車を利用する際に「あそこの病院へ」という選択肢もできますし(ウチの地域だけかもしれんが、救急隊員の人が「かかっている病院があるなら、そちらへ行きますか?」と訊いたうえで先方に問い合わせてくれる)。
今は健康だから、まあそのうちに考える。なんてのはダメです。病魔は、いきなり襲いかかってくるのですよ。
「我慢」の話ついでに。
イジメやパワハラに我慢した挙げ句、自殺や過労死する人のことを思ってしまいます。
病気については病院嫌いやめんどくさがりが主な理由と思われますが(つまり、ある意味で自業自得)。
イジメやパワハラに耐える人は基本、真面目なのだと思います。バカが付くほどクソ真面目。たぶんですが、逃げを卑怯だと刷り込まれて育ったんでしょう。「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ」ですね。だから逃げずに限界まで頑張った挙げ句に、ブツリと千切れてしまう。
切れて反撃に転じて上司やイジメ集団をヌッコロす(学校でのナイフ事件とか、ありましたよね)のは、きっとまだマシなほうですよ。少なくとも、生物として自己の生存を優先しているわけですから。犯罪行為を肯定するわけではありませんが、そこまで人を追いつめた周囲の行為・態度こそ、まずは批判されるべきだと思うのです。
でも大半は精神を病んでしまうか、自ら命を絶ってしまうし、そうなっても上司やイジメ集団は何も感じない。イケシャアシャアとしてる。不公平ですよ閻魔様、あの世での厳正なる裁き、頼みますよ?
まあ閻魔様の裁定を待ってもいられませんからね。
詰まるところは病気と同じです。我慢したら死ぬよ。ってコト。我慢は美徳でも何でもない。
君子危うきに近寄らず。
ブラック企業やイジメの蔓延する学校からは逃げましょう。逃げて正解。逃げるべき。命あっての物種です。
こんな事を言う妖之佑だって、その昔は逃げましたからね。タイムカードもなく毎日毎日、終電で帰宅するような、ブラックとまではいかないものの、ダークグレーな会社から。あそこ、応募時の説明とまったく違う仕事やらせてきたからなー。だから「やってられるか」と早々に辞めちゃいました。以後、レールから外れた人生ですが、まあ、ここまでは何とかなってます。少なくとも生きてますからね。死んでませんからね。生きてるだけで丸儲けですからね。
やり甲斐があるから残業も休日出勤もドンと来い、ってんなら何も言いません。それだけやってのリターンが期待できるのなら、どうぞお気張りください。
でもね。満足な休みが取れない、給料が安いうえに未払い、賞与も何だかんだ言って伸ばされる、保険関係もいいかげん、十年いても自身のスキルアップが望めない、なんて会社は居るだけ損です。それどころか、何か起こったときに大変な目に遭います。
↑とは別の会社ですけどね。ご本人が発売されたばかりの新型高級車に乗ってて、お子さんたちはブランド物で着飾るような経営者の会社が、労災も雇用保険も入っておらず、仕事中に大怪我した人が全額自己負担を強いられたり、円満退社した人が失業保険を貰えないことに気づいてポカーンしてたり、というのを間近に見ましたよ(普段から給与明細を見ていないのは本人たちの落ち度ではありますけどね)。そんなものです、中小企業なんて。確認してませんが、たぶん有給なんて却下されてるはずです(だって誰も休んでるの見たことねーし、申請できる空気じゃねーし)。月給も、一日病欠とかすると何万円も差っ引かれる(書類上は、その額を「皆勤賞」扱いするという小ズルさ)。ああ、オイラは時間の短い準社員みたいな形だったから蚊帳の外だったけどね。
なので、身を粉にして働くだけの価値ある会社かどうかだけは自分の目で見極めておくべきです。そのうえで、そこに骨を埋めるというなら、お好きになさればいい。でも、そんな気サラサラないなら、サッサと辞めるが吉ですよ。死んだら、なんにもなりません。死なずとも、心を病むだけでも後々に響きます。
学校もおんなじ。命かけてまで通う価値なんてないでしょ。いざとなれば「高認」という制度もあります。大学や専門学校に行きたいとか資格を取るのに高卒が必要という人なら、この試験に向けて頑張れるんじゃないかな。イジメっ子やクソ担任がいない分、むしろ勉強もはかどると思いますよ。個人的には、惰性で高卒した奴よりも高認を取ってる人のほうが、やる気も能力も上って感じしますけどねー。
問題は保護者だなぁ。理解してくれる人だといいのですが、「とにかく学校に行け」とか「不登校なんて世間体が」って手合いだと困る……うーん。
とにかく、不当な環境への我慢に費やすエネルギーは他の、もっと有益なことに消費したほうがいいと思います。まずは劣悪なゲス連中(最悪、ゲスな保護者も含む)から逃げましょう、手遅れになる前に。
○2019-08-20 (旧暦 文月廿日)
お次は C96 。
※ 申すまでもなく語る内容の元となる知識は……以下同文(笑)。
P08 より前に独逸軍で活躍していた拳銃……のはずなのですが。どうやら制式ではなかったようで。「C96」とはマウザー社の社内コードがそのまま製品名になったもののようです。
銃器に興味のない人でも、一度見たら印象に残るシルエット。前にも後にも、こんな外見をした拳銃はありません。その独特の見た目から「ブルーム・ハンドル(箒の柄)」というニックネームを貰っています。ああ、魔女の乗り物じゃなく卓上箒のほうを連想してくださいな。
ユニークなのは外見だけでなく、中身も独自性の固まり。
装填は小銃のようにクリップを使って上から押し込む。なので一発、二発の追加装填は難しい。押し込むときの弾がジャキジャキジャキと入っていく音と感触は快感ですけどね♪
後方のラッチを外すとフレームの中からメカ部分がごっそり出てくる。まるで、車のボンネットからエンジン一式を下ろしたような感じですよ。
そして「1000」まで刻まれたタンジェント・サイト。これ、伊達でもハッタリでもなく、ガチで1キロ先に命中しますからね(要、専用ストック)。昔、『Gun』誌の記事でイチロー・ナガタ氏が実践して見せてましたよ。これに使うボトルネック形の .30マウザー弾が高速系であることと、銃身の精度が高いんでしょうね。
撃発→排莢→装填のたびに、真後ろから(まるでゼノモーフのインナーマウスみたく)ボルトが出てきては引っ込む構造も、これが初めて。だいたいはレシーバ上のスライドが前後するか、フレームの中だけでボルトがピストン運動しますからね。オートマグも、ボルトにつながったグリップ(?)は外を前後しますが、ボルトそのものはフレームの中に留まってる。ボルト自体が外側に飛び出すのは拳銃では珍しいです。他では、この C96 を参考にした南部式などの旧日本軍の銃と、その南部式を参考にしたスターム・ルガーの MkI 、あとは松本零士ブランドのコスモガンくらいかと(笑)。つまり実質、C96 の系統の構造ということになりましょうか。
反面、これらの独自性ゆえか拳銃つまり「ハンドガン」としての使い勝手には疑問が多いです。弾切れでないと装填がやり辛いとか。前方に重心が寄りすぎてて、ホルスターから素早く抜けないし振り回しもしにくいとか。そもそもデカすぎて腰に吊るのが邪魔くさいとか。遠距離向けに調整されたサイトゆえ、近距離では狙いを付けにくいとか。
まあ実際、この C96 は「持ち運びしやすい簡易狙撃銃」という性格が強いと個人的には思います。専用のストックはホルスターを兼ねており、中に銃本体を入れて携行できますし、それを現場で組み立てるのに、ものの数秒、ほとんどパチ組みです。で、数十〜数百メートル先の敵を撃つ。倒せずとも牽制には充分でしょう。この使いかたにおいて当時、C96 の右に出るものは、ありません。旧日本軍の二式小銃(通称「テラ」。スポーツ銃にカスタムした物を『ダーティ・ハリー』でスコルピオが使ってた)とて、もっと嵩張りますし、組み立てにも手間がかかりますからね。C96 が不利な点は唯一、拳銃弾ゆえの非力さのみ。
性能は良いものの、兵隊さんに持たせることを考慮すると小銃やサブ・マシンガンのバックアップとしての仕様に難あり。P08 に取って代わられるのも当然ではあります。そのわりに、第二次大戦とそれ以降、中国ではコピーされるほどに大人気だったようですけどね。
いちおうの基本形を前期型とし、バリエーションには。
まずは、9mmルガー弾を使う M1916 が有名かな。間違えないようにとグリップに大きく「9」の赤文字が刻まれた通称「レッド9」。ちなみに、このレッド9はタンジェント・サイトの目盛りが「500」までです。弾薬の性能差でしょうね。
二つめは、装填方法を一般的なマガジン式に改良したもの。主なものに M1930 があり、これが後期型のメインになりますかね。マガジン式にしたことで、長尺マガジンを使えば装弾数を増やせるメリットができました(実際の長尺マガジンは後述の M712 しか知らないけど)。
そして M1930 をベースにフルオート射撃を可能にしたのが、日本のマニアに大人気の M712 です。正式には「シュネルフォイヤー」と呼ぶそうで。『こち亀』で、署の射撃大会にて中川に変装(?)した両さんが猛連射して優勝したヤツ。同じく『こち亀』星逃田刑事の愛用銃でもあったっけ。
他にも山ほどバリエーションがあるのは、P08 と同様です。独逸のオートは奥が深い深い。
日本のモデルガン業界においては、MGCが M1916 を、ハドソンが M1930 を、そしてマルシンが M712 をと、見事に C96 の棲み分けができてました(なぜか初期の基本型だけ無いんだよなぁ)。全部買い揃えた人は幸せ者ですよ。
金属製モデルガン「MGC モーゼルミリタリー」と専用のストック・ホルスター。
見てのとおり収納できるし、もちろん合体もできる♪
○2019-08-21 (旧暦 文月廿一日)
ふーむ。
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/5sports
国内販売の再開および新型の登場は朗報だと思います。
この展開が大成功することを願ってやみません。
けどなあ。
「5」のロゴは変えたらあかんやろ。なんで、あんな「∞」みたいな形にしたん?
プロスペックスなどの文字盤に自己主張してるデカくてウザい「X」とかもなんだけど、近年のセイコーはデザイナーの感性が斜め上だと思うよ。プロスペックスのダイバーズ・ウォッチなんて、デザイン復刻版以外は肥満児体型だしさー。
海外品の「5」までデザイン変えるとか、ないよね?
従来のは、そのままで置いといてよね。頼むから。
○2019-08-21 おおー♪
来ますかー(嬉々)。
https://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume8/
松重さんのコメントがユーモア効いてて笑えます。
○2019-08-22 (旧暦 文月廿二日)
P38 が来るかなと予想してましたら、こっちが来ましたか。
https://headlines.yahoo.co.jp /article?a=20190821-00010534-besttimes-life
日本も独逸も魅力ある拳銃を数々作っていたため侵攻した連合軍、特に米軍兵士にとって良いお土産になったのは記事にもあるとおり。
おかげで、後に民間での拳銃所持が禁止された日本では叩き壊されてしまった国産名銃の数々も、海を渡れば今でも大量に現存するし、日本人が行って触れることもできる。怪我の功名のようなものでしょうか。
古いお屋敷などを解体すると、今でも南部や有坂が出てくることがあるようですが、ここは杓子定規に廃棄処分せず、積極的に博物館などへの収容ってのは、できないんでしょうかね。鉄屑にするなんて勿体ないですよ。
かつて専門誌の記事にて「数えるほどすらも現存していない」とされていた日野式が、平成になって大量に発見されたことがありましたよね。このときは米国からの外圧もあってなのか、例外的な措置として、発見されたうちの何丁かが保存されることになったそうです。……ったく、超貴重な資料なんだから全部残すべきだろうに、やっぱり日本の役人は文化を理解していないな。下世話なこと言うと、日野式の完品だと米国での売買価格が想像できんくらい高くなるはず。廃棄するくらいなら、日本政府が間に入って米国に売ればよかったんだよ。それでブツは壊されずにすむんだから。
話ついでに、「古式銃」について少しだけ。
銃刀法によって民間人の銃器類所持を厳しくコントロールしている日本ですが、「古式銃」だけは美術品としての所持が認められています。言ってみれば、日本刀のような扱いですね。
では古式銃とは何か?
となるその定義ですが。
※ 1867年以前に製造された日本国内製の銃、または、1867年以前に日本に伝来した外国製の銃
※ 撃発方式が管打ち式やピン打ち式や、それ以前の方式の銃
※ 改造していない銃
ということだそうです。この三つの条件のどれか一つでも該当しないものは「現代銃」とされ、例外なく銃刀法の規制対象となるわけ。
つまり、どんなに古くてもリム・ファイアやセンター・ファイアであれば「現代銃」ですから規制対象(つか、そもそもセンター・ファイア式は 1867年より後の実用化だろうけど、たぶん)。
1867年より昔の、例えば火打ち石式の骨董銃であっても、今、外国で入手したそれを日本に持ち込むことは規制対象。
とにかく、1867年の時点で、その現物が日本国内に存在したことが最重要項目のようです。要するに日本国としては国内の民間向け鉄砲(拳銃)の総数を増やしたくないってことでしょうね。だから民生用には製造だけでなく旧式の輸入も禁止する。
ただ、「伝来」という表現がね、誤解を招きそうで。
普通に解釈すれば「日本に伝来」とは、そのまま「日本国内に入った」としたいところなんですが。
例えば「鉄砲伝来」の伝来だと「鉄砲という武器の情報あれこれが日本に伝わった」とも解釈できます。となると「1867年より以前に日本に伝来した銃」を「1867年より以前に日本に、その型式が伝わった銃」とも受け取れ、型式が同じなら 1867年以降に輸入されたものもOK、みたく解釈できそうです。
いちおう、妖之佑は「型式がどうあれ、1867年より後に日本に持ち込まれた銃は、すべて規制対象」だと思うんですけどね。警察の思考パターンを想像すれば、幅のある表現の場合、より厳しい意味に捉えておいたほうが一般市民の立場として無難だと思うワケ。
で、そういったあれこれを然るべき処で鑑定してもらい、登録証が発行されると晴れて古式銃となる。
今は大丈夫なんでしょうが、その昔は人材不足もあって、この鑑定を刀剣の専門家にさせていたそうです。ために無知による誤解が酷く、たいへんに歴史的な価値のある貴重な銃が古式となれず廃棄された悲しい事実もあったそうで。
刀と銃を一緒くたに考えた役人の頭にはゴミでも詰まっていたんですかね。せめて歴史学者とかに依頼しろよな。
残念ながら、坂本龍馬が使っていたS&W No.2 の同型が倉にあっても、曾爺様の形見らしい南部式が天井裏で見つかっても、すべて現代銃となり、見つけた人は警察に届け出ないとヤバいのです。
もちろん届け出た結果、その銃は廃棄処分されますが、届け出た人は一切のお咎めなし(のはず)。
少しだけと言いながら、えらい長くなりました。m(_ _)m
○2019-08-23 処暑、下弦 (旧暦 文月廿三日)
うわ……。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/22/news093.html
実際の写真や動画だと刺激が強すぎるので、報道やドキュメントではモザイクが入ることが多い。ゆえに伝わりにくい。
それに対して、こちらは、そのまま見せられる。何かを感じてもらうには良い方法なのかもしれませんね(それでも、駄目な人には駄目だろうけどね……)。
にしても、リアルに作ってるなー。
○2019-08-23 まあ何と言いますか……険呑?
MSは 7 も 10 もブチ壊したいのかと。
酷いものですね、今月の Windows Update は。グチャグチャと言っていいレベルでしょ。
最近のMSは阿呆の集団かと問いたくなるほど不手際が続く印象です。
もう本当にね、他のOSに乗り換えられるものなら乗り換えたいですよ。いっそ、ぐーさんとかがOS作りませんかね?(無茶ぶりだよな)
「馬鹿ん国」という言葉は正鵠を射ていた。自ら入水する狂ったネズミの群れを連想します。
そもそも GSOMIA に基づく日韓秘密軍事情報保護協定で得をするのは、あちらであって、日本にとって、さほど美味しいものではない。なぜなら、日本は自国が持つ情報を真摯に正直に提供するが、あちらはかなり隠して、あるいは改竄して日本に渡す。この時点で“不平等条約”と言っていいですよ。ついでに言うと、あちらの情報収集能力なんて、たかが知れてますから、ますます日本にとってゴミ情報でしかない。この協定は、あちらが強く望んできたものであり、日本はホワイトハウスに対する義理立てで締結しただけのこと。しかも、少なくとも文政権においては日本が提供した情報は、すべて黒電話に直通で渡ってますからね、まちがいなく。
なので破棄したければ、どうぞご勝手に、というのが日本政府の本音だと思われます。「抗議」は、あくまでも「日本は更新を望んでいる」とするためのポーズ。この「抗議」をしたことで日本政府はホワイトハウスにも西側諸国にも自らの姿勢を正当化できる道理です。
おそらく向こうは、破棄に必要な「更新三ヶ月前の通告」というカードを頼りに、この三ヶ月の間に日本政府が折れることを期待しているものと思われます。が、ここで日本政府が妥協などしたら、バカがつけあがるだけですからね。かの国には、このまま破棄に突き進んでいただきたい。ぶっちゃけ、北に内通している政権とで軍事情報の協定を結んでいる今のほうが日本にとってリスキー。
日本は、あちらが破棄した後のことを真剣に考えるべきでしょう。
単純に考えても破棄によって、あちらは西側の枠組みから外れます。となるとアカの軍門に下るしか生きる道はない。中共の傘下に入るのか、南北統一に進むのか。南北統一の場合、あたりまえのことですが南は北の奴隷になります。そのこと判ってるのかな? かの国の一般国民は。
ともかく、これまでは 38度線を防波堤にしてきた日本(と米軍)の戦略が大きく変わる。日本海まで後退するわけですからね、戦略的ボーダーが。このための防衛プランの大幅な見直しが必要と思われます。
それとです。さすがに、かの国にも、まともな思考回路を持った人々がいるはずです。それらが、おとなしくしているはずがない。沈没する船にはネズミも残りませんからね。黒電話の奴隷になるくらいならと脱北ならぬ脱南が一斉に起こることも想定すべきでしょう。あるいは危機感を持った軍がクーデターを起こし、その混乱を好機と黒電話の軍が南下して、内戦から一気に戦争状態になるかもしれない。
ともかく半島から逃げ出す人々が大量に出る可能性がある。お金持ちはどうでもいい。問題なのは庶民です。どう考えても日本列島に押し寄せるでしょ、政治難民を主張して。そんなの受け入れてたら日本の国土は崩壊します。キャパが足りないだけでなく、治安の問題からも、あちらの民族を大量に入れることは日本民族の生命の危機です。だって、連中は反日教育で育ってきたわけですからね。根っから反日が染みついてるんです。そんなのがワラワラと入ってくるなんて、とんでもない。お断りです。他所へ行っていただきたい。
明確な敵国軍としてにせよ、桁違いの大量の政治難民の形にせよ、かの国が日本列島に攻め込んでくる危険性が、これで大きくなったと言えるのではないかと。
なので、気になるのは安倍内閣が、そこまで想定したうえで対策をちゃんと考えているかどうか、なんですよね。名案が出ないから仕方なくホワイト再指定、なんて愚行だけは、やめてくれ。実際の破棄は 11月ですから、そこが期日となりますよ、たぶん。
追記。
なーんか、産経の論調と似てるんだよなー、↑の文章。
妖之佑の思考が産経レベルの低さということで、えらく自己嫌悪だわー。orz
○2019-08-24 地蔵盆、天一天上 (旧暦 文月廿四日)
お盆などの休暇期間中は、普段見ない車に出会うので、いつも面白いです。
この間は、珍しくも AZ-1 とすれ違いましたよ。
そして、お盆に関係ないのですが。
最近になり、ちらちらと新型ジムニーを路上で見かけるようになりました。発売直後の「納期一年」というのは嘘じゃなかったようで(笑)。
○2019-08-25 (旧暦 文月廿五日)
ま、人々を救うために世界を再構築って手法においては現在のところ、まど神様の右に出る者は、いないよな。
申し訳ないけど、良い最終回とまでは言い難いです。
なにせ『ビルド』で、やっちまってますからね、手遅れになった世界の創り直し。さらに言うと劇場版『ディケイド』でも、やったこと。
いえ、判るんですよ。『ジオウ』の性質上、結末は破壊からの創造に至る以外の道がない、ってことは。
ただ、『ディケイド』はともかく『ビルド』は一年前ですからね。さすがに同じメニューが連続は、大叔父さんの美味しい料理でも飽きます。
破壊と創造に何か工夫が欲しかった。
で、その「工夫」が、みんな元気で、みんな一緒の学校に通う「普通の高校生」というのが安直なんだよ。エピローグは 2018年の二学期初日、つまり丸っと一年前ということで、基本的には、この一年間がなかったことになる。もちろん、追加された学友四人の存在があるので「なかったこと」ではないのだが、それでも 2018年の九月からをやりなおすのは、斬新というよりは使い古しでしょう。て言うか、あーゆー学園ドタバタ和気藹々ってのはセルフ・パロディでやることだよ、DDな北斗の拳とかみたく。
世界を救った戦兎が新世界で一人ぼっちの孤独に晒される。リセットされた新世界では誰も戦兎を知らない。そこに……! という、あの結びを越えろとは言わないが、せめて毛色は変えてほしかった。しかも蛇足感漂う続編の「限定上映」と円盤発売とか言い出す始末。スウォルツ氏に頼みたい。白Pをアナザー・ワールドに飛ばしてくれ。
大叔父さんの「最後の晩餐のつもりで食べてくれたわけじゃないよね?」からの「みんなに訊いといて、晩ごはんのリクエスト」の台詞が染みるだけに、これをエピローグで拾わずにどうするよ?
冒頭のツクヨミの行動は先週、迂闊にもネタバレを踏んでしまい、一時はどうなるかと思いましたが(無神経なネタバレ犯は娯楽の一切ない世界に追放刑というのは、どうだろう?)。
大叔父さんがライドウォッチを修理も、感想板で盛大に予想されていて、こちらも一時はどうなるかと思いましたが。いやまあ「叔父さん、時計屋だから」だし、デンライナーまで直す人だからね。確かに「直せない時計は、ないからさ」だよな。ああそうか、前にウォズさんがジオウII のウォッチを修理依頼したのは、このためだったのかもね。中身いじれないからクリーニングだけしといたってヤツ。構造だけでも見ておいてほしいという意味だったんだな、きっと(笑)。
続編のあれこれはともかく。ゼロワンのライドウォッチがあることから、ゼロワンとジオウの共演も確定でしょ。
なかった一年間のはずなのに、ジオウの力は存在するというのも、ご都合主義がすぎる。ソウゴがジオウとして復活する際には、せめてちゃんと道理の通った展開が求められます。
ソウゴがオーマジオウとして君臨することを辞めたため、2068年の魔王は消滅、つまりオーマジオウが世界を救ったうえで世界を蹂躙する歴史が消えた。そのうえで歴代平成ライダーそれぞれの世界を再分離したジオウだけの世界と、ツクヨミの世界とを融合。ために存在すべき居場所を失ったゲイツとツクヨミ、オーラやウールも新世界の住人として組み込まれた。まあ大団円ですわな。……あの人、やっぱり歳取ったソウゴだったんだね。一年に渡っての予想が外れたなー(汗)。
いや待て。おかしいぞ。新たに創造した世界のはずなのに、ソウゴはクジゴジ堂に住んでて「王様になるよ」と言っている……これって十年前のバス事故があったってことだよね? ということは、この新世界でもソウゴの過去にはスウォルツ氏が影響を与えていることに…………こりゃあ、スウォルツ氏の復活もあるな。
そして、なぜかウォズさんだけは新世界の創造にも影響されずマフラー着けた本読みのまま記憶もそのまま。現在と未来、両方の「我が魔王」ですら新世界構築の影響を受けたというのに……ウォズさんって、いったい何者? 冷静を保ってるけど、今のウォズさんって一年前の戦兎以上に孤独じゃね? せっかく一年集大成、最高の「祝え!」ができたというのにね(まさかソウゴが命じるとは思わんかった)。それとも、そもそもが“世界の傍観者”みたいな存在だから孤独感とか関係ない?(上映中の映画は観てないから何も知らないよ。感想ブログでも廻ってみるかな)
士と海東は慣れてるから、いいけどさ(どーせ、この二人は令和ライダーの世界にも顔出すだろうし♪)。
ウォズさんのことを少し考察もどきしてみますね(重ねて言うが、映画は観ていないので、よしなに)。
あの“自在マフラー”による瞬間時空移動は、ただの人間にできることではない。↑で“世界の傍観者”かもとは言いましたが、ウォズさんは、おそらく元々は取り立てての能力など持たぬ普通の人間だったと思います。少なくともレジスタンスの隊長だった時点ではね。
根拠の一つが白ウォズの存在。白ウォズの初登場はタイムマジーンに乗って降り立つシーンでした。つまり自力では時間移動できないということ。白ウォズの力は、すべてあの“未来タブレット”という科学力によるものです。ウォズさんのマフラーは、これとは異質な力。
後半でこそ、ウォズさんはクジゴジ堂に下宿してましたが、そもそもは神出鬼没。それこそ『龍騎』の神崎士郎みたく、唐突に出てきたかと思えば一瞬で消えていた。ソウゴの毎度びっくりに「そろそろ慣れてほしいな、我が魔王」なんて苦笑してましたよね。時空を自在に移動するのはスウォルツ氏やツクヨミの家系の力ですが、ウォズさんはそれとも違う。無論、士や海東とも別の力。
もう一人、時空を自在にできる人がいますよね。そう、オーマジオウ。おそらくウォズさんは、魔王の軍門に下ったとき魔王から少しだけ力を分け与えられたのだと思われ。それがあの神出鬼没の能力。
そして、ウォズさんが魔王配下になったのは、オーマジオウの真意を知ったからでしょう。最後に満足そうに消えた魔王の様子からも、ソウゴがオーマジオウの力を手放したことを歓迎しているように思えます。
つまり、オーマジオウは、かつて 2019年にスウォルツ氏の謀略から世界を救った。しかしその代償として魔王の力で、その後の世界を蹂躙することとなってしまった。神のごとき壮大で反則的な力に取り込まれた形でしょうか(オーマジオウは少なくとも『仮面ライダー』の世界においては「最凶」を通り越す桁違いの強さ、言ってみれば全王様が闘いに参加するようなものだから、もう出さないほうがいいよな。出たら、そこで物語が終わるよ)。後々に正気に戻って後悔しても手遅れ。なので、過去の自分に干渉して別のグッド・エンドなルートを探ってもらうべく、ウォズさんをお目付役として派遣した。自分自身は「若き日の私」を導くために最低最悪の魔王のままでい続ける。
ウォズさんはウォズさんで、魔王の力を分け与えられた代償として、新世界に組み込まれることのない孤高の存在となった(魔王が消えたのに『逢魔降臨暦』が消えないのも、そのためか)。士、海東に続く三人目の“旅人”ということなのかもしれませんね。
大叔父さんとスウォルツ氏以外のレギュラーの中の人たちは、俳優としては新人あるいは新人に近かったそうで。この一年間での成長は近年でも大豊作と言えるんじゃないかと思います。ソウゴが、どんどん良い顔になってったもんなー。ヒビキさんなどの「おっさんライダー」は例外として、平成ライダーは一年間を通して登場人物と中の人が二人三脚で成長する、あるいは一年かけて俳優とキャラが融合していくものであり、それもまた観ていて面白い点ですね(第一話が超大根って、実際のところ多いかんなー)。
年月の経過をものともせず可能な限り、かつての“自分”を演じられた歴代ライダーや関係者の中の人たち、そして次々と登場する歴代ライダーや歴代怪人を演じ分けたスーツ・アクターさんたちも素晴らしい仕事をしてくれたと思います。作品愛なくして、あんな丁寧な演技はできませんよね。
そして、歴代の主役ライダーの大半を演じられ、ときには顔出しで敵まで演じられた高岩成二さんが『ジオウ』をもって第一線(主役)からは退かれるそうで。二十年間、体が衰えないというのには「感嘆」以外の言葉が見つかりません。しかも、龍騎ブランク体や電王プラットフォームなどの情けない弱っちい動きも素晴らしく(ジオウも、ときどきオロオロと腰が引けてたりしてたよね♪)。大変に、お疲れ様でした。
ゲイツの奴、最後の最期にようやく「ソウゴ」って呼びやがって(笑)。て言うか、ゲイツの中の人がゲイツのスーツを着るなんて思いもせんかった。しかも面割れ。橘さん@ギャレンを思い出しますよ。
あ、ところで湊は、どうなるの? 未来で復活してるよね? ね?
士が最後に撮った新世界の写真は、どこかで見られないのかな? かな?
時空を駆けめぐって闘っていた五人が「遅刻しそう」と時刻に追われてアタフタするのは、ちょっと笑ってしまいました。
一年間、楽しませていただきました。m(_ _)m
『平成仮面ライダー20作品記念ベスト』
avex trax AVCD-96276〜8
これを聴きながら感想を、というのも、なかなかに感慨深いものが。
ディスクも、ちゃんと平成ライダー仕様(笑)。
ちなみに三枚組です。一枚目と二枚目が主題歌、三枚目は主題歌のカバーと『ジオウ』のキャラソン。中では『電王』主題歌のイマジンver. 収録が嬉しい♪
○2019-08-26 廿六夜待ち、富士吉田火祭 (旧暦 文月廿六日)
あの事件、十三年前どころか四十八年前の出来事ですよ。不届き者、山田と中村が消えた怪奇現象。
古い禁忌を破った者の末路。不可思議系のストーリとしては王道ですね。二期での超怖かった記憶がジワジワと蘇りました。
今期が変えてきたのは、その馬鹿どもをダシに使っての、しきたりの継承物語にした点。
タイタンボウと呼ばれる存在が、はたして神様なのかどうかは判りませんね。神だとしても、少なくとも通常の神様ではなく祟り神レベルであることだけは確実でしょう。
タイタンボウ様のおかげで町が平和という解釈もできれば、実はタイタンボウは何もしておらず、人が掟を破ったときだけ動く、という考えかたもできる。つまり、あの土地全体がタイタンボウなる何者かによって縛られている、とも。
真実がどうあれ、あの番人の一族は気の毒っちゃ気の毒ですね。人生の選択肢がありませんから。健人は少しグレてはいますが、その気持ちはよく判る。
うーん。パートタイム的にやるとしても、四日おきだと週二回は登山しなくてはならないから本業の業種も限られるし、何より、あの門を守るには、ほぼ常駐する必要がありそうで……ああ、先祖代々の田畑でもあるのかな? そう言えば、健人の仲間みんな、農家の子で田植えと稲刈り以外は遊んでばかりいるって感じに見えるよな。農家って農機具等々に必要なこともあって、けっこうお金持ってるし、あのバイクも農業を継いでほしい親が買い与えたのかも。
町の連中も文句言うばかりじゃなく、町全体でお守りするくらいの気持ちは出ないんですかね。崇拝する分には、タイタンボウ様もお怒りにならないんじゃないのかな。特に門番役なら、町人の誰でもよくね? 門の前にプレハブでも建てて持ち回りで常駐すれば、よかろ。それだけでも番人一家の負担が、かなり減りますからね。
しかし、二十歳で継承ってのが、ちょいと違和感です。
古来の定めなら元服、すなわち十五歳それも数え歳で受け継ぐのが自然です。つまり中学生あたりで。
何せ相手は神様ですからね。6・3・3制とか関係ないでしょう。
あの祟りっぷりからして、話の判る神様でもなさそうですし。
現実の祟りの有無について、あれこれ言うことは、やめておきますが。
ネットの普及と相まっての、昨今の騒々しいパワースポット・ブーム。
これを各地の神様がたは快く思ってはおられないんじゃないかな。
とは思うのでありました。
○2019-08-26 マイクソ
としか呼びたくないですね、もう。
8月14日に Windows Update から Windows 7 向けに配信されたマンスリー・ロールアップおよびセキュリティのみ更新に関して、配信直後から問題発生の声が。OSを起動できなくなるという……。
どうやら、一部のセキュリティ・ソフトが Windows の仕様変更に対応していなかったらしく、今月の Windows Update とでケンカするとのこと。MSは「セキュリティ各社が悪い」と言いたげでしたね。とにかく、セキュリティ・ソフト側の対応を待ってから、Windows Update しろと。
妖之佑のPCにはノートン先生が常駐しており、MSの名指しに該当します。なので、待ちましたよ。
で、同時に、VB 関連でも問題発生とのことで。
こちらは、17日に修正パッチが Windows Update で配信されましたが、妖之佑は↑のセキュリティと一緒に入れようと、しばし待ちました。
そして、シマンテックが対応したと発表。
ノートン先生を最新版にしたうえで ver. の数字を確認。OKと、あらためて Windows Update をかけたわけです。
これで、ひと安心。
と思いきや。
http://blog.livedoor.jp/nichepcgamer/archives/1074802426.html
曰く「KB3133977 、KB4474419 、KB4490628 の三つが未適応の Windows 7 に今月のロールアップかセキュリティ更新を入れるとトラブる場合がある」ですと。
こんなトンデモ情報をMSは後出ししてきたという……(怒)。ノートン先生が対応してから言いますか?
条件がいくつか提示されており、すべてに該当する場合、不具合の発生につながるということで、幸いと言いますか何と言いますか、妖之佑の環境ではメイン、サブともに起動できています。
KB4474419 と KB4490628 は、たぶん「重要」で降りてきてたんでしょう、適用済みでした。ただ一つ、KB3133977 のみ入れてませんでした。だって「推奨」枠なんだもん。余計なものは極力入れない主義ですから、推奨は入れませんよね、フツー。
さて、ここで問題です。
あらかじめ↑の三つを入れていないPCに今月の更新を入れると不具合発生の危険性。となると、後から入れるのは、どうなるんでしょ?
妖之佑のPCはメイン、サブとも、すでに今月の更新済みですよ。なにせ、ノートン先生が素早く対応してくれたから。
このMSのタチの悪い後出しジャンケンにどう対処すきべか?
今のところ起動できて使えてるのだから、下手にいじらないほうが良い。という考えかたもできます。が、引き延ばして、さらに不具合が出てきたら、そのときは、もっと厄介なことになるかもしれない。
そして、KB3133977 は今現在も Windows Update の更新確認で推奨として降りてきてはいる。つまり今、更新画面を表示しているPCには使えるパッチだと言っていることになる、いちおうは。少なくとも、カタログから持ってきてスタンドアローンで入れるよりは安全(のはず)。
仕方ないので、サブのほうに KB3133977 を入れてみましたよ。
で、再起動のうえで、もういっぺん電源落としてからの起動をかけてみました。いちおう動いてますね。見た目では不具合なさげです。サブなので、あれこれと作業してませんから確かなことは言えませんが、入れる順番が逆になっても少なくとも起動に問題はなさそうです。
もう少し様子を見てから、メインにも入れようかとは思います。
が、その後で、またMSが何か後出ししてきたら嫌だな。
今回の件、素人の妖之佑には意味不明な発生条件が並んでますが(「IA64」とか「UEFIブート」とか、さっぱり判んねーや)。
あるいは普通に有名メーカー製PC買って、そのまま使ってる人には関係のない事態なのかもしれませんね。
自作PCや市販品の改造PCというケースで起こるのかもしれませんね。いやホント、よく判んないけど。
とにかく、MSの後出し行為には不快感です。作り手としてのスキルが、かなり落ちてません?(開発連中がサマー・バケーションのことで頭ン中いっぱいになってたんちゃうか?)
他のOSを選べるものなら選びたいですねぇ。
○2019-08-27 (旧暦 文月廿七日)
さてさての、南部式といかせていただきます。
※ モデルガンや専門誌などからの知識を元にしてますというのは、お約束ということで。
きっと、勘違い記憶違いもあることでしょうが。どうぞ、よしなに。m(_ _)m
歴史的に有名な拳銃の設計技師と言うと、サミュエル・コルト、ゲオルグ・ルーゲル、ジョン・M・ブラウニング……くらいでしょうか。
完璧なシステムとも謳われたS&Wのダブルアクション・リボルバーや、ワルサーの名オート銃の数々とかは、設計者についてよく判らないんですよね。全部、会社の功績って感じになってしまってて。あるいは実際、一人の技師でなくチーム全体で設計したのかもしれませんね。
で、我が日本にも拳銃の名エンジニアがいました。
南部麒次郎。言わずと知れた南部式自動拳銃の生みの親です。
帝国陸軍の技術将校として南部式を設計開発、その功績によって東京砲兵工廠のトップに就任、そして南部銃製造所を創業して開発と経営の両方で手腕を振るうという、絵に描いたような出世物語。世の中の技術者が憧れる理想的な展開でしょうね。
当時から日本では銃器を設計・製造できる人や工房が少なかったという事情はあるでしょうが、国外に視野を広げても、拳銃を設計した技師が拳銃のメーカーを興し大成功するというのは、コルトくらいしか思い浮かびません。S&Wの場合、ホーレス・スミスもダニエル・ウェッソンも技術屋というよりビジネスマンですし、S&Wを辞めてダン・ウェッソンを興したダニエル・ウェッソン二世(S&W創業者ダニエルの曾孫)が技術者かどうかは知らないもので(汗)。
ともかく、日本における知名度で言えば、小銃の有坂、拳銃の南部ということで、まちがいないと思います。
その南部が手がけた南部式は三種類あります。
南部式自動拳銃(甲)、南部式自動拳銃(乙)、そして南部式自動拳銃(小型)。
甲と乙は8mm南部弾を使う大型拳銃で南部式大型自動拳銃とも言いますね。どれが正式な呼び名なのか、よく知りません(汗々)。U.S.A. のマニアは甲を「グランパ・ナンブ」、乙を「パパ・ナンブ」と呼んで親しんでいるそうな。
甲には、参考にしたと思われる マウザーC96 に倣ってなのか、タンジェント・サイトが付いており、取り外し式のウッド・ストックも用意されていました。
乙は甲を簡略化、要するにストック取り付け用のミゾを廃止したもの。こちらが海軍に採用され「陸式拳銃」と名付けられた。……て言うか海軍なのに「陸式」とか、ややこしいな。ストック付かないならサイトも固定にすりゃコストダウンできるのに、意味不明なことを。
解説本などで「トリガー・ガードが小さいのが甲、大きいのが乙」という記述がありますが、一方でトリガー・ガードの大小は型ではなく製造ラインや時期による違いに過ぎないという説もあり、どちらが本当なのか、よく判りません。品が現存する北米市場では、中には無神経なパーツの付け替えもあるでしょうし。
そして小型だけ、別の7mm南部弾を使います。U.S.A. では「ベビー・ナンブ」と呼ばれ、マニア垂涎の品となっています。「中に宝石が詰まっている」という賛辞は有名ですね。
7mm弾は仕方ないとしても、8mm南部弾は、その見た目に反して、.30マウザー弾には遠く及ばず、中型拳銃程度の威力だそうです。せっかくのボトルネックが生かされていないのは、なぜなんでしょうね。その非力さゆえ、欧米人に比べて小柄な日本兵にとっては扱いやすかったと言われますが、それは結果論であり、最初から日本人の体格や腕力に合わせて弾を設計したわけでもないと思いますが、どうなんでしょ。
ボトルネックの薬莢、タンジェント・サイト、取り外し式の銃床と、C96 の真似っこが並ぶ南部式ですが、実は中身もそう。撃発こそ、外装ハンマー式の C96 に対して、南部式は内蔵ストライカー式と違っていますが、発射ごとに後方に突き出るボルトは似ていますし、何よりショート・リコイルさせるためのロッキング・ブロックがね、よく似ているのですよ、形も位置も動作も(プロップ・アップ式とも言われる)。
反面、ストライカー式にしたことにより C96 のセフティ機構は真似できなかったということでしょうか、安全装置は貧弱なことにグリップ・セフティ一つだけ。しかも、一般的なグリップ・セフティがトリガーからファイアリング・ピンまでの伝達経路のどこかをロックあるいはカットするのに対して、南部式のそれは、引き金そのものをロックするというもの。それも単に引き金の後ろにチロッと飛び出て噛ませるだけ。噛ませてるから引き金が動かない。ただ、それだけ。ストライカー式で、この構造は、はっきり言って怖すぎます。おまけに、グリップ・セフティはグリップ後方がセオリーなのに前方に付けてますからね。いやー、これを最前線で携行しろと言われたら、私なら全力をあげて見逃してもらうな(笑)。護身用としても問題ありすぎですよ。
あれこれある南部式ですが。
乙を海軍が採用しただけで、制式銃とはならなかったようです。
小型は陸軍大学校の優秀な生徒への御褒美になりましたけどね(例の「恩賜」刻印ね)。
で、晴れて制式となったのが十四年式拳銃。
「南部十四年式」とか「14年式」とかありますが、正しくは「十四年式」。開発に南部が直接に関わっていないため「南部」が付かなかったのかもしれません。
でも構造としては、乙の改良型と言っていい。
曲線美だった外観を直線的にリ・デザイン。細かなチェッカリングが施されていたグリップはシンプルな横溝だけに。リア・サイトは固定式に変更。グリップ・セフティを廃止し、手動の安全栓を装備(これが拳銃としては使い勝手最悪)。
さらに。寒冷地での手袋使用を考慮した、トリガー・ガードの大型化(『宇宙戦艦ヤマト』のコスモガンは、このデザインを元にしている)。衝撃などで落ちやすかったマガジンを抑えるための板バネを追加(おかげでマガジン交換がメッチャ固くなったそうな)。コストダウン目的でグリップの横溝を廃止。といった改良(?)の数々を重ね終戦を迎える。
外見的には“南部一族”の中で一番カッコいい銃ですが、実戦での武器としては、あえて比較すれば最も使えない拳銃だったんじゃないかと。なにせ改良がすべて改悪でしたからね。制式採用されたのは、単に南部式に比べて低コストだったからだと思うのですよ。もしも妖之佑が実用性で、この中から一つ強制的に選ばされるなら小型にします(小さい分、それなりに護身用になりそうだから)。でも、本音では独逸銃に比べて全然、実用品じゃないよ、どの南部も(苦笑)。
闘うためではなく単に撃ったり愛でたり飾ったりして「楽しむアイテム」としてなら十二分に魅力ある個性的な拳銃だと思います、どの南部も。
そして、悪名高き“自殺拳銃”こと九四式拳銃。
大日本帝国軍が分裂症にでもかかっていたかのようなチグハグな兵器の一つと言えるのではないかと(大和や武蔵、そして戦車もそうだな)。
将校用の小型拳銃が必要だったというのは理解できる。十四年式はデカすぎるからね。でも、その構造が……ねぇ。
この銃に関しては、南部はデスクワークだけだったんじゃないのかな。開発の現場にいなかったんじゃないのかな。でなきゃ、気づいたはずですよ、例の欠陥に。
周知でしょうが、いちおう簡単に。引き金から撃針に至る伝達過程の一部が外側に露出しており、そこに外圧がかかると(要は不用意に押したりすると)引き金の位置に関係なく暴発してしまうという構造上の大欠陥ですよ。実は P08 も同様の露出構造をしているのですが、あちらはトリガーを引くと露出部分が外側に膨らむため、外圧による暴発は起こりえないということなのです(とは言え、P08 最大の問題点ではある。おかげでセフティ機構も力ずくだし)。
外見的にも、スライドに比較してグリップが異常に小さくアンバランス。これでちゃんと8mm南部弾を撃てるのか疑問になります(まあ、撃ててたんでしょうが)。面白いことに、『ウルトラマン』の科学特捜隊が標準装備するスーパーガンという光線銃のシルエットと言うか見た目のバランスが、これとよく似てたりします(偶然でしょうけどね)。光線銃なら反動ないから大丈夫だよね♪
南部が開発責任者というのは、どうにも信じられません。
南部と無関係の日野式は、どうしようかな。少しだけ語るかな。
世界唯一のブロー・フォワード方式という点で、世界中の銃器専門家やマニアから注目される拳銃です。
ただし、ブロー・フォワード方式で撃てる、というだけがウリの銃であり、実用性その他を考える段階にまでは至りませんでした。この意味で、トグル・アクションを実現した(だけがウリの)ボルヒャルト自動拳銃と立ち位置が似ています。違うのは、ボルヒャルトにとっての P08 に相当する後継発展機種が日野式には、なかったという不運。まあ、試行錯誤の中の一つ、ということなのでしょう。それこそ新人が一人デビューする裏で桁違いに多くの脱落者があるようなものかもしれませんね。
先日にも申しました。この日野式、戦後ずーっと「世界でも、ほんのわずかしか現存しない」とされていたのですが、90年代に日本の民家から大量に(と言っても十七丁ですが)発見されたことで話題になりました。あれを北米のマニアとかに売ることができていたら、そこの家は、そこそこ豊かになったかもしれませんね(笑)。残念ながら法律的に不可能でしたが。
拳銃ではありませんが。
南部銃製造所が中央工業に改名したあたりで開発されていたサブ・マシンガンが「一〇〇式機関短銃」の名で軍に制式採用されました。十四年式と同じ8mm南部を使うという点で、日本軍にしては珍しく口径を統一した“長物”です。
知ってる人は知ってますが、有名な小銃の三八式と九九式は口径が違いますからね。松本零士さんが戦場まんがシリーズの劇中で兵士に「隣にいる戦友の弾をもらうこともできんのか」と嘆かせてましたよね。ちなみに松本さんは、このシリーズにて一〇〇式機関短銃も登場させてます。当時、この機関短銃の存在を知っているだけでも相当な漫画家さんだと思いますよ。
中央工業は敗戦を受けて、しばしの開店休業状態を経て新中央工業として再起動。警察向けのお仕事が主となります。
最も有名な製品が、現行の M360サクラの先輩に当たる「ニュー・ナンブM60」ですね。創業者の名を採用するあたり、メーカーとしてのこだわりを感じます。
が、その後、ミネベアに吸収されて今はサクラや自衛隊の 9mm拳銃などを製造中。もはや南部の「な」の字もありません。
草葉の陰で南部麒次郎は何を思うことでしょう…………。
南部のモデルガン二種。
上は「ACG 南部式小型」、下は「ハドソン 南部十四年式」。
小型は何と桐箱入り!
え? 何? まだ何か?
ああ、箱の中身が見たいと? 贅沢なことを(笑)。
仕方ありませんね。
妖之佑の知る限り、量販された南部系の金属製モデルガンは、この小型と十四年式の二種だけです。正確には、ハドソンが十四年式を三度に渡って製品化してますけどね。つまり二度のフルモデルチェンジをしたと。写真のは二型。
ACGとは「アメリカン・コレクターズ・グルーブ」の略で、マルシンの高級ブランド。セイコーで言うGSみたいなものです。そこから出ていた南部式小型は非発火モデル(ダミー・カートリッジ仕様)で、実物に倣って「恩賜」刻印と「TGE(東京瓦斯電気)」刻印の二種類がありました(写真のは「恩賜」)。その後、本家マルシンから桐箱でない廉価版が発売、さらにキャップ火薬を使うタイプも発売されるに至ります。
数年前に、南部式大型の樹脂製モデルガンが登場しました。プラなのに高価すぎて手が出せませんでしたよ、もう。熱意が足りないと言われれば反論できませんが、でも個人的にプラであの値段はなぁ……。(;^_^A
○2019-08-28 (旧暦 葉月廿八日)
日本政府の姿勢について、野田さんと枝野さんの考えが分かれましたね。
野田さんは「今は毅然とすべき」と評価。
枝野さんは「日本政府が上から目線すぎる。譲歩すべき」と批判。
この二人が同じ政党で政権与党やってたんだから、そりゃ駄目だわな。ああ、鳩ポッポの狂った意見は論外ね。
もしも民主政権のときに今の問題が起こっていたらと思うと、ゾッとしますね。特に売国奴の仙石あたりが何しでかしてたろうか、と考えるだけで怖すぎます。
無論、今は日本政府に毅然とした姿勢を維持していただきたいです。
が、だからと言って妖之佑は断じて安倍支持じゃありませんからね。むしろ反安倍ですからね。
そこだけは念押ししときます。ええ。
○2019-08-28 百鬼夜行
百鬼丸って百鬼夜行から取った名前なんだろうねぇ、やっぱり。
寿海は、なぜに愛する我が子に、そんな禍々しい名前を付けたんだか(苦笑)。
むしろ縁起の良い名前にしたほうが対魔としても有効だったんじゃね?
○2019-08-29 (旧暦 葉月廿九日)
やっぱり苦労と言うか努力を重ねてきた人の言葉は違いますね。
https://lineblog.me/kageki_neko/archives/13233580.html
「懸賞小説の闇」と表現しておられますが、これは「人の心が持つ闇」そのものでしょう。
強烈な自己肯定・自己正当化と、そこから来る承認欲求、そして思い違いによる妬み嫉み猜疑心。端からすれば迷惑以外の何物でもない。
別に小説に限らず、落選したのには理由があります。
質的なレベルが足りなかった、レベルはそこそこあったが競合した相手のほうが上だった、あるいは、そもそも応募規約を守っていなかった、などなど。
なので落選したら「ダメだったか」と思い「自分には何が足りなかったのか」とか「自分には無理だ諦めよう」とか考えるのが普通の精神。なのに、↑の輩は「選考がまちがっている」と考えてしまう。あきれるほどの自信家です。もうサイコパスのレベルですね。
人間の脳味噌なんてのは、それこそ神が降臨したかのごとき聖遺物級でもない限りは皆、出来は同じです。たいした差などないドングリの背比べ。なので「これは凄い。天才的アイデアだ。誰にも思いつかないぞ」と自身満々でも、世の中には同じことを思いついた人など三桁いえ四桁あるいはそれ以上います。妖之佑は下読みの経験なんぞございませんが、たぶん下読みさんは、それこそ何十作品も同じ設定と同じ展開の金太郎飴な応募作群を延々と読まされていることだろうと同情とともに推測します。
受賞できるのは、そんなワラワラいる中で少しだけ突出している、あるいは選考者の琴線にたまたま触れた、てな程度なんだろうと思います。
だからね、似た作品があっても、それは盗作じゃなくて、ネタ被りなだけなんですよ。
仮に盗作でデビューできたとして、そいつは二作目以降をどうするというのか? 実力がないんだから絶対にボロが出ますからね。それとも二作目も盗作するかい? それ繰り返してたら、やっぱりバレますよ、「本人の作風が見えてこない」と。まさか「変幻自在の超器用な作家」とは言われんだろ(笑)。
だから、たまたまネタが合致したとしても、「盗まれた」と考えるだけ時間の無駄です。まして抗議するなど阿呆らしい。それより次作に取り組め。そいつが本当に盗作野郎なら、すぐに消えるから。
なのに、サイコパスどもは自分に絶対の自信を持っており、思い通りにいかないのは「どう考えても、おまえらが悪い」という思考から離れようとしない。
こんなガイキチどもの中の極端な一人によって命を奪われた人たちは、さぞ無念だったことと思います。
犠牲者のかたがたの実名が公表されましたが、著名作品でお馴染みのお名前が多々……。
あらためて、きついな。
○2019-08-29 素人が勝手に言う事ですから。
毎年毎年、九州北部ではテンプレのように深刻な水害が発生しますよね。
これ、もちろん天災ではありますが、ある意味では人災だと言いたいです。つまり、土地の弱点を長年に渡り放置し続けている行政の怠慢という罪。
なんで抜本的な対策を取らないのか、水害のニュースを観るたびに疑問です。あの「どげんかせんといかん」な宮崎県知事も、けっきょく水害対策は、どげんもせんかった。
しまいにゃ勘ぐりたくなりますよ。水害対策なんてもんは、やっても己の懐が膨らまないから、やりたくないんだろ? って。
そもそも土地が地理的に水害に弱いという大前提があるのですから、対策は大規模なものになるでしょう。つまり、たかが一人の知事ごときの任期で済む課題ではないんですよ。もっと長期スパンで取り組むべき問題。
徳川幕府なんて、湿地帯である武藏國を数十年単位の治水作事で改良したじゃありませんか、地形まで変えて。チョンマゲ結ってて人力しかなかったご先祖にできて、土木機械いっぱい持ってる現代人ができないなんて恥ですよ。
て言うか、やればできるはずです。ダム建設とかモロ数十年の計画ですし、長良川河口堰や諫早湾のギロチンなんて、ダムよりも短期間で完成しているはず。
水害地域では、今すぐに対策を開始するべきだと、つくづく思います。
あとは政治家のやる気次第でしょうし、地元の人たちも、そういう人を選ぶべきなんじゃないかな。
そうなれば土地計画の根本的見直しになって、家によっては立ち退きというケースもあるかもしれません。そこは行政がきちんと柔軟に丁寧に親切に対応して、地域全体の改良へ向けて動かないと。
自分の任期期間中のことしか頭にないような知事とかにはできないだろうし、そんな指導者など不要だと思います。
自治体の予算枠で無理というなら、そこは政府の出番でしょう。日本政府には日本国民の生活を守る義務がありますからね。
それとも「家康は偉大だったなあ」で終わらせますか? 政治家さんたち?
○2019-08-30 朔、八朔、穂掛け、三隣亡 (旧暦 葉月朔日)
おー、これを持ってきましたか。
https://headlines.yahoo.co.jp /article?a=20190828-00010552-besttimes-life
渋いチョイスですな♪
銃器に触れる機会の非常に少ない日本における銃器好きが憧れる拳銃となると、やれピースメーカーだのマグナムだのパイソンだのブラックホークだのモーゼルだのワルサーだのガバだのデザートイーグルだのと、大型に走る傾向があるように思います。そう言っている妖之佑自身、元はそうでしたから(笑)。
これは映画やアニメなど映像作品の影響も大きいでしょうし(『ダーティー・ハリー』は本家である U.S.A. でも影響すごくて、M29 のバカ売れでS&Wはウハウハだったらしい♪)、あるいは車やバイクへの想いがそうであるように「でっかいことはいいことだ」的な嗜好なのかもしれません。
が、少し想像力を働かせて、「もしも実際に自分の命を預ける相棒」として選ぶなら、どうでしょ。
プロレスラー体型は例外として、欧米人に比べれば小柄な日本人が大型拳銃を使いこなせるものかどうか。ハリー・キャラハン刑事が愛用する M29 はアメリカ人の手にもデカすぎると聞きます(劇中でも「馬鹿でかい」という描写が何度も出てきてましたよね)。
第二次大戦で活躍したガバや独逸軍の名銃たち、そして戦後のS&Wやコルトを始めとした大型拳銃たちも、軍服着た兵隊さんや制服警官が腰に吊るには問題ありませんが、私服警官が職務中に携行する、あるいはスパイやギャングがスーツの下に隠す、もしくは一般市民が護身用に持ち歩く(これは U.S.A. でも違法)、などなどの用途では、大型拳銃は大きすぎて嵩張りますし走るのに邪魔です(たぶん)。
実際、FBIが捜査官に持たせる拳銃は、かつてのリボルバーも今のオートも、同型の中から小柄なものを選ぶか、いわゆる「FBIスペシャル」と呼ばれる特注品にするか。可能ならチーフ・スペシャル並みの小ささがいいんでしょうが、さすがに威力面で……ね。
日本警察のニュー・ナンブやサクラも、見た目の格好悪さに反して日本人警察官の手には、しっくり馴染むのでしょう、あの小さめのグリップが。
ルパンたちが、あんな軽快な服装の下に P38 やコンバット・マグナムを隠し持って自在に走ったり飛び回ったりできるのはアニメだから可能なことです。比べると、ベレッタM1919 やワルサーPPK を使っていたジェームズ・ボンドは架空の人物ながらプロフェッショナルな選択だったと言えます。
『ルパン三世』で唯一、プロっぽいのは峰不二子となりますね。彼女が↑の M1934 か M1935 を選んでくれていたら完璧だったかもしれません。
要するに、特に強い威力を必要とするケース(鉄ドアぶち抜くとか、突進してくるハート様を止めるとか、ゾンビの大群を一掃するとか)は別として、日本人には大型でなく中型拳銃こそがベストマッチだと思うわけです。
その中型の代表格をいくつか挙げるなら、↑の M1934 の他には、M1910 、PP の系列……などなど、いろいろあって選ぶのが楽しいワケ♪(こういう妄想が楽しくないわけなかろーが)
FN M1910 は名人、ジョン・M・ブラウニングの設計した銃ですが、個人的には不満な部分もあります。
マガジン・キャッチが底にあって、片手ではマガジンをリリースできないという。何より、ストライカー式のシングル・アクションというだけでも実用としては、妖之佑なら敬遠しますね(苦笑)。いえ、そこはブラウニングの仕事ですから、ぬかりは無いんですよ。左側にあるサム・セフティ、グリップ後方にあるグリップ・セフティ、そしてマガジンを抜いたときにグリップ・セフティを固定するマガジン・セフティという三重構成は、ブラウニングが現場のことを考えて設計した証しだと思います。でも精神的に何かヤだ(笑)。ハンマーが外側にあって見えるほうが安心できる。
不二子がこれを選んだのは、きっと服やバッグに引っかからないスリム&なだらかなデザインが理由じゃないかな。実際、見た目に、これほどに“スレンダー美人”な拳銃は、なかなかありませんよ。むさ苦しい男兵士とか、超マッチョな女レスラーとかが、これを握るのは許せないな(笑)。細身のオネエならギリギリ許す(爆)。
なお、「FN」とは「エルスタル国営兵器製造所」の略称で、要はベルギー王国の国営会社です(現在は国営企業の子会社だそうだけど似たようなもんだろ)。言うまでもなく「ブラウニング」は技師個人の名前ね。
ワルサーPP の系列ならハンマー外装なうえにダブル・アクション、装填表示ピンなど、P38 同様の機構があり、マガジン・キャッチもグリップ握ったまま親指一本で操作できるとあって(逆に、P38 のマガジン・キャッチは底にあるというトンデモな罠!)、妖之佑の精神衛生上も○なのですが、んー……イマイチ? サム・セフティがスライドにあって、下ろして安全、上げて発射というのが気に喰わない。親指の動きがサ、不自然になるんだよね。セフティ動作が同時にハンマー・デコッキングを兼ねるのも気持ち悪いし(P38 も同様の理由で実は苦手)。
PP の銃身を少し短くして全長を、装填数を一発減らすことで全高を、それぞれ縮めて小型サイズ化したものが PPK 。この小型化が、当時も今も世界一身勝手な保護貿易政策を取り続ける U.S.A. の輸入規制に触れて米向け輸出ができなくなるという事態に(「コンパクトな拳銃は輸入禁止」というテロ対策をタテマエとした、実は国内メーカー保護が目的の規制。米国内では引き続き極小の拳銃も製造販売OKだったから笑える)。その対策としてワルサー社が取ったのが、PP のフレームに PPK のバレルとスライドを組み合わせるという苦肉の策。全長は短いままだが、全高が伸びたことで規制をクリアできたという(ここらがアバウトなアメリカンだよなー♪)。それが、日本でも有名な PPK/S 。もっとも、この PPK/S 、最終的には U.S.A. のメーカーにライセンス生産させることで、ワルサー社としても商売成立したため、ホワイトハウスが頑張って貿易対策する必要もなかったという結果論。ただ、この短くて背の高いバランスは案外と撃ち手に好評だったそうで、北米では PPK/S がダントツ人気という皮肉な結果に。
ちなみに、「PP」は「ポリツァイ・ピストーレ(警察官用拳銃)」の、「PPK」は「ポリツァイ・ピストーレ・クリミナル(私服警察官用拳銃)」の、それぞれ略。「S」は何だろうね? 知らないです。
これまたブラウニングが設計したコルトM1903 と M1908 も見逃せません。
とは言え、FNの M1910 より古い銃なので、そりゃー問題点ありますよ。引っかかりをなくす目的でハンマー内装式にしたことで、かえって不便になるという罠。せめて装填表示があれば良かったんだけど、それも無し。しかも、前期型にはセフティが一切なかったという、後のブラウニングでは考えられない穴だらけの設計。後期型で追加された安全装置は、当時としての、それなりレベル?
でも当時の需要を満たしたために売れたそうで。デザイン的にも魅力ある銃の一つではあります。はひ。
そして戦後に登場した中型拳銃の中で個人的な注目が、ベレッタ 84 。これと、81 とが妖之佑的には、かなりいけてる。
M1934 同様に、外装ハンマー、前部解放型のスライドとベレッタの伝統を引き継ぎ(後の 92 にも受け継がれるが、スライドの形状は9mmパラの威力にとっては逆に弱点となってしまうことに……)、さらにダブル・アクション機構と、左右どちらでも操作できるアンビ・セフティ(上げてロック、下げて解除の理想的動作)がフレームに装備され、超おまけとしてマガジンのダブル・カァラム化による装弾数大幅増量と、ほぼ言うことなし!
あえて難点を挙げるとするなら軽合金製という一点くらいかと。ただ、それも .32ACP(7.65mmブラウニング)や .380ACP(9mmショート)を使う分には、そこまでリスキーでもない。中型拳銃が非力ゆえの利点ですね。
80年代に大型軍用拳銃でいきなり銃器界に殴り込みをかけたグロック社が Glock 17 を小型化・小口径化・簡略化した Glock 25 は正直、取り立てる特徴もないからなぁ……。
他にも、マウザーHSc とか、SIG/SAUER P230 とか、中型自動拳銃も層が厚いんですけどね。南部式小型も(モデルガンを触る限りでは)中型拳銃だと思いますし。
でも、ほとんど知らない事だらけで。(;^_^A
左から「マルシン ブローニングM1910」「マルシン ワルサーPPK/S」「マルシン ベレッタM84」。すべて樹脂製モデルガン。
CMCもコクサイもハドソンもMGCもマルゴーすらも消えてしまい、数々の規制を乗り越えてきた中で唯一、生き残っている老舗メーカーとなってしまったマルシン(いや、タナカは規制後の登場だし、現在のウエスタンアームズはガスガンだけの会社だからサ)。公式サイトを拝見すると種類は減ったものの、今でもモデルガンの製造販売を続けてくださっており、ファンには尊い存在ですね。
M1910 はコクサイも金属風の塗装を施したプラ製品を出してましたが、あちらはグリップに「BROWNING」と記された北米仕様。一方こちら、マルシンのは「FN」の花文字が入った生粋のベルギー仕様となっています。なので、こっちを選んだ。不二子のも、こっちのはずだしね♪ いちおうの口径は9mmショート。HW(ヘビーウェイト)樹脂の組み立てキットです。HW樹脂は見た目に金属っぽい感じがあって◎なのです。
PPK/S はウエスタンアームズが出してました(もちろんプラ製)。で、あちらは9mmショート口径の設定でスライドに「INTERARMS」と「米」な感じの刻印が。これは当時、U.S.A. におけるワルサー製品の正規輸入代理店であるインターアームス社のロゴであり、要は北米仕様。推測ではありますが、同じく北米仕様を模型化したコクサイ M1910 とともに当時、月刊『Gun』のレポーターをしておられたイチロー・ナガタ氏の私物から採寸したのではないかと思われます。一方、このマルシンは、もちろんワルサー本家の仕様で口径は 7.65mm 。ただ残念なことに、妖之佑のはマルシンがワルサーから許可を受ける前の物で、スライドやグリップにあるロゴが「WALTHER」でなく「MARUSHIN」となっています(涙)。これもHW樹脂の組み立てキット。マルシンのキットは本当に組み立てやすいです(例外はウジ。あれは、めんどかったー)。
M84 はABS樹脂製で、↑の二つより随分と前の品と思われます。「思われます」と言うのは中古を買ったから。なのでカートリッジが無く装填も排莢も楽しめません。ただ、それでも握った感触はダブル・カァラムの太さが丁度良く、中型なのに心強い気がします。セフティの構造も PPK/S より親指に優しいですし、このモデルガンを手にしたことで、妖之佑のメイン・ウェポン(仮想)は、これだなと確信しました♪
○2019-08-31 二日灸 (旧暦 葉月二日)
マジかっ!?
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1908/30/news127.html
「有識者」ってのは「ウマシカ」と読むんですかね。
損得勘定なんて誰でもできる。別に知識人でなくてもバカでもアホでも判ることです。
この決定は、インフラとしての中波の実力をまったく理解していない、あるいは意図的に無視していることの顕れです。
放送法によって、NHKだけは中波で放送する義務があるので当面、絶滅は避けられるでしょうが。
これも法改正で、どうとでもなる。政治家もバカばっかだから、採算だけを理由に中波の完全廃止すら、ありえますね。
困ったもんだ。
ったく、ウチ、本当にFMが入りにくいんだよ。中波ならガンガン入るんだよ。
近距離ですら届きにくい電波を優先して、遠方にも届きやすい電波を捨てる。愚か者の考えることやることは本当に迷惑で腹立ちます。
は? radiko ?
ネットだって場合によっては広域ダウンするし、そもそも“受信機”の構造が複雑な時点でインフラとしては脆弱。
いざというときの鉱石ラジオの底力をナメんなよ!
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庭に出る
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