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□2011-12-01 山神祭 (旧暦 霜月七日)
昨今のトミカ(通常分)の出来は酷い。
リミテッドとリミテッドヴィンテージに力を注ぐ分、通常トミカは手抜きしてるのかな。
とりわけランプ部分がねぇ……かつてはクリア・パーツだったのが金属パーツになって。
それが今では銀色の塗装だけで済ませてるんだからなぁ。
ドアの開閉も無くなって久しいし。
□2011-12-02 上弦 (旧暦 霜月八日、鞴祭)
『ルパン三世 血の刻印〜永遠のmermaid〜』
キャスティング変更は大成功だったと思います。
去年まで老化の一途だった銭形と不二子が見事に活性化しましたからね♪(五右衛門役の井上真樹夫さん降板には、今でも必要性を感じていません)
それにしても、声優交替の三キャラとも違和感がないのには脱帽しました。さすがです。
声質も含めてキャスティングしたのか。声優さんたちが前任者の芝居を意識したのか。ともかく違和感はなかったです。
思えば黒歴史と言える『風魔一族の陰謀』では、五人の声優さんたちがご自身の普段の芝居そのままでやっておられたため、違和感バリバリすぎたんですよね。ルパンと銭形が、ではなく諸星あたると星一徹が、としか聞こえなかった(爆)。
ストーリのほうは、昨今の『ルパン』の王道でしょう。
古のお宝がアンビリバボーな代物だったとか、その隠し場所が『インディ・ジョーンズ』ばりのカラクリ罠だらけだとか、不二子が多重裏切りしていたとか、強敵に敗れた五右衛門が一時離脱するとか、お宝の真の力に敵ボスが呑み込まれるとか、とか、とか、とか。
特に目新しいことはなかったですが、その分、安定しています。
これはこれで、いいんじゃないかと。
まあ……。
不老不死の妙薬である人魚の血肉が人をバケモノにもするというのは、高橋留美子さんの『人魚』シリーズそのものですし。
おそらくは、そんな高橋さんが参考になさったであろう平井和正さんの『ウルフガイ』シリーズにおける狼人間の血液に行き着くわけですがね。
それにしても。
ルパンが麻紀にした「お姉さんを盗む」約束、そしてその約束への「ルパンは盗むと言ったものは必ず盗む」という銭形フォローは、『カリオストロの城』を意識してたんですかねー(笑)。
「どうか、この泥棒めに盗まれてやってください」や「奴は、とんでもないものを盗んでいきました」のアレですよ♪
一つだけ不満を述べます。
美沙に命を救われた次元が、美沙への恩返しを宣言したものの。
ルパン・チームとしては成功したものの、次元本人が直接アクションできなかった点が残念でなりません。
もろちん、次元はルパンのバックアップをしていたわけですから充分すぎるほど役に立ってはいるのですが、それでも何かこう……収まりがつきませんね。
次元には直接、美沙への恩返しをさせてやってほしかった。
□2011-12-02 百鬼夜行
でした。
□2011-12-03 もじら
府中もじら 2.5 がリリースされました。
□2011-12-04 天一天上 (旧暦 霜月十日)
予想が見事に外れました。orz
予告編に出ていた怪物化から察するに、スコーピオン・ゾディアーツは退場寸前なのでしょう。(;^_^A
にしてもね。
あーも、あっさり正体を明かすとは……。
妖之佑の見落としがないのなら、園田先生の怪しいそぶりって前回の会長との会話だけですよね?
となると、伏線とかってレベルじゃないですよ。
園田先生がスコーピオンだったことに異論はないのですが、せめてそのための伏線は、もっと早くから、さり気なく、かつ丹念に敷いておいてくれたらなぁ。と思ったのでした。
もったいないですよ。
(「園田紗理奈→そのださりな→さそりなのだ」は伏線とは認めません!)
ダディこと橘さん……じゃなくて校長。
この人もゾディアーツの人でしょうから、学校そのものがスイッチの実験場、生徒全員が実験動物、といったところでしょうか。
スイッチの依存性・習慣性は、『W』のガイアメモリを連想させます。風都もメモリの実験場という意味を持っていましたしね。
こうなるとね。
以前に「Bad boy!」の佐竹先生を登場させたことが、裏目に出てる気がしてなりません。
学校全体が実験場、学校に勤める教師はゾディアーツのメンバー。
としたうえで、変態で臆病で卑怯な大杉だけが一般人とするほうが面白いですし、大杉自身にとっても美味しい役回りとなりますよ。
しかし、佐竹先生が(おそらくは)一般人として描かれてしまってますからね。もう、この手は使えない。
残念。
無論、あそこまで描いておきながらも、大杉が大幹部だった、という展開もやりかねませんがね。
『スイートプリキュア』のトリオ・ザ・マイナーの中で一番ダメダメだったファルセットが、実は! という乱暴な実例も東映には、あるわけですし。
ついでに言います。
「さそりなのだ」だけでなく、『フォーゼ』にはアナグラムが多用されていますが。
歴代ライダーたちの名前を仮面ライダー部に軽々しく転用する姿勢には、不快感を憶えているのです。
ライダーたちに対してだけでなく、仮面ライダー部の面々に対しても失礼だと思いますよ。
ピーちゃんの声が、ばいきんまんということは。
復活を果たしたノイズ様のお声は、やっぱり……フリーザ様となるのでしょうね♪
□2011-12-05 納めの水天宮 (旧暦 霜月十一日)
「モビルスーツ鍛冶」という造語から、嫌な予感はしてましたが。
現実の車や銃器の例からも明らかなように、競技用カスタマイズと実用・戦闘用のそれとでは、思想・方向性・技術内容が違うという事実を無視していますね。
宇宙空間での生身のMS乗り換えも(これ、きっと脚本家様は「どうだ!」とばかりにドヤ顔で納品したんだろうなぁ)。
『2001年宇宙の旅』みたく切羽詰まった状況下で、しかもギリギリでクリア、という風にやってくれないと、「なんであそこでわざわざ?」という、演出に対する疑問ばかりが。
グルーデックのカミングアウトに対するクルーたちの姿勢も、あっさりしすぎでしょう。
つか。
第一話の緊急事態はともかく。
それ以降、子供がMSに乗って戦争することを、危険に身をさらすことを咎める大人が一人もいないのは何なんでしょう? エミリーに「命をかけろ」と説いたMS鍛冶のおかみさんも含めてね。
すげー世界だわ。
憶えてますかね。
『機動戦士ガンダム』第一話で、テム・レイ(アムロのお父上)が、若者が戦場に赴くことや、子供がゲリラ戦に参加することに極めて批判的だったのを。
いえ。
子供でも大人同様にリスクを負うべき世界というなら、それはそれでアリなんですよ。
ただね。それをやるならやるで、世界観のきちんとした説明が不可欠(例えば異世界モノでは、それが大前提ですよね)。
MS鍛冶が非合法であるのに、あんなコロニーの近所で堂々と営業とか。
ウルフが同行させたとは言え、闇商売してる所に部外者が軽々しく立ち入れることとか。
とにかく、ツッコミ処が満載すぎて。
まったくもって、子供騙しの酷い話でした。
言うと怒られるかもしれませんが、『ウルトラマンタロウ』を思い出しましたよ。
新フォームならぬ新武装の早速の弱体化については、平成ライダーによくあることなので、スポンサーが同じバンダイなら、さもありなんです。
とは言うものの、あの扱いでは、さすがにタイタスが不憫すぎますねぇ(苦笑)。
そろそろ、本当に飽きてきました。
(第二世代になるタイミングで脚本家を替えたほうがいいんでね?)
□2011-12-06 (旧暦 霜月十二日)
高級車のオーナーズ・クラブは、もっと上品な活動をしているとばかり思っていました。
当然、フェラーリのも、そうだとばかり。
あれじゃ珍走団と質的に代わり映えしませんな。
しかも玉突きの発端となった先頭車の運転手が六十歳と知り、重ねて呆れました。
これが元で他の紳士的なオーナーズ・クラブの活動が不当に誤解されることのないよう、切に願います。
いえ。今回の事故を起こした集団が一つのクラブとは報道されていませんので、このとき限りの集まりかもしれませんが。それでも世間的には「自動車オーナーが作る会は危険」と解釈しますからね。
□2011-12-07 大雪、大報恩寺大根炊き (旧暦 霜月十三日)
大根と言うと。
おでんの鍋底大根か。
あるいは、ブリ大根か。
どっちも魅力的ですが。
家庭で気軽にできるという点で、鍋底大根に軍配が挙がりますな。
つか。
ブリ大根の美味しい作りかたを知りたいものです。
□2011-12-08 納めの薬師 (旧暦 霜月十四日)
「納めの」と暦にあると、いよいよ年末って気がします。
なんかね。
毎年毎年、焦らされる感じでねぇ。(;^_^A
□2011-12-09 了徳寺大根炊き、漱石忌 (旧暦 霜月十五日)
ここ数年の監督の言動からすれば。
シータもパズーも、監督の耳には“聞くに耐えない声”ということになるのでしょうね。
なにせ、横沢さんも田中さんも、アニメ声での演技をなさっておられますから。
視聴者の一人として、何度も何度も申しますが。
アニメとは、しょせんはデフォルメの表現方法です。
「リアルなアニメ」というのは、視聴者に「リアルだと感じさせる」、つまりは「リアルだと錯覚させる」作品のことを言います。
そして、「リアルだと錯覚させる」のは演出です。脚本です。決してリアルな画像ではありません。
最近のハリウッドCG映画を観れば判りますが、「リアルな絵」というのは極限まで実写に近づいたものでもあるのです。
ならば。リアルそのものの作品を作りたければ、アニメを作る必要はないのです。
では、最近の宮崎アニメの絵は、と言いますと。
キャラの表情や衣装、背景などなど、非常に細やかに作られていても、やはりデフォルメに変わりありません。
湯婆婆や荒地の魔女が、あの姿のままそのへん歩いてたら警官に射殺されますよ(爆)。
そんなデフォルメ絵のキャラに声だけを、声優でない俳優さんで当てても、かえってバランスが崩れるのです。
絵がデフォルメなのですから、声もデフォルメでないと釣り合いが取れません(この意味では、外画に人気声優を充てることには、逆に疑問を感じています)。
そこが理解できなくなっているというだけでも、今の宮崎監督の感性がズレていると断言できるのです。
全盛期(あえて、この言葉を使います)の宮崎監督による飛行シーンは素晴らしかった。けど、あれは決して「リアル」な飛行映像ではありません。デフォルメの手法によって観る者を惹きつけるのです。
同じく全盛期の宮崎監督による走るシーンも素晴らしかった。コナンもルパンも、その走りかたが素晴らしかった。けど、あんな体勢で走れる人は現実には、いません。
そういうものがアニメなのだと思います。
監督も判っておられるはずなんですけどね。
つい先日か、江口寿史さんが、今の漫画の行き過ぎたリアル背景に苦言を呈しておられました。いわゆる写真起こしの手法で、今の漫画背景はなされているのでしょうが、それとキャラクターとのバランスに「ちょっと待て」と思われたのでしょうね。
これに反論する売れ筋漫画家さんたちの声には、あまり説得力がありません。それなら手塚作品や石森作品、藤子作品はダメなのか? と言いたくなります。
漫画もアニメ同様、デフォルメを極めるべき媒体だと思います。写真起こしするにしても、限度がありますよ。技法としての写実をマスターしたうえで、自分自身の絵にしていかないと。それこそ、ピカソのようにね。
たいへん生意気ながら、この日記で先日触れた、松本零士さん描くラーメンやステーキの絵と、『美味しんぼ』の料理絵との違いにも通ずるものがあるかと思います。
漫画における「リアルさ」については実は、かなり昔、秋本治さんが『こち亀』の中で揶揄しておられました。
本庁の星逃田刑事が、やたら劇画手法にこだわって、ついには作品を乗っ取り、「ニュー劇画」と称し絵柄を変えさせてしまった。
まあ「ニュー劇画」ったって、背景に写真を、キャラもコスプレした人物写真を貼り付けただけでしたけどね(大笑)。しかも、たった四コマだけで、両さんにぶん殴られてましたし(爆)。
秋本さんご自身、元々は劇画を目指しておられたかたなので、余計に「リアルとは何ぞや?」ということに思う処があったのでしょう。
それにしても、今の状況を見るにつけ、秋本さんの先見の明には脱帽いたします。
□2011-12-10 望、納めの金比羅 (旧暦 霜月十六日)
肉眼のイメージと、かけ離れて。
不気味に写ってしまいました。
本当はフィルム機で、しっかり撮りたかったんですけどね。
どうしても横着してしまふ……。
便利なものを与えると、人は堕落するのです(汗)。
□2011-12-11 (旧暦 霜月十七日)
園ちゃん怖い。
低年齢層向けライダーで、あんなドロドロな情念を描いて、いいんですかー?(笑)
メフィストさんの例を考えても。
あいつらの耳に着けられてる“ワイヤレス・ヘッドホン”を引きはがせば、すべて解決するんじゃね?
と思ったですよ。
なんで誰も気づかないのかなぁ(爆)。
「救世主になれ」
「おまえなら世界を変えられるかもな」
あんたら……子供に何背負わせようとしてんですか!?
『AGE』世界の大人たちには、ウッディ・マルデン大尉のお言葉を贈りたいと思います。
「思い上がるんじゃない、アムロくん。ガンダム一機の働きでマチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほど甘いものではないんだぞ」
新装備スパローの超高機動性は、いいとしても。それを扱うパイロットへの負担は相当なもののはずです。トールギスに乗ったゼクス・マーキス特尉を思い出してほしい。ガンダムではないですが、ファースト・パック装着のバルキリーに乗った一条輝中尉を思い出してほしい。て言うか、ぶっつけ本番で使いこなせる代物じゃないと思うぞ、スパロー。
尺の問題で詳細は端折る、と言うなら(つか、既に思いっきり、あれこれ端折ってますが……)。そもそも、三世代分の百年戦争を一気にやろうという『AGE』の企画そのものに無理がある、という結論になりますよ。
やるなら、きっちりやる。きっちりできないなら、そもそもやらない。
制作側の自分への甘えは、いけません。
要するに。これ、「ガンダム」と思って観るから×なんですね。
もっと低年齢層向けのスパロボ・アニメとして観れば、いいんでしょう。スパロボなら、何ら問題なく小学生とかがロボットに乗って闘ったり世界を救ったりしますからねぇ。もちろん小学生が大人を凌駕する体力知力を持っていることも、しばしば。
MS群のデザインが良いだけに、もったいないなぁ。
あと、個人的にはね。
特攻の美化は、やめていただきたい。
この点、古い作品ですがTV版『ゲッターロボ』最終回、武蔵の最期が巧みだったと思います。
結果的に特攻になったものの、あれは本人の意志による特攻ではなく、周囲もそれを肯定はしませんでしたからね。
□2011-12-13 三隣亡 (旧暦 霜月十九日)
これなぁ……。
http://www.h7.dion.ne.jp/~n_circus/
http://www.h7.dion.ne.jp/~n_circus/hi_com.htm
とあるまあるいおかたから「面白いものがある」と教えられたのが何年前だったかな。
読んでみての面白さ、出来の良さは、言うまでもなかったのですが。
とにかく、「これはヤバいんじゃね?」というのが当時の第一印象でした。
なにせ描いておられるかたがプロの漫画家さんですからね。いくら個人サイトで無料公開といっても……版元が知ったら動くんじゃないかと他人様のことながら心配していました。
公表されている分の経緯を知って思うことは。
下手に出版化なんか考えなければ打ち切ることにもならなかったんじゃないかなぁ、という感じがします。東映が公式に通達する流れになった発端が出版化に向けて東映と交渉したことだというのは、ほぼ間違いないでしょうから。
出版化の動きは、言わば「寝た子を起こす」行為だったわけですね。
二次創作というものが常にグレー・ゾーンを行くものだということ。
プロであれアマチュアであれド素人であれ、これをしっかり認識しておくべきだと思いました。
「居候三杯目にはそっと出し」という奥ゆかしい川柳もあります。言わば原作の軒下をお借りする立場の二次創作者は謙虚でありすぎるほどでもいいと、そう、あらためて感じました。
そう言えば、とんねるずの『ノリダー』も、かなり濃いグレーだったそうですね、当時。
パクった相手のメジャーさが↑の漫画家さんとは桁違いなため、東映も露骨には圧力かけられなかったようですが。
古い話。
藤子不二雄Aさんの『怪物くん』の登場人物に「ハニワくん」というのが、います。どう見ても大魔神です。あれを当時の大映が放置していたのは、やっぱり大らかな(あるいは、いいかげんな)時代だったんでしょうね。
鳥山明さんの『Dr.スランプ』内のあれこれも、今やったら、東宝や円谷だけでなくハリウッドからも噛みつかれますよ(苦笑)。
人気のある同人作家さんは、かなり稼いでいるとも聞きます。
↑の作品などより、堂々と販売されているパロディの同人誌こそ放置してはならないと思うのですが、どうなんでしょう。
もちろん同人活動全体を否定する意味ではなく、あくまでもパロディ物についてのみ、そう思います。
「原作が好きだから」というなら印刷・製本の実費回収だけにすれば、まあお目こぼしの範囲内かもとは思いますが。さすがに二次創作物の配布に利益を上乗せしたら、あかんと思う。
話を最初に戻しますと。
出版化に向けての交渉内容など、一読者には知る由もありませんが。
東映がもう少し柔軟な姿勢を取ってくれたら、むしろ面白いことになったと思うのです。良い方向に盛り上がったと思うのです。そこが残念ですね。
どうせ東映は『ディケイド』などで、昭和ライダーも含めての半ば強引な統合・展開・改変を実行してますし。パラレルと考えれば、今回のを公式に採用してもよかったのではないかと。
むしろ映像化まで進んだら、かなり楽しめたのにと思いますよ。
あの『ノリダー』にも好意的だったという石ノ森さんがご存命なら、きっと今回も好意的姿勢を示されたのではないでしょうか。
ルールに厳格なのは、もちろん当然のことですが。頑なすぎるのも、せっかくのビジネス・チャンスを逃すと思えば、考えものだと思います。
□2011-12-14 百鬼夜行
ですよ。
□2011-12-17 浅草寺歳の市羽子板市 (旧暦 霜月廿三日)
「やおい」って、こーゆーものを言うんだねー。
と実感いたしました。
それほどまでに評価に値しない『借りぐらし』でした。
いえね。
最近のジブリ作品の中では、まとまってるほうだとは思います。
ですが。まとまってはいるものの。
観終わって、
何も残らなかった
というのも、ある意味、凄いです(原作レイプ、ここに極まれり。といったところでしょうか)。
作画の質は、まちがいなくA級一級でしょう。
珍しく、声を担当なさった俳優さんたちも健闘なさったと思います。
制作に大金がかかっているのは、よぉく判ります。
一流ブランドが鳴り物入りで世に送り出した一流品。
それは、まちがいない。
でも、心に何も残らなかった。
はっきり言いまして。
提灯記事を書く映画評論家どもを別として。
これを賞賛する人、これの Blu-ray を買おうという人。いったいどういう層なのかが想像できないのです。いや、本当に。
私の感覚では、ネタ目的でC級作品買うほどの意味すら、ありませんよ。
なんかね。
『借りぐらし』って、起伏が、なさすぎるんですよ。
この作品中で唯一、毒っぽいハルさん。彼女の策略が唯一の山場なのですが。その動機はと言えば子供の昆虫採集レベルでしかない、つまりは、ハルさんですら純真なわけです。
宮崎監督の企画って、どこかに「悪」があったんですけどね。
21世紀に入って、回を重ねるごとに、その「悪」がなくなっていく(『魔女宅』の街の暖かさや、『豚』の空賊連中が善人揃いというあたりが、その初期症状かもですね)。
これって、娯楽作品としては死活問題ですよ。
(例外は『トトロ』。あれだけは全員純真でOK!)
お行儀よくなったのか。
あるいは、宮崎監督はご自身の作品(『借りぐらし』は脚本だけですが)を娯楽作品と思っておられないのかもしれませんね。
ご自身に「アニメ作家」という造語の肩書きをつけるくらいですから、芸術家気取りなのかもしれません。
ですが。
アニメは、やはり娯楽作品です。
仮に芸術として評価を受けるとしても、作る段階で芸術であってはならないと思います。
そして。
「芸術は爆発だ!」という有名な言葉があります。
「爆発」のない作品が芸術になることも、またありえないのです。
つまり。
宮崎監督は何をしたいんでしょうか。
ということです。
凡俗な私には理解できません。
とにかく。
世間が、そろそろ日テレ&ジブリの商売に見切りをつけてもいい頃ではないかと思うのです。
だって。
ちっとも面白くないんですから。
ついでに、けなしておきますが。
借りに行く父親が、レンジャー部隊みたいな冒険野郎みたいなのも。
小人一家の暮らしがファンタジー的でなく現代的文化的なのも。
特にジブリの独創というレベルではありません。
半世紀前に世に出たアニメ作品『トムとジェリー』や『001/7 親指トム』で、すでにやっている演出ですからね。
原作での小人一家の暮らしぶりがどうなのかは、気になりますね。
そのうち読んでみるか。
□2011-12-18 下弦、納めの観音 (旧暦 霜月廿四日)
『フォーゼ』?
観てないし。
『スイート』?
だから、観てないし。
風邪で寝込んでたんだよ。
でも『AGE』だけ観た。
…………時間の無駄だった。orz
脚本家が、子供向けだからと思いっきり手抜きしてるのか。
脚本家に、辻褄合わせをする力が皆無なのか。
問題箇所をいちいち指摘はしませんが。
とにかく酷いものでした。
しかしなー。
子供向け作品でも、まっとうなものであれば最低限の整合性はきちんと取ってますがねぇ。
□2011-12-20 Mozilla
Firefox 9.0 および 3.6.25 がリリースされました。
また、SeaMonkey 2.6 もリリースされました。
PrefBar が 2.6 に対応してないよぉ…………。orz
お早い対応を希望します。
□2011-12-21 納めの大師 (旧暦 霜月廿七日)
大師さんと言うと。
妖之佑は角大師を、ついつい思い出してしまうんですよね。
どうしても、弘法大師を連想せずに、角大師が頭に浮かぶ。
て言うか。
角大師のお札、欲しい。
□2011-12-21 もじら
泉州もじら 9.0 および、府中あらため南海もじら 2.6 がリリースされました。
http://moz.mukkst.com/
□2011-12-22 冬至 (旧暦 霜月廿八日)
東電が20%の値上げを企んでいるとな?
東電って勘違いしてないか?
夏からこっち都民が節電しているのは東電のためじゃないんですよ。自分たちの生活を守るためですよ。
なのに東電は節電と値上げを同等に捉えているっぽい。
値上げの前に、役員報酬全額カット、給与の大幅削減、などなどやるべきことが山ほどあるはずです。
20%も値上げされては家計が逼迫とか、中小企業だと廃業すらありえるわけで。
にもかかわらず、東電の偉いさんがたは良い服着て高級車に乗って旨いもん喰ってる。なんてことなら納得いくわきゃありませんや。
極限まで身を切った役員一同が蒼く痩せこけた姿でヨロヨロと登場、額から血がにじむほどに土下座でもすれば都民も「仕方ないな」と思うかもしれませんけどね。
ああ、そうだ。
こういうときこそ「焼き土下座」がいいですよ♪
東電の偉いさんたちだけでなく。
マニュフェストをついに一つも実行できなかった(と言うか、実行する気すらなさげな)某政権政党の連中にも、していただきたいですね、焼き土下座。
□2011-12-22 Mozilla
20日付で、9.0 と 2.6 が出たばかりですが。
Firefox 9.0.1 および SeaMonkey 2.6.1 がリリースされました。
はい。
最近の Mozilla では、ほぼお約束。
リリース→ソッコー修正 ver. ですね(苦笑)。
不具合の修正が早いというのは、いいのですが。
それでも、出てすぐ修正するくらいなら出す前に見つけろよっ、というのが、世界中のユーザーが言いたいことだと思います。
高速リリースを優先するあまりの、このみっともなさに、いいかげん気づいていただきたいんですけどねぇ。正式版リリースの前に、まともなデバックをしていない証拠ですから。
て言うか、Mozilla は伝統的にユーザーからのフィードバック情報を重要視しているはずで。なので、正式版直前のRCで不具合報告はあるはずなのですよ。それでも修正しないままに出して直後に慌てて修正版を出すということは、クラッシュ・リポートやバグ報告のチェック・評価もまともにやっていないということかもしれません(あ
るいは「後回しでいいや」と思ってたのが、思いの外、世間では問題視されたため慌てた?)。
すべてが高速リリースに伴うハード・スケジュールのせいなのは、想像に難くありません。
いいかげん、方針変更する頃合いではないかと。
□2011-12-23 八せん始め (旧暦 霜月廿九日)
そろそろ、張っときますか。
http://www.noradsanta.org/ja/
□2011-12-23 もじら
Mozilla の緊急リリースを受け。
泉州もじら 9.0.1 と、南海もじら 2.6.1 がリリースされました。
http://moz.mukkst.com/
泉州と南海は非公式ビルドですが。
公式でも各国語ローカライズを担当する人たち、たまったもんじゃないでしょうね。本家が、こーもバタバタしてくれると。
□2011-12-24 納めの地蔵 (旧暦 霜月丗日)
NORAD の追跡によると、サンタさんのソリは順調に世界を廻っているようです。
さて。
クリスマスのたびに、日記で申していることですが。
クリスマスは、本来は冬至を祝う祭、つまりは年越しの行事です。日本における年末年始の一連の行事と同じ立ち位置のものです。
そんな巷に定着した風物詩を布教に利用すべく、教会が強引にキリストさんの生誕祭にしてしまったのが、今のクリスマスです。なにせ、学術的には12/25がキリストさんの誕生日だとする根拠すら皆無ですから。
サンタクロースは聖ニコラウスであるとされています。ネーミングに関しては、そのとおりでしょう。
ですが、本来のサンタクロースは、クリスマスが年越しの行事であるのと同じく、年越しに訪れる神もしくは精霊です。日本における、なまはげなどの歳神と同様の意味を強く持つ存在です。
事実、独逸の伝承においては、サンタさんは二人一組で行動し、赤いほうが良い子にプレゼントを、黒いほうは悪い子に罰を与えるそうです(とあるさくらいろなおかたの情報より)。
また、現在、公認のサンタさんは、ご自宅では醜い姿をした小人(あるいは小鬼?)を召使いとして使役しています。これもまた、サンタさんが単に聖人ではないことを示していますね。
そして、ツリーを彩る多種多様な飾り付け。
あれは、元は木に吊した生け贄だったものが形を変えたものだそうです。
そんなこんなで。本来のクリスマスは民間信仰の色を強く持つ、一部分は怖〜い行事でした。
それが教会によって整理整頓されお行儀よくなったものが今のクリスマスの姿です。
いえ、別に今のクリスマスの形が嫌いということではないのです。
ただ、本来の姿も知っておいたほうがいいと思うのですよ。
クリスマスに限らず、教会によって無慈悲に改変されてしまった習慣・行事は世界中に多々あることでしょうから。
メリー・クリスマス。
□2011-12-24 SeaMonkey
あれ?
2.6 で無効になってた PrefBar が生きてる。
理由は不明だが、2.6.1 だと認識されるのか。
配布元が特に対応した様子はないのだが……。
不思議だ。
南海もじらも同じく。
□2011-12-25 朔、終い天神、三隣亡 (旧暦 師走朔日)
また観逃した『フォーゼ』と『スイート』。
だから体調不良なんだってば。orz
もうストーリ、ワケワカメになってるな、きっと。
□2011-12-26 (旧暦 師走二日)
今年は『明石家サンタ』を観ませんでした。
土曜日ということで、こちらの地域では同じ時間帯に『Fate/Zero』と『ベン・トー』がありましたからね。しかも二つとも最終回。
当然、近年パワー・ダウン気味の『明石家サンタ』が視聴スケジュールから排除されるのです。
で。
『Fate/Zero』の終わりかたに、ポカーンでした。
前回、アーチャーの好意的とも思える綺礼いじりを、じっくりやり。
さらに前々回では、三人の王の飲み会をじっくりやり。
それより前には、子供時代の凛の大冒険をじっくりやり、と。
本編の進行よりも、寄り道に時間をたっぷり割いた印象で。えらく尺に余裕があるなあと感心……と言うより心配してましたらば(原作未読です)。
蓋を開けてみれば、三ヶ月後に二期が控えているという……つまり一期は尻切れでOKという……。
もちろん、多くの作品で見られるような1クールのみで原作無視な強引完結されるパターンとは比べものにならないほど良心的です。三ヶ月も待たされるのは、しんどいですが(苦笑)。
『ベン・トー』も原作未読なので、アニメに関してのみですが。
闘いの目的・動機が半額弁当であるという実におバカで素晴らしい設定が生かされていない印象を、正直言って受けました。
単に格闘モノとして観ると面白いのですが、半額弁当である必要性がストーリ展開からは一切感じられません。登場人物による弁当賞賛の(三流グルメ漫画のごとき安っぽい)台詞はポツポツとありますが、とってつけたようで流れの中で浮いてすらいます。
最終回、空腹こそが「狼」たちのパワーの源ということで辛うじて何とかまとめていましたが……強引でしたね。
半額弁当ゲットのために闘うのなら、目的は半額弁当。とすれば劇中にあったように、ヘラクレスの棍棒による策略を受けても、オルトロスが敗北することは、ありえない。なぜなら半額弁当は手に入れられるのですから。しかし、オルトロスは敗北、縄張りから姿を消した。
これは「狼」たちの目的が実は半額弁当ではなく、「闘って勝つこと」になっているための展開です。つまりは半額弁当は、おまけ・副賞でしかない。
これでは、本末転倒でしょう。
重ねてお断りしておきますが、原作は知りません。あくまでもアニメについてのみ言いますが、半額弁当という実に魅力的な軸をまったく生かせていない作品でした。残念です。
こういった、日常的さりげない物に命すら賭けるという、おバカなストーリは、やはり押井守監督が巧みですね。「立ち喰いのプロ」など、その極致でしょう。
□2011-12-26 百鬼夜行
でした。
□2011-12-27 (旧暦 師走三日)
ドラマ『妖怪人間ベム』は、最終的に原作アニメと同じ落とし処で〆ましたね。
報われない正義。
彼らが人間になると、悪と闘う者がいなくなってしまう。
最後は火事の中、姿を消す三人。
敵に異形の者がおらず、すべて犯罪者というのが物足りなかった点ではありますが、夏目刑事というドラマのみのキャラを置いたための必然だった気もします。
下手に妖怪や悪霊を出して、映像が崩れても困りますしね(苦笑)。
それにしても。
こういった内容ですと、以前なら特撮作品として世に出るであろうものなのに。
普通にドラマ枠というのも、時代なんでしょうか。想定する視聴者層は、かつてアニメを観ていた世代なんでしょうけどね。
ベラが、タイムスクープ社の古橋ミナミとは、まったくの別人なのが楽しめました♪
□2011-12-28 納めの不動、仕事納め (旧暦 師走四日)
『HUNTER×HUNTER』
これ、深夜に放送する作品じゃないですよね。
時間帯で損してる感じで、もったいないと思います。
『侵略!? イカ娘』
これも、深夜にやる作品じゃなかったですよねぇ。
30分枠で三話構成ってのが、また実に懐かしい感じで。
ドラマの『怪物くん』や『ベム』が普通に夜の放送で、アニメとなると子供向け内容でも夕方とか夜とかに放送できないってのは酷い差別なんじゃなイカ?
□2011-12-28 もじら
南海もじら 2.6.1.1 がリリースされました。
□2011-12-29 (旧暦 師走五日)
中間貯蔵施設ってのは、まやかし以外の何物でもないですね。
数十年後の処理まで貯蔵するなんて台詞、信用できますかね。
そのまま放置されるに決まってます。土地が汚染されるがままになるに決まってます。
なにせ、これを考えた連中は想定される期限の頃には皆、墓の下ですから。
つまりは「中間」が済し崩しに「永久」となっても誰も責任取らないのですよ。
まして、今の政権政党はマニフェストを一つも守らない大嘘つき集団です。
「中間」なんて言葉に騙されてはいけません。
中間貯蔵施設が必要というなら、いまだに原発推進派である石原都知事に相談して、都内に作りましょうよ。
ああ。石原邸の敷地内なんて最適じゃありませんか。
□2011-12-30 (旧暦 師走六日)
春にリニューアルした『スジナシ』を、ずっと観てきましたが。
年末SPと銘打っての三本続けての再放送も観ましたが。
やっぱり、つまらんです。
時間の無駄と言いたくなるほど、つまらんです。
その最大の原因は、失礼ながら中井美穂さんです。
これまではスタッフによったり、視聴者リクエストによったりで決められていた、舞台設定、衣装だけでなく、撮影スタッフが出していた「OK」までも中井さんにさせてしまっている。
このため、すべてが“中井センス”で動いてしまうのですよ。
こんなことする意味って何なんでしょう。
中井さんを満足させるための番組なんでしょうか?
はっきり言いまして。
『スジナシ』における中井さんの言動に限っては、中井さん、センス悪すぎます。
設定は、まあいいとしても。衣装の選択が酷い。
OKを出すタイミングも最悪。
しかも、鶴瓶さんとゲストとのトークにも口を出しすぎ。『徹子の部屋』じゃないんだからサー。
中井さんは、ご本人が思っておられるほど、芝居に対する感性はないですよ。
『スジナシ』観てれば嫌でも判ります。
そんな人に少なくないギャラを支払うなど、制作費の無駄遣いも度が過ぎます。
中井さんを排除するだけで、『スジナシ』は、かなりマシになるはずです。
次の改編期には、ぜひとも改善をお願いします。
□2011-12-30 庚申待ち
だったのです。
□2011-12-31 大晦日、庚申、八坂神社おけら詣り (旧暦 師走七日)
どうもね。
沖縄のヒーロー、『琉神マブヤー』が盛り上がっているそうで。
こちらの地域でも、TV版が深夜に一挙放送されましたよ(映画のプロモでしょうけどね)。
観ての感想は……「古い」の一言です。
昭和のセンスしかないです。
一部に「敵側が単なる悪でないのが新しい」という声もありますが、そんなの安永航一郎さんの『県立地球防衛軍』以降、巷に山ほどあります。
マブヤーが敵に決してとどめを刺さず許す、というのも『アンパンマン』でやってますし。
ただ。
そういった古い作品が、平成の、21世紀の今でも通用するというのがね。
意外であると同時に嬉しいのですよ。
(本当に沖縄でヒットしているのなら、という不安は多少ありますが……)
古い設定やストーリでは、今の時代どうにもならない。
のではなく。
古くても良いものは良い。
ということなら。
こんな妖之佑にも、まだ可能性はあるかもしれないな。
といった希望を、マブヤーは与えてくれたのです。
良いお年を。
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庭に出る
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