2010年8月


 
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■2010/08/01 (日) 弘前ねぷた祭 (旧暦 水無月廿一日)
 
 
『仮面ライダーW』第45話「Kが求めたもの/悪魔のしっぽ」
 
 
 最初に言っておく。
 あんな考古学者は、いない。
 冒険家スタイルで鞭を振り回す考古学者なんて、いない。
 インディアナ・ジーンズ教授が各遺跡を調査していたのは第二次大戦の頃、すなわち二十世紀の半ばなんですからね。
 お判り?
 
 さてさて。
 冒頭の工事中の風都タワーは、どうやら劇場版の事件の結果らしいですね。つまり、ここからは劇場版以降の物語、と。
 うーむ。
 どうあっても劇場版を観ろ観ろと言うつもりか……姑息な!
 
 完璧に検索できるフィリップの前には、あれだけ手強いスミロドーン・ドーパントすら敵ではなかった。
 つか、あんなに躾のいい猫って(笑)。
 
 地球の本棚へのアクセス制限が外され、一気に核心が噴き出てきた感じですね。
 詳しくは次回を待たねばなりませんが……フィリップは発掘孔の中へ転落死した園咲来人を大地の記憶が再生した完璧なコピー、といった感じでしょうか(他作品に似たようなのが、あった気もする)。
 それで、冴子さんが「あなたは道具」と言っていたのも納得です。冴子さんが弟に冷たいわけではなく、「来人本人ではない」というのが、フィリップを家族扱いしない理由だったのでしょう。
 
 すると、ますます理解できないのが黒若菜なんだよなぁ。
 本心からミュージアムに傾倒してしまってるんですかねぇ。
 
 そして。
 来人が穴に落ちたときの園咲琉兵衛の表情が、これまた。
 我が子の不幸すら、己の野望実現の好機と捉えてしまうという、冷酷そのもの。
 琉兵衛さんの持つ怖さは、テラー・メモリの副作用だと思っていたのですが。どうやら元々が“悪魔”だったようですね、この人。
 
 いいですねー。ベテランの役者さんが、はっきりした悪を演じ続けてくださるというのは。
 どうもね、平成ライダーの悪役って若手のかたがやることが多くて、物足りなさを感じていましたから。
 いえ、若手でも演技力があれば問題はないのです。『龍騎』の浅倉とか、『響鬼』の姫と童子とか、『電王』のカイとか。
 でも、やっぱりね。年配の悪役は存在感、そして格が違いますよ。
 ベテラン俳優さんであっても、『剣』の天王路は出番が少なかったのと、ラスボスになれなかったのが残念でしたね。あれは実にもったいない。
 昭和ライダーに欠かせなかった悪の大幹部たち。彼らもまた、ベテラン俳優さんたちが「ジャリ番」だなどとバカにせず、全力で演じておられました。だからこその存在感だったのです♪
 
 そんな大ベテラン演ずるテラーの大いなる恐怖に囚われ腰抜けになった翔太郎が、どう立ち直るのか。
 ここは、これからの見所になると思います。つか、なってもらわんと。
 
 


 
■2010/08/02 (月) 青森ねぶた祭、十方暮入 (旧暦 水無月廿二日)
 
 
 インプレッサ WRX STi に4ドア・セダンが復活してたんですよね。
 
 何年も待たされて、やっとですかい。
 
 インプレッサと言えば。
 いえ、スバルの四駆と言えば。
 スポーツ・セダンに決まってますよ♪
 
 過去の名車を思い返してみても。
 セダンのほうがクーペや2ドアHTよりも、はるかに元気で過激だったと思うのは、妖之佑だけですかねー。
 54B、箱スカGT-R、411ブルSSS、510ブルSSS、910ブルSSS、99S、レオーネ4WD、AII-GS、ランタボ、VR-4、ジェミニZZ、M3、デルタ(こいつはハッチバックか。でもボクシーだから)、……等々。
 
 今は、STi とランエヴォだけですか。
 もっともっとスポーツ・セダンを!
 
 


 
■2010/08/03 (火) 下弦 (旧暦 水無月廿三日)
 
 
 そう言えば、ガンダムはもう静岡の地に立ってるんですよね?
 お台場は逃しましたが、静岡となれば行かない選択肢などありますまい。
 
 さすがに大混雑が予想できるお盆は外してのスケジュールを、ぼちぼち組むかな。
 
 


 
■2010/08/06 (金) 山形花笠祭 (旧暦 水無月廿六日)
 
 
 何度も言いますが。
 自民党議員に民主政権を批判する資格は、ありません。
 
 谷垣総裁は、民主が参議院選で敗北したことを受け民主政権に即刻の解散総選挙を求めています。
「国民の総意が民主を否定したにも関わらず政権を維持することは不正」というのが氏の論理です。
 
 いや、ちょっと待ってくださいよ。
 
 自民政権下の参議院選で民主が大勝し「ねじれ国会」になったとき自民政権は何をしましたか?
「参議院で否決されても衆議院にて議席の三分の二以上の賛成で再可決すれば法案は成立する」という憲法の規定を盾に、いくつもの悪法(あえて、こう言います)を参議院の意向を無視して衆議院での強硬な再可決をして成立させてきたではありませんか。数の暴力で悪法を成立させてきたではありませんか。
 忘れたとは言わせませんよ。
 そんな強引な姿勢を取り続けてきた自民の連中に、民主を批判などできないんですけどね。「厚顔無恥」とは自民のためにあるような言葉です。
 
 ついでに。
 それを憶えているからこそ、いくら自民が野に下ったからと言って、他の野党がそうそう易々と自民と連携など取れるはずがないのです。
 要するに自民は信用に値しないと判っているんですよね。
 
 それと。
 当時は自民にいて今は野党の一つに籍を置く議員氏がニュース取材を受けて言ってましたが。
「ねじれ国会のとき我々(自民)がいくらお願いしても民主は、すべて拒否してきた。それを今になって菅総理が『協力をお願いしたい』と野党に言ったところで聞けるか」
 だそうで。
 つまり、少なくともこの議員氏にとり今は仕返しのチャンスということですね。まるで、ここぞとばかりに「国会を空転させて民主を虐めてやる」と宣言しているようなものです。
 立法機関の場で意趣返しなんてされては国民が迷惑です。サッサと辞めてほしいですね、こんな志の低い議員氏には。
 つか、こんな発言を、仲間内の酒の場でとかならともかく、公のニュース取材で堂々とやってしまうというのが信じられません。この議員氏の感覚、狂ってませんか?
 
 こんなのが日本の政治の現状だと思うと。
 情けなくて涙も出ません。
 
 なお。
 上の文章は、あくまでも自民の低俗さについて述べたものであって、ブレブレな民主政権を擁護するものでは決してありません。
 くれぐれも誤解のないように。
 
 


 
■2010/08/07 (土) 立秋 (旧暦 水無月廿七日)
 
 
『サマーウォーズ』
 
 
 例によって、地上波に下りてきたので初めて観ました。
 
 驚きました。
 これほど面白かったのは、最近のアニメ作品では久々です!
 
 どっかで観た絵柄だと思ってましたら、あの貞本さんだったのですね。
『エヴァ』と若干タッチが違うので、気づきませんでした。(;^_^A
(そー言や、主人公の友人のあいつ、どう見ても相田ケンスケだよ)
 
 口の悪い人なら、きっと「『ウォー・ゲーム』のパクリに過ぎない」とか言うんでしょうね。
 確かに、ジョン・バダム監督の『ウォー・ゲーム』との類似が多いですし、おそらくは基本部分はカヴァーだと思われます。
 犯人が「知識欲で暴走した人工知能」という点や、終盤で犯人の気をそらす方法が普通のテーブル・ゲームである点、などなど。
 あれこれあえて参考にした、そのうえで『サマーウォーズ』独自の色を付けた。
 
 なにせ『ウォー・ゲーム』の頃に比べて、ネットの広さがダンチですからねー。「OZ(オズ)」という名の広大な仮想世界、そしてユーザーの分身たるアバターという存在。『ウォー・ゲーム』には無かったガジェットです。
 ヴァーチャルとリアルとのリンクのさせかたの巧みさスムーズさは、『.hack//』シリーズや『電脳コイル』を遙かに超えていますし。
 
 終盤、敵に追いつめられて孤立無援となった所に、思わぬ形での、しかも膨大な数の援軍が! というあたりの盛り上がりも、オーソドックスながらグッときました♪
(思わぬ形で思わぬ方向から大量の味方が、という演出では『千と千尋』の「大当たりぃ〜」のような、思い上がったロートル監督による一方的押しつけに、もーホトホトうんざりしてましたからねぇ)
 
 CGの使いかたが、また上手いですね。メリハリと言いますか。
 リアルのシーンでは、従来のセル画風タッチ。
 で、OZ世界をCGで。
 おかげで見た目にも判りやすいですし、何よりCG部分だけが浮くという欠点がありません(某『種』や『ミトの大冒険』、『成恵の世界』などの宇宙戦艦とか、特に違和感がきつかったからなー)。
 とりわけ3DCGが下手すると作製側の技術自慢になりがちな昨今のアニメにおいて、この『サマーウォーズ』のやりかたは良い参考になると思います。つか、以後の作品群では、ぜひとも参考にしていただかないと。
 
 誉めてばかりではアレなので(苦笑)。
 
 声についてはね。
 主人公ペアと、お婆ちゃんが俳優さん、つまり声の仕事としては“素人”だったのは、いただけません。
 ただ、意外と頑張っておられたことと、周囲をベテラン声優さんたちでガッチリ固めていたおかげで、その欠陥が目立たずにすみました。ここは評価したいです。
(でも、できれば全員、プロの声優さんでお願いしたいですねぇ。話題性作り重視のキャスティングは願い下げですよ)
 
 ここまで、きっちり完結させた作品というのは、観ていて本当に心地良いものですね。
 これで受けたから売れたからって続編作ったりしたら、怒ります!
(これは買いだよなぁ、Blu-ray ……)
 
 
 それにしても。
 お婆ちゃんが亡くなってからというもの、親が実家に里帰りしなくなって、こーゆー親戚勢揃いのお盆を体験できなくなったんですよねー、妖之佑。
 
 


 
■2010/08/08 (日) 末伏、仙台七夕まつり (旧暦 水無月廿八日、荒神祭)
 
 
 よく耳にする目にする話として。
 
 
 お汁粉やスイカに塩を加えると、甘味が引き立つ。
 
 
 というのがあります。
 解説サイトなどでは「味の対比効果」などと専門用語(?)まで挙げて、もっともらしく述べておられます。
 お汁粉、ぜんざいについては、妖之佑もそうだと思います。隠し味として、ほんのわずか入れる塩は欠かせません。
 
 んがっ。
 スイカに塩をかけて、本当に甘くなるとお思いでしょうか?
 
 否!
 
 断じて否!!

 スイカの最も甘い部分は、扇形に切った場合の先端、つまりスイカの中心部です。
 余談ですが、あの長嶋茂雄さんが巨人の監督だったとき、夏のキャンプでスタッフが選手のために用意したスイカの先端だけをすべて食べてしまった、という逸話というか笑い話があります。先っぽの甘い部分のみ、独り占めしたと言うんですよ(笑)。
 そんな甘い部分ですが、そもそもスイカの甘味は、たいへんに微妙なものです。他の水菓子に比べ、スイカはデリケートな味をしていると思うのです、甘さに関しては。
 そこに塩って……ありえないでしょ。
 
 ただ、実際にスイカに塩を振って嬉しそうに食べる人がいることも、また事実。
 
 なぜか?
 
 ヒントはスイカの旬にある。
 と妖之佑は睨んでいます。
 
 スイカの旬は?
 言うまでもなく今です。夏の暑い盛りです。
 
 では、夏のどういうときに食べるのか、スイカを食べるシチュエーションは?
 と言うか、スイカを食べたくなるときは?
 
 夏の暑い日に外から帰って、もう喉がカラカラ。
 そういうときに食べるスイカが美味しいのですよね。
 
 喉がカラカラ。
 
 つまり。
 体が水分を欲しているときのスイカが旨いんです。
 
 いや、そうじゃないでしょ。
 
 喉がカラカラになったのは、どうしてか?
 汗をかいたからです。
 では、汗をかくとどうなるのか?
 体から水分と…………ミネラルが排出されるのです!
 
 つまり。
 スイカを食べるシチュエーションとはすなわち、体が水分と塩分を欲している状態でもあるのです。
 
 もう、お判りですよね。
 なぜ、スイカに塩をかけると旨いのか。
 
 決して「味の対比効果」なんかじゃありません。
 単純に、体が塩分不足に陥っているからなのです。
「塩分」を旨いと感じるのを、専門家か何か知りませんが勝手にお汁粉やぜんざいの隠し味効果と混同してしまったのでしょう。
 
 妖之佑は専門家でも何でもありませんが。
 スイカに塩をかけると甘くなる、という説には断固反対します。
 夏に汗をかきまくった人にとっては「スイカに塩をかけると旨い」のです。「甘い」のではありません。
 
 ここ、絶対に譲りませんからね♪
 
 


 
■2010/08/09 (月) (旧暦 水無月廿九日)
 
 
 総理大臣談話を出すのも、いいですが。
 韓国に媚びを売ることだけは、やめてくださいね、菅総理。
 あの民族は簡単に勘違いして、つけ上がりますから。
 
 


 
■2010/08/10 (火) 朔 (旧暦 文月朔日)
 
 
『スター・トレック』シリーズの『ヴォイジャー』に登場するデルタ宇宙域の異星人に「ヴィディア人」という種族があります。
 彼等は民族すべてが「フェイジ」という、全身の臓器が腐る恐ろしい不治の伝染病にかかっており、種族が生き延びるために他種族の臓器を盗む海賊行為を繰り返していました(ヴィディアの医学はデルタ宇宙域中トップ・クラスであり、地球を中心とする惑星連邦でも及ばないほどで、それゆえ他種族間の臓器移植をも可能にしている)。他惑星の船を見つけては襲撃し、銃器型をした超小型の転送機で生きた標的から求める臓器を取り出すという残虐な行為です。
 彼等ヴィディア人にとり、他種族は臓器を狩るべき獲物でしかなく、その外見が目を覆いたくなるほど醜いのはフェイジによって皮膚が冒されていたからだけではないと思います。
 
 なぜ、こんな話をしたのか。
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100809-00000078-jij-soci
 
 あえて失礼を承知で申し上げるなら、改正臓器移植法を大歓迎している日本臓器移植ネットワークがヴィディア人に見えて仕方ないのです。
 ↑の記事のケースですと。
 コーディネーターがご遺族を介してご本人の遺志を確認した、とありますが。ネットワーク側の会見を見る限りは、個別に聞き取りをしたのではなく、ご家族全員一緒くたに聞き取りしたという雑なやりかた。
 
 これから考えますと、始めに「移植ありき」の意識でコーディネーターが動いた、つまり偏った判断と行動に走った可能性を否定できないのではないでしょうか。会見における医療本部長氏の言葉が、かなり曖昧でいいかげんなのも気になりますね。
 そんな「他人の臓器が欲しくて欲しくて仕方ない」としか受け取れない姿が、どうしてもヴィディア人に被ってしまうのです。そのうち、ブレーキが効かなくなり「何でもいいから脳死判定を受け入れさせてしまえ、移植を承諾させてしまえ」とならないか怖くて仕方ありません。
 あるいは個人的にコーディネーターが先走って「故人は臓器移植を拒否しなかったんですよね? そうですよね? ね?」と、ショックを受けて判断力が弱っているご遺族に誘導をかけたりしないのでしょうか。
 こういったことが絶対に起こらないと誓えます?
 臓器の仲介を任せるには日本臓器移植ネットワークという組織が、もっと信頼される必要が、つまりは第三者によって監視され透明化される必要があるのではないかと思います。
 
 臓器移植を切実に待ち望んでいる患者さんのお気持ちは、もちろん重々理解できるのですが。
 それでもねぇ……。
 
 そもそも、妖之佑は現代医学の脳死判定に疑問を抱いています。現代医学の言う「脳死」が本当に「脳が死んでいる」状態だとは信用していません。
 まだ蘇生の可能性があるのに臓器を取り出されては、たまりませんよね。
 
 改正臓器移植法を盾に日本臓器移植ネットワークが暴走しないことを切に願います。
 
 


 
■2010/08/11 (水) 天一天上 (旧暦 文月二日、虫払い)
 
 
 静岡のガンダムは夏休み限定じゃなかったんですね。
 来年の一月までは立っているらしく。
 
 慌てなくてすみ、助かりました。
 
 


 
■2010/08/12 (木) 阿波踊り (旧暦 文月三日)
 
 
 ソニー製品しか存在しない、ここ数年の状況にイライラしておりました。
 
 が。
 
http://www.alinco.co.jp/denshi/04/dxr8j.html
 
 これは期待できるんじゃないです?
 
 まあ、妖之佑は古いアナログ・ラジオで聴きますけどね。
 でも、新製品が出るのは大いに良いことだと思います♪
 
 


 
■2010/08/13 (金) 郡上おどり、月遅れ迎え火 (旧暦 文月四日)
 
 
『仮面ライダーW』第46話「Kがもとめたもの/最後の晩餐」
 
 
 予想どおり。
 フィリップは地球の記憶が園咲来人のデータを元に再構成した存在でした(データが物質化できるのか、という課題は、まあこの際、置いといて)。
 だからこそ、フィリップには地球の本棚を閲覧できたり、ガイアメモリを作ることができたわけですね。片手で掴めるほどの大きさしかないエクストリームメモリがフィリップの体を収容してしまえる理由も、一旦データにバラしていたからですか。そしてサイクロンジョーカーエクストリームの変身解除時に再構成している。
 
 そのシステムを利用して、自分が生身の人間じゃないことを逆手に取って。
 地球の巫女と化したクレイドールに同化吸収されてしまった自分が“生還”する方法を一つだけ見出し、翔太郎に托すとはね。さすがは、フィリップ。
 しかも、エクストリームメモリのシステムで体まで取り戻せたという嬉しいおまけ付き♪
 
 やられました。
 読めなかったよ(汗)。
 
 やられたと言えば。
 まさか大ボスが、ここで退場するとは……これも読めなかった。と言うか、この展開だけは避けてほしかった。
 残り三話しかないんですよ。なのに、ここに来て敵がミュージアムから財団Xに変わるんですか? ドタバタしてしまいませんか?
 
 昭和ライダーなら。
 2クールで最初の敵が敗北、あるいは内部崩壊して、3〜4クールは後釜の敵が立ちはだかる。という流れなんですけどね。
 あるいは、大幹部の交代劇とか。
 
 財団Xの存在自体は、『W』第三章の開始とも言える第37話から描かれてはいましたが。
 組織の実態、と言うか存在感については、少なくともTV編に限って言えば第46話現在まで、一切描かれてはいません。加頭を始めとした白スーツが一人、二人ウロウロするだけですからね。
 なのに、残り三話で悪役交替ですか……無茶な。
(「映画で描いたから、いいだろう」という言い訳は却下。TVはTVで、きっちりケジメをつけるべき)
 
 なんかね〜。
『カブト』終盤のグダグダぶりを思い出してしまい、心配ですよ。
 ああは、なってほしくないんですよね。
 
 それは、さておき。
 メモリブレイクされてみれば。
 テラー・ドーパントの力の大部分は、犠牲者・翔太郎に見られたとおり、相手に逃れようの無い恐怖感を植え付けて無力化することに尽きます。つまりは精神攻撃主体のドーパント。
 で、本体の代わりに物理攻撃を担当するのが、頭部パーツが切り離されて変化するテラードラゴン。アクセルが「物理的に噛み砕」かれましたからね(道理で頭デッカチだったはずだよ、あのデザイン)。
 そもそも、テラーに変身するのが園咲琉兵衛、つまりは、ご年配のかたです。テラー・ドーパント自身は、身体能力的にはWに遠く及ばない。このことは容易に予想できたはずでした(汗)。アクセルトライアルでも追いつけなかった、ミック@スミロドン・ドーパントのケースの裏返しですね。
 
 
 
 さてさて。
 
 今回のツッコミ処、その一。
 
 テラーのせいで恐怖に心臓を鷲掴みされている翔太郎に対する亜樹子の態度。
 翔太郎は言わば病気の状態です。叱咤は逆効果しか得られません。言ってみれば鬱病患者を「頑張れ」と励ますようなもので、たいへんに危険な行為です。まして「情けない」という表情を見せるのは、いくら何でも亜樹子がドーパントについて無知すぎます。一年間、Wと一緒に行動して何を見てきたんだ、おまえは?
 その点、翔太郎を一目見て「おい、こりゃあ、ヤバイんじゃないのか」と言った刃野さんは、さすがです(重傷の上司のことはスルーですが……)。
 
 
 今回のツッコミ処、その二。
 
 そんな翔太郎が、フィリップの“遺言”と、イーヴィル・ティルの正体(まさか、園咲一家の寄せ書きだったとは……)を知って、ムリクリながら立ち直る、という展開は。
 これは翔太郎の根性を誉めるところでしょうか、脚本のご都合主義を叩くところでしょうか。
 ド根性物語とするには、無理があるように思え、そこだけが白けました。何か、もう一つ、翔太郎が立ち上がれる理由が欲しかった。
 
 
 今回のツッコミ処、おまけ。
 
 シュラウドの住所知ってたんだ、琉兵衛さん。
 どんだけ余裕かましてんだよ、あんた!
 
 


 
■2010/08/15 (日) 月遅れ盆、眠り流し (旧暦 文月六日)
 
 
『仮面ライダーW』第47話「残されたU/フィリップからの依頼」
 
 
 いきなり飛ばしてます、財団X。と言うか、加頭。
 まあ、今回を含めて残り三話しかありませんからね。サッサと陰謀を走らせないと間に合わんでしょう。
 
 と言う心配が的中した……かもしれません。
 ガイアインパクトの真意とは。
 ガイアメモリ不適合者をこの地上から一掃するという人類粛正計画でした。
 
 ミュージアムは、それを風都に起こすつもりだったようですが。
 さすがに「財団」と名乗るだけのことはある。加頭は、ガイアインパクトの核である地球の巫女、すなわち若菜姫をデータ化し軌道衛星を介して地球全土にバラ撒くという……。
 
 あれ?
 どこかで聞いたよーな。
 デジャビュ?
 
 あー。
 かつて根岸が、やろうとしてたやつだ。
 放送用タワーから全世界に毒電波を発信、全人類を一気にネイティヴ(怪物)化しようという、あの『カブト』終盤の駆け込み乗車的陰謀。
 
 大丈夫か? 『W』のラスト……。
 
 まあ、盛り上がってはいますけどね。
 消えかかるフィリップとか。
 愉快な仲間の全員集合とか(これは、次回への伏線でもある)。
 
 そして、ふたたびタブーメモリを手にした冴子さんですが。
 園咲邸が焼け落ちたせいでか、人が変わったように丸くなってしまいましたね。
 次回での活躍が期待されます♪
 
 園咲邸が焼け落ちたと言えば。
 それだけで崩壊するほど、ミュージアムが小さな組織だったというのも意外……というか唐突でした。
 財団を前面に出すために、ミュージアムを無理矢理その下請け組織に縮小してしまった感が否めません(勝手に想像しますと、財団は途中で発案された梃子入れ設定だと思うのですよ)。
 
 冴子さんが社長だったディガル・コーポレーションは、どうしてるんですかね? ミュージアムの実働部隊でしょうに。
 ああ、そう言えば、ミュージアムの戦闘員的位置づけのマスカレード・ドーパントたちは、今回、しっかり財団の手下をやってましたね。
 M&Aで財団に持ってかれたかな、会社。
 
 ともかく。
 動きだした加頭と言い、その上司である変なイントネーションのオバハンと言い。
 唐突。
 
 これで後1、2クールやるとかなら、ともかく。残りたった三話では……。
 ぜっかくストップ・ウォッチで個性付けできてるんだから、もったいないですしね。
 
 やっぱ、琉兵衛さんがラスボスで、よかったんじゃないですか。
 
 ところで。
 ユートピア・ドーパントはウェザーを上回る反則ぶりですな。
 て言うか。
 ナスカ、ウェザー、ユートピアと、何となくですがデザインが一緒に感じられて仕方ありません。
 意図的に同系列の外見にしているというのでないなら、いささかズサンでは?
 
 次回が実質的最終回、再来週はエピローグ的内容だそうですから。
 とりあえずは、次回でキチッと〆てくださることを期待します。
 
 


 
■2010/08/15 (日) 百鬼夜行
 
 
 でした。
 
 


 
■2010/08/16 (月) 五山送り火、月遅れ送り火 (旧暦 文月七日、七夕)
 
 
 だから七夕は、この日なんですってば。
 無理に新暦で、やることないんですってば。
 新暦にこだわるから、毎年毎年、梅雨の最中になっちまって、織り姫さんと彦星さんがデートできずに終わるんじゃありませんか。
 旧暦なら、七夕は夏真っ盛りです。星空が見える可能性のほうが高いんですよ。
 ね。
 
 


 
■2010/08/17 (火) 上弦、三隣亡 (旧暦 文月八日)
 
 
 お盆も終わりましたけど。
 猛暑は、まだまだ続きそうですね。
 
 だからこそ、強く言いたい。
 
 ベビーカー使うの、やめましょうよ!
 
 と。
 
 だってねー。
 アスファルト舗装された道で一番熱いのって、ちょうどベビーカーに乗せられた子供の顔の高さなんですよ。あの位置が、照り返し等々のせいで最も熱いんですよ。
 なのに、どうして世のお母様がたは、平気で可愛い我が子に過酷な我慢大会をさせますかね?
 
 暑い日じゃなくても。歩く他人の靴、持ってる傘の先端などなど、あの高さ(と言うか、低さ)には危険な代物がウヨウヨしてます。
 けっこう混んでる電車やエレベータに、ベビーカーごと入ってくる母親の神経など、疑う以前に呆れます。周囲は危険だらけなんですから。
 少し頭使えば、ベビーカーがどれほどヤバいものか判りそうなものなんですけどね。
 
 乳母車が一番理想的。
 あの高さと言い、素材と言い。
 
 でも、世はベビーカーだらけ。
 
 便利さと子供の安全と、どちらを優先するか。
 って問題なんですけどね、要するに。
 
 
 ついでと言うのはアレですけど。
 田舎のあぜ道とかなら、いいのですが。
 まだ陽のある夕方に犬の散歩するのも、やめてほしいですね。犬が可哀想すぎます。
「なんで?」と思う人は、一度裸足になってアスファルトの上を歩いてごらんなさいませ。それから、四つん這いになって歩いてごらんなさいませ。
 それで判らない阿呆には、犬を飼う資格ありませんから。
 
 


 
■2010/08/19 (木) (旧暦 文月十日)
 
 
 今年もまた、お盆に合わせての心霊番組は、ありませんでしたね。
 淋しいもので。
 
 なんでなんでしょうね。
 
 
 一つの可能性としては。
 かつて、某キー局のやらかした大ポカが一因かもしれません。
 
 兵隊の幽霊が出るという噂の取材で、悪名高き731部隊の研究施設だかがあったとされる島をロケしたわけですが。
 どうも、ロケハンの際に、先方に取材意図をきちんと伝えておらず。相手は第二次世界大戦に関する番組で、731部隊を取り上げるロケだと思ったそうで。
 それが放送されてみれば「兵隊の幽霊が出たーっ」ですから、島の人たちがかなり憤慨なさったと聞きます。
 
 これで、心霊番組が業界内でタブー視されやすくなった、ということはあるのかもしれませんし。
 最近の、その手の番組が司会も、その他の出演者も、お笑い芸人と顔だけのアイドル、というパターンが目立ちます。いざとなれば番組そのものを「おふざけでした」と言い逃れするための布石に思えてきますね。お笑い芸人の、ざーとらしい怖がり様など、そんな逃げ道を作ってると言われても仕方ないでしょうし。
 
 また。
 お盆は、そもそもご先祖の霊をお迎えする行事。
 そして、この日は終戦記念日という厳粛な日付。
 さらには、原爆投下や、あの御巣鷹山日航機墜落事故が起きた日にも近く。
 そんなときに、ふざけた番組をやると叩かれるのかもしれませんね。お行儀のいい良識派どもに。
 
 とは言え。
 お盆の頃に怖いお話。
 これは、徳川の世の頃からの日本の伝統でもあります。百物語ですね。
 だから、やってもいいと思うんですけどねー。
 言いたいやつには言わせておいて、堂々としていればいいのに。
 
 
 そんな影響でか。
 関東では七月末に特番が放送されていたそうで。
 こちらでは、八月に入ってから、土曜の昼間に流されましたよ(いや、怖い話を昼間は、ないだろ……)。
 
 しかし。
 映像技術の発達が裏目に出ている印象を受けました。
 かなりヤバいものがあった反面、一部のビデオ映像が鮮明すぎて……どうしても作り物に見えてしまうのです。
 
 つーか、あれって作り物やろ?
 スタジオでは、お笑い芸人たちとアイドルたちが本気で怖がっていましたが(あるいは迫真の演技?)。
 とりわけ何本かの外国発のビデオ画像は、どう考えても、あちらの同類番組で作られた再現フィルムだと思うんですよ。そうとしか考えられない絵作りでしたからね。
 それを、ロクな検証もせず(あるいは、判ってて気づかぬふりをして)「衝撃映像」とか称して流す局の姿勢こそが、心霊番組をお盆から追い出した犯人なんじゃありませんかね。
 
 
 真面目に真摯に心霊現象を扱う番組の復活を望みます。
 お笑い芸人のリアクションなんか要らね。
 
 


 
■2010/08/20 (金) (旧暦 文月十一日)
 
 
 すまん。
 暗殺された「ともだち」が告別式の本番中に生き返った(という三文芝居の)時点で、冷めてしまったんだが……。
 
 洗脳されている日本人はともかく、どうすれば列席している諸外国の重鎮たちが驚嘆するのかが、私にはさっぱり理解できない。
 つか、一度として素顔を見せたことのない「ともだち」が暗殺されたところで、海外の頭の良い人たちは影武者と判断するに決まってる。
 
 いったい、どんだけ安っぽい策略なんだか。
 処刑されたナザレのイエスが復活を果たした時代とは違うんだよ。知識も科学も価値観も。
 
 悪人っぽく登場させた不気味な人物が、実は味方だった。
 というパターンが二連続というのも、いささか苦笑モノ。
 
 先週、今週と観たので来週も観るつもりだが。
 既に冷めてしまったのは事実。
 
 
 なお。
 ユースケ・サンタマリアさんのメイク、あれは凄かったね♪
 
 


 
■2010/08/21 (土) (旧暦 文月十二日)
 
 
 何週か前の『なんでも鑑定団』に出ていたものなんですが。
 
 滑稽な顔をした髭面男性の御姿に被せて。
 
 悪魔不来
 鍾馗空立

 と書かれた(もちろん縦書き)掛け軸。
 
 実は髭面男性は鍾馗様で。
 病魔がちっとも襲来しないので、暇すぎて困っておられる様子なのだそうな。
 
 なんとまあ素晴らしいお軸なんだろうかと、感心しました。
 何よりも、神様をユーモラスに描いて、しかも縁起が良いという点ですよね。
 
 鍾馗様と言えば、代表的な強面の神様。
 それを、あえて滑稽に扱うところに作者のセンスが見えます。
 
 こーゆーのには、勝てないんだよなー。
 なにせ私、凡俗ですから……。
 
 


 
■2010/08/22 (日) (旧暦 文月十三日、迎え火)
 
 
『仮面ライダーW』第48話「残されたU/永遠の相棒」
 
 
「二人で一人の探偵」
「二人で一人の仮面ライダー」
 
 という物語の〆として、きっちりと終えてくれました。
 これほど見事な収まりは平成ライダーでは珍しいですよね(『クウガ』は知りませんので、念のため)。
 
 フィリップにスポットライトを当てるために、加頭が一気に小者化してしまいましたけど。まあ、これは仕方ないでしょう。残り話数が少なすぎますから。
 
 にしても、メモリガジェット全員集合で攻略されるんですから、実はユートピア・ドーパント、たいしたことなかったりして♪
 そんなユートピアに、タブーメモリ直挿しでも敗北した冴子さんが気の毒ではありますが。「最低」と自虐的言葉を残しつつも、それなりに納得して逝かれたと思います。(−人−)
 そして。おやっさんの仇でもある冴子さんの目を静かに閉じさせ、(ついでとは言え)その仕事を引き継いだ翔太郎、いきなり大きくなりました。おやっさんの帽子の効果でしょうか。ユートピアの技を封じた(と言うか牽制かな)のも、帽子でしたしね。
 
 生身での「さあ、おまえの罪を数えろ」デュエットとか。
 キックで決めるところとか。
 変身解除時のお別れとか(まさか、エクストリームメモリまで消えちまうなんて……)。
 いいシーンだらけでした。
 
 ここで苦言を呈するのは野暮だと判ってはいますが。
 ユートピアに襲われた人々がノッペラボウになる意味が、ついに判りませんでした(亜樹子はスリッパで闘っていたようですね♪)。
 それと、加頭が実は「NEVER」の試験体だったと明かされても、劇場版を観ていない人には「ポカーン」ではないかと。この部分は、TVの中だけで、きちんと描写説明しておいてほしかったです。
 欠点の少ない『W』でしたが、劇場版の内容&設定がTV本編にまで深く関わるというのは、はっきり言って感心しません。この点の東映の商魂だけは批判させていただきます。
 
 フィリップが翔太郎に渡したプレゼントは……ロストドライバーでした(これも劇場版を知らないとワケワカメというのは、よろしくないのですが)。
 おやっさんの残したロストドライバーなのか、それともフィリップがシュラウドに頼んで翔太郎専用に作ってもらったものなのか。
 とにかく、これがジョーカーメモリ一本で作動するドライバなのは、まちがいありませんね。
 
 次回、最終回は後日談。
 ミュージアムの残党……と言うよりは、ミュージアム気取りなDQN連中の傍若無人ぶりを描くようですが。
 やっぱ、ネットにでも流れたんですかねー、ミュージアムの事って。しかもガイアメモリも、まだまだ巷に出回っているようで。
 若菜姫も、えらくブチ切れてますし。
 風都を守る翔太郎の闘いは、これからもずっと続くようです。
 
 


 
■2010/08/23 (月) (旧暦 文月十四日)
 
 
『ハートキャッチ・プリキュア』は、えりかのキャラで持っている。
 と。
 そう確信しました♪
 
 


 
■2010/08/24 (火) 中元 (旧暦 文月十五日、盂蘭盆)
 
 
『ドラゴンボール改』で人造人間編もやると知ってから、ずーっと不安だったのですが。
 
 的中してしまいました。
 
 若本さ〜ん。
 芝居、濃すぎますって。
 セルが変になってますって。
 
 この人、たしか『ドラゴンボールZ』でセルの声をなさった後あたりから、芸風がガラリと変わったんですよね。
 おそらく、きっかけは『投稿!特ホウ王国』のナレーションあたりだと思う。あれで大袈裟大仰な喋りを多発なさるようになってから、アニメの声もおかしくなった(苦笑)。
 
『コードギアス』のブリタニア皇帝とかだと、その特徴が、むしろ効果的に作用するのですが。
『サザエさん』のアナゴくんでも、演技が濃ゆい印象ですからなー。
 
 地味な普通のお芝居も、実は大切なんだと思うのです。
 
 


 
■2010/08/25 (水) 望 (旧暦 文月十六日、送り火、藪入り、閻魔詣)
 
 
 僕らの味方『ほん怖』だけは、今年も、やってくれた♪
 
 と喜んで観たのですが。
 
 裏切られました。orz
 
 何だよあれ。
 けっきょく、AKB48 の売り込みかよ。けっ。
 
 下さんがお芝居を打ったとは考えたくないので、メンバー二人の憑依は本物としましても。
 全体的に内容が、ひどく薄かった。
 
 だいたい、手吹き風鈴の体験も、目隠ししての食事当ても意味ないですよ。
 アンジャッシュもオードリーも要らんて。
 
 投稿された恐怖体験の再現Vも。
 従来なら、流した後に心霊研究と題して、霊障の検証をするはずなのに。ただ「キャーキャー」怖がっただけで、何も触れずに放置って……ダメダメでしょ。
 
 今回の目的は、AKB48 メンバーのトランス状態のお顔をアップで映すことだけだった。
 と斬られても仕方ないほどの出来でしたね。
 
 吾郎さんも、腹の中では苦笑していないでしょうか。
 
(再現Vの一本に、我らが鳴海探偵事務所所長がご出演だったのは、少し嬉しかった♪)
 
 この際だから、ついでに言ってしまうが。
 
 秋元康って、世の中に要らなくね?
 奴の企画、ことごとく気に入らないのですがね(『ドラゴンボール改』新ED曲も、作品の雰囲気ブチ壊しで、ウザイウザイ)。
 
 


 
■2010/08/26 (木) 天しゃ、吉田の火祭り (旧暦 文月十七日)
 
 
 先月でしたか。
 地デジ完全移行まで残り一年となって、未対応世帯がまだ全体の二割、約1,100万世帯あるという記事があったのは。
 それでも総務相は「アナログ停波の延期は、ありえない」と断言なさったそうで。
 政治家さんが明確に断言するのは珍しいことで。それほどに自信をお持ちなのかもしれませんが。これでもし、一年後に停波の延期なんてなったらあーた、土下座じゃ済みませんぜ。公開切腹でもしていただかないと(魔笑)。
 
 現実的に言って。
 どれだけ余裕を取った移行スケジュールをお上が組んだところで、ギリギリまで動かない、あるいは期限を過ぎてからあたふたする人は、いるものです。夏休みの宿題のようにね。
 あの西暦2000年問題でも、使っているコンピュータに対策を施さなかった企業(特に中小)が少なくなかったことを考えても、たぶん期限過ぎても地デジに動かない人って、けっこう多いんじゃないかな。
 まして、今現在、問題無く観られているTVを捨ててまで新しいのを買えと言われて素直に従うってのもシャクじゃありませんか。ジャ*ネットた*たの下取りシステムを利用するなら、まだしも♪
 妖之佑だって、それまで観ていたブラウン管のTVが突然死したから新しくしただけで。もしも、そいつが今でも元気なら、未だに地デジ化はしていないと思います。
「地デジ」って言われても理解できていない人だって多いでしょうしね。あんなシカもどきの変なキャラクターが出るCMだけで判る人なんて、特に高齢者層ではむしろ少ないでしょう。我が家の両親も理解できていませんでしたし、地デジを導入した今でも、果たしてどこまで理解していることか(苦笑)。
 
 来年、アナログを完全停波したら、きっとパニックが起こりますよ。
 どれだけ政府が告知していてもね。
 
 山間部等々の難視聴問題も未解決だと聞きますし。
 政府として「延期は、ありえない」と断言するのは、いささか無茶なのではと思います。
 
 


 
■2010/08/27 (金) (旧暦 文月十八日)
 
 
 映画三部作を三週連続で視聴した感想。
 
 大風呂敷を広げるにも多大な労力と実力と才能を要するが。
 その大風呂敷をきちんと畳むには、それをさらに遙かに上回るだけのものが必要となる。
 
 と感じましたね。
 結末までを最初から想定していたとは、やはり思えませんので、ラストが畳み損ないという印象でした。
(エンディングでなく、事件の解決、つまり「ともだち」の敗北がね)
 
 
 
 難しいですねぇ、創作ってのは。
 
 


 
■2010/08/27 (金) 百鬼夜行
 
 
 今宵は、百鬼夜行が執り行われます。
 
 


 
■2010/08/28 (土) (旧暦 文月十九日)
 
 
 一読の価値ありと思える興味深い記事です。
 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/
100828/plc1008280701006-n1.htm

MSN産経ニュースの記事)
 
 まあ、産経自体が“右”ですから、主張の全部をまるっと信用するわけにはいきませんが。
 それでも、参考には、かなりなると思いました。
 
 少なくとも妖之佑は、日本にとって最大の敵国がどこかという点について、この記事と同意見です。
 
 


 
■2010/08/29 (日) 三隣亡 (旧暦 文月廿日)
 
 
『仮面ライダーW』最終話「Eにさよなら/この街に正義の花束を」
 
 
 最後の最後で、まさかのミスリード来たコレ。
 見事に騙された。
 
 
 
 とても良い最終回でした。
 
 これに尽きます。
 
 
 
 フィリップが復活する結末は、はっきり言って甘いのですが。
 ハードならぬハーフボイルドであるなら、それもまたアリでしょう。ベタではありますが、ハッピー・エンドは嫌いじゃありません♪
 
 全員が肉体の束縛を失って初めて、本来の「家族」に戻ることができた園咲家。
 ガイアメモリ最初の犠牲者は、園咲の人々だったのですね。
 彼らにも救いがあって本当に良かったと思います(私には、フィリップの復活よりも、ここのほうがウルっと来たよ)。
 
 翔太郎が猫缶買いに行くのは『The Long Goodbye』のオマージュだそうで。
 で、翔太郎がクレーム入れていた、そこの根暗そうな店員が後に翔太郎を撃つのは、TV版『探偵物語』最終回のオマージュっぽい。
 最終回ということで、空気感を第1話のそれに戻したようですね。
 後ろから撃たれて前のめりに倒れる翔太郎は、そのまま、かつてのおやっさんですし。
 
 ここに来ての時間の罠は気づきませんでした。
 DQN連中の言う「あのおかた」が誰かを、皆さん思い違いさせられていたはず♪
 
 それにしても、地球の巫女は超反則技を使いますなー。
 エクストリームメモリまで再生してしまうとは……どんだけのチートぶりですか(笑)。
 
「これよ、この感覚よ♪」
 と、倒れるフィリップの体を嬉しそうに抱え込む亜樹子の声と言い。
 あえてアクセルに変身せず、エナジィ・ドーパントをWに任せる照井と言い。
 良いチームになりました。
 
 ハードボイルドとは痩せ我慢のこと。というのは目から鱗です。
 その痩せ我慢の象徴たる仮面ライダージョーカーも、カッコ良かったです。
 ジョーカー・マキシマムドライヴで放つのがライダーパンチにライダーキックというのも実に嬉しいです。
 もちろんガシャポンのラインナップに入るんですよね? ジョーカー。
 
 ドーパントとの闘いは、まだまだ続くようですが。
 物語としては、きっちり完結させてくれましたし。
 何より、一年間、まったく退屈しなかったですよ♪
 
 
 一年前の、あの視聴者をバカにした最終回(東映とテレ朝によると、あれで「物語は完結している」のだそうで……)が嘘のようなほどに、全編通して一本筋を通しきった作品は、平成ライダーでは初めてです(何度も申しますが、妖之佑は『クウガ』を観ておりません。が、かなり良い最終回だったと聞きます)。
 
“あの偉い人お二人”さえいなければ、平成ライダーは作品としてきちんとまとまることが証明されたわけですね。
 
 次作品も、ぜひ終始一貫させてください。
 
 


 
■2010/08/30 (月) 八せん始め (旧暦 文月廿一日)
 
 
 役所の間抜けな不手際によって、とうに亡くなっているにも関わらず、たいへんなご長寿として生きていることにされているケースが多発(と言うか多く発覚)しているわけですが。
 それに伴い、遺族が死亡届を出さずに当人の年金を不正に受給し続けていた件で逮捕者まで出る始末。
 詐欺罪に該当するそうで。
 
 まあ、申請書に嘘を書けば文書偽造に当たるかもしれませんし、嘘をついてお金を貰えば確かに詐欺かもしれません。
 が。
 逮捕まですることなのかと疑問に感じました。書類だけじゃダメなんでしょうか。
 手錠をかけて報道陣のカメラの前を歩かせるなど、まるで極悪人扱いじゃありませんか。
 
 あ。言っておきますと、よくTVのニュースなどで観られる犯人(本当は、この段階では「犯人の疑いがある」に過ぎない)の連行シーンですがね。
 あれは警察による容疑者に対する実質的私刑です。それと同時に、画像を欲しがる報道陣に対する厚意(あるいは賄賂)ですね。
 徳川の世に存在した「市中引き回し」から「死刑」分だけを差し引いたものですよ、要するに。
 容疑者(=推定無罪)段階なのに「晒し者」という罰を科すわけですから、酷いものです。
 
 で、その年金不正受給の「詐欺」ですが。
 亡くなっていた“ご長寿”が生きていれば11*歳で、その子供が8*歳、孫が6*歳だったかな。8*も6*も、いたわるべき年齢層ですよ。
 なのに晒し者ですか。
 悪質性があったのかどうかが問題ではありましょうが。
 ひょっとして、その孫子の二人には、不正に受け取る年金だけが糊口を凌ぐ唯一の方法だったのかもしれません。この不況の中を生きていくために、仕方なかったのかもしれません。
 そこのところが曖昧な段階では、詐欺として報道陣の前で晒し者扱いした警察の行為には疑問と恐怖を感じます。
 
 もちろん、嘘をついてお金をせしめることを肯定しているわけではありません。
 不正受給など、やってはいけないことです。
 
 ただね。
 喰い詰めて追いつめられての犯行と、身勝手な欲望から行った犯行とは、警察も報道も別格に扱うべきだと思います。
 そこの気遣いが今回、見られなかったことに薄ら寒さすら感じます。
 まあ、それ以前に、容疑者段階では推定無罪であることを皆が忘れている、あるいは無視している状況も怖いわけですが。
 
 そして。
 今回のケースで、最も責められるべきが誰なのか?
 となれば、やはり、ずさんな役所の連中に他ならないと思います。奴等の責任が一番大きいと考えます。
 だって、そうでしょ。まだ百歳あたりならともかく、中には明治以前の生まれの人が「生きている」ことにされていたそうじゃありませんか。
 役所の職員ってば、杓子定規に書類を処置すること(だけ)が仕事でしょう。それしか能が無いんでしょう。
 にもかかわらず、まともな仕事をせずに放置していた結果が、これですよ。貰えるはずの多額の国民年金が行方不明になってしまっているあれと同質の大問題です。
 なのに「全部を確認するのは無理だ」と、開き直ったかのような役所側のコメント……呆れてしまいます。
 
 今、全国の役所でご長寿さんたちの所在確認をしているらしいですが。
 そもそも手抜きの仕事をしたことに対する自らの尻ぬぐいですよ、これ。それを業務時間内にやりますか? 他の仕事は、どうしてるんですか?
 手抜き分に加え、尻ぬぐいに要する時間。これらすべてに対して賃金が支払われているわけですから、もはや「給料泥棒」と言ってもいいはずです。
 できれば、過去に遡って給料の返却をさせたいところですが。せめて尻ぬぐいの分だけは、サービス残業でこなしてもらいたいですね。民間なら、当然そうなりますよ。
 
 公務員は税金泥棒である。
 と言われたくなければ、ケジメくらい、きちんとつけましょうよ。言われる前に自分たちで。
 
 詐欺扱いの件についてもね。
 個人的には、その人たちよりも。
 年金、健康保険、さらには子供の学校給食費などまで支払いを拒否し、しかも高級マンションに住み外車に乗って外食に出かける不届きな連中をこそ、市中引き回しにすべきだと思いますよ。
 役所も、法律解釈をもっと駆使して告訴するくらいの姿勢を見せるべきですよ。
 それで足りないなら、省庁に法改正案の作成を求めるべきです。
 
 今の景色は、しょせん無能な役所が自分たちの不手際を棚に上げ、弱い者虐めをしているようにしか見えません。
 ますます公務員が嫌いになりました。
 
 奴等って本当に「全体の奉仕者」なんですか?
 ただの税金泥棒集団じゃないんですか?
 
 

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