2016年3月


 
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□2016-03-01 (旧暦 睦月廿三日)
 
 
 自動運転タクシーの実用化実験が始まっていると、ニュースで伝えていましたね。
 マジで公道を自動運転で走行するんですから、凄いものです。映画『トータル・リコール』の世界ですよ。
 
 ただ。
 
 主導がIT企業だからでしょう、スマホ必須のシステムなのが気に入りません。
 過疎化の進む高齢化地域を市場に設定しているようでありながら、スマホがないと使えない。これで本当に高齢者を顧客として認識しているのか、はなはだ疑問です。
 
 IT企業だけで進めると思考がデジタル偏向になってしまう危険性があるんじゃないでしょうか。
 お客を輸送するというタクシー業務そのものは、あくまでもアナログなんですし。
 
 


 
□2016-03-02 下弦 (旧暦 睦月廿四日)
 
 
 最高裁も、たまにはまともな判決を出すのですね。
 
 ただ、この判決を良く読むと。
 基本的には介護担当者が責任を負うべき、との趣旨は依然として堅持されており、他のケースでは相変わらず賠償責任を認める判決が出そうで気になります。
 
 そもそも容易に路線内に入れないようにするのは、鉄道会社側の義務だと思いますよ。
「認知症患者は家族が二十四時間見張っていろ。何かあれば全責任を負え」というのは、いくら何でも現実を知らない者たちの考えです。
 鉄道会社の偉いさんがたも判事たちも、二十四時間の介護というものを長期に渡って経験してから言ってほしいですね。
 でないのなら、認知症患者を縄で縛るとか鎖でつなぐとかくらいは合法として認めてもらわないと無理です。
 
 あと、個人的に思うのは。
 民法の当該規定は、鉄道事故の巨額な賠償金については想定などしていなかったんじゃないでしょうか。法律が作られた当時は「認知症」という病名も、なかったでしょうし。
 その意味では法改正も必要でしょう。
 公共交通機関という性格から、鉄道事故については公的な補償体制も欲しいところです。
 
 最高裁の判決を受けてなお「個々の事故について賠償を請求する基本姿勢に変わりはない」と公言してはばからないJR東海社長の冷血さを世論が「鬼畜」「人でなし」と大声で批判する情勢になっていかないと、日本は本当にダメだと思います。
 苦労に苦労を重ねたうえで不幸に見舞われている個人に対して平然と七百万円も請求するなんて、悪徳会社とどこが違うんですかね。
 
 


 
□2016-03-02 海難法師
 
 
 旧暦睦月廿四日に海に現れる妖怪で、海坊主の親戚なのだそうな。
 
 伝承を見る限りは、妖怪と言うよりは怨霊に近いようですが……。
 水木しげるさんもおっしゃってましたが、陸と違って海の妖怪は危険なものばかりですね。愛嬌とかナニソレ状態で。(;^_^A
 
 


 
□2016-03-03 雛祭、十方暮入 (旧暦 睦月廿五日)
 
 
 Pバンダイって、ときどき斜め上すぎる限定品を出してくるから始末が悪い(いちおう褒め言葉)。
 以前、サイバイマンに倒されたヤムチャ(の遺体)のフィギュアを出したのは記憶に新しく。
 
http://p-bandai.jp/item/item-1000097082/
 
 で、今回は……
 
http://p-bandai.jp/item/item-1000099029/
 
 バイブレーション機能付きとのこと(笑)。
 企画採用の基準が判らん(爆)。
 
 


 
□2016-03-05 啓蟄 (旧暦 睦月廿七日)
 
 
『パシフィック・リム』
 
 日本人俳優の日本語吹き替えは、ご本人にやってほしかったな。
 
 
 
 例によって(笑)、地上波に降りてきたので。
 
 
 恐竜時代から地球が狙われていたと言いますが。
 一億年以上(地球時間換算)もの間、政策あるいは戦略を変えずにいるって、連中どんだけ長いスパンで生きてるんですか? 意識してなくても変わるだろフツー。
 これをやるなら、地球と比較して奴らの世界では時間の流れがメチャクチャ遅い、と設定しないと無理があります。こっちで一億年でも向こうでは数年、それなら連中の侵略計画に変更がなくても不思議じゃない。
 で、そうなると、向こう側に行って核爆発させて帰ってくると、例のあのSF現象がパイロットの身に起こるのです。
 そう。イェーガーで特攻してソッコー戻ってきたら、すでに地球では数十年〜数世紀経っていて、歴史的英雄の帰還を皆で迎えてくれるということになるのだよ。つまり「オカエリナサイ」だね♪
 どのみち各パーツ群が明らかに日本の特撮やアニメから堂々拝借しているのだから、いっそのこと、そこまで突き進んでも良かったんじゃね?
 
 アニメで観ると違和感なかったけど。
 細密な実写(風なCG)で観ると、巨大ロボでプロレスってのは現実味が薄いですね。一回すっ転んだだけで部品が飛び散るだろ、あんなの。と、いちいち思ってしまう。
 グーで殴るのも現実感皆無だわー。ロボットの場合、手は物を掴むマニピュレータだし、足は歩行に欠かせないセンサーを裏に備えてるはずだし、ともに精密機械なのに、それで殴る蹴るが、ありえない。つか、メカ描写をリアルにしたせいで、ロボット兵器を二足歩行させる設定上の意味が消え去ってしまっているのだよ。
 これが昭和の特撮クォリティだったら、そこまで感じないんですよね。『ジャイアントロボ』や『レッドバロン』などなど、デザインと造形が大雑把なおかげで画面からパーツの飛び散りが想像できずにすむ(笑)。
 
 加えて、イェーガーの「ロケットパンチ」(原文「Elbow Rocket」)ね。あんなのやったら肘関節か肩関節が持ってかれちまいますよ。パンチにロケット・エンジンを組み合わせるんだったら、GR2やマジンガーZみたく肘から外れるようにしないと。リアルな絵にするなら、パンチの回収は錨みたくチェーンでガラガラとやればいい。
 思えば『ボトムズ』のATは良くできてましたね。あの薬莢を使ったアーム・パンチ。これと、同じく高橋監督の『レイズナー』にあったナックル・ショットを組み合わせれば、指を痛めずに敵を殴れるのでOKでしょう(個人的には、アーム・パンチよりもパイル・バンカーのほうがベターだと思いますが)。あと、ローラー・ダッシュも、ロボを走らせるためには欠かせません♪
 巷で笑い物になっているガンダムハンマー(ハイパーハンマーを含む)だって、実はかなり現実的な鈍器だと思うのですよ。
 
 誤解してほしくないのですが。
 巨大ロボ vs 怪獣のボコり合いは大好きなのですよ。ただ、最新の映像技術でやる場合は、どうしてもリアリティとのバランス問題が出てくる。
 現代の最新クォリティな実写作品にて二足歩行巨大ロボにプロレスさせるなら、このあたりは今後の課題かもしれませんね。
 
 
 ところで。
 向こうの世界に行くには特別な“切符”が必要なのに、脱出ポッドで帰還するのには切符は不要なんですかね?
「割れ目」を通過する際にセンサーに引っかかると解釈していたので、最後がポカーンでした。詰めが甘い気がします。
 
 


 
□2016-03-06 百鬼夜行
 
 
 一日の始まりを日没からとするなら。
 明日の旧暦睦月子日は今宵から始まる。
 よって今宵が百鬼夜行の夜となるのです。
 
 


 
□2016-03-07 (旧暦 睦月廿九日)
 
 
 永井くん、ブレブレですねぇ。冷酷なゲスになったかと思えば、いきなり善人になったり。
 あんな過酷な環境なので無理ないとは思いますが、あそこまで極端に自己チュー等身大な主人公って珍しくないです?
 以前、人から言われたことがあります。「主人公や主人公側のキャストを悪い性格にすると読者の反感を買うのでNGだ」と。そのときは素直に「そうですか」と思いましたが、周囲を見回してみれば、けっこういるじゃありませんか、嫌な性格の主役も。
 やっぱり、人の意見は参考程度に留めておき、基本的には初志貫徹しないとダメなんでしょうね。己がブレたおかげで何年も棒に振っただけでなく、小説の書きかたも忘れちまっただよ。どこかに投稿・応募する以前にリハビリが大変だってばよ。
 
 
 
 
 
 信さんの姿に、七代目立川談志師匠を連想したかた、多いことでしょうね。七代目八雲から破門されたくだりとか、まんま、五代目柳家小さん vs 談志の大喧嘩じゃね? と思いましたよ。
 信さんの言うこと至極ごもっともなんですよね。
 落語は大衆娯楽であると同時に古典芸能でもある。その両立が求められる特殊な芸能なのですよ。とにかく芸の伝承が最優先な能狂言との違いが、そこ(歌舞伎や浄瑠璃については、よく知らないので)。
 一人の噺家さんに両方負わせるのは無理だと思うのですよ。なので、古典落語の伝承・発掘に専念する師匠がいれば、古典だろうと新作だろうと、とにかくお客を爆笑させるだけの師匠もいてほしい。
 前者は「名人」と言われたかたがた、現役だと桂歌丸師匠や春風亭小朝師匠などなど。後者が七代目立川談志師匠や二代目桂枝雀師匠、初代林家三平師匠、そして現役だと四代目桂米丸師匠などだと思うのです。米丸師匠は新作ご専門ですし、枝雀師匠の古典はアレンジがきつすぎましたからね(笑)。
 信さんは「八雲」の名跡が欲しかったようですが。古典の型にこだわらない芸風からすれば、それこそ「二代目助六」のほうが相応しいと思いますね。
 これ、現実世界について言わせていただければ、「正蔵」や「文枝」の襲名に感じることでもあります。
 特に三枝さんは「創作落語」と称する新作落語にこだわるなら、伝統ある名跡を欲するべきではなかった。むしろ「初代三枝」として新作で大活躍、「三枝」を二代目、三代目と続くような名跡に育てるくらいの気概が欲しかったですね。古典をやらない人が「文枝」を継ぐなんて、傍目にも変すぎました。
 九代目正蔵は語るに値しません。こぶちゃんは、そのままで伸び伸びと芸人活動してほしかった。もしも継ぐなら「三平」でしょ。どうしても海老名家が「正蔵」を継ぎたいのなら、いっ平さんのほうがマシだったんじゃないかな。でもぶっちゃけ、今の海老名家は、狂言の和泉流から見た和泉家と似ていて、江戸落語にとって邪魔でしかないと思いますよ。
 いや、偉そうに申しましたが。↑のことなんて、劇中にてボンと信さんの会話で語られてるんですよね。伝統のボンと、型破りの信さん、お互いそれぞれの道を進んで落語を盛り上げよう、と。
 
 
 
 
 
 あの生徒会長、最初っから怪しかったですからね。妹さんに「生活課勤務」と伝えていたボスの判断(あるいは上の指示?)は転ばぬ先の杖として大正解だった。
 前回の係長と言い今回のボスと言い、第八の人たちって、みんなウィルウェアを着けるのかな?
 ところで、Liko を Windows対応にして配布するつもりとか、ないんですかね。Android専用のみって淋しいじゃありませんか。
 
 
 
 
 
 いくら今期の『ルパン』が伊太利亜向けを優先(青ジャケになった理由が、まさにそれ)して作られてるからって。
 あんな極彩色な“日本”は日本じゃないぞ。誤解を助長させるだけだぞ。
 プンスカ。
 
 
 
 
 
 ゾルザルとその愛人のようなテンプレ悪役はアリですし必要だと思います。つか、いてもらわないと困ります。
 でも、紀子に対して自衛隊の悪口ばかり(しかも偏見からくる根拠のない憶測)を並べた、いかにもマスゴミな記者は観ていてウザイですね。まあ、紀子の今後に影響させる目的で配置したんでしょうけど。
 もしも自分が書くならと考えると、この手のキャラは書くだけでストレス溜まるんですよね。つか扱いたくない。テンプレな悪役のほうが、ずっと楽ですし楽しいと思います。ゾルザルみたくシンプルな悪役ってプロレスのヒールに通ずるストレートさがあって、いいのだと思います。
 
 
 
 
 
 あれをどう見るべきなのか。三日月が荒療治でオルガを立ち直らせた? いや、むしろ既知害が怪しい洗脳術で仲間を増やした? みたいな……(苦笑)。
 一方で、チョコレートの人もガリガリを焚きつけてるしなぁ。ガリガリの真っ直ぐさからすると「アインにだけさせるのは卑怯だ。自分にも阿頼耶識を」とか言い出しそうでならない(キマリスが実戦で振るわなかったのは阿頼耶識を使わないことが原因だし)。
 たぶん近年で無許可の大気圏突入を強行したのは鉄華団が初めてだったのでしょう、「地球外縁軌道統制統合艦隊」ってのは予想どおり、17歳のために設置した閑職だったようで(そのわりに全員が人殺しに躊躇しないってのが疑問ではありますが。いや、人ではなく宇宙ネズミだからか……)。あの状況から無傷で生還したのですから、17歳にはまだ役割があるはず。
 こりゃ、鉄華団玉砕壊滅の可能性あるぞ。
 なお、アラスカの鉄道がまだ生きていることを知らなかった髭じぃは、権力に返り咲きたがっているクセに情弱すぎると思いました。まる。
 
 
 
 
 
 ほぼ半年(夏の先行放送を入れると、優に半年以上)かけてようやく1クール分十三話の放送が終わった『Thunderbirds Are Go!』ですが。
 この1クールにて、鳴り物入りの新型機「サンダーバードS号」の存在意義が皆無だったことが、もっとも印象的でした(苦笑)。
 第二クールでは、ちゃんと活躍するんでしょうね?
 
 
 
 
 
 眼魔の世界ってのは黄泉の国みたいなもので、そこから死霊である眼魔がこちらにやって来ている、つまり眼魔事件とは、オカルト現象である霊障を仮面ライダー的に描いたものと思っていました。
 が。
 察するに、アランの一家は人間っぽいですね。あるいは、眼魔に命令している幹部クラスは皆人間なのかもしれない。思えば、顎ヒゲ男もゴーグル男も眼魂で変身してますし。
 で、その一家のパパがあの世界を作ったみたく言ってますからねぇ。何らかの力を得た人間(アランのパパ)が黄泉の国に赴き、そこを支配して死霊たちを従えている? とかかな。
 竹中仙人は、さて、善悪の双子なのか、一人二役やってる黒幕なのか。
 それより気になるのは映画『1号』だよ(笑)。
 
 
 
 
 
 なぜ『おそ松さん』が人気なのか。
 赤塚さんの漫画群には及ばないものの、『おそ松さん』にもそこそこの毒と狂気があります。赤塚アニメとしては『元祖天才バカボン』の次に良い出来かもしれません。
 クレームで萎縮した無難路線に飽き飽きした視聴者が、毒を求めているのではないかと思うんですよね。
 赤塚さんの原作って本当に狂ってますからねぇ。今の新人さんがああいった作風だと、ソッコーで叩かれて干されるかもしれんな(苦笑)。
 萎縮して自重した作品が後世に残ることなんて、ないのですよね。
 
 


 
□2016-03-08 VIVALDI
 
 
 先日、Opera 12.18 のリリースにからめて、中華に身売りする Opera から 12.* だけを他社に分離できんものか、と個人的な願望を呟きました。
 
 いやホント情弱で、お恥ずかしい。
 妖之佑の願望にかなり近いことが、すでに昨年から動いていたそうです。
 
https://vivaldi.com/
 
 Opera にいた人たちが離脱し新たなブラウザを作っていて、現行の Opera に失望した人々の受け皿を目指しているようです。
 現在は ver.1.0.403.24 Beta 3 。正式版まで、もう少しかかりそうです。
 残念ながら、Prestoエンジンの採用は叶わず、現行Opera と同じ Blinkエンジンを使っているとのこと。それでも行く行くは独自のエンジンにするおつもりのようで、これは期待したいですね。
 
 本当は早速にも試したいところなのですが、最近の妖之佑はベータ版に手を出すほどの精神的余裕がございません。
 ので、正式版が出るまで待ちたいと思います。
 
 従来の Opera みたく軽快に使えるといいですね。
 
 


 
□2016-03-09 朔、三隣亡 (旧暦 如月朔日)
 
 
 太陽光発電というのは、それこそエコと環境問題解決の象徴と思ってきました。
 
 ところがです!
 むしろ環境破壊になっている現実が次々と出てきていますね。
 
 昨年に起きた、記憶に新しい鬼怒川の決壊。
 因果関係について公的追及はされていないようですが、それでも太陽光パネル設置のために業者が鬼怒川の自然堤防をかなり削ったのは事実でしょう。
 
 愛知万博で有名になった海上の森に隣接した森林を、瀬戸市の中止勧告を業者が無視して伐採し大量の太陽光パネルを設置したと報道されたのは、つい先月のこと。
 
 鬼怒川、海上の森の両件とも、違法性はないそうですが。
 それでも、それぞれの業者の意識の低さに反吐が出ます。
 
 また、太陽光パネルの反射光による近隣トラブルが、かなり増えているとも聞きます。
 
 ちょっと違う問題ではありますが。
 つい先日に『所さん!大変ですよ』でやっていたのは、太陽光パネルが強風に飛ばされ、民家を直撃したという事件。
 その破壊力に驚愕でした。Σ( ̄ロ ̄;)
 
 あくまでも妖之佑の個人的考えですが。
 そもそも太陽光パネルは余剰空間、つまりは屋根や屋上に据える物だと思っていました。太陽熱温水器の進化型みたいなものとして、ですね。ちょっと昔のSF系映像作品でも、そういった描写があります。
 ところが、電力自由化を睨んでの設置ラッシュでは、わざわざ田畑を潰したり森林を伐採したりして広い土地を確保、そこに設置する実例が多く出てきています。
 カネ勘定だけを見れば「エコ」ではあるのでしょうが、環境を含めての「エコ」に対しては真逆な姿勢だとしか思えないのですよ。
 
 要するに。
 太陽光パネルは自宅の屋根、自ビルの屋上に付けろ!
 ってコトです。
 
 
 
 これは余談になるのかな。
 長寿命を武器にエコを謳っている家庭用LED電球が実は意外と短寿命なことも、「エコって何なんだろ?」と考え直すきっかけになっていますね。
 昔の「省エネ」騒ぎのほうが、まだマシだったような気がしてきました。
 
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 追記
 
 海上の森については、室町時代の遺跡も破壊されていたそうで、違法性が出てきた様子です。
 業者の悪質性もですが、瀬戸市と愛知県の無能さに呆れます。しかも知事は「事後承諾の形になる」などと消極的な発言をする体たらく。
 こんなん法令を最大限に拡大解釈してでも、業者に罰を与えないとダメでしょう。要は、莫大な罰金や損害賠償請求、あるいは業者自腹で施設の撤去と森を元に戻させるなどで、買電収益を越える損失を業者に課すのです。数十万円程度の罰金では、結果的に業者は得するわけですからね。
 このままだと、やったもん勝ちになってしまいますよ!
 
 


 
□2016-03-09 露骨すぎるんだよ。
 
 
 安倍は今年の参院選、あるいは衆参同時選挙を睨んでますね。
 でなければ沖縄と和解などするはずがないですよ。要するにイメージ・アップを目論んでいるわけです。消費増税の見送りを臭わせているのも、改憲に関する発言がトーン・ダウンしているのも、同じ。
 選挙で勝ったら、ソッコー手のひら返しで強硬政策を再開するに決まってます。
「有権者なんてチョロい」と、なめられてるんですよ。
 あんな幼稚な政権に何度も騙されてるんですから、日本の有権者は実際チョロいと思いますけどね。
 
 


 
□2016-03-10 (旧暦 如月二日、二日灸)
 
 
 これって、真犯人を推理的中できた読者・視聴者って、いるんでしょうかね。なんとなく「こいつ怪しい」でなく、ちゃんと理路整然と結論付けた人って。
 
 確かに、奴は怪しくないほうから二番目くらいの立ち位置でしたから、ミスリードの可能性を考慮するなどの斜めな読みをした場合には、候補として最有力でしたけど。でも、犯人とする根拠に乏しかった。
 にも関わらず、正体を明かしてしまえば、あれこれが伏線だったことに、悟ならずとも気づかされるという。
 すげー。
 
 下手な二時間サスペンスより、はるかに綿密に作り込まれてますよね、このストーリ。
 
 
 
 ドミネーターで色相調べれば、あんなクズ、サッサと執行できるのにと思うと……複雑な気持ちだ。
 
 


 
□2016-03-11 (旧暦 如月三日)
 
 
 復興庁は東京ではなく被災地に設置すべきだと思います。
 で、復興相はその近くに、つまり被災地に居住を義務化する。
 
 そして。
 原発を持つ電力会社の社長は、原発の在る土地に居住を義務化する。
 
 この二点を実行するだけで、五年経ってもまだノロノロしている様々な問題が一気に解決に向かうように思います。
 でない限り、五年経ってもできないものが十年かけたらできるなんて、とうてい思えません。本来なら、グズグズな東京五輪なんて辞退して予算も人員も復興に回すべきです。
 
 とりあえず。
 原発再稼働の必要性を力説する安倍とその支持者どもには、山積みされた汚染土壌の隣で寝起きしてもらいたいですね。
 
 


 
□2016-03-12 天一天上、東大寺二月堂お水取り (旧暦 如月四日)
 
 
 ふと思う。
 
 ちり紙交換車が絶滅するとは思いもせんかった。
 
 と。
 
 
 
 
 
(今は、「不要品無料回収」という胡散臭い車しか見なくなったからのー)
 
 


 
□2016-03-13 (旧暦 如月五日、初午)
 
 
 攻撃魔法の集中砲火には爆笑しました♪ 魔導師さんたち、みんな楽しそうだしー。
「笛吹男」ってのは、「笑い男」や「人形使い」みたいなものですかね。電脳というガジェットを使わずに、それやるのは意外であり巧みだと感心させられます。
 で、虎の子の空挺を出してくるあたり、自衛隊が本気も本気、大本気。今までの陸戦とはレベルが違うから、ゾルザル側も、ただではすまんぞー(知ってる人は知ってるけど、空挺は陸自の中でも桁違いに厳しい所で有名。ゆえに猛者揃いなのですよ)。
 
 
 
 
 
『マトリクス』の世界あるいは『百億千億』の「ZENZENシティ」といったところなのかな、眼魔の世界って。
 眼魂になった人間と眼魔との関係が、まだよく判りませんが。
 それより気になるのは映画『1号』だわ(笑)。
 
 
 
 
 
 けっきょく、噛ませ犬で終わりましたか、17歳。
 にしても連中、学習能力皆無でしたね。前回の戦闘で痛い目見たはずだろうに、また名乗りを上げてくるとは……。
 そしてアインはMSと融合してしまったようで。これは読めんかったな。つか、あーなると一種のサイボーグと言っていいんじゃね?
 
 


 
□2016-03-13 「目くそ鼻くそを笑う」とは、よく言ったもので。
 
 
「勝つためには何でもする」と野党同士の協力を批難する安倍は。
 選挙直前に政府与党が高齢者一人あたり三万円という現金をバラ撒く下品な行為や、そもそも思想的に相容れないはずの自公が連立しているというふざけた事実に気づいていないのでしょうか。さらには、SPEED の人とか、五体不満足な人とかを選挙に擁立するなどと。
「勝つためには何でもする」のは自民のほうがお得意のようですがね。
 
 


 
□2016-03-14 (旧暦 如月六日)
 
 
 阿頼耶識システムについて少しだけ考てみる。
 
 チョコの人がガリガリに「本当の阿頼耶識を教えてやる」みたいなことを言ってましたっけ。で、蓋を開けてみればMSになったアインの姿。
 つまり。
 本来の阿頼耶識システムとは、鉄華団の面々みたく脊髄にプラグを取り付けるものではなく、人の頭脳(のみ)をMSのパーツとすることなのではないかと。手足なんか要らない、偉い人にはそれが判らんのだと。黒幽霊団の 0011 や 0012 みたいなものですね。
 となると、厄祭戦を終わらせるために導入された七十二体のガンダムすべて、パイロットは脳だけだった可能性が高いということにならんか?
「ギャラルホルンが人体の機械化に対する嫌悪感を意図的に民衆に植え付けた」とするチョコの台詞は真実でしょうが、その真意はギャラルホルン自身、阿頼耶識システムを記憶から葬り去りたかったんじゃないかな。戦争を終わらせるためとは言え、あまりに非道で悪趣味な技術だったゆえに。
 ガリガリの家に代々、家宝として伝わってきたキマリスは、だから終戦直後にでも隠蔽する意味で通常のコックピットを取り付けられたのかもしれません。
 そこまで考えたところで思い出すのが、ガンダム・フレームの姿です。装甲で覆われつくした海賊版グシオンを除き、三体とも“背骨”と呼びたくなる腰のパーツが剥き出しになっていること。あのグロさって、本来の阿頼耶識を示したデザインだったんじゃないかと、今になって思えてくるんですよね……。
 
 さらに推し進めて。
 人の脳とMSを直結、すなわち脳にMSという強い体を与える場合、当然のことリスクを考えねばなりません。
 そう、脳だけになった人の意思が指揮下から離れるリスクです。言うことを聞かない自律型の最強MSは最凶になっちまいますからね。
 予防策は二つ。
 一つは、外部から強制シャットダウンできる命令コードを指揮官に与えておくこと。ただし、この場合は戦略に影響するので、実用的とまでは言いにくい。予防というよりも、不測の事態に備えてのブレーカーですからね。
 もう一つは、脳をMSに組み込む前に、命令に逆らわないようにしっかり躾けておくこと。催眠術でも洗脳でも薬物でもいいし、ロボコップみたく脳とボディをつなぐインターフェースに禁則事項を組み入れておくのでもいい。
 妖之佑は気づいていなかったのですが、巷の感想を拝見すると、ガリガリに挨拶したMSアインは生身のときと呼びかけが違っていたそうで。ずっと名字で呼んでいたのが名前になっていたとか。これが洗脳の影響かもと言われてますよ。て言うか、あんな状態では強めの洗脳かドラッグくらいやっとかないと、精神崩壊して使い物にならなくなるに決まってます。
 
 うーん……。
 ガンダム・シリーズの中では、DG細胞を越えるえぐさだわー。
 
 


 
□2016-03-16 上弦 (旧暦 如月八日、事納め)
 
 
 赤塚作品にはね。
 理屈とか不要なんですよ。むしろ邪魔。
 信念と勢いと毒さえあれば成立する。それが赤塚作品。
 
 ダヨーンの姿を観ていて、つくづくそう思います。
 
 


 
□2016-03-17 彼岸入り、社日 (旧暦 如月九日)
 
 
 八代学のハムスター話が怖すぎる。
 何このサイコパス。
 
 車に閉じ込めて水没って、ハムスターの再現をしたわけですね、八代。
 Σ( ̄ロ ̄;)
 悟は、よく助かったものだな。
 
 その悟の声(台詞とモノローグ)が今までと逆転した演出は、お見事ですね。
 あれで観てる人全員に悟の状況が伝わる。
 
 八代の犠牲者組だった加代とヒロミの二人がくっつくのは、神様視点からすれば自然な流れでしょう。ついでにヒロミの幸せ太りも(爆)。
 これなら、歴史改変によって別の誰かが生まれてこなくなる、という結果を呼び込まずにすみますから。
 赤ちゃんの手と悟の手が合わさったのは、赤ちゃんからの「ありがとう」に思えてなりません(涙)。
 
 そして。
 母よ、あなたは強かった。(T-T)
 
 


 
□2016-03-18 百鬼夜行
 
 
 ダヨーン。
 
 


 
□2016-03-19 (旧暦 如月十一日、田打ち)
 
 
 二人による掛け合い漫才ならぬ掛け合い落語とは、やってくれます。
 とにかく小夏の可愛さハンパない。親父、しっかりしろ!
 
 
 
 
 
 日本全国のシステムがダウンした中、アナログ通信だけ生きている、ってのがアナクロな妖之佑としては嬉しいですね。デジタルへの完全移行なんてバカなことはしないで、いざというときのためにアナログは残しとくべきですよ、やっぱ。
 生徒会長の取り調べはなー、二課の後藤隊長なら拷問臭わせて吐かせたと思うぞ。「君らがシステム落としてくれたおかげで取り調べの様子って記録に残らないんだよね〜」とか言って悪党ヅラでニタッと笑うとかしてサー。つか、オイラだったら、厚労省の戸崎みたく問答無用で指の二、三本へし折ってから話をするね。テロリストの人権なんて守ってやる必要ないんだよ。
 つか、あの第八専用の列車って、道路も走れたんですね(汗)。
 
 


 
□2016-03-20 春分、彼岸中日 (旧暦 如月十二日)
 
 
 空挺を見上げて愕然とするゾルザルが、もう時代劇の悪代官レベルで笑えます。
 その横で、事態をややこしくする方向に助言するウサギ姐さんが、また凶悪で。
 
 
 
 
 
 ダ・ヴィンチが出てきたあたりで悪い予感がしていました。
 けっきょくSF色に逃げるんですかね。途中ならともかく、最終エピソードでSFは、やらんでほしかった。
『ルパン三世』シリーズの悪癖ですよ、これ(先駆けと言うか初犯は劇場版一作目『複製人間』ですよね)。
 
 
 
 
 
 やっとタコ焼き喰わせるところまで来たか。アランって本当に攻略難易度の高いキャラですねぇ。
 次は、マコトの体を取り戻すのかな。そして、三人ライダーが揃ったうえで、最後にタケルが体を取り戻す、つまり生き返る。という流れかな。まだ、だいぶ先でしょうが。
 それより気になるのは『1号』だ(笑)。
 
 
 
 
 
 冒頭いきなりの修羅場で視聴者大混乱。三日三晩も戦闘が続いているですと?
 流星号は予想の範囲内でしたが、まさかタービンズの助っ人二人まで、あーもあっさり退場させられるとは……。アイン、まちがいなく薬漬けですね。完全に、いかれてやがる(上官の機体を取り戻したと喜びながらブチ壊してるしー)。あのMS、隠し腕にドリルキックにパイルバンカーと、ギミック的にはオモチャ度高いんですが…………キモチワルイ。
 ウザいガリガリを止めたのが、まさかのチョコレート。仮面を捨てたということは、ガリガリの利用価値もここで終わりという意味でしょう。
 と言うか、ここに来て、チョコの目的が見えなくなりました。自ら出て堂々とキマリスに対峙するとは思いもしませんでしたからね。うーん。三日月とアインでの一騎打ちをさせたいのかな? 最上級の阿頼耶識同士で闘わせることが目的とか。違うかな。
「報酬が高くつきそうだわい」というヒゲ爺さんの台詞がチョイと気になります。用立ての算段をしているのか。あるいは踏み倒す、つまり用済みになったら鉄華団を切り捨てるつもりなのか。いやいや、爺さん絶対に大悪党だから。
 
 


 
□2016-03-21 三隣亡 (旧暦 如月十三日)
 
 
 名物社長さんが完全引退なさって。
 失礼ながら、JャパネットたKたの番組が一気に、つまらなくなりましたね。あの名調子を楽しめないと思うと、観る意味が見出せない。
 存在感の大きすぎる人でしたから、後世に託すという意味では引き際が遅すぎたのかもしれません。
 
 ところで、ここのPCやタブレットの紹介で、ぐーぐる先生の実力を、あたかもPCやタブレット本体の機能・性能のごとく説明していることに以前から違和感と言うか、疑問を感じています。あれ、初心者さんだと確実に誤解しますよ。
 ついでに、相も変わらず、プロバイダ契約込みでの本体“格安”を大声で連呼もしてますね。しかも、モバイル用モデムがオマケで付いてるみたいな言いかたするし、*年間の契約必須を一番最後に小声でサラッと言うだけって、ねぇ。電話での説明後に受注とはなってますが、電話で個別説明してもネット未経験の人にどこまで理解できるものか……。
 そういったセールス・トークあれこれは、いかがなものかと。
 
 一方で、カメラにエネループやメモリカードをセットするのは、ビギナー向けにはむしろ親切だと思います。
 いちいち別で買うのも、めんどくさいですからね。
 あー、オイラも買い足さないと、エネループ。
 
 


 
□2016-03-22 (旧暦 如月十四日)
 
 
 『リュウの道』
 『リュウの道』全4巻
  石ノ森章太郎/秋田文庫

 
『サイボーグ009 天使編』の尻切れトンボに愕然とし。
『サイボーグ009 神々との闘い編』の尻切れトンボに呆然とし。
 そして『サイボーグ009 完結編』の出来に絶望した、あるいは怒り心頭。
 そんな人に読んでいただきたい作品。それが『リュウの道』だと考えます。
 
『天使編』が当時のSF大作映画『2001: A Space Odyssey』および『Planet of The Apes』に触発されたものだというのは、多くのかたがたがお考えの説だと思います。
『2001: A Space Odyssey』は、神(と思しき地球外知性)が地球の進化に干渉する物語。
『Planet of The Apes』は、人類滅亡後の地球を類人猿が支配する物語。
 009たちの前に現れた天使が語る地球の歴史、そして天使が「はじめからやりなおすための実験」として村人たちを猿に変えたこと、というように、ともに『天使編』の要素として使われています。
 二作品とも公開が 1968年。そして『天使編』の連載開始が 1969年ですから、時系列的にも辻褄が合います。
 
 しかしながらご存じのとおり、『天使編』は「作者も登場人物も疲れてしまった」ことを理由に中断。
 その実、四ヶ月後には『神々との闘い編』が開始されるのですから、そこまで深刻な“疲労”でもなかったようで、『天使編』中断の理由は他にあったのでしょう。
 そして、これまたご存じのとおり、『神々との闘い編』もまた中断されてしまうわけです。
『天使編』が 1969年の1〜6月連載、『神々との闘い編』が同年の 10月から翌年12月までですので、両作品は作者の頭の中でほぼ繋がっていると言っていいペースです。
 
 ここからは完全に妖之佑の個人的推測なのですが。
 
 二つのSF映画に触発された石森さんは、いてもたってもいられなくなり『天使編』を開始したものの、脳内で次々と展開されるストーリに、ペンを持つ手がついていかなかったのではないかと思うのです。電子演算に物理的動作が追いつけない、ということですね。そしてまた、『神々との闘い編』が『COM』連載となったことからすると、『冒険王』での連載には表現上の制約もあったのかもしれません。
 で、仕切り直しとなる『神々との闘い編』では雑誌『COM』に移動。
『COM』というのは、漫画家に商業上の縛りを与えずに伸び伸びと執筆してほしい(つーか、ぶっちゃけ、手塚先生が阿呆な編集の雑音を受けずに『火の鳥』を描きたかった)という意図で立ち上げられた雑誌だと解釈しています。実際、『COM』の仮想敵は『ガロ』だったようですし(笑)。
 つまり、『天使編』が『神々との闘い編』と名を変えて『COM』に移動したのは、『天使編』にあった編集サイドの意向を排除するためだったのかもしれない。
 にも関わらず『神々との闘い編』も頓挫。その後、石ノ森さんご本人による009たちの最後の物語は、ついに発表されることなく終わるのでした。
 
 
 
  ど う し て こ う な っ た ?
 
 
 
 その答が『リュウの道』にあるのだと思います。
 あらためて時系列を整理しましょう。
 
『天使編』1969年1〜6月
『神々との闘い編』1969年10月〜1970年12月
『リュウの道』1969年4月〜1970年12月
 
 お判りでしょう。『009』と『リュウ』の連載期間がモロに被っています。
 ここから推測するに、石森さんは『Planet of The Apes』と、そして特に『2001: A Space Odyssey』で受けた発想を具体的な形にする際、方向性に迷っておられたのではないかと。なので一つのアイデアを二つのルートで併走したのではないかと(当時の石森さんの仕事量ときたら、まだまだお若かったからできた超強行軍ですね)。
 で、『リュウの道』はゴールに到達、一方の『009』は迷い道に入り込んでしまった?
 ある意味で、石森さんのモチベーションは『リュウの道』で燃焼しつくされたのかもしれません。なら無理に『天使編』の続きをやらなくても、ということ。
 
 さて。これだけ語れば充分でしょう。
 内容については、あえて触れません。ぜひ読んでみてください。
 特に『009 完結編』に振り回されたかたがたには『リュウの道』を強くオススメいたします。あるいは『天使編』が進んだかもしれない“道”を垣間見ることができると思います。
 
 
『リュウの道』には実はプロトタイプと呼ぶべき短編が別に存在します。
 おそらく、この短編を素材として、後の触発された要素を加えて大幅改造、大作にまで完成させたのが『リュウの道』なのでしょう。
 
 


 
□2016-03-23 望、彼岸明け (旧暦 如月十五日、涅槃会)
 
 
 『原始少年リュウ』
 『原始少年リュウ』全2巻
  石ノ森章太郎/秋田文庫

 
 1971年秋から 1972年春までの半年間、連載された作品です。
 
 作者の曰く「リュウ三部作」の二作目で第一部だそうです。
 太古編『原始少年リュウ』(二作目)、現代編『番長惑星』(三作目)、未来編『リュウの道』(一作目)なのだそうです。
 ぶっちゃけ、『リュウの道』当時には、こんな構想なかったと思いますよ。たぶん『原始少年』にて思いつかれたアイデアなのでしょう。
 
 内容的には失礼ながら特筆するほどのものでもありません。当時の石森作品の平均値です。
 舞台は石器時代(?)。少年リュウと「りゅうの王」と呼ばれるティラノサウスルとの因縁と闘いを描いた物語……って、どっか変ですよね? 変な事にお気づきのかた多いですよね? 判らないかたは『はじめ人間ギャートルズ』あたりを参考になされば自ずと判るでしょう♪
 実のところ、この変な部分については、あきらかに石森さんが承知のうえで意図的にやっておられます。その証拠がラストの急展開です(アニメではバッサリ割愛された部分)。
 ただ、この作品は、ひょっとすると打ち切りにあったのではないかと想像しています。それほどにラストが唐突で、ぶった斬り感が否めない。本当は、もっともっと丁寧に終章を描くはずだったのではないかと思っています。
 
 三部作の一つとされていますが、共通項目は主人公の少年が「りゅう」という名前、という一点のみです。他に何もありません。
 手塚先生の『火の鳥』各編同士ほどのつながりすら見受けられないところも、妖之佑が「未消化で終わった」説を取る理由の一つなのです。もしそうだとしたら、本来の石森さんの構想どおりにきっちり完結した『原始少年リュウ』を読みたかったですね。
 
 
 なお、『リュウの道』同様に、『原始少年リュウ』にもまた原型と呼べる短編作品が存在します。
 どちらの短編も、これの第2巻巻末に収録されていますので、資料的にも「買い」の本だと思いますです。
 
 


 
□2016-03-24 (旧暦 如月十六日)
 
 
 『番長惑星』
 『番長惑星』全2巻
  石ノ森章太郎/秋田文庫

 
「リュウ三部作」の三作目であり第二部現代編。
 1975年の年始から 1976年の年始まで、ほぼ一年間の連載。
 
 当然のこと、主人公が「りゅう」という少年である以外の共通項目はありません。
 三部作とは言うものの、それぞれが完全に独立した作品です。

 三部作中、最も定番の石森作品らしい漫画と言えるでしょうか。
 社会を支配する闇の組織に気づいた少年が仲間を集めて反抗に立ち上がる。闘うレギュラー陣の大半が少年少女というあたり、ジュブナイル的なSF作品でもあります。
 集まる面々がそれぞれに特技を持っている点や、対組織戦にもかかわらずメインが殴り合いになるあたりは『009』からの伝統ですね。それも含めて「王道」と言っていいかと思います。
 
 ただし、これは前半(文庫本第1巻全部と第2巻の頭部分)についてのみ。
 後半(文庫本第2巻のほとんど)がガラリと変貌してしまうのも、この作品の特色です。
 
 いや、良い意味での「ガラリ」じゃないんですよ。悪い意味での「ガラリ」なんです。少なくとも妖之佑の印象では。
 転校してきた少女が実は裏のある人物で、それまで主人公を中心に動いていた言わばレジスタンス活動が無意味になるほどの規模を持つ組織の一員だったという。ために、闇の組織と少女の属する組織との全面戦争という構図に切り替わってしまうのですよ。この時点で、少女が重要視する主人公はともかく、その仲間たちは完全に傍観者の立ち位置にまで下げられてしまいます。そして、そのまま、あたかも消化試合的にエンディングまで持っていってしまう。
『009』で例えるなら、009以外の001から008とギルモア博士が、いきなり台詞すらない脇役になってしまうような状況です。さすがに石森さんが最初から、こんな展開や締めくくりを構想していたとは考えにくく……。
 本当に、どういう意図での路線変更なのか不思議でなりません。
 
 大胆に想像するなら、編集からの横槍ではないかと思います。何せ連載が『少年チャンピオン』ですから(苦笑)。
 この『番長惑星』、前半部分には明確なヒロインがいなかったのですよね。『リュウの道』や『原始少年リュウ』には、ちゃんといたのに。そのあたり、ヒロインの設置を編集に強く求められたのかもしれません。
 新たな、そして確固たるヒロインとして登場した少女は下手すれば主人公より台詞が多く、作品の世界観を牛耳ってしまいます。
 そう。ちょうど『仮面ライダー響鬼』の桐矢京介みたく、作品そのものを書き替えてしまうほどの存在感。彼女の登場が最初から約束されているのなら、前半の仲間を集めるくだりは不要だったとすら思います。
 ヒロインがいないのは石森さんの意図であり、そこにもしも無思慮な編集がイチャモンつけたとしたら、作者のモチベーションに影響しないはずがなく。結果として後半が、石森さんが周到に用意していたネタを、もう無造作に、ただただ披露するだけの、広げた風呂敷を黙々と畳む作業となってしまうのも無理からぬこと。
 
 石森作品で、ここまでブレたものを私は知りません(『009』は長寿シリーズであり、その時期その時期でカラーが違うのは「ブレ」とはまったくの別物)。もし妖之佑の推測が当たっているのなら、編集の罪は大きいですね。
 最初の構図のまま、主人公と仲間たちが少しずつ黒幕に迫り、頑張って頑張って勝利を勝ち取る物語を読みたかった気がします(内容によっては敗北する結末も充分にアリ)。
 その意味では、燃焼しきれなかった不運な作品だったのかもしれないなと思うのでありました。
 
 


 
□2016-03-25 (旧暦 如月十七日、二の午)
 
 
 けっきょく、悟は八代をも助けたということになりますか。
 何せ、計画していた児童連続殺人がすべて未然に阻止されたうえに、悟に対する水没殺人未遂は時効。つまり病院での件のみですからね、八代の犯した犯罪は。下される刑罰、さほど重いものにはならないと思います。場合によっては精神疾患を理由に無罪にだってなりうる。西園としての地位と名誉はすべて失うでしょうが、一人も手に掛けていない事実は大きい。まー、私は悟みたく菩薩のごとき心境にはなれませんが……。
 にしても「踏み込む」って、容易にできることじゃないんですよね。
 みんな死なずに元気で、悟自身も売れっ子漫画家、しかもアニメ化ですと(笑)。西園に媚び売ってて、悟を警察に売った店長は、この世界線じゃ必死の形相でピザ配達してるし(爆)。できすぎやん。
 頑張った悟へのご褒美が多すぎるとは思いますが、それでも最後の最後にアイリが出てきて、ほっとしました。
 
 
 
 
 
 生徒会長は超法規的措置で海外へ。
 二期があるそうですから、また何かやらかすのかな生徒会長。
『パトレイバー』の上からの圧力というシンプルな構図と違って、各省庁間の引っ張り合いのせいで第八が動けないという立体的な描写は面白かったですね。やっぱり監督は『パトレイバー』を叩きたかったんだな(笑)。
 
 
 
 
 
 何つーか。
 帽子のやってることは、まちがいなくテロなんだけど。
 でも、カネと従業員の命を平然と天秤に掛ける製薬会社社長のツラ見てると、隣のタワービルが倒れたときに「ザマァ♪」と思ってしまうんだよね。
 口惜しいが、作者の手のひらで踊らされてますなー。
 
 
 
 
 
 みよ吉ってのがね、評価の分かれるところだと思いますよ。「可愛い女」というのと「失せろっ、ゲスが!」というのとね。
 少なくとも、噺家の嫁に一番向かない人であったことは、まちがいないと思います。その意味で、みよ吉は二人のどちらにも本気になるべきではなかった。いやまあ、惚れちまったらどうにもならねえ、ってもんではありますが。
 自分だけを見ててほしい、ってんなら、そこらの工場か事務所にでも通ってる生真面目な男を捕まえりゃ、よかったんだよ。とは言え、そんな男が芸者遊びするはずもないか。なら、寄席に出入りする中から羽振りのそこそこ良さそうな、ついでに人も良さそうな男やもめでもよかったんだよ。とにかく噺家以外に候補なんていくらでもあったろうに、なんでよりにもよって落語馬鹿の二人にしちまったかね。
 それにしても信さん、あの境遇で『芝浜』をやるとは、驚きました。
 
 


 
□2016-03-25 これ凄いわ。
 
 
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20160323_749424.html
 
 こういうのは恒久的に供給し続けてほしいところですが、難しいかな。
 
 


 
□2016-03-26 (旧暦 如月十八日)
 
 
 テクニクス、やってくれやがる。
 
http://jp.technics.com/products/1200gae/
 
 今朝の朝刊の見開き広告を見たかたもおられるでしょう。
 外見的には SL-1200MK2 から最終量産型 MK6 まで統一され続けたデザインと、まったくと言っていいほど変わっていません。
 にもかかわらず、この GAE は定価33万円!
 いくら限定生産品とは言え、思いきった価格設定しましたね。
 デザインだけでなく、おそらくは性能的にも MK2 から際立った変更点はないと思われます。なにせ、それが MK2 以降の SL-1200 の伝統でしたから。で、MK2 が定価7.5万円。妖之佑の所有する MK3 も実売で5〜6万円ほど、MK6 がいくらだったかは記憶にありませんが、それでも 10万円を越えることはなかったと思います。
 ブランクがあるにしても、33万円は大胆な。
 
 こんなことするよりも、月々の数が少なくてもいいので、とにかく生産し続ける姿勢をお願いしたいんですよ、テクニクスには。
 つまり、限定でない量産品としての SL-1200 の新作を、多くの人々は待っているはずなんですよ。
 
 限定品はね。
 SL-1100 か SP-10 のデザインとナンバリングでやったほうが、よかったんじゃないかな。
 SL-1200 は、『こち亀』同様の「偉大なるマンネリ」のナンバーなのですよ。
 
 


 
□2016-03-27 (旧暦 如月十九日)
 
 
 できればゾルザルには、もっぺんクリボーのフルボッコ洗礼を受けてもらいたかった。
 皇女殿下と(ついでの)陛下の救出が順調すぎる印象は否めないものの、伊丹はゾルザル軍の戦力を熟知、一方のゾルザルはいまだ自衛隊の実力を過小評価したまま。これでは勝負にならないし、伊丹の作戦がスムースに進むのも道理というもの。城門でトラップ仕掛けて支援してくれた特殊部隊もいたし♪
 て言うか、炎龍を倒した伊丹御一行様相手にオーガ一体で足りると思ってるあたり、いくら何でもゾルザルって知恵なさすぎる(て言うか伊丹側に死神様がおられる時点で白兵戦での勝負って見えてね?)。英才教育とか、してなかったんかねえ……。これは親である陛下の失敗だな。
 ひとまず帝国は平和に戻り、どーゆーわけか自衛隊員たちが次々とリア充に……(ばくはつしろー!)。
 コミケ会場で伊丹を連行(笑)した警官が第一期第一話の警官だったり、EDに一期のOPを持ってきたりと。これは締めくくりの色が、かなり濃い。残念ながら三期はないものと解釈いたしました。
 逆賊ゾルザル勢は放置のままかよ。
 
 
 
 
 
 終わってみれば、ダ・ヴィンチは不要なキャラだったんじゃないかな。ラスボスなのに体調不良でリタイアって、脆すぎる。
 要するに、今期のスタッフは、レベッカをヒロインにした『カリ城』をやりたかったのでしょう。そして、その意図は、ルパンがレベッカの心を盗むことで達成された。あちこちに露骨なパーツを配してましたし(最終話のあそこなど、モロにカリオストロ城の時計塔だよ)。
 別に悪くはないんですが、どことなく腑に落ちない、と言うか微妙に好きになれない。ルパンがMI6に一度は完敗したというのも納得できない点です(つーか、これが一番気に喰わない!)。
 これらは、伊太利亜向けを主眼にという制作姿勢のせいなのでしょうか。
 次があるなら、日本向けの色でやっていただきたいと思います。
 
 
 
 
 
「To be continued」で終わる最終回なんてあるかボケー!!!!
 思ってたとおり二期あるやん。
 いろいろあったけど、テンポの良い最終回だったと思います。爺さんも、ちゃんと報酬支払ってくれたし(シートベルトは大切です!)。
 ガリガリは、まあお気の毒でした。ウザいアインともども、犠牲者ではあるんだよなぁ(二人そろって脳味噌だけになって二期に登場とか、ないよね?)
 鉄華団MSみんな生存なら、前回のあんな血まみれ演出はしなくてもよかったんじゃないかと、そこだけは疑問です。
 ギャラルホルンの一党独裁が崩壊して各勢力それぞれで軍備増強。つまり乱世になる。これまで以上に派手なドンパチが頻発する世の中に。まあ「ガンダム」向けの世界になるわけですな。
 三日月の右目と右手が効かなくなったのは、二期の伏線になりそうな。
 
 


 
□2016-03-29 (旧暦 如月廿一日)
 
 
 この一週間を返せーっ!!
 前回ラス前の、あのマジな空気はいったい何だったのかと。それほどに酷すぎる最終回でした。(← 褒めてます♪) ったく、この***で***な***のシコ松どもが!
 要所要所でトト子ちゃんが力強く引っ張ってくれた作品だったと思います。
 そして情報によると、どうやら半年後に二期があるらしいっスね(ホント画の中によく見つけますね、あんな書き込み)。
 
 
 
 
 
 石坂さん、吉田さん、長い間お疲れ様でした。お二人と紳助さんを合わせた三人体制の『鑑定団』は最高でした♪(いえ、初代アシスタント山内さんとの三人体制も良かったのですよ)
 これで司会が完全に入れ替わり、残念ながら観る価値はなくなりました。まあ時代は移ろいゆくものですから、いかな長寿番組でも羅針盤が狂っては終焉を避けることなどできません(Web上の情報によると、件のPは『大喰い』も担当しているらしい。道理で最近やたら「なでしこ」推しがくどすぎて往年の面白さがすっかり消え失せ観る気がしないと感じてたら、そーゆーことだったのか。このPって面白さに対する感性がズレすぎてるね。ぶっちゃけ馬鹿だろ)
 
 


 
□2016-03-30 百鬼夜行
 
 
 でした。
 
 


 
□2016-03-31 八せん始め (旧暦 如月廿三日)
 
 
 ハロウィンの日本定着に味をしめた勢力が、次はイースターの日本定着を目論んでいるらしい。
 
 とは言え、仮装パーティの色で消費者を騙せるハロウィンとは違って、イースターは取り立ててアピールできるものがないですからね。少なくともキリスト教信者以外には。
 しかも、カボチャを使った洋菓子で攻めることのできるハロウィンに比べて、イースターは茹で玉子ですよ。これは攻めるに厳しい。
 
 さて、どうするつもりなのでしょうね。
 
 

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