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■2007/09/01 (土) 二百十日 (旧暦 文月廿日)
地方各局の皆さん、お願いです。
深夜枠のアニメ同士をバッティングさせないでくれませんか。深夜の時間帯にダブルブッキングされたらお手上げ、対応できないんですよ。二番組同時録画機なんて持ってないんですから。
おかげで、『らき☆すた』と『怪物王女』、『黒の契約者』と『モノノ怪』がそれぞれ被ってしまい、困っているのです。
次の番組改編期には、なんとかご考慮くださいませ。マジで。
物置の上に張られた蜘蛛の巣。
迷いなく放射状に広がる図は「美」だと思う。
家主は、たぶん鬼蜘蛛。
子供のときに、こいつを捕まえて指を噛まれたっけ。
トンボに噛まれるよりも痛いぞ。
角度を変えてみる。
胴体の立体感も魅力。女郎蜘蛛など脚の長い奴は苦手だが、こいつの形は、けっこう好き。
■2007/09/02 (日) (旧暦 文月廿一日)
SeaMonkey 1.1.4 のメーラーが壊れました。
中身(メール)は残っていたのですが、そのフォルダにアクセスできないためメールを一切見ることができません。ついでにアカウントも消えてしまいました。
憶えの無い空フォルダが一つできており、どうやらここにアクセスしてしているようなので、こいつを削除してみました。しかし復活しやがります。
あれこれやって、お手上げ。
やむなく、気は進みませんがプロファイルそのものを消しました。
Mozilla 系のプロファイルというのは、要するに設定やら履歴やらキャッシュやらクッキーやらブックマークやらメールやら拡張やらと、個別のデータの集合体と考えてまちがいありません。このプロファイルを複数作ることで、一つの Mozilla 系を数人で使う、あるいは用途別に使い分ける、という芸当ができるもので。
つまり、妖之佑が自分自身に使いやすいようにと、ちまちまカスタマイズしてきたものなんです。
それを放棄するのは痛いのですが、Mozilla 系のトラブルは、たいがいプロファイルに巣くうので、問題点を特定できない場合は丸っと消すしかないわけ。
で、プロファイルを作り直しましたが……メーラーはダメでした。アカウント設定をしても受信できない始末。
どうやら根本的に壊れたようです。
残るは今一度プロファイルを消したうえで、アプリそのものを一度捨てるしかありません。
時間がかかりそうなので、ゆっくりやります。幸いブラウズには不具合がありませんから。
ちなみに、メーラーのほうは旧 1.0.9 のほうで使うことにしました。
サルベージしたメールのデータを 1.0.9 のプロファイルにコピーするだけですから簡単。1.0.9 のほうのアカウント設定を消さなくてよかったですよ、乗り換えた際。
何でも、とりあえずは残しておくものですねー。
で、不具合の原因なんですが。
思いあたるのは一件。
アップデートしたはずの JAVA コンソールの古いほうがしっかり残ってたのを知りまして。サイズもデカいので、一旦、新旧全部アンインストールして、あらためて最新版をインストールした。
これしか、やってないんです。
だとしても。
XP の「復元」では SeaMonkey の不具合は、おそらく直りません。
プロファイルはマイドキュメントにありますからね。「復元」では戻せない。
おかげで土曜の午後丸つぶれだ。orz
■2007/09/03 (月) (旧暦 文月廿二日)
ちょいと前に、Opera 9.23 がリリースされていました。
で、まあ。
久しぶりに、Opera で自分の管理しているあちこちを見て廻ったのですが。
驚きました! HTMLソースの表示ができるんですよ、この 9.23。
いえ、ソース表示の機能は昔からありましたけどね。
ですが、その表示にワードパッドを起動するため、EUC-JP などに対応できなかったんですよ、Opera のソース表示は。
妖之佑の管理するサイトは基本的に EUC-JP でタグを書きますから、I.E. でサイトを確認するためには、I.E. からソースを開くのにメモ帳ではなく TeraPad を指定していたりするんです。
Opera では、テキスト・エディタを指定する方法が判らなかったため、ソース表示は諦めておりました。
それがあんた。
9.23 では、EUC-JP で記された“我が家”のソースが、ちゃんと見えるじゃありませんか! これは嬉しい。
いつからなんですかねー、ワードパッドを使わなくなったのって。8.* ではダメだった記憶が辛うじてありますから、9.* 系になってからなんでしょうね。もっと早く気づいてれば(って、別に、特に損したわけでもありませんが……)。
Opera も日々、進化してますね。
負けてられませんぞ、Mozilla も。
■2007/09/04 (火) 下弦 (旧暦 文月廿三日)
第一クールのオープニング画像が本編映像の切り貼りのみだったり、第三節にて監督が逃走、ストーリの破綻および第四節にての唐突な総集編という超展開を見せてのスタートだった『キスダム』ですが。
そんな序盤から中盤にかけ、監督(と言うか、前監督)に置き去りにされたスタッフさんたちの(きっと涙モノな)努力の甲斐あってか、かなり盛り返した感じがありました。
が、終盤に来て、ふたたび迷走の色が濃くなってきた気がします。
2クール(全26話)予定の番組で第十九節からエンディング曲が、第二十二節からオープニング曲が一新されるというスケジュールも無茶苦茶でしょう。
2クール目から採用されたオープニング専用画像も、既にご退場なさった(=おなくなりになった)登場人物たちにスポットを当てる構成という支離滅裂さ。曲には余計な効果音被せてるし……。おまけにこれ、第二十二節で曲そのものの変更により映像もまた交替して短命に終わったという(二ヶ月前後か?)。
ついでに、DVDも「制作上の都合により発売延期」だとか。グダグダですな。
哀羽と七生の性格も、毎回ほぼ破綻していますし(場面場面で別人とも言えるほどの激変ぶり)。
作画は、相変わらず崩壊してますし。
と言いますか、あくまでも印象としてですが、2クール目に入ってから、事態が進展しているように見えないんですよ。キーマンであろう由乃が生きていたことで、進展しているはずなのですが……ちぃともそうは見えないところが『キスダム』の凄さなのかもしれません(苦笑)。
あと四話で本当にちゃんとまとまるのか、不安でなりません。
第二十三節で燻指令の真意が明かされるようですが……期待していいのですよ、ね?
■2007/09/05 (水) (旧暦 文月廿四日、地蔵盆)
なんか、どんどん世の中が腐っている気がしてならんのですが。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070905ic04.htm
なぜ、この巡査長が逮捕されねばならないのか、妖之佑には理解できません。
逮捕されるべきはバカ高校生です。拳銃型のライターを他人に突きつけるなど、ふざけるにも程があります。
にもかかわらず、バカ高校生をではなく、巡査長を逮捕? 何考えてんですか。しかも巡査長に「申し訳ない」と言わせてしまう。
これでは、バカ高校生が「自分が正しい」と勘違いしてしまいます。
はっきり申し上げて、高校生にもなってこんなバカなことをする輩は、顔が腫れ上がるほどぶん殴ってやるべきです。悪いと判っていてやっているわけですから悪質です。足腰立たなくなるまで修正すべき。
親が文句言ってきたら、その親も修正してやればいい。と言うか、保護者責任で逮捕すべきですよ。
それを、注意した巡査長を逮捕するなんて。
そりゃあ、年々、犯罪の低年齢化・悪質化するわけです。
今の時代、悪さする他人の子を叱ると非難される世の中ですからね……日本も情けなくなったものです。
■2007/09/05 (水) まだ世の中も捨てた物ではない?
http://www.mainichi-msn.co.jp/today /news/20070906k0000m040171000c.html
バカ高校生を叱った警官が逮捕されたことに対して、巡査長の行動を支持する声が多く上がっているそうで。
反対に「厳しく処分しろ」という意見はごく少数だということに、少し安堵しました。日本人の感覚、まだ腐りきってはいないようです。
ただ、この声に対する神奈川県警監察官室の言い分には納得いきませんね。
なんで、こーゆーときにばかり厳格に対応するのやら。そもそも身内を庇うのは、不祥事満載の神奈川県警にとってはお家芸同然でしょうに。ねぇ。
物事の根っ子を見失っていると、こういうチャランポランな対応になるんですよ。
悪いのはバカ高校生。
この事実が始めにありきなんですから。
■2007/09/05 (水) 神奈川県警のみっともなさ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070906it12.htm
どう見ても。
これは逮捕の正当化をしているだけでしょう。
行き過ぎ逮捕では、県警全体のメンツが立ちませんから。
つまり、巡査長は切り捨てられたわけです。
さすがは真っ黒な神奈川県警です。
それと。
文句つけてる、バカ高校生のバカ母親。
自分の子供が悪さしたんだから、親として叱るのが先でしょう。そして世間に対して詫びるのが先でしょう。
そんな当たり前なこともしないで、ただかばうだけで。だから、そんな**な子になっちまうんですよ。
だいたい、なんで高校生がライター持ち歩いてんだよ!?
■2007/09/06 (木) (旧暦 文月廿五日)
湯飲みとな?
http://www.cospa.com/detail/id/0000020783
異議あり!
目玉親父なら、ぜーったい茶碗だと思うのです!!
(今放送されている作品ならティーカップになるか♪)
嵐の前の何とやら。
あまりに綺麗な夕焼けは、荒れる前兆。
事実、この後すぐ雨に。
■2007/09/07 (金) 二十六夜待ち (旧暦 文月廿六日)
気分を変えたいと思い、デスクトップの壁紙を、ミニの公式サイトで配布されているものにしてみました。
http://www.mini.jp/
まずった。
これはミニが欲しくなる罠だった……。orz
上欄の「モデルタイプ」から各モデルを選択すると壁紙配布ページに行けます。
ちなみに、赤いミニの壁紙をご所望なら「Cooper」を、青いミニなら「Cooper S」ね。
しかし「MINIコンフィギュレーター」は楽しいなぁ。
色々選んでて、気づけば三百万円軽く越える仕様になってるよ。
■2007/09/08 (土) 白露 (旧暦 文月廿七日)
気になる情報。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news /2007/09/07/16833.html
そもそも、ノートン先生は「重たい」セキュリティ・ソフトの代名詞だったんですけどね。
この情報が本当なら、導入を考えるべきものとなります。
なにせ、ウイルスバスター2007の重たさ・クソさ(発売当初に報告された不具合の多さから考えると「欠陥ソフト」と言わざるをえないほどの代物)は世間の周知するところですし、じきに発売されるであろうウイルスバスター2008にはウイルスバスター2007の教訓がまったく生かされていないらしく、現在配布中のβ版はさらに激重でしかもエラー出まくりという報告も一部にあるほどですからね。
ウイルスバスター会員である妖之佑は、2008に期待を込めて今年も会費を支払って更新したのですが、そんな気持ちをあっさりと裏切られたわけで。現在は、どのソフトに乗り換えるかの検討中だったりします。
軽くて快適なウイルスバスター2006のサポートはこの年末に切られるはずですから、それまでにウイルスバスター2008を含めての各セキュリティ・ソフトの新作に対する評価をしっかり調べておかないといかんのです。
ので、↑の情報は、とっても気になる。
タスクに常駐する性質のセキュリティ・ソフトは、信頼度はもちろんですが、とにかく「軽い」ことを大前提に作っていただかないといけませんよ。
あくまでも噂にすぎませんが。
ト*ンドマイクロの優れたプログラマさんたちが他所へ大量にヘッドハントされ、その結果、今のトレン*マイクロにはカスしか残っていない。なーんて噂も聞きます。
仮にそれが本当だとすると、ウイルスバスター2007、2008のヘボさも理解できるというものですが。
さすがにそんな品で商売されては困りますから、根も葉もないデマなんでしょうけど…ね。
■2007/09/09 (日) (旧暦 文月廿八日)
ハナの中の人は、ついに降板確定なのか!?
と思わせるよーな今朝の『電王』予告編でございました。
(公式には、療養中であり、復帰間近ということではありますが)
それにしても。
いつもデネブがしつこいほどに「侑斗をよろしく」と言って廻っていた理由が、そこにあったとは。
侑斗が常に「友だちなんか要らない」とばかりにツッパッていた理由が、そこにあったとは。
……さすがは小林靖子さんの脚本、あなどれません!
■2007/09/10 (月) (旧暦 文月廿九日)
フォクすけのぬいぐるみはマジで欲しいですけど……。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise /articles/0709/09/news001.html
(ITmedia さんの記事)
当日、東京にいないとダメなんですよね。
残念。
仕方ないので、Mozilla 24 で配布されているイベント特別壁紙のダウンロードで我慢するのです。
■2007/09/11 (火) 二百二十日、朔、天しゃ (旧暦 葉月朔日、八朔、穂掛け)
日本相撲協会は自ら地に堕ちました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070911-00000164-jij-spo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070911-00000110-mai-spo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070911-00000948-san-spo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070911-00000515-yom-spo
もはや救いようがありません。重症です。
批判的発言を強権により封ずるのは、己がまちがっていることを自覚している証拠です。批判が当を得ている証拠です。
これは独裁者の、あるいはお子様のやりかたに他なりません。
妖之佑は朝青龍さえ追放してくれれば、大相撲をまた観ようと思っていました。
が、こんなザマでは、とてもじゃないが応援する気になれませんし、観る価値がありません。
少なくとも、今の理事会の顔ぶれが入れ替わるまで、大相撲を応援することは無いでしょう。
あまりにも情けない協会のこの姿勢を、先達の名力士・名親方のかたがたがご覧になったら、どう思われるでしょう。
国技大相撲は、腐りきった親方衆のせいで、もはや死に体ですね。
残念ながら。
■2007/09/12 (水) (旧暦 葉月二日、二日灸)
「判断」とか「決意」とか「けじめ」とかってレヴェルじゃねーぞっ。
あちこちで言われてますがね。
なぜ、このタイミングで辞任なのか?
坊やだからさ。
としか言いようのない無様で無責任な結末で。
いい歳してバカすぎますよ。と言うか、ガキっぽすぎます。
たぶん、細川総理以来の、おぼっちゃま総理でしょうね。安倍総理って。
改造内閣から二週間。これでまた新内閣の組閣ですか。
ただでさえ閣僚の辞任が多い安倍内閣でしたからねぇ。天皇陛下をそうそう任命式に引っ張り出してはいけませんよ。
それにしても、小沢民主党代表が党首会談に「応じてくれなかった」ことを辞任の理由に挙げるなんて……マジで子供ですか。
「美しい国日本」だの「戦後レジームからの脱却」だの「職を賭して」だのと、台詞ばかりが立つ総理でしたし。
一年とは言え、こんなお子様に日本の舵取りを任せてきたことを、与党も有権者も猛省すべきだと思います。本当に。
この期に及んで擁護発言をする地元有権者の無節操な贔屓ぶりにも反吐が出ます。
まー、これで、ウザイ舛添厚労相もいなくなるのだけが、唯一の安心材料ですかね〜。
■2007/09/12 (水) 妖怪警報
今宵は百鬼夜行です。
■2007/09/13 (木) (旧暦 葉月三日)
ゴトゥーザ様ならぬゴットゥーザ様、御降臨!
仲裁の御手際、さすがに御見事です。
と申しますか。
あのキャラデザイン、ゴトゥーザ様御本人のリアル御姿を元にしてますね、明らかに。
あれでは、ゴトゥーザ様の過去に関する噂が本当のよーに取られてしまいますぞ。
楽しませてくれた『らき☆すた』も、あと一話ですか。早いもので。
第2クールのエンディング以外は、基本的に良かったと思いますよ。ええ。
■2007/09/14 (金) (旧暦 葉月四日)
野菜が足りないと、てきめんに体調が悪くなります。
どーして、あーゆー場には野菜が少ないのでしょーか。
我が家のメシが一番だわ。
■2007/09/15 (土) 八せん始め (旧暦 葉月五日)
天気予報っつーのは当たりませんな。
気のせいだとは思うのですが。
気象予報士の制度ができてから、天気予報の外れかたが酷くなったように感じてしまうのです。
■2007/09/16 (日) 鶴岡八幡宮流鏑馬 (旧暦 葉月六日)
脳が疲れてます。
普段、入力しない種類の情報が、しかも大量に入ってきたために、処理能力の限界をあっさりと越えちまったようです。
おかげで、なーも考えられません。
フリーズ状態です。
鍛えてないなあ。
■2007/09/17 (月) (旧暦 葉月七日)
妖之佑が密かに注目させていただいている声優さんのお一人、ますみんこと浅野真澄さんが、なんと童話の作者さんとして受賞をなさいました。最優秀賞とのことです。
「第13回おひさま大賞入賞作品発表!!」(月刊おひさま)
素晴らしいですね。
お忙しい声優業の合間に、文筆の面でも賞を獲得するほどのものを生み出したということに、頭が下がります。
いつも日記を拝見していて、浅野さんはたいへんに感性のピュアなかただと思っていましたから、童話というのはピッタリだと感じます。さすがは乙女座生まれでいらっしゃる(つか、同じ乙女座O型で、えらい違いだわ……)。
今後の童話作家としての「あさのますみ」さんのご活躍に、声優・浅野真澄さんのご活動ともども、声援を送らせていただきたいと思います。
こんな僻地からですが、受賞おめでとうございます。
■2007/09/18 (火) (旧暦 葉月八日)
ヴァルダの最後(最期?)の台詞がこれになることは、最初の頃から判っていたことなんですが。
それでも――
「合格」
ぐっときました。(T-T)
他の部分が、あいかわらずガタガタですけどね(苦笑)。
まあ、『キスダム』のヒロインは乃亜でも由乃でもなく、ヴァルダだったということでOK?
■2007/09/19 (水) (旧暦 葉月九日)
Firefox 2.0.0.7 がリリースされました。
今回のは、かなり小さな修正だったのか、2.0.0.6 からのアップデートが「あっ」という間にすんでしまい、いささか拍子抜けでございました。
ちなみに、泉州もじらも、2.0.0.7 になっています。
ときに今回は、SeaMonkey のアップデートは無いのでしょうか。
nightly に Release Candidate が見あたらないので無さげですね。なんか淋しい……。
あ、さて。
『らき☆すた』の最終回。
本編に不満は無く。
先週のゴットゥーザ様の仲裁もむなしく最後まで仲直りしなかった小神あきら&白石みのるも、あれでOK。
ただ。
どうせ『もってけ!セーラー服』にのせてチア・ダンスをやるなら、エンディングでスタッフ・ロール流しながらのほうが、よかったん違います?
最後の最後までエンディングを白石のアカペラに徹する意味って、何なんですか? あれで雰囲気ぶち壊しですよ、ほんま。
全体的に良かったものの。
一部において、こういったスタッフの激しい勘違いによる意味不明な、あるいは見苦しい部分が少なからずあったことは残念でした。
ある意味、制作の京アニ自体が“裸の王様”状態になっていると言っても、まちがいではない気がします。
まあ。
ともかく。
全編通して、かがみが要所要所でものすごく可愛かったから、個人的には◎です。
■2007/09/20 (木) 彼岸入り、上弦 (旧暦 葉月十日)
正直申しまして。
『School Days』というゲームにもアニメにも興味は一切ありませんでした……昨日までは。
それが、何と申しますか。
伝説になってしまったんですよね、昨日から。
事の発端は、18日深夜のテレビ神奈川での最終回が告知無しに放送中止になったこと。
続いて、19日深夜の千葉テレビ、テレビ愛知でも最終回の放送を中止。
さらには、20日以降放送予定だったテレビ埼玉、テレビ大阪でも既に中止を決定。
AT-Xも中止に向けて検討中らしく。
あるいは一週遅れにするという可能性も無くはないですが。
この感触ですと、最終回は放送中止のみならず、欠番にすらなりそうな勢いです(DVDには収録されるのかもしれませんが)。
つか、最初に放送を中止したテレビ神奈川のサイトでは、既に「終了」扱いですね。
で。
何がいけなかったのか。
アニメ公式サイトも、どの放送局も「諸般の事情」だの「都合により」だのとごまかして明確な中止理由は公表しておらず(ここが卑怯)、外部の人間からはあくまでも推測の範囲となりますが。
京都で起きた、例の16歳の娘による父親殺し事件が理由のようです(だと断定して報道しているところもあります)。
まずまちがいなく、これが事実でしょう。
最終回では、思い詰めたヒロインが黒い服を着て、女にだらしない主人公を包丁で刺すそうで。
その状況(刃物、黒い服、刺される男の女性関係)が事件を連想させるから、という日本の放送局お得意の「心遣い」のようです。
バカバカしいです。
そんな理由で中止するくらいなら、最初っから放送なんて始めなければよかったんです。
観てもいませんしプレイしてもいません(ゲームは18禁のエロゲだそうです)から、たいそうなことは言えませんが。
そもそも『School Days』という作品は、かなり畜生な内容らしく。
女の子にモテまくる、しかも下半身がだらしないうえに無責任極まりない主人公が、周囲の女子に見境無く手を出しまくり(「誰とでも寝る」ということね)、その挙げ句の果てに最悪の結末を迎える、という性質のものらしく。なんでも、エロゲ史上最悪最低のヘタレ主人公だという評価もあるようで。
これだけ聞いても個人的には、制作・放送するほどの価値があるとも思えませんが……。
それはまあ置いとくとしても。
原作であるゲームの内容を知ったうえでのアニメ化なのですから、それなりの覚悟を各放送局は、していてしかるべきです。少々の批難も承知のうえで、行うべきです。
それが、実際に起きた事件との類似性(たいしたものではありませんがね。痴情のもつれ等々から女性が男を刺すなんてストーリ、現実にも創作にも掃いて捨てるほどにありふれてますよ)に敏感に反応、中止→封印の流れに走る。
ったく、どいつもこいつも根性のねーこって。けっ。
だからよ、んーなんだったら最初っから放送すんなってんだ。
始めちまったもんは、何があろうとケツまくって最後まで責任取りやがれってんだ。
連想させると言いますがね。
ならば申し上げますがね。
この日本。毎日毎日、交通事故が起きてます。火事が起きてます。救急車が出動してます。それらの出来事で毎日必ず人が亡くなっています。必ず。
連想させるのがダメなら。カーチェイス、火事、救急車といったシーンはすべてカットしなくてはなりません。放送するドラマや映画、アニメのすべてから排除しなければなりません。そうでしょ?
だからね。
意味無いんですよ。そんな「心遣い」なんて。
そもそもが鬼畜な内容の作品(AT-Xでは『School Days』をR指定にして制限放送しているそうで)を流す時点で、いわゆる良識派からの攻撃は覚悟しなくてはなりません。
覚悟ができないなら、最初っから関わらぬこと。
なんでもね。
犯人である女の子が使った凶器が斧だったことから、例の『ひぐらしのなく頃に』との類似性を指摘する動きすらあるようで。
そうなると、現在放送中の『ひぐらしのなく頃に解』への影響すら、ありえなくもない。放送局は、どこも腰抜けの弱虫ですから(実際には、斧も鉈もアニメの『ひぐらし解』本編にはもう登場しないはずですがね)。
ついこの間も、『魔法少女リリカルなのはStrikerS』にて、テレビ和歌山が台詞を勝手にカットしてしまうという過剰反応もあったそうで(いわゆる自主規制)。
制作段階であれこれ口出しするならともかく。完成した物をいざ放送する段階で、現場が勝手に中身に手を加えるとは。著作物を何と心得ているのでしょうかね、こやつらは。
コクヨ制作の任天堂DS用ゲームソフトが、開発に関わった社員が痴漢と傷害の容疑で逮捕されたのを受け、急遽発売見合わせを決定、店頭に用意した分は回収という騒ぎもありましたし。
なんでも、今は昔と違って、企画・制作の段階で(人権派・社会派とやらの偽善者どものせいで)いろいろとややこしいとも聞きます。
が。
臭い物に蓋をするだけでは、なんにもなりませんし、その手の過剰な検閲や、保身だけが目的の自主規制は文化の衰退を招くだけですよ。
このまま進むと、日本は娯楽に乏しい国になっていってしまうのではないかと、本気で心配になります。
■2007/09/21 (金) 社日 (旧暦 葉月十一日)
こういう予想ばっかり、的中しやがる……。
東海テレビが、いち早く『ひぐらしのなく頃に解』の放送中止を決定しました。
おそらく、他エリアの局も同様の措置を取るものと思われます(追記:KBS京都も中止決定)。日本って何でも横並びですから。
ちなみにアニメの公式サイトは、アクセス過多なのか、つながらない状況です。
多くは申したくありませんが。
こういう対応をするということは、自分らが有害なコンテンツを放送していたのを認めることに他ならないんですよ。それ、判ってます?
『ひぐらしのなく頃に』は、確かに斧や鉈、あるいは金属バットによって血しぶきの飛び散る作品ではあります。
が、出題編はともかくとしても、「解」ではそういった実力行使による解決方法がダメだということを登場人物たちが気づいて自覚して、血を流さない問題解決を図るという展開になります。つまり、基本スタンスは「暴力反対」なんですよ。
そういったことを理解もせず、ただ見た目だけで有害扱いする姿勢では、とてもじゃありませんが、マスコミに著作物を委ねることはハイリスクであると言わざるを得ませんね。
『ひぐらし』の作者さんも、お気の毒です。
暴力反対を訴えもせず、ただただ血を流すだけのスプラッタ・ホラー映画だって世の中にはいっぱいあるというのに、どうしてアニメやゲームばかりが割を喰うんでしょうね。
これは偏見によるいじめですらあるんじゃありません?
たかがキ*ガイな殺人犯一人が、ひょっとしてシーンを真似たかもしれないってだけで、作品否定に走るなんて、どう考えてもマスコミが狂ってますよ。
こういうことが進んで放送倫理が放送弾圧に変わってきゃせんかと、本気で不安になります。
お行儀の良い作品しかダメ、なんてことになったら、日本は終わりですよ。マジで。
言っときますがね。良識者の皆様がたが絶賛なさる宮崎アニメだって、かなりの血しぶきと死人が出まくるんですからね。『ナウシカ』とか『ラピュタ』とか『もののけ姫』とか……。
■2007/09/22 (土) (旧暦 葉月十二日)
お行儀の良い放送局横並びの今週でしたが(嘲笑)。
東海テレビにおける『ひぐらしのなく頃に解』放送休止は、伝わるところによりますと、視聴者の指摘を受けてのことだそうで。
し ち ょ う し ゃ ?
それって、本当に視聴者なんですかね?
「クレーマー」のまちがいと違います?
何にでも文句をつける。
と言うよりも、文句をつける行為そのものが目的であるキ*ガイな輩。
クレーマー。
放送局が、そんな狂った連中の言うことに、いちいち反応していてどうしますか。
申しましたように、『ひぐらしのなく頃に』と『ひぐらしのなく頃に解』は、その見た目の残虐描写とは違い、内容は暴力行為の否定です。暴力によって障害を取り除こうとする行為を厳しく批難しています。
放送中の『ひぐらし解』も、すでに「暴力否定」の描写段階に入っており、視聴者なら理解しているはずなんですよ。
ですからね。
「指摘した」という「視聴者」とやらが、本当に視聴者なのかは正直、かなり疑わしいです。
古い話になりますが。
昭和42年に放送された『ウルトラセブン』の第12話、『遊星より愛をこめて』。
これが今では欠番扱いされているのは、ファンの間では有名ですが。
簡単に説明しますと、この第12話での悪者・スペル星人は、自らが作った新兵器の爆破実験により星ごと被爆してしまった一族。
体を維持するためにと、地球人の子供たちから新鮮な血液を盗みに来たというストーリなのです。
お判りでしょうか。
抗議したのは日本の被爆者を束ねる組織です。
被爆した星人を怪物扱いして退治するのは、けしからん。被爆者として不愉快だ。ということです。
ただ。
実は、この12話は放送当時、問題にはなりませんでした。
問題化したのは、放送がとっくに終わって何年も経ってから、雑誌に掲載された記事の、いわゆる「後設定」にてスペル星人のことを「被爆星人」と称していたことが発端です。その記事を知った被爆者組織のお偉いさんが(本編内容を知らぬままに)抗議→マスコミが面白がって取り上げる、という流れで一気に封印されるまでになったそうです。
ちなみに、抗議したお偉いさんご本人は被爆者ではなかったという、おまけが付きます。
この問題においてもっとも悪いのは誰か。
抗議した人は、いわゆるクレーマーですから、論ずるにも値しません。
妖之佑は、クレーマーの言いがかりに簡単に屈服し、第12話をあっさり欠番にしてしまった円谷プロだと考えます。実際に被爆した人たちから直接に抗議されたのなら、まだ理解できますけどね。
この件を(ひょっとしたら組織の売名目的で?)蒸し返して社会問題にまで大きくした連中の言いなりになるなど、創作者の風上にも置けません。
実は円谷プロは、他に『怪奇大作戦』でも同様の過ちを犯しています。
第24話(“12の倍”というのは何の因果か……)『狂気人間』は、いわゆる精神病患者が犯罪を犯した場合は刑法上の罪に問えないとする法律の穴を突いた商売「狂わせ屋」を扱った作品です。
誰かに怨みを持つ人を人工的に一時的に精神疾患状態にして、そのまま本懐を遂げさせる。逮捕されるも精神鑑定の結果、罪には問えない。しかも釈放後には精神が回復するという、ある種、完全犯罪です。
こちらのケースでは、ストーリそのものというよりは、本編内で頻繁に登場する「きちがい」という台詞が問題だ(当時は放送コードが無かった)とする説もありますが、真相はよく判りません。とにかく、臭い物に蓋をしたわけです、円谷プロは。
今の世の、悪徳弁護士どもが常套手段として、凶悪犯罪を犯した被告人の精神鑑定を再三再四に渡って請求する法廷対策(≒引き延ばし戦術)のことを思うにつけ、この『狂気人間』は、なるべく多くの人に観てほしい作品なんですけどね。
円谷プロは、二つの名作を自らの手で封印してしまったという愚を演じたわけです。
今現在、これと似たことが進行中なのかもしれません。
制作者の意図などおかまいなしにTV局が「放送中止」という名の言語弾圧をする、というのが言いすぎではないような気がして、空恐ろしいですよ。ホント。
好きな人には申し訳ありませんがね(けっ)。
マル暴や珍走団をヒーロー扱いする漫画やドラマ、映画のほうが『ひぐらし』の何十倍も有害だと思うんですけどね。妖之佑は。
実際、その手の作品に影響されて憧れて、珍走団やその筋の組事務所とかに入りたがる子もいるそうですし。
■2007/09/23 (日) 秋分、彼岸中日 (旧暦 葉月十三日)
最終回直前ってのが一番盛り上がりますね。
『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』も、いよいよ大詰め。メッチャ盛り上がってます。
黄(ホァン)の意外な最期に涙(当初は、ぜったい黒たちと仲違いすると思ってた)。
せめて、向こうで志保子さんと一緒になれますよう。(-人-)
猫(マオ)は、早いうちに張られた伏線で予想していたとおりの形で退場しましたね。こっちも、さりげない別れの告げかたに涙モノでした。
復帰は、あるのかなあ(組織のサーバーに再アクセスできれば可なんだけど……難しそう)。
銀(イン)も、最終回の前半あたりで退場するんでしょうが。どういう形になるのか……(オーソドックスになら、黒をかばって、かな)。
で、その黒(ヘイ)は、どうする気なのか。
アンバーを手助けするのか。それとも、やはり倒すのか。
そのアンバーは若返りすぎ。
あれだと能力をあと一回使えるかどうか、といったところか。
う〜ん。最後にもう一度、能力を使って消滅したりして……。で、黒が腹をくくる?
自分が組織のパーツだったことを知らされた未咲さんの動向も気になります。
あれだけBK-201にご執心だったうえに、李くんにはかなり好意を持ってましたからね。
「自分の直感だけを信じろ」というノーベンバー11の言葉も、終盤にてかなり未咲さんに影響を与えているようで。その意味では、早めにノーベンバー11を退場させた演出は正解なんですね。
初期の頃に組織に“保護”された舞ちゃんが、ああいう形で再登場するとは思いもしませんでした。
あれじゃ、ほぼ使い捨てやんか……。
にしても。
契約者がバターのように溶けてしまう、という話は本当だったんですね。怖っ。
あれって、対価の支払いをサボっても、やはりそうなるんでしょうかね。
そう言えば、いまだに黒と猫の対価は明らかにされていませんね。
組織とイヴニング・プリムローズそれぞれの目的は明かされました。
残るは、あの異常な世界の説明だけなんですが……明かされるのかなぁ。
■2007/09/24 (月) (旧暦 葉月十四日)
インプレッサがモデルチェンジしていたようで。
スバルのサイトに行ってみたのですが。
?
5ドアだけ?
どゆこと?
ひょっとしてボディ・タイプの整理をしたのでしょうか、インプレッサ。
たしかにインプレッサの5ドアは歴代、使いやすく人気の車だとは思うのですが。
個人的には、小型・軽快・小生意気なスポーツ・セダンが好みですから、4ドア・セダンがラインナップに無いのは残念でなりません。
そうでなくても、トヨタ・日産という最大手が元気なく。
また、とあるまぁるいおかたに聞くところでは、ホンダも元気がなくなっているそうで。
そこへきて、もしもインプレッサからスポーツ・セダンが消えるなんてことになったら、目も当てられません(買うわけでもないのに、まー偉そーに)。
まあ、WRCマシンのベースともなる WRX STI のみ10月発表ということですから、まだ望みは消えていませんがね、4ドア・セダンの。
にしても、全車種3ナンバーにすることもないと思うんですけどね。
小型で元気が売りのレオーネを大先輩に置くインプレッサでしょーに。レガシィとの差別化が不明瞭になりゃせんですか?
ブルーバードSSSに始まった、クーペやオープン2シーターを凌駕する国産小型スポーツ・セダンの血脈。
どうか絶やさないでくださいませ。国内メーカーの皆々様。
ご覧のとおり、モップ。
基本、1/6には手を出さない人なんだけど、これは例外。
と言うよりも、これだけは1/6でなければならなかったと実感。
重心部分の作り込みが、圧倒されるほどに素晴らしすぎ。
まだ九月だが、たぶん今年のベスト1だと思う。
意味の判らん人は容赦なくほかってくので悪しからず♪
■2007/09/24 (月) 妖怪警報
今宵は百鬼夜行です。
■2007/09/25 (火) 仲秋名月、十五夜 (旧暦 葉月十五日)
『ひぐらしのなく頃に解』に関して、東海テレビは今後の放送について「未定」とのことで。今のところ、続きをやる気は無いとも受け取れます(週間番組表には、まだ『ひぐらし解』のタイトルがありますが……これも「未定」だから消していないだけ、ですかね?)。
※ 追記:テレビ埼玉は予定を変更せず『ひぐらし解』を放送したそうです。偉いっ。これで腰抜け東海テレビ&KBS京都も次は放送してくれることでせう。
そんなときに。
今度は長野で斧による事件が起きたそうで(今回は怪我をさせただけなので、結果的には殺人未遂で終わりましたが)。
ヤバいなあ。
これで、ますます頭の悪い“良識者”どもが放送取り止めを訴えそうですよ。
で、頭の悪い放送局が軒並み、保身のために『ひぐらし』の放送を終わらせてしまう……?
一部に、うがった見かたがありましてね。
放送局は、ともかくとして。
権利を有する制作側の思惑としては、放送が中途半端に終わってしまったほうが嬉しい、という説があります。
つまり。
盛り上がってきたところでバッサリ切られてしまったためフラストレーションの溜まった視聴者たちが、どうしてもラストを観たくてDVDを買う。
ということなのだそうで。要するに、放送で完結させないほうがDVDの売り上げが増える、商売になる、と踏んでいるわけですね。
先に触れました『School Days』も、最終回のみ電波では永久欠番にしてしまえば、その分DVDが売れるという考えかたは確かに的を射ているとは思います。
が。
そんな商売を許すわけにはいきませんよ。ねぇ。
ひょっとして、各制作者は作品の終盤頃に合わせて事件が起きるのを願ってたりしてね。祈祷してたりしてね。で、放送中止になればいい、とか思ってたりしてね。
あるいは、そのうち、放送用には最終回を作らず、DVD用のフォーマットでのみ最終回を制作するのが普通になったりしてね。
いや。
それに近いことを、すでにやっている作品はあります。
『.hack//Roots』などは、まさにそれ。あくまでもストーリの前半のみで、最終回でも落ち無し。後半(無論、ラストも含む)はまるっとPS2 ゲームの『.hack//G.U.』でしか鑑賞できない構成になっています。言ってしまえば『.hack//Roots』は『.hack//G.U.』の宣伝でしかなかったワケ。はっきり言って、あこぎです。判ってりゃ、そもそも『Roots』なんて観ませんでしたとも。
最近でも『sola』が、ラストを補完する二話をDVDのみ収録という形ですしね。
あんまりやりすぎると、せっかくデジタル化した地上波を誰も観なくなりますよ。
30分×13、あるいは×26というバカバカしく長い深夜のコマーシャルなんて、わざわざ録画までして誰が観るもんですか。ねぇ。
それにしてもです。
寝ている父親に息子が斧で斬りつける。
それを知った母親が110番通報する。
これが作り話でなく現実だと言うのですから、世も末ですな。
まさに末法。
■2007/09/25 (火) 中秋名月
というのが、厳密には正しいそうな。
でも「仲秋」のほうが何となくいい感じなので(笑)。
天気予報から「無月」を覚悟してたけど、
嬉しいことに見事なお月様♪
三脚無しの手持ちでこれだけ写るのが、
デジタル・カメラの便利なトコ。
(Panasonic FZ1 を使用)
■2007/09/26 (水) 彼岸明け、八せん終わり (旧暦 葉月十六日)
日本相撲協会の不祥事が、また。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070926-00000048-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070926-00000021-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070926-00000015-maip-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070926-00000002-yom-spo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070926-00000119-san-soci
記憶に新しいこの事件(当時は事故扱いでした)。
ほとんどのかたは、暴行があったであろうと感じておられたと思います。
が。
まさか、親方までリンチに荷担していたとは、あきれて物も言えません(コントで使うビール瓶は樹脂製だということすら知らないのかね、時津風親方は)。
若い先輩力士らは未熟ゆえ行き過ぎたリンチもありえるとして(それを未然に防ぐのも親方の大切な役目なのに……)。昔と違い、今はちゃんとした「しごき」のできる大人がいなくなったことの顕れなのでしょうか。
そもそも、「しごき」というのは「篩い落とし」の意味を強く持っています。
ついてこられない者は、どんどん落とす。辞めてもらって一向にかまわん。
という断固たるスタンスの元に行われるべきものです。新兵訓練の厳しさで有名なU.S.A.海兵隊などは、その典型ですね(例外は、たとえば戦時中の大日本帝国軍。なにせ、あれは徴兵制でしたからね)。
ですから、逃げ出す者を追う意味はありません。放っておけばいい。どのみち、序の口レヴェルの稽古に耐えられない子では、先行き暗いですよ。相撲に向いてないと思う。
ひょっとして部屋から脱落者を出すことが恥だと思っているのかもしれませんが。それは、まちがいです。
本質的に相撲に向いてない子って、いますからね。そういう子でも、ちょっと体が大きいというだけで、地元の自称「目利き」な後援者とかが間に入って親方にスカウトさせる。親御さんも旨い話ばかり聞かされて、つい乗り気になってしまう。で、本人の意志などおかまいなしに弟子入りの話が進んでしまう。中学出たばかりの15歳とかでは、周囲が固めたルートから、なかなか外れられないものですよ。素直で真面目な子であればあるほど。
だからこそ。しごきによる「篩い落とし」が必要なんです。それも、進路を見直すことができるほどに、なるべく早めの。
それを。
脱落した子を無理に引き留めて。
あまっさえ、暴行して死に至らしめる。
時津風部屋の親方・関取衆にはバカしかいませんか?
今回については、愛知県警と犬山署がきちんと捜査したことを評価したいですね。
てっきり、事故ということで処理してしまったかと思っていましたから。
(被害者のご遺族が遺体の司法解剖を個人的に依頼、その検死結果を受けて初めて警察は重い腰を上げたそうですので、↑の評価は撤回します)
それと、もう一つ重要なことは。
自ら暴行したこと、そして兄弟子らによるリンチを知っていたことを認めた時津風親方は事件当時、「通常の稽古」だったと公言しています。つまり、人が死んだという大きな事実について、公式に嘘をついたのです(しかも聞くところによると、ご遺族に対する親方の態度には「部屋に責任はない」とばかりに誠意がなかったそうですし)。
日本相撲協会の時津風部屋に対する厳格な処分(時津風親方の解雇、および暴行に関わった力士たちの破門勧告は最低限の必要事項。できれば、部屋所属の関取衆に対する減俸も)が強く望まれますし、そうでなければ協会の不甲斐なさがまた一つ証明されることになりましょう。
誤解を招かないよう申しておきますが。
厳しい指導・稽古は大相撲に必要なんです。甘やかすばかりでは真面目で強い力士など育ちません(朝青龍が、いい反面教師です)。
ですが、厳しい中に「手加減」が必要ということを、今の親方衆が忘れている、あるいはそもそも理解していない懸念がありますね。
「しごき」は相手が死ぬまでやるもんじゃないんです。相手を「生かす」ためにやるんです。
SF作家のR.A.ハインライン氏が『宇宙の戦士』の中で語っておられましたが。相手をしごいて虐めるのを楽しむ傾向にある者は、そもそも指導役には適さないんですよ。相手に罵詈雑言を叩きつけながらも、心の中は常に冷静な人でないと、厳しい指導をするのは無理。
そこここの学校などもですが。大相撲の世界も指導者の質的低下に尽きるんですかねぇ……。
今の世。お子さんを関取にと願う親御さんは、ご自分で相撲部屋の出来を調べる必要があると思いますよ。少なくとも、過去の不祥事に関する噂は要チェック。
まー、妖之佑なら、今の日本相撲協会に我が子を委ねる気になんか、到底なれませんけどね(子供どころか相方もいないけど……。orz)。
ついでだから、もう一つだけ言わせてもらえるかな。
竹刀は面・胴・小手を打つためのものであって、裸の人間を叩いておしおきするものじゃない。というか、そもそも刀の代わりなんだから、剣士の魂にも匹敵するもの。
それを相撲部屋では、しごきに使ってる。
妖之佑も剣道を齧った身ゆえ、相撲界のこの習慣だけは前々から許せない。剣道に対する侮辱だと思うから。
■2007/09/27 (木) 望、甲子、大雄山道了尊大祭 (旧暦 葉月十七日)
ノートン先生の激しい勘違い、かな、かな。
http://www.nortonfighter.com/
これでセキュリティ・ソフトの売れ行きが向上するというなら、そりゃ消費者がド阿呆だという証拠で。
正直、こんなサイト作る前に、他に力を注ぐべきこと、いっぱいあるんじゃないかな、かな。
と思うのであります。
■2007/09/27 (木) 不愉快な内容ばかりで申し訳ありませんが。
あくまでも個人の日記ですので、悪しからずご理解とご容認をお願いいたします。
で、一つめ。弟子殺しの時津風親方。
被害者の遺体を、ご遺族に引き渡さず、勝手に火葬してしまおうと画策していたそうですね、事件当時。まあ、「火葬」というよりは「証拠隠滅」と言うべきものでしょう。熱帯の外国でもない限り、遺体を現地で処置するなんて、非常識にもほどがありますから。
協会、と言うか北の湖理事長は、警察の結論を待つおつもりのようですが。日本相撲協会始まって以来最大の危機だということが理解できていないようです。
これは傷害致死事件なんですよ!?
そして、暴行の首謀者と目される時津風親方は事件当時、取材陣のカメラの前でも、警察の事情聴取でも、ご遺族に対しても、「通常の稽古」だったと嘘をついています。しかも、証拠隠滅としか思えない行動を取ろうとしていた。
これだけでも、協会が時津風親方を処分するには充分なはずです。
警察に判断を委ねるのではなく、協会独自に、事件に対する責任を取る姿勢をはっきりと見せなくてはなりません。
さもないと、協会は“人殺し”であっても身内はかばう、ということになります。そんな腐った組織が興行する大相撲になんか、お金を払う価値が、果たしてあるのでしょうか?
二つめ。
東海テレビが、今週も『ひぐらしのなく頃に解』の放送を取り止めました。
http://www.oyashirosama.com/web /kai/news/index.htm#070926
他局は放送を再開している中で、どうしてなのか理解に苦しみます。
ま、要するにヘタレ放送局だったということでしょうが……内容を調べもせずに、うわべだけで判断とは、情けないですね。
マスコミ各社も『ひぐらし』バッシングを、かなりしているそうで(実際には知りません。ワイドショーの類は出演者もスタッフも全員バカばーっかなので観ませんから)。ちょっと前までは、大ヒット作と、もてはやしていたはずなのにね。けっ。
にしてもサー。「視聴者が不快に思うかもしれない」って言うけどサー。不快に思うほどに潔癖でお行儀のいいおかたが、そもそも『ひぐらし』をご覧になりますかねぇ。
三つめ。
あの国は「ビルマ」と言います。
ビルマの政治権力を不正に掌握しているミャンマー軍事政権は、サッサと潰れてください!
■2007/09/28 (金) 今日も不愉快なネタで恐縮ですが。
今度は香川で“鉈事件”が起きたそうです。
これでまた、ワイドショー等々による煽り報道が加熱しそうで危険です。
はっきり申しまして。
最初に京都で起きた斧事件は別としても。
長野の斧事件および香川の鉈事件は、ゲームの影響と言うよりも、むしろマスコミ(含Web)による不見識な煽り報道を主因とした、京都事件の模倣犯罪なのではないかと、素人ながら考えます。
つまり、長野と香川については、京都の事件とゲームの関連性を面白がって取り上げたマスコミにこそ大きな責任があると考えます。
それに少し関連してですが。
AT-Xで『School Days』の最終回が放送されたそうです。
妖之佑はAT-Xを観られる環境にありませんし、地元の地上波で放送される見込みも今のところありませんし、何より鑑賞したい作品ではありませんので、 Web上にあるネタバレ記事で最終回の内容を確認しました。個人がアップなさっているキャプチャー画像(著作権法違反になりかねませんがね)も確認しました。
はっきり言って、京都の事件とは関係なしに、そもそも放送できるとは思えない内容の最終回でした。AT-Xが深夜枠に、しかも15歳以上という制限放送だからこそ何とかなった、というほどに鬼畜すぎます。
本編の概略をここで述べることは、いたしません。別にネタバレ考慮ということではなく、単に胸クソ悪いからです。
とにかく、「酷い」の一言。制作スタッフの感性を疑いますね。
聞くところによりますと、ゲームの結末よりもはるかに酷いそうです。
で、思ったのですが。
『School Days』という一見して軽いタイトル、いかにも萌え系のキャラクター・デザイン、それに加えて原作が18禁のエロゲーであるということから、各放送局は鬼畜な展開をまったく想定していなかったのではないかと。原作の内容確認すらロクにしていなかったのではないかと。萌えキャラたちによるスケベな内容だから深夜枠でなら問題なく、しかも確実に視聴率を取れる、という算盤勘定をしたのではないかと。
ところが、話が進むにつれ、どんどんストーリが鬼畜になっていく。最終回などは大荒れの予感。
「これは、さすがにまずいんじゃないのか?」
と各局の担当者さんがたが考え始めていたときの、あの事件。それを好機とばかりに一気に休止・中止に走ったのが、今回の顛末なのではないかと、そう今では考えています。
要するに、アニメ版の内容を知った放送局はオロオロして中止する口実を欲していたのだろうと。
ああいう結末を持ってきた制作者は何を考えているのか。いったい何がしたかったのか。
創作には挑戦が必要とは言え、正直、不愉快ですね。
で、つくづく悲しいのが。
今回の事件により、『ひぐらしのなく頃に』が、この鬼畜な『School Days』と同列に扱われてしまっていることです。
何度も言いますが、『ひぐらし』の主題は「暴力否定」です。血を流しての問題解決は真の問題解決とは正反対のものである、ということを主張しています。
とうてい『School Days』と同等に扱ってはなりません(『School Days』が暴力肯定とは申しませんが、鬼畜な演出に必然性を感じませんので)。
それを、バカなマスコミは理解しようともせず、ただただ煽り立てる。で、何も知らない視聴者たちが鵜呑みにする。で、創作に対する弾圧が起こる。
放送を自粛すべきは無責任なワイドショーのほうなのではないでしょうか?
『ひぐらし』の作者さまには、心からお見舞いを申し上げたいと思います。
と同時に、応援しております。
で、別件。
ミャンマー軍事政権に対し、日本政府は厳しい態度で臨んでいただきたい。
犯人を厳罰に処すことと、軍の責任者による謝罪と贖罪を要求すべきです。
そして何より、あの国を「ミャンマー」と呼ぶのを公式にやめるべきです。つまりミャンマー軍事政権をビルマの代表としては認めないと表明すべきです。
これは内政干渉ではないですよ。そもそもビルマの国民投票結果(アウン・サン・スー・チーさんを擁するNLDが圧勝、軍事政権側の大敗)を踏みにじって政権に不法にしがみついているのが今の軍事政権ですから。つまり、あれは正統な政権ではないのです。
マスコミもね、「ミャンマー(ビルマ)」じゃなく「ビルマ(ミャンマー)」と表示すべきなんです。
あと一つ。
時津風親方は、すでに法廷対策に入ってますね。弁護士に「余計なことは言うな」と指示されているとしか思えません。人を死なせておきながら、無責任な卑怯者めっ。
そして北の湖理事長も、今回の件がある程度解明された時点で辞任すべきでしょう。横綱としてはともかく、理事としては腰抜けすぎますから。
ついでに。
福田総理は、最初の閣僚会議で各閣僚に「政治資金について徹底的に確認しろ」と指示しておきながら、自分のが不明瞭だったというお間抜けさ。
いっそのこと閣僚全員、財布の中は真っ黒なのだと開き直ってはいかがでしょうか。
■2007/09/28 (金) (旧暦 葉月十八日)
『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』が終了しました。
やはり、あの異常世界の説明には至りませんでしたね。残念。
ですが、2クールでは、そもそも無理だったかな。
契約者、ドール、偽りの星、流星のかけら、観測霊、ゲート……どれもこれも異常すぎます。無理に最終回ですべてを説明しようとすれば破綻したことでしょう(説明することで破綻した最近の好例が『キスダム』かな)。それよりも、そんな異常な世界において人(契約者を含む)がもがく様を描くことに終始したのは、きっと正解なのでしょうね。
実際、面白かったわけですし。
それに、謎の一つであった主人公・黒(ヘイ)についてのあれこれは、ちゃんと締めくくってくれましたし。
ただ、やはり不満の残る最終回でした(いえ、完成度のことではなく、単に視聴者として「その後」が気になって気になってしかたない、という意味でです)。
黒は、あれからどうするのか。
銀(イン)は、どうなったのか。
最後のシーンで抱き上げられた黒ネコの意味は?
……等々。
クライマックスで、黒の見た景色(おそらくは黒の精神世界ですね)にいた大勢の人たち。
その中に、黄(ホァン)はともかく、猫(マオ)までいたのは意外でした。何せ、そこにいるのはアンバー、白(パイ)、ノーベンバー11、ハヴォック、志保子さん、ニック・ヒルマンなど、すでに死亡、もしくは消滅した人たちばかりですから(アンバーは、この時点で能力を使っており最後の対価を支払ったので、肉体が消滅した直後のはず)。
猫は、単に意識をネコの本能に支配されただけ(『魔女の宅急便』において、キキの魔力減退のあおりを受けたジジが、ただのネコ化したようなもの)と解釈していたので、死亡者リスト入りをしていたとは思いもしませんでしたし、復帰も可能と思っていただけにショックです。
考えるに、ネコの脳髄では容量が足りないのを組織のサーバーで補っていたので、接続を強制切断された時点で脳のメモリ領域から猫の自我意識が追い出されたということなのでしょうね。つまり、猫の精神(あるいは魂)はデータとして完全にデリートされた、と。よって修復不能。よって死亡同然なのでしょう。残念です。
ホウムラン軒の理花ちゃんが、公園に餌を置いて(もう来るはずのない)フェルナンデスをじっと待つ姿が淋しすぎます。
昨今の安易な演出にありがちな、ラストに向けて次々と壮絶な退場(=死亡)をしていったメイン・キャラたちが、エピローグにて復活(=実は死んじゃいなかった)して大団円、ハッピーエンドという流れを、この作品が取らなかったことには、拍手を送りたいと思います。
銀の、あの台詞には震えました。
未咲さんと李くんの関係がプラトニックで終わったことも良かったですね。
半年間、面白い物語を観せてくださったスタックのかたがた、ありがとうございました。
ただ!
一つ文句があります!!
未確認情報ですが。
最終回第25話を補完する第26話がDVDのみ収録だという噂を耳にしました。
これが本当なら……。
ヲイコラっ。
人を欲求不満にさせるなーっ!!!!
公式のWebラジオもあるのですが……黒役の木内さんは関西人ですし、銀役の福圓さんと未咲役の水樹さんコンビは、長年『スマギャン』で培ってきたツーカーの漫才コンビですから、はっきり言って作品イメージがブチ壊れます♪(笑)
■2007/09/29 (土) (旧暦 葉月十九日)
手塚治虫先生に関して、気になる情報二件。
一つめ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070928-00000931-san-ent
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a= 20070928-00000089-mai-soci
NHKのニュースでもやってましたが、これは興奮モノです。
直に見たいっ!
二つめ。
http://www.asahi.com/culture/news_culture /TKY200709260103.html
意欲は理解しますが、これは疑問です。
作者の意志を知らずして、勝手に着色していいものでしょうか?
妖之佑は、やるべきではないと考えますし、成果に期待もしません。
■2007/09/29 (土) フライング記事の嫌いもなくはない気がしますが。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo /news/20070929-OHT1T00038.htm
本当だとしても、協会の対応は遅いですね。
けっきょく、自ら動いたのではなく、文部科学省に尻を叩かれた形ですから。
と言うか伝え聞くところによると、文部科学省にて北の湖理事長は日本相撲協会の財団法人の資格剥奪をちらつかされたということで。
http://www.nikkansports.com/sports /sumo/p-sp-tp3-20070929-262904.html
つまり、時津風親方の解雇処分を決めたのは相撲協会としてのけじめを表したのではなく、単に上からの圧力に屈して保身を選んだだけなのです。実に情けない。
横綱審議委員会以外に、何か影響力のある外部組織を置くべきですね。あるいは、あちこちの企業がやっているように外部からトップを招くか。
乱暴な言いかたですが、学校出てから相撲しか知らない人たちだけで運営するのは限界があると思いますよ。しょせんは相撲という狭い世界しか知らない人たちですからね。
同じ理由で、各プロレス団体もけっこう歪んでいるようですし。
■2007/09/30 (日) (旧暦 葉月廿日)
毎度好例、年二回の中古カメラ市・秋の陣でございます。
今回は、めぼしいジャンク品を発見できませんでした。
古〜いニッコール・レンズの望遠などがありましたが、これ、たぶん愛用のFM2には付かないので見送りました。
毎度探しておりますW8カメラも今回は一台も発見できず。
ちぃと不満の残る市でございました。
で。
何も買わないのもシャクなので。
フジカのST801という、見ての通りごくごく普通の一眼レフ式カメラです。もちろんジャンク価格ですが、シャッターなど妖之佑の見たところ何ら問題なく作動します。内蔵露出計の状態は確認していませんが例によって目測でいきますので無問題です(笑)。
念のためですが「フジカ」というのは今のフジフイルムがかつて使っていたカメラ用のブランド名です。
とにかく黒ボディというところに惹かれました。クローム仕上げのだったら買わなかったと思います。金属製カメラの場合、ブラックは憧れですからね。
レンズは別に買ったアサヒの望遠、スーパー・タクマー105mm F2.8(ジャンク)です。純正のフジノン・レンズが欲しいところではありますが、さすがにフジノンはジャンク価格では手に入らないと思います。
と言いますか、フジカの135フィルム用一眼レフがM42スクリュー・マウントだったことを今回、初めて知りました。つまり国産ならアサヒ・ペンタックスのタクマー・レンズ群がそのまま使えるのですよ。これは便利。
ついでに、向かって左の「LED」エンブレムが誇らしげ。ファインダー内露出計が針式主流だった当時、LED表示は斬新だったそうです。
マウントの部分を拡大。
小さなピンが見えますが、これはM42の規格には無いフジカ独自の機構です。フジカ専用のフジノン・レンズと連動してTTL開放測光するためのものです。バヨネット式マウントではあたりまえの構造ですが、スクリュー・マウントでは画期的だったんじゃないでしょうか。
当然、他社のM42レンズを使う場合は絞り込み測光になります。これでも特に問題はありません。絞り込んで確認するためのプレビュー・ボタンもありますし。
正直申し上げて、フジカとフジの135フィルム用一眼レフは、これまでノー・チェックでした。お恥ずかしい限りですが(興味を持っていたのは、ブローニー・フィルム用のGS645とかGL690とかSixとか、あるいは135用ならコンパクト・カメラのカルディア・シリーズとか)。
ところが実際にST801を手にしてみて驚きました。ご覧のとおり、シャッター速度が1/2000秒まであります。しかも布幕横走の機械式シャッターでです。
妖之佑の知識では、機械式で1/2000(以上)を実現しているのは、他にはキヤノンF1と、ニコンのF2、FM2、newFM2、FM3A、あとペンタックスLXくらいだったと思います。最高速1/2000秒のニコンF3はクォーツ制御シャッターですし、機械式の人気機種であるペンタックスMXやオリンパスOM-1はどちらも最高1/1000秒ですしね。
つまり、1/2000秒のシャッター速度を持つカメラは、かなりプロ志向の強い機種なんです。
ついでに、これと上の写真を比較してお判りのとおり巻き上げレバーが中折れ式の構造になっています。
これも、なにげにプロ好みなんじゃないでしょうか。
ブランド・イメージで損をしたと思われる(とにかくフジカとフジのブランドは、どのフォーマットも実用性はあるものの、ステータス性はゼロというのが昔も今も常識化してますから)フジカST801ですが、こうして触ってみますと、その性能・機能がかなり高いことが判ります。他社製品に引けを取らないばかりか、当時の価格が同性能の他社製品に比べて安かったことを考えれば、C/Pで勝っているとさえ言えるかと。しかも色々なメーカーが採用していたM42マウントですから、当時としてはメーカーの枠を越えて汎用性が高かった。
そんな隠れた名機を予備知識無しにワゴンの中からサルベージした自分のセンスも、まんざら捨てたもんじゃないなと、実はこっそり自画自賛だったりしとります♪
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庭に出る
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