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□2018-05-01 天一天上 (旧暦 弥生十六日)
決して、犯罪行為を肯定・賞賛するつもりはありません。
そこを踏まえたうえで。
今回の逃走犯。
二十三日もの間を逃げ続けた、その能力だけは高く評価できると思うのです。現代日本人に欠けた、しぶとさ、逞しさ、ワイルドさを感じるのです。
あれだけの行動力とスタミナのある人物が道を誤らなかったら、何かで成功していたんじゃないかとすら思いますね。
だってねー。
想像してもねー。
妖之佑が必死になったとしてもねー。
カナヅチゆえ海を越えられません。お腹が空いたら、そこでヘタリ込みます。たぶん野宿は一晩でも持ちません。つか、それ以前に、脱走しようという段階で、あっさり捕まりますよ(爆)。
犯罪者を尊敬などしませんが。
凄いなー、とは思うのでした。
□2018-05-01 百鬼夜行
I My Me You Your You
あーみーまーゆーやーゆー♪
□2018-05-02 八十八夜、三隣亡 (旧暦 弥生十七日)
Vivaldi が 1.15 になった途端。
また挙動が変になったよ。
別に、実用上の問題があるわけではないんだけどね。
とにかく挙動が変。気持ち悪い。
Vivaldi って更新のたびに、どっかが変になるあたりが、何つーか「おとーさんが日曜大工で作る椅子」って感じだよねぇ。あっちを直すと、こっちがガタガタ(笑)。
それとも、ベースの Chromium が永遠のB級クオリティってこと?
なら、Chrome も二流品なのかな。使ってないけど。
軽さでは Firefox より快適なんだけどねぇ、Vivaldi 。
あちこちが寸足らずって感じなのが残念なんだよねぇ、Vivaldi 。
□2018-05-03 博多どんたく (旧暦 弥生十八日)
現在、『ブラック・ジャック』の全エピソードを新規に購読する手段は、ありません。「指」「植物人間」「快楽の座」の三話が、手塚プロの意向により封印されているからです。
かつて秋田書店チャンピオンコミックス第4巻(旧版)に収録されたことのある「植物人間」を除き、「指」と「快楽の座」は一度として単行本収録されたことがないので、なおさらに厳しい。特に「指」は「刻印」へと切り貼り改造されているので、原稿そのものが切り取ったパーツとしてしか残っていないと思われます。「指」と「快楽の座」をどうしても読みたい人は少年チャンピオンの掲載号を発掘するしかありません。
上記三話を除いた残りの全エピソードを一気に購読。
となると、お大尽であれば、2012年から 2013年にかけて刊行されていた復刊ドットコムの『ブラック・ジャック大全集』全十五巻が段取りとしては一番簡単でしょう。レビューを見る限り内容的には特筆するものもないそうですが、とにかく一種類のセットで全話(−3)が揃うメリットは、いちおうある。
とは言え、これはすでに刊行が終わっているシリーズ。今さら古本で揃える価値など、それこそコレクターでもない限りカケラもないでしょう。
では現実的路線では、どうするのがベターか。
一つはチャンピオンコミックス全二十五巻です。連載当初から刊行され続けているものですね。
しかも旧版であれば「植物人間」も収録されている……まあ、古本を発見したとしてもプレミア価格でしょうが。(;^_^A
ただ、いくつか難点が。
このチャンピオンコミックス、収録順が滅茶苦茶なのですよ。掲載順とは違い、てんでバラバラ。手塚先生の意向らしいのですが、それにしても出鱈目すぎて混乱します。ピノコが登場した後でBJの独り暮らしエピソードがあったり、ドクター・キリコの初登場エピが何度も登場して妹さんともども読者にお馴染みキャラとなった後だったり。絵柄にしても新旧ゴチャゴチャなので、読むほうとしては本当に困ります。
扉絵が一切ないのも欠点ですね。これはまあ、タイトルに関係なくチャンピオンコミックス全体の傾向ですが。
もう一つの候補は、同じく秋田書店から刊行されている新装版全十七巻。
こちらの優位な点は、収録が掲載順となっているところです。いえ、妖之佑は持っていないのですが、そうなのだそうです。しかも、扉絵も小さいながら載っているそうで。今から新たに買い揃えるなら、新装版の一択でしょうね。
なお、チャンピオンコミックスも新装版も収録は不完全です。どちらか一方だけでは足りない。
つまり、どちらかを主に、もう一方を補完用にするのが現実的でありベターな方法ということ。
とか言いながら、妖之佑は少し違うんですけどね。
妖之佑の場合、チャンピオンコミックス全二十五巻を揃えたうえで、新装版ではなく秋田文庫の第17巻で「金!金!金!」と「不死鳥」を補完しています。
さて、これで完璧(−3)か? と思いきや、実はそうではない。
一方の新装版を主にして揃えても、同様です。
チャンピオンコミックス、新装版、どちらにも「落下物」と「壁」が入っていない。さあ困りました。
……いえ、実は困りません。
秋田書店は読者を見放しませんでした。
『ブラック・ジャック トレジャー・ブック』
手塚治虫/秋田文庫
『ブラック・ジャック ザ・コンプリート・ダイジェスト』
手塚プロダクション・中野晴行/秋田文庫
重要なのは左側、『トレジャー・ブック』のほうです。
「お宝本」と銘打ったとおり、これには「壁」と「落下物」が収録されているのですよ。
建前としては収録作はオマケ要素であり、あくまでもBJ解説本という体裁なんですけどね(食玩みたいなものか)。だから秋田文庫としても全十七巻に入らない番外扱いなのでしょう。
これを入手することでコンプ(−3)にできます。昨今の出版事情では、いつ絶版になるか判ったもんじゃないので、お求めは、お早めに♪
写真右側の『ザ・コンプリート・ダイジェスト』は、BJ全話の紹介本です。一話一頁で掲載順に解説されているので、大雑把に全話を知るのに便利です。すでに完璧なリストをご自身で作っておられるかたには必需とまではいきませんが。
ただ、封印された三エピソードもカット込みで紹介されているので、資料本としても少しながら価値ありだと思います。
注意事項があります。この本が出た時点では秋田文庫は第16巻までしか出ていません。なので解説文において「金!金!金!」と「不死鳥」が単行本未収録作品となっています。もちろん、この二話は秋田文庫第17巻に入っています。また、この解説文で言う「新書」とはチャンピオンコミックスのことであり、新装版は、まだ刊行されていなかった。そのあたりを考慮して解説を読む必要があります。
ついで話に。
『ブラック・ジャック』と同じく少年チャンピオンで連載された『ミッドナイト』。
これもまた『ブラック・ジャック』の一部だと個人的には考えています。言わば“BJ外伝”でしょうか。形式的にはスピンオフに近いのかもですね。
BJ好きであれば『ミッドナイト』もチェックしておくべきだと、そう思うのでした。
なお、その際は必ず秋田文庫全四巻もしくは手塚治虫文庫全集全三巻で揃えましょう。まちがってもチャンピオンコミックスや手塚治虫漫画全集を選んではいけません。BJが活躍する最終話は現在、秋田文庫と文庫全集しか収録していませんので。
□2018-05-04 (旧暦 弥生十九日)
ギブソンが倒産?
マジで?
むー。ティアックとかを買収してたから、好調なんだと思ってたんだけどねー。
つか、それが原因かな? 度の過ぎた買収で本末転倒になった、とかかも。
で。
ティアックは、どうなるんだろうね。
そんなことよりは、あっちの人たちのほうが心配してるよね。ギブソンは U.S.A. にとって老舗ブランドの一つだから。
とは言え、過去にはマランツという名ブランドを失ったこともあるし、業界的には慣れっこかも。そのマランツは回り回って今では日本ブランドになっていて、しかもデノンと姉妹関係(苦笑)。
まあ、株が誰の手にあるかなんて、どうでもよくて。
ギブソンのギターさえ絶滅しなければ、それでいいってことかな。
□2018-05-05 立夏 (旧暦 弥生廿日)
少し前のこと。
チンギス・カンを侮辱したとかで、少年漫画誌と漫画家が猛攻撃されましたよね。モンゴルが国家として日本の外務省に抗議、それを受けて外務省が出版社に圧力をかける騒動にまで。
モンゴル政府が官民の区別を知らないほどに野蛮なのは仕方ないとしても。本当なら外務省は「民間企業のしたことであり、政府は無関係」という姿勢を通すべきでした。なのに役人どもときたら、変な忖度をしてくれたものです。
たしかに、あーゆー侮蔑的表現は、モンゴル人にしたら腹立つでしょう。だから怒りの感情は判る。抗議するのも判らなくはない。ダメなのは抗議する相手をまちがえたこと。直接、出版社に言えよな。外務省も、そんな筋違いを相手にするなよな。
でもなー。
言ってしまうと、日本人にとってチンギス・カンは英雄でも偉人でもないですよ。むしろ憎むべき侵略者の一族。なにせクビライの爺様ですからね。なので、日本にしてみれば、チンギス・カンを褒め称えたり敬意を払う義理なんてありゃしない。むしろ叩くべき対象。
たぶんですが、例えば秀吉とか未だに半島ではクソミソに言われてると思いますよ。でも、そんなこと日本人も日本政府も意に介さない。遠い過去の人ですし。それとも大阪人だけは怒ってるのかな?
日本政府は幼稚なモンゴル政府に振り回される愚を犯したわけです。
モンゴルはモンゴルで、もっと余裕を持ってほしかったですね。
件の作品について「日本の漫画に、こんなに下品で馬鹿なのがあるぞ。知能低いよな日本人」とでも見下して笑いとばしていればいいんですよ。実際、お下品な絵でしたし。そう言われていれば、日本人の一人として口惜しいが、馬鹿で下品なドルジに対してすら反論できなかったでしょう(苦笑)。
で、まあ。
このニュースを知って、ふと思い出した作品があるのですよ。
『イブの息子たち』全三巻
青池保子/白泉社文庫
1970年代の短期間に大暴れした作品です。読んだら、たぶん腹筋痛めます。
作者の青池保子さんは『エロイカより愛をこめて』の人と言えば、お判りのかたも多いことでしょう。
この作品、あえて分類するなら、いちおうはBLに入ります。こどもの日に何を紹介するんだ(爆)。
ただし、あくまでも人物たちの相関関係がそうであるというだけで、別にR指定なシーンとかはありません。その点は、ご安心を(おいそこっ、がっかりするな!)。
おおまかに言うと、ストーカーされたり攫われたり監禁されたりする体質のヒロイン(♂)と彼を両脇で支える美青年&美丈夫の主人公トリオが、三人を狙う異世界国家(♂のみ)と、その対立国家(♀のみ)との抗争・戦争に巻き込まれて右往左往七転八倒するという荒唐無稽なナンセンス・ギャグです。
その異世界の人々は、伝説上の人物、歴史上の有名人、そして著名作品の登場人物などで構成されています。中には連載当時に存命中の人まで(驚)。
そろそろ言いたいことが、お判りでしょうか。
ナンセンス・ギャグと申しました。そして登場するのが著名人だらけ。しかも基本構成がBL。
つ・ま・り。
歴史上の人物たち(♂)が血相変えて美形男子を追いかけ回すのですよ。で、そんな♂国家を倒すべく♀国家が武力介入。
いや、古代ローマとかならいいのですがね。そうでないカテゴリのかたがたも、つまりそーゆー性癖として、しかも愚か者どもとして描かれているワケ。そんな連中がドリフ並みの滑稽なドタバタを繰り広げる。おまけに♀国家も、乱入ついでに美男にヨダレを垂らすときたもんだ。
今やったら、叩かれるだろーなー。と、↑のニュースから感じたのです。はい。
実際問題、その人物を敬愛する層にとっては、本当に侮辱的に見えるでしょう。
でもまあ、そんな相手に下卑た忖度をしなかったからこそ、はじけた面白い作品になったわけで。無難に萎縮した作品ほど、つまらんものはないですからね。
ましてや自主回収とか発禁とかは、表現の自由にとって自殺行為です。断じて、やってはならない。
とは言え、昭和に比べて今は窮屈な時代ですからねぇ。尖った部分すべてが禁止されるのも時間の問題かもしれません。
いや、すでに過去作品への表現弾圧は静かに始まってますよ。
この作品、一部分が、そのテのコードに引っかかってるらしく、当該箇所が修正されています。
具体的に言いましょう。
第六部に、ヒトラー総統が登場するのです。で、ご多分に漏れず三人組を追いかけ回す変態馬鹿キャラとして暴れまくる。
この第六部が、旧・プリンセスコミックスから、新装版であるプリンセス・コミックスαになった際、改稿されています。まあ、文字面を変えただけのようですけどね。
そして、写真の白泉社版ですが。これ、まだ現行のはずなのですが、第六部が収録されている第3巻のみ入手できません。古本しかありません。もちろん妖之佑が買ったのも古本です。ヒトラーが原因であろうことは容易に想像できますね。こちらは修正予定もないのかな。全三巻なのに第3巻だけ流通させないというのもズルい気がします。
ただ、これに関しては作者さん自らが後悔して封印したがっておられるという話もあるので、難しいところではありますが。
ヒトラーとて今は歴史上の人物であって、そこまで徹底的に禁忌とするのもどうかなとは思うのですよ。それ言い出したら、歴史上には虐殺や大量殺戮を実行した施政者・権力者なんて掃いて捨てるほどあります。それらすべて封印しますか?
ばかげてる。
21世紀は、あるいは表現・創作が退化する時代なのかもしれない。
と思うと鬱になりますね……。
ちなみに、歴史が大の苦手だった妖之佑は、この作品がきっかけでボルジア家のことを知ったのでした。
カテゴリが何であれ、パワーのある創作物は教材になり得るのですよ。
□2018-05-06 (旧暦 弥生廿一日、弘法大師忌)
第13回ガンダムファイト決勝大会に、予選で失格となったネロスガンダムとジョンブルガンダムが参加した。というのに匹敵するくらい公正さを欠いた重大なルール違反であり暴挙だと断じます(怒)。
悪質な日本虐めの影響で、五郎さんがルパンと被ってしまった……。
23時まで営業なのに、最終入店は 20時で、この時点でお客がいなかったら閉店しちまう。しかも日曜定休って……。
何ともマイペースな麻婆豆腐専門店ですね。味に自信があるんでしょうねー。
で、あの赤くてグラグラしたのは地獄じゃないのかよ! 地獄って、どんだけなんだよ!
今回、観てるだけで顔中が汗まみれですわ(笑)。正式な杏仁豆腐が出てこなかったら悶絶死してるな(爆)。
しつこくてウザいドローンをなんで撃ち落とさないのかは気になってたんですけどね。泳がせてるのかと思ったら、完全に支配してたとはね。アミのスキルからすれば当然か。読めてなかったのが情けない。
そんなアミ、四期のレベッカよりは、ずっと気に入りましたよ。つか、あのお嬢様は最後まで好きになれんかったな(苦笑)。
ところで、次回予告で噴きました。あれ、パート3の色彩ですよね。ひょっとすると、そのうち赤ジャケや緑ジャケも出すのかな?
□2018-05-07 三隣亡 (旧暦 弥生廿二日)
たしか四月一日あたりに、ひよこちゃんが謎のつぶやきを発したのが最初でしたよね。
良い子をやめるという、ヒール・ターン的な発言。
で、しばらく静かだったと思わせてーの、あのTVCM。
熱苦しさ極まりない映像と音声で、激辛チキンラーメンが出ることを、ようやく理解できたわけです。
なので、まあ。
買ってみましたよ、「チキンラーメン アクマのキムラー」を(ノーマルに比べて、わりとお高いのな)。
要するに、キムチ味のチキンラーメン。
でも全然、激辛ってほどじゃない。
これでは、TVCMがハッタリ動画で終わってしまう。て言うか終わってる。
買ったお客の一人として、はっきり言わせていただきましょう。
見かけ倒しです、これ。
そもそも、チキンラーメンの基本コンセプトでもある「すぐ美味しい、すごく美味しい」というキャッチ・コピーを忘れてますよ、この開発スタッフ。
「すごく美味しい」の部分は個々人それぞれによる好みの問題があるので置いときますが。
「すぐ美味しい」には二つの意味があります。一つは、もちろん「お湯を注いで、たった三分」ということ(昔は二分だったけどなー)。もう一つは、開封した麺を丼に入れてお湯を注ぐだけ、という手間いらず。『オバQ』で小池さんがいつもやっている、あの動作だけでラーメンを食べられるというお手軽さ。これを「すぐ」と表現しています。そのはずです。
なのに、このキムラーときたら。袋から麺を出して丼にまではいいのですが、それだけでは済まない。かやく(乾燥キムチ)を小袋から出して麺と一緒に丼に入れる。で、お湯を注いで三分経ったら、食べる直前にラー油をさらに追加で入れる。
カップヌードルと、どん兵衛天蕎麦を比べたくらいに、作るのに手間かかりすぎです。これのどこが「すぐ」なんですかね?
しかもです。
「アクマのキムラー」などというご大層な命名に反して、麺はノーマルそのまま。よく知られたチキンラーメンの味そのもの。
そこにキムチとラー油が加わっても馴染みません。味がバラバラですよ。ラー油も、たいして辛くない。
なんで、麺そのものを辛くしなかったのかなぁ?
あくまでも個人的な結論ですが。
これは失敗作ですね。
チキンラーメンの基本に沿うなら、麺そのものを激辛味に仕上げるだけでよかった。かやくやラー油などという余計なものは不要。
で、ノーマルと同価格にすれば、絶対に大成功だったと思うのです。
そう、ベビースターラーメンが味のバリエーションを展開してる、あの手法ですよ。「すぐ美味しい」チキンラーメンは徹底的にシンプルに拘るべきでした。
ぶっちゃけ、ノーマルのチキンラーメンに、スーパーで安売りしてるキムチを載せて、百円店でも売ってるラー油を垂らせば同じことです。しかも出費が少なくて済む(聞くところによると、これが商品化の元ネタらしい)。
キムラーの辛味が病みつきとか賞賛している層は。
まずは、スガキヤの台湾ラーメンくらい食べてから発言していただきたいところですね。
あれを体験すれば辛い即席麺というものを理解できますよ(魔笑)。
□2018-05-08 下弦 (旧暦 弥生廿三日)
マツコさんの『徘徊』で、ホテルニューオータニの回転展望レストランが紹介されてましたね。
あれ良いですねー。
ホテルだから敷居が高いかと思ったら、あに図らんや。食べ放題で八千円!
「八千円」という数字だけだと、お高い感触もありますが。ホテルのレストランですからね。料理も酒もスイーツもしっかりしてる(寿司や天麩羅は職人さんにネタを一つひとつ注文する本格派)。それで八千円の食べ放題ですよ。
そこらのレストランで味は三流、プライドと値段だけが超一流なんて店、ザラにあります。盛り場の店なんて、臭い水道水で割った酒に袋菓子を開封しただけだろって感じの豆で数千円取るところもある。
なのに、天下のホテルニューオータニが八千円で食べ放題! これはむしろ、お値打ちだと思います。しかも、憧れの回転展望レストランですからね♪
道理で、カメラに写ってた一般のお客さんたちもカジュアルな感じだったわけですね。例えばグループで利用するとして、会費八千円のパーティーとか思えば、むしろ順当でしょ。
こーゆーときは首都圏が羨ましいなぁ。
□2018-05-13 百鬼夜行
He His Him She Her Her
ひずひむひーしーほーひー♪
□2018-05-14 (旧暦 弥生廿九日)
絶対そうですよねぇ。あの黒いタレを残すなんてありえませんよねぇ。白メシと合体ですよねぇ。
五郎さんが気にしていた名無しさん。はっきり見えなかったけど、ひょっとしてトサカじゃないかな? トサカノリ。
にしても、魚料理というガチガチ和の店なのに、食後の珈琲が付くとはね♪
そして、まさかの店名がラテンの漢字表記だったとはね。インテリアは沖縄だし、独特のこだわりぶりですなー。
□2018-05-15 朔、葵祭 (旧暦 卯月朔日)
なんでドリフネタ? 不二子はハンマー使うし。最後は「地下牢の亡者を代表して参上」するし。
この手の悪乗り話、二期には、わりとあったような気がする(パート3は、ほとんど観ていないので判りません)。
次回予告が青ジャケに戻ってるので、パート3の色遣いは今回だけの、おふざけを意味していたようですね。
□2018-05-17 (旧暦 卯月三日、隠元禅師忌)
「ラグ・ボール」という球技があります。
もちろん架空の球技であり、寺沢武一さんの『コブラ』に出てくるスポーツの名称です。
簡単に言うと、野球とアメフトを足したような種目。
攻撃側が投球を打ち、守備側が打球を処理しているうちにホーム・ベースを踏むことで得点するのは野球と同じ。
アメフト要素は、打者や走者と守備選手との争いに存在します。出塁・進塁を狙う打者および走者と、ボールを持った守備とが、互いに身体攻撃の権利を得る。要するにベースを踏む踏ませないの状況で格闘となるワケ。素手である限り、この格闘内容に制限はなくタックルでも投げでも打撃でも何でもあり。結果的に相手が死亡しても、おとがめなし。
この荒っぽさゆえ、劇中では観客が興奮しまくる大人気ゲームとされています。おかげで、球団オーナーは大金持ち。
日大アメフト部は、もう廃部して、ラグ・ボールを始めたらいいと思うよ。
そのほうが心おきなく本領発揮して活躍できるだろう。批判もされないだろうしね。
□2018-05-17 あえて辛口で。
新御三家の中で唯一、絶唱型を売りにしていたかたですね。
今にして思えば、この芸風がお体に少しずつ、そして確実にダメージを蓄積していったのではないかと感じます。ただでさえ、70年代当時の超売れっ子アイドルは寝る時間もなく、年間の休日も片手で数えるほどという悪質ブラック企業状態。そこに加えての絶唱芸は、ストレスにならないはずがない。二度の脳梗塞も、この頃に根源を遡るのかもしれません。
しかも、リハビリに際し、休憩を勧めるトレーナーの声も聞かず無理を重ねておられたそうですし。
そんな昭和的根性論でステージ復帰はできても、さらなるダメージを積んだのではないか? それが享年六十三という結末に至った原因なのではないか。
西城秀樹さんの訃報に驚きを感じ、ご冥福をお祈りしつつも。
そんなことを考えてしまいました。
にしてもサー。
これを伝えるニュースが揃いも揃って代表曲として洋楽のカバー曲を挙げなくてもいいじゃないの。
いや、たしかに数字的には売れた曲だろうけど。
秀樹さんご本人のために作詞作曲された名曲が他にいくらでもあるというのに。
マスコミは、やっぱり馬鹿だよ。
□2018-05-18 興福寺薪能 (旧暦 卯月四日)
これ、いいかもしんない。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ yajiuma-mini-review/1122175.html
て言うか、試してみたいですね。
いや、妖之佑のスキルではPCでたいしたことできるわけじゃないんですけどね。(;^_^A
□2018-05-19 三隣亡 (旧暦 卯月五日)
『やりすぎ都市伝説SS』で取り上げられていた「フォトンベルト」なる説。興味深いですね。
つーか。これ、まんま石森章太郎さんの『リュウの道』なんですけど。
怖えぇよ!
ネタバレ書いちまうと。
『リュウの道』は、フォトンベルトによる進化に失敗した地球の姿なんですよね。
石ノ森さんは予言者かよ!
まあ、どーせオイラは進化に取り残されて滅びる側だよなー。
□2018-05-20 八せん始め、三社祭 (旧暦 卯月六日)
「スピード・モデル」として有名で人気な 5600系。
最近の復刻が大歓迎されている「スティング・モデル」5700系。
過去には「ガンダム」と呼ばれた 6400系も。
カシオの時計は、型番よりも俗称のほうで巷に浸透していますが。
チープカシオの F-91 だけは、つけられたニックネームが気の毒で仕方ありません。
まー、あえて書かんから、興味のある人は、ぐぐってみ。
プロトレックの 300 は、そろそろ「タモリ・モデル」と命名してもいいんじゃね?
略して「タモデル」とか♪
□2018-05-21 小満 (旧暦 卯月七日)
Mozilla Japan のリリースノートが去年暮れから、まったく更新されていないのだが。
大丈夫か? モジラ日本……。
と思って幾星霜(笑)。
ついに、リリースノートにアクセスすると英語ページに、つまりは本家に飛ばされるように。
マジで大丈夫か? モジラ日本…………。
いやまあ、トップ・ページからのあれこれは健在なんだけどね、モジラ日本。
でも、リリースノートって、わりと大切なページだよ? それ放置してる時点でダメダメやん。
立ち上げの頃に比べてスタッフが激減してるのかなぁ、モジラ日本。そのうち日本語版 Firefox のリリース自体がヤバくなったりして?
□2018-05-22 上弦 (旧暦 卯月八日、灌佛会)
ご苦労なことに、名古屋市役所本庁舎の前まで来て抗議デモをやるその異様な熱気を見てますとね。
あの人たちはきっと、二階以上にあるレストランに入ろうとして「かついで上げろ」と店の人に要求、これを拒否されると逆ギレするんだろうなあ、と思えてなりません。
「史実に基づく忠実な復元」と「バリアフリー」とは共存できない。
こんな簡単なことが理解されないというのがね。不思議でなりません。
普通に考えれば、エレベータ必需というなら「木造復元」そのものに反対すべきでしょう。
なのに木造復元はよくて、その木造にエレベータを付けないのがけしからん、と。いや奇々怪々な理屈です。
そしてまた。
交通機関や病院、役所の窓口などなどがバリアフリーであるべきなのは当然ですが。
それらと、天守閣の木造復元とが同列に扱われているのも不可思議極まりないです。「人権侵害」とまで叫んでいるそうですが、天守閣に上がれないと日常生活に支障が出るとか生存権が脅かされるとかあるんですかね?
件の抗議活動を扇動……おっと失礼、先導している人物の価値観や思想がどんなものなのか、いささか気になりますね。
□2018-05-23 (旧暦 卯月九日)
ねこ姉さんは、とりあえず褒め倒しとけばチョロい♪
神回が続くこと続くこと。
泣かせる三文芝居まで打ったシロに対するフォローが一切なかったのは残念。
とは言え、あーゆーストーリでは、フォローなしにキャラを放置するほうが演出として正解なんですけどね。『おそ松さん』の「イヤミはひとり風の中」が、そうであったように。あるいは手塚作品とか、善人キャラへの冷徹さに満ち溢れてる(苦笑)。
脳内で、シロは都会に流れ着き雑踏をすねこすりしながら日々を満腹で暮らしているものと補完しましょう。うん。
にしても、あの熊、強かったな。ひょっとして、あそこって北海道の村なん? 本州ならツキノワグマだからなぁ……。
『鬼太郎』には欠かせない名エピソード、「幽霊電車」(二期になかったのは、二期が一期の完全な続編だからでしょう)。
一期のそれでは、電車の窓に砂をかけてきた砂かけ婆がメッチャ怖かったです。
三期では、ひょうすべが相手にされなかったりとコミカル色が強かった。
五期で初めてのストーリ変更となったそうですが、これ、四期ともども観てなかったんだよなぁ。
でもっての今回。お見事でした。部下の「二週間、家に帰ってない」ってのが社畜だからでなく、まさかの伏線だったとはねー。て言うか、あの会社って社員三十人なのに、あれだけ自殺者出してるなんて、とっくに遺族団から訴訟起こされてるだろ(爆)。
結びを、あのJKに「あなたに、そうされるような心当たりがなければ」と委ねるのも秀逸。
名作の一つに数えられると思います。
□2018-05-24 (旧暦 卯月十日)
スタークの声がマスターでないのは、正体バレを防ぐためだったはずです。
が、マスターのカミングアウト以降も、スタークの声はそのまま。そこにも制作側としての意図が、ちゃんとあったんですね。
そんなスタークあらためエボルトが何かにつけて万丈を鍛えていた理由は、おおむね予想どおりでしたが。それでも、あーゆー形で来るとは思っていませんでした。強い体にどんどん乗り換えるって、まるでギニュー隊長だな。
毎年のことですが、パワー・インフレが激しいですね。最強の新フォームが下手すると、その日のうちに弱体化するんだから……。
□2018-05-25 鶴岡天満宮化けものまつり (旧暦 卯月十一日)
「ささやき女将 号泣議員 ぶちギレ司会者」が「三大炎上レジェンド」なのだそうです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000090-sph-spo
上手いこと言う人がいるもんですね♪
ま、あの「司会者」とやらが日大の危機管理担当だということで、組織としての日大のレベルは広く世に知られたわけです(爆)。
これから受験という人は、日大を避けることもできますが。
気の毒なのは現在、日大に通っている人ですね。職活や経歴に何かしら響いちまうと思うんですよね〜。
□2018-05-25 百鬼夜行
次、いってみよー。
□2018-05-26 (旧暦 卯月十二日)
昭和の受験生は辞書の内容を暗記するごとに、そのページを食べたという……。
これを実践する者がいたとはな。やるなゼロツー!
どこか安全な場所から偉そうに命令ばかりしていると思ってましたが。
宇宙からでしたか、パパたち。そりゃ安全だよな。
で、そんなパパのうちの二人が地上というか地下? に下りたのは意外でした。危険な現場に赴くタイプではないと思っていただけにね。
で、あっさり退場には藁。
叫竜の姫の台詞からすると、二人は……いや、パパたちは「人間になりすま」している?
たしかに、姫を暗殺しようとしたときの身体能力は人間のものではなかった(軽く返り討ちだったけどねー)。いえ、アニメ作品全般の人間としてならフツーの動きかもしれませんが、少なくともこの作品の中の人間は、あんなジャンプ力を持ち合わせてはいないですよね。つまり、パパは人間ではない。
で、ウザいイケメンの台詞から「人類は進化の過程で生殖機能を切り捨てた」と。
ゾロメが都市で世話になった婆様の様子から、人類が自然繁殖しておらず、受精段階から管理されているであろうことは判ってましたけどね。
ただ、それは叫竜が台頭したせいで世界が荒廃し仕方なく、だと思っていたのですが。
パパたちが「人間になりすま」しているとなると、これって人ならぬ者による人類管理、ですよね?
連中がAIなのか異星人の類なのかは判りませんが、ともかく人類に気づかれぬまま管理支配しているという点で、エージェント・スミスや『ゼイ・リヴ』の宇宙人などに近い立ち位置と言えそうです。
パパの一人が言った「愚かですな。自分たちの生み出した子により地上が焼かれる痛み、味わうことになろうとは」という台詞がね、もう意味深で。
ゆっくり読み砕きますと。
地上が焼かれる痛みを味わうのは姫、つまり叫竜の側ですよね。
で、その痛みをもたらすのは、つまり地上を焼くのは、その叫竜が生み出した子。
もちろん、降伏勧告を拒否したことを「愚か」と言ったのだから、地上を焼くというのは叫竜の殲滅を意味する。
殲滅されるのが親で、殲滅するのが子。
…………おい。
パパたちって、叫竜が生んだことになるぞ。
そのパパたちが今の人類を管理している。
叫竜はメカっぽいので、人類文明が生み出したようにも思えるし……とすると、これって一周ぐるりと回ってるのかな。
そう言えば、割れたコアからコロッと出てきた塊も気になるんだよなぁ。あの胎児みたいなヤツ。通常で考えれば、叫竜が人間を取り込んで利用している、あるいは人間がモンスター化したものが叫竜、のどちらか。でも、そんな簡単な真相じゃねーよなー。
ともあれ、ココロが身ごもるのは、いや、すでに身ごもっているのは、ほぼ確定で。
その子供が、荒廃しきった地球にとって未来への唯一の希望となりそうですな。
うわ、まるで『ガルフォース』だよ。
ちなみに。
パパたちの組織「APE」ってのは、英単語だと「類人猿」となります。だからでしょう、パパたちの仮面は、これに倣ったデザインになっている。
で、類人猿というのは猿のごく一部で、ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ボノボを指します(テナガザルも入るけど、こっちには「lesser」が付くので別枠とするのが妥当)。つまり猿の中でも頭の良いグループ。分類的に言えば、人類に最も近い猿、かな(ヒトも類人猿とする説もあり)。
で、『猿の惑星』なる邦題で有名なSF映画の原題は“Planet of the Apes”ですから、正確に訳すと『類人猿の惑星』となるのですね。
つまり、パパたちって、そういうことなんじゃないのかな。とか思ったり。
ここから勝手な推理。
かつて人類が実験で類人猿を改造した結果、人類に相当する知性を得てしまう。
それが自己の権利を主張し人類と対立、全面戦争となり人類側が敗北。
以降、人類は類人猿の支配下に入り、徹底的に管理される。世代を重ねることで記録・歴史を捏造し、嘘の人類史を刷り込む。それを本気で信じ込む哀れなる人類の末裔。
一方、一部の人類は類人猿の支配を逃れるべく叫竜を産み出し、その中に遺伝子レベルで自らを保存。地球の覇権を取り戻すべく、類人猿と闘い続けている。
類人猿は、そんな叫竜相手に、支配下にある人類を消費する。
というのが真相だったりして。ね。
ゲゲゲの森って電波の届く圏内なんだ。びっくりー。
ロリコン・ストーカーの爺さんは、この際、置いときまして(笑)。
ったく、女子アナに色目使うオッサンと言い、六期の妖怪はイロキチ揃いかよ(爆)。
とりあえず、ねこ姉さん監修による猫語辞典の発刊を望む。
昭和じゃない今、カラスの群れで空を移動したら、あちこちにキャッチされるんじゃないか鬼太郎。と小一時間……。
あ、いや、遠目にはドローンと勘違いしてもらえるのかな?
ああ、一部のUFO写真の正体は鬼太郎だったのか。
鬼太郎と、ねこ姉さんが犬山家に土足であがったのは最悪の事態、例えば敵の待ち伏せや罠を警戒してのこと。
だと思いたい。
今期も使ってしまうんですね「がしゃどくろ」……。
何度も申しますが。
巨大な骸骨の妖怪は古い文献にもありますが、「がしゃどくろ」という名称は昭和の創作です。なので、この部分は、ぜひともあらためてほしいところなのです。
六期でも、これやっちまうと、ますます「がしゃどくろ」が古くから伝承される妖怪の名だという誤解が継承されてしまいますよ。困ったもんだ。
シロへの、さりげないフォローは嬉しいですね。
あれなら第六話の内容そのものに影響が及びません。
そのうえで、視聴者に「あ、シロかな?」と思わせてフォローとする。もちろん演出側は「シロ」だと断言などしていない。受け取る人に委ねているワケ。
お見事!
□2018-05-27 最乗寺道了尊大祭 (旧暦 卯月十三日)
中野ブロードウェイには行ったことないんだよなぁ。一度は行きたいと思ってるんだけど、ついぞ機会がなかった。もう今さら上京することも、ないだろうしなぁ。
お通しの出る店に下戸が立ち入るのは勇気要りますよね。まあ逆に、「お通しは手をつけなければ支払わなくても良いかどうか」を論ずるような者は、そもそも入るべきではなかろ。
ごはんがない場合、数多ある品々を何で受けたらいいのか? これは下戸に課せられた難問であります。
コーラにピラフの組み合わせ、かなり高レベルなチョイスだと断定!
さすがJC♪
五郎さん、鉄道模型の店で何買ったんだろ?
治安総局のお偉いさんは、みっともないね。
ルパンのことを「射殺してもかまわん」としておきながら、あんな玩具に失神するとは。
ルル山が言ってたな。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」って。
にしてもルパンも甘くなったもんです。自分の命を狙う相手を生かしておくなんざ、甘い以外に表現のしようがありません。
一期の初期、“大隅ルパン”なら容赦なく殺してますよ。
ここは宮崎さんの影響であり、功罪なんだよなぁ。まーねー、『カリオストロの城』の優しいおじさまも魅力的ではあるのですよ。
それでも、敵に対して手加減しないプロフェッショナルなルパンも観たいわけで。
本来なら、お偉いさんが車に乗り込んで手帳を取り出したところで警告まではよしとして、お偉いさんがアクセルを踏むと同時にワルサーを発砲。お偉いさんの死体から手帳を取り上げ、車から飛び降りる。直後に車が壁に激突・炎上。でもって「そんなんじゃ俺の手元はブレねえよ」と言うのがプロの姿でしょ。自分(次元の変装ですが)を殺そうとした相手には当然の処置です。
一般警察ならいちおうは表側の住人ですが、治安総局という名称とあの過激な活動からしても公安警察や秘密警察みたいなものでしょ。なら、ほぼ裏側住人と言って差し支えなし。プロ同士のやりとりですから、ルパンの対応は激甘でした。
せっかくの深夜枠です。
ルパン一味を義賊か何かと勘違いしている甘ちゃんどもに見せつけてやりましょうよ。
ルパン三世は世界一の大泥棒であると同時に世界一の殺し屋でもあり、そんなギリギリの場所に立つ自分自身を楽しむキ印だということを。
□2018-05-27 庚申待ち
仙人になるには五穀断ちなどなど過酷な修行が必要なのに。
仙人は酒や肉を飲み喰いしている。
この矛盾をどう解釈すればよいのか?
□2018-05-28 庚申 (旧暦 卯月十四日)
ウィルバー・ライトとオーヴィル・ライトは世界初の有人動力飛行を成功させた。つまり、航空パイロットの元祖。
というのは教科書にも書かれていますし、勉強嫌いな人でも知っていますよね。
ところがぎっちょん。
ライト兄弟の二年前にドイツのグスターヴ・ホワイトヘッドが飛行を成功させているという説があります。
また、ブラジルのサントス・デュモンこそが最初だとする説もあります。
アメリカ人は絶対に認めないでしょうが、実のところライト兄弟の「世界初」という冠は怪しいものです。
一般に、電話の発明者と言えば、ベル。スコットランドのグラハム・ベルの名が出ます。
ところがぎっちょん。
電話の装置を開発し特許を取得したのはイタリアのアントニオ・メウッチであることが判っています。ただ、気の毒なことにメウッチは経済的理由で特許の更新ができず、切れたところをベルにかっさらわれた。というのが真相のようです。
ついでに言うと。電話機の原理については、かの発明王エジソンも権利を主張しており、本当に電話を開発したのが誰かは、かなりグレーなのが実情。
生命の自然淘汰・進化を述べた『進化論』。と言えば当然、イングランドのチャールズ・ダーウィンの名が挙がるわけですが。
実のところ、ダーウィンと同時期に、ウェールズのラッセル・ウォレスが、ほぼ同じ研究をしていた。と言うか、ダーウィンより優れた研究成果をあげていた。でまあ、間に入る人もあって両者に交流が生まれ、最終的には共同研究という形で論文の発表となったようです。なぜ、それがダーウィンのみの著作・功績となったのかは、いろいろあったようですが、進化論の真の功労者はウォレスである、というのが本当のようですね。
ただ、ダーウィンとウォレスの関係は生涯に渡り良好であったそうなので、外野には預かり知れない複雑な事情が二人にはあったのでありましょう。
発明王でありGE創業者であるトーマス・エジソン。
実のところ、彼がゼロから発明した品は、たいして数がないのかもしれません。ぶっちゃけ、他者の発明を改良して自分の発明としたり、もっと酷いのは露骨な盗作もあったらしい。ちなみに、電球についてはエジソン本人が自分の発明ではないと言っていたそうですね。自分が考えたのは竹製の素子だけだと。
どこかで聞いた噂話ですが。エジソンはGEの社長として、あちこちの無名な発明家や研究者に手当たり次第、声をかけていたようで。共同開発しませんか? と誘っては最終的にGEのものにしてしまう……。これが本当なら、たいしたビジネスマンです。
かつて「八木式アンテナ」として知られた電波アンテナ。よく知られているのは屋根の上に立てるTV用アンテナですね。地デジの今は魚の骨みたいな、地アナ時代なら梯子の出来損ないみたいなアレです。
近年になり「八木・宇田アンテナ」と呼称が変わってきたのには明確な理由があります。まあ、↑の文章をお読みなら察しもつくでしょ(笑)。
当時、教授だった八木のもとで新たなアンテナを発明した宇田講師。宇田としては八木との共同研究という意識だったようです。が、弟子? 後輩? に無断で八木が自分の単独名義で特許を取ってしまった、というのが真相だそうな。ついでに八木は、この特許を元に「八木アンテナ(株)」を起業してしまう。
この事実が世間に知れたことにより、八木の不誠実な態度への批判が上がると同時に、宇田への評価が急上昇。で、「八木・宇田アンテナ」の改称へと至ります。本当なら「宇田アンテナ」とすべきなんですけどね。公式に特許を取ったのが八木という経緯があるから仕方ない。
まあ古今東西、世の中なんてこんなものなんでしょうね。
でも、あまりやりすぎると歴史になってから叩かれるのですから、安い功名心で人の道から外れることは、子々孫々に迷惑を及ぼすかもしれませんよ。
□2018-05-29 望 (旧暦 卯月十五日)
五頭連峰の遭難。
神奈川の信号無視。
一見すると無関係な二つの事故ですが。
実は、同じ問題を内包していると妖之佑は考えています。
どういうことかと申しますと。
五頭連峰の場合、「自分は登山経験者だから五頭連峰なんて軽い軽い」と軽装で、しかも六歳児を同行させる。
神奈川の場合、「赤信号だけど横断者がいないから一気に走り抜けようとした」と信号無視。
お判りでしょう。自信過剰からきた無謀な行動によって人の命をないがしろにした愚行なのですよ。
人間、何をするにも謙虚さが大切です。
もちろん、例えば試合や試験の際には「自分ならできる」と自己暗示をかけるべきですし、「闘う前から負けること考える奴がどこにいんだよ!」とアナウンサーにビンタしたプロレスラーもいました。
そういった特殊な状況を除けば、基本的には「ミスするかもしれない」「何か起こるかもしれない」と慎重に行動するほうがベターでしょう。と言うか、そうすべきです。
その慎重さ、あるいは謙虚さを失ったが故の事故であるという点において、両件は同種の原因で起こった事故だと思うわけです。
「臆病くらいで丁度良い」と言ったのはカイだったかな、ハヤトだったかな。
□2018-05-30 (旧暦 卯月十六日)
死者に鞭打つのは礼節に反する。
とは思うのですが。
それでも言わずにいられない。
この遭難死亡事故において。
六歳のお子さんは完全な被害者です。
そして、父親は加害者である。これは紛れもない事実。子供を死に至らしめたのは父親の愚かな行為です。
家に携帯で連絡した際に「ビバーク」という単語を使ったことからも、この父親はプロ気取りであったことが知れます。このときに救援要請するよう言っていれば、と思うと、部外者の妖之佑にしても、こやつをますます許せません。
無論、父親本人は死の間際に後悔したに違いありません。でも、それでは遅い。遅すぎる。
父親は、すでに地獄に堕ちているでしょう。
が。だからといって道連れにされたお子さんや、残されたご家族が救われるわけではない。
せめて、この事故を教訓に、世の「自信家」のかたがたは、己の自意識過剰を猛省すべきだと思います。
自宅のすぐ裏の山に毎日、山菜を摘みに行っており入り慣れている主婦が、ある日のこと迷ってしまい次の日にヘトヘトになっているところを発見・救出される、なんて話は、よくあります。
山里に暮らす人ですら、そうなのです。ましてや、他所者がデカい顔で入山すべきではない。
人にとって山はね、異界なのですよ。
恐ろしい場所なのですよ。
□2018-05-31 八せん終わり、三隣亡 (旧暦 卯月十七日)
嫌なニュースが続きますな。
泥酔の挙げ句、JKに手を出して事務所を辞める羽目になったタレントYの場合、起訴猶予だったんですよね。
これは「有罪とするに足る証拠は揃っているが諸事情(主に本人の反省度合い)を鑑みて起訴せずにおいてやる」という言わば“お情け”であり、検察の認識としてはクロ、真っ黒。裁判をしないから有罪にならないだけで“犯人”であることに変わりない、という扱いなんですよね。
Yの場合は自分で認めているので、まあ問題ないわけですが。これを容疑を否認している人に対してやると、クロのまま釈放されるという、本人の社会的立場を無視した大問題。警察は、誤認逮捕ってのをまず認めませんからね。たいていは「不起訴」で誤魔化す。怖いものです。
で、財務局のほうはと言うと、検察が不起訴の理由を明言してますね。「嫌疑なし」か「嫌疑不十分」と。
役人が公文書を勝手に書き換えた。そのことを罪に問えないというんですか? びっくりしました。改竄の内容云々って問題じゃないでしょ。規則をきちんと守れ、という秩序の問題でしょ。なのに検察が改竄の内容を考慮して不起訴を決めた。
ったく、忖度が流行りすぎだぞ。ひょっとして検察、予算がらみで財務省や、あのギャングの出来損ないから圧力かけられてんのか?
これが一般の民間人がしたことなら、まちがいなく起訴されているでしょうね。
でも、役人のしたことだから不問に付す。つか、そもそも政権に忖度したことなので違法行為であっても問題ない。ってこと。
政権批判は叩くし捕まえるが、政権ヨイショは何をしても庇う。つまり、日本の社会主義化が、ますます進んでいるわけです。
いえ、昔っから日本は民主主義の皮を被った社会主義国家ですがね。でも最近、その色が表に露骨に出てきているのがね、怖いのですよ。ネット上の世論操作も幼稚なほどに露骨ですし。
「今の日本は戦前に似ている」という声がありますが。
本当に、そんな気がして恐ろしいです。
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庭に出る
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