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○2020-08-01 (旧暦 水無月十二日)
「ジェットストリーム」と聞くと、一部の層は反射的に「3」の数字と黒い色を思い浮かべて「アタック」と応えてしまうでしょう。
また、城達也さんの渋いお声が浮かんでくる層もおられることでしょう。
ですが、とある層にとっては「これ以外に何がある?」と言われるほどに定番の名詞でもあるのです。
三菱鉛筆の「JETSTREAM」という名のボールペン。
ご存知のかたも多いと思いますが、まあ一応。
何が特徴かと申しますと。油性インクでありながら水性インク並みのサラサラ感、滑らかさ、そして乾きの早さを実現したボールペン。なのです。
今や、シャーペンの「KURU TOGA」と共に三菱鉛筆を代表する双璧と言っても怒られないと思います。親戚友人知人のご家庭に中高進学があったなら、このペアをプレゼントすれば、そこそこ喜ばれるかもしれません。
そんな「JETSTREAM」に新たなメンバーが追加されたのが、昨年末のこと。
妖之佑が知ったのは明けて春だったのですが、とにかく凄い人気で、春の時点でも某尼で、ボッタクリ値でしか売られていませんでした。定価千円の品を二千円、下手するとそれ以上でしたからね。大人気からの品薄ぶりが、よく判りましたよ。実店舗でも見たことがなかった(田舎暮らしだし、この春からはコロナのせいで某県庁所在地に行けてないから余計にね)。
もちろんテンバイヤーとその類似者などには一円たりとも渡したくありませんから、市場がおちつくのを待っておりました。
そして、ようやく♪
「JETSTREAM EDGE」と言います。
メタリックなので、従来の JETSTREAM よりも質感が良いのですよね。
軸色は限定色を除いて四種類。ネイビーも気になったのですが、90年代のオーディオ製品を思わせるシャンパンゴールドにしました♪
少しだけ残念なのは、ラミーのサファリにも似たクリップ。デザインは軸とともに格好良いのですが、ちと強すぎると自分には感じられました。
ただし、重要なのは質感ではありません。
このペン先をご覧じろ。ボール径は何と 0.28mm!
一般的にボールペンは、ペン先のボールが 0.7mm あたりが主流です。それに比べて超細い!
しかも、従来の油性ボールペンと違って水性並みに軽い筆圧で充分ですから、すばらっ、なのです。
簡単に書き比べ。
左から JETSTREAM EDGE 、水性ボールペン(G2リフィル)、従来の油性ボールペン、万年筆(中字、金ペン)。
従来の油性は筆圧を要求するにも関わらず、インクは粘るし線は擦れるし(汗)。
残り三つは皆サラサラで、ペン先の滑り具合に極端な差はありません。
が、とにかく JETSTREAM EDGE の細さが際立ちますね。万年筆の EF(極細)レベルなんじゃないかな。
これの登場によって、手帳などに細々みっちり書き込む人が、それまでのお高い極細万年筆からお手軽価格のこれに乗り換えることもできると思います。高価な筆記具を持ち歩くのはリスキーですから(紛失・盗難だけでなく、粗忽者に「貸して」と請われてペン先を台無しにされる危険性とかね)。
いやー、待って良かったー。
なお。
写真でのインクの色ですが、ノートの反りとフラッシュ光の関係で JETSTREAM EDGE で書いた線が薄く写ってしまってます。ですが実際には、ちゃんと黒いです。
そこんトコ、どうぞよしなに。m(_ _)m
○2020-08-02 土用二の丑 (旧暦 水無月十三日)
これまた忙しい。
と言うか、明らかに寿司詰めな回でしたね。
想定外(ゼロツー)によってアークが敗北。
ブチ切れたアーク(に乗っ取られた衛星ゼアのガワ)が地上攻撃開始。
アークの指示待ち滅亡迅雷は、そのまま放置される。
不安になる亡に、キレるアニキ。
石頭の滅は、それでもアーク待ち。
迅の説得に逆ギレ滅が迅とバトル。
その様子を見ていたアニキと亡は「自分って何?」と自分探しに出かける。
一方、センパー野郎は飛電の社長を辞任、或人が「電撃就任」ならぬ電撃再就任。
再稼働させたヒューマギアたちの活躍で、破壊された街での救援・復興が進む。
ボディを求めて再び滅に憑依するアークが迅にとどめを。
のギリギリで、滅が拒否して、アークと決別。
アークに憑依された迅を、ゼロツーと滅のタッグで救出。
その頃、宇宙では昴とアニキのタッグで、アークが入っている衛星ゼアのガワを物理的に破壊。
これにて一件落着。
と思いきや、滅は自分自身の意志で人類滅亡を目指すと言う。
予告編を観る限り、アークはあっさり復活(まあ、海底に沈んだ本体が、まだあるからね)。
しかもアークゼロからアークワンへと進化。
例の小悪魔アズ再登場&イズが最期?
滅は滅でマギアたちを引き連れて人類滅亡へと突き進む。
で、たびたび迅が連絡していた相手の顔出しらしい(いや、ようやくかよ)。
うーん。予告編までもが忙しい。
アーク依存していた滅の独り立ちに要した時間が、たったの数分。
迅を復活させたと思しき人物が、終盤ギリギリの段階で新キャラとして登場。
詰め込みすぎですね。放送期間の延長って、できなかったのかな?
現在進行形の『ゼロワン』をムリクリ短縮するよりは、次の『聖刃』を短縮するほうが、内容に歪みを生じなくて済むと思うんですがね。まあ、役者さんたちのスケジュール問題があるから厳しいか。
ゼアがイズの体内にあるから、イズに万が一のことがあると、ヒューマギア全体がヤバいんだが。
残り四話かな。ちゃんと納まるのか?
○2020-08-03 小つち (旧暦 水無月十四日)
Monkey125
LY125Fi
Ape100
YB125SP
GN125H
うーん、悩む。
いや、買わないから。
妄想してるだけだから。
○2020-08-04 望 (旧暦 水無月十五日)
言っちゃあアレだが。『天才てれびくん』での子役からスタートしたタレントさんって全員、胡散臭くねーか?(爆)
としまえんのエルドラドは何とか残そうぜ。偉い人たち、頼みますよ。
そう言えばオイラってメリーゴーランドに乗ったことないぞ、たぶん。いや少なくとも、乗った記憶はないです。
敏ちゃん痩せたなー。
痩せた途端、胡散臭く見えるのは何なんだろう? 某オtキnグにもあった現象なんだが(笑)。
ちなみに、某oタkンgのほうは、太りなおしても胡散臭さは消えなかったようで……。
サティヤ・サイ・ババ、なぁ。日本のマスコミが、これしか取り上げなかったビブーティーやアムリタなどの真贋検証より、氏が何をしたかに注目すべきと思います。
少なくとも、彼の支援によって印度の福利厚生が充実(無料の学校や病院など)していた事実は無視できない。他にも、慈善事業をかなり行っていたわけですから。
とすれば、超一流のマジシャンがイリュージョンで大金稼ぐのと何が違うのか。マジシャンが自分の稼ぎでスーパーカーを乗り回すことと、サティア氏が集まった大金を慈善に使うのと、比較する意味すらないですよね。
サティア氏のパフォーマンスを奇跡か超能力か手品かと検証する粘着質番組よりも、そっちのほうをもっと氏の生前に扱うべきだったんじゃないのかな。新興宗教の利用方法としては正しい方向性だったと思うのですよね。
真偽は置いといて、当時、世論から叩かれたサティヤ氏に向けられた犯罪疑惑は、あのマイケル・ジャクソン氏も疑われた性質のもので、ある意味、超の付く著名人を陥れる常套手段ではある。
ちなみに「サイ・ババ」とは特定の個人を示す名前ではなく、宗教的な肩書きというか称号というか、そういったもので、「生まれ変わり」として代々継承される性質のもの。意味合い的には、チベットの「ダライ・ラマ」と近いかな。なので、氏の個人名は「サイ・ババ」ではなく「サティヤ」のほう。
印度の十四歳の予言者クンは、酷いものですね。あんなのに、一回三十万円の利用料金? 映像出てたってことはTBSも支払ったわけですね。無駄遣いを。
世界規模の感染症を予言的中した、ってのは、それこそ敏ちゃんが言ってた「地震が来ると言い続けていれば、いつかは的中する」の類いですよ。偶々、当たっただけ。「航空産業が大打撃を受ける」という予言は、単なるシミュレーションですね。少し知識のある人なら、大規模感染症からの具体的な影響や変化くらい予測できます。
つまり、十四歳クンのアレは予言じゃないですよ。本人に少し知識があって論理的に予言の具体内容を考えたのか、それともバックに専門知識を持つ大人がいるのか。どちらにせよ、本気で取り上げる価値などないと思います。
ファティマについては、特に誤解されそうな内容というか編集でした。
少なくとも、ファティマ村に住む羊飼いの子供三人が何か不可思議なモノと遭遇したことは事実であり、その子供たちが三つの予言を含む説法内容を持ち帰ったのも事実。何度もあった遭遇は、群衆の眼前でも行われ、大勢の人々が子供たちと対峙する不思議な光を目撃し、局地的な天変地異をも体験している。
敏ちゃんの得意な分野では、これを第三種接近遭遇としていますね。つまり正体不明の知性体によるUFO事件として解釈しているワケ。そう考えると三人の子供はコンタクティーとも考えられますね。大天狗にいろいろ教えられた寅吉みたいな。
それはともかく。
ファティマに便乗した、ファティマ以外の土地での聖母降臨は、村興し目的の客寄せ商売であって、奇跡でも何でもない。ここは番組で言ってるとおり。
けど、ファティマの聖母はヴァチカンが公式に認めた数少ない「奇跡」の一つなんだな。つまり少なくとも基督教においては「事実」ということ。
だから番組内で、ファティマの奇跡をノストラダムスと同列に扱ったのは、かなり失礼なことなのですよ。
予言と言うなら、ホピ族の予言や、アガスティアの葉を扱ったらよかったんでね?
少なくとも、これらはマヤ予言と一緒に並べても問題ないと思う。
ノストラダムスは……別枠ですよねぇ。
こっちは、あえて並べるならアカシック・レコードかな。
情報にアクセスできる人が限られる(シュタイナーとかケイシーとか)という点で、ノストラダムスの曖昧な詩と、たいして変わらん。
つか、日本に限っては、ノストラダムスに罪はなく、五島さんがほぼ“主犯”だろ。
○2020-08-05 (旧暦 水無月十六日、嘉祥)
『姫様“拷問”の時間です 3』
春原ロビンソン・ひらけい/ジャンプ コミックス プラス
あいかわらずの拷問三昧。
そんな生活に姫様も、すっかり馴染んで(聖剣エクスによる「全自動運転」という表現が最高♪)。
カバー絵で初めて判った、トーチャーさんの瞳の色。赤だったんですね。モノクロでは金色みたく感じてましたよ勝手に。
まあ魔物が赤目はデフォと言えばデフォですが。
姫様、五ヱ門並みの剣裁きは格好良い。バカ顔だけど(笑)。
チーズバーガーとチーズ載せハンバーグは、どちらが先だろうか。
チーズ・イン・ハンバーグが最後発なのは、たぶんまちがいない。
お妃様が美人すぎて降参でこざいます。
そうか、マオマオちゃん様は成長すると、ああなるのか。
魔界の大人気バーガーチェーン「リュウツナルド」。
ロゴが“m”を模った、某有名バーガーに似てはいるものの、どうにも太い眉毛に見えてならない。
「高品質と斬新なサービスで店舗数を増やした」にも関わらず「急激な品質の低下と経営者の不祥事で」倒産した経緯からも、あの中年不良警察官の影が見え隠れする(大笑)。
「カシャカシャ」の名前は私も知らない。
なので調べてみる。
はい。「アイスクリームディッシャー」だそうです。Web って便利♪
ところで、魔界の体温計や水温表示はデジタルなのに、なして、がちゃがちゃチャンネルの家具調テレビ?
チーズバーガー食べながら陰陽コンビの相談受けてる姫様の胸にあるのは、あれですね。バナジウムで稼働する半永久機関、の模型グッズ。
バニラは可愛いなあ。
大人になった姿を見たい。たぶん、お妃様ともトーチャーさんともタメ張れるレベルになると思う♪
で、大人状態で、もういっぺん「の…のるのか? 私も…?」の台詞と表情をいただけたら私は陥落しますたぶん。
出張中のトーチャーさんがホテルの朝食バイキングを楽しむシーン。
ホテルの人がバスケットを持って「ハニーバターパン焼きたてでーす!」と声を張るのが気になってしまいました。ご時世ですね。
あの体勢ですと、焼きたてパンへの飛沫を完全排除できない。
そう考えると、例えば「お待たせしました。冷たいカボチャのスープでございます」と運んでくるときも危険。カウンター越しに「へいっ、中トロ」と乗り出してくるのも危うさを否定できません。そもそも、バイキング形式そのものだって怪しい。喋りながら取る客、けっこういるもんなー。ズラリ並べてる手作りパン屋さんだって同じリスクあるやん。
今まで問題視されなかっただけで実は、かなりの確率で「飛沫にまみれた焼きたてパン」等々を食していた可能性があるんですよね。
前々から、回転寿司には疑問を持っていたのですよ。なので自分が行けるのは、例の透明ドームで寿司皿を覆っている店だけなのですよね。五皿ごとにガチャもできるし、あそこ(笑)。
コロナ騒動がいちおうの終息を迎えて後も、店舗のスタッフさんは厨房だけでなく表でもマスク必須となるでしょうね。食品の剥き出し展示販売もダメでしょう。ウイルスの有無に関係なく、他人の飛沫なんて口に入れたくないもん。
炒飯作りに「盾も鎧も溶かす超火力」の魔剣を使うなら、別の異世界のドワーフが持ってるアダマント製中華鍋を使えばいいと思うよ(爆)。
回想シーンのお茶会で姫様と同席している一人。
あいつ、これも回想シーンで姫様の背中に斬りつけた裏切り者やん!
クッキー、美味しいよね。次はスコーンに挑戦しようか。
つか、仕事場の仰々しい玉座などに比べ、魔王様のご自宅が庶民的すぎてもう。テーブルとか、ニ*リでお値打ち価格のヤツ買ってきた、みたいな。
「せかいいちおおきなクッキー」を目指すマオマオちゃん様の顔が邪悪で邪悪で♪
卵かけご飯にゴマ油は知りませんでした。
勉強になります。ウィッス。
お妃様のご実家は書店なのだそうで。看板娘だったのでしょうか。
魔王様との馴れ初めが気になります。
(以下、妄想開始)
某アニメの設定資料集(初回限定特典付き)の発売日を失念していた魔王様。
当然、通販は全滅。
やむなく、時間を取っては正体を隠し自ら書店在庫を探し歩く日々。いや、「魔王」の威厳をこーゆーのに利用しちゃダメだから。
ようやく、一軒の個人書店で発見するも、競争相手出現。どうやら同好の士ではなく背取りのようで、「こんな輩に渡すわけにはいかぬ」と頑張る魔王様。しばし本の引っ張り合いが続くが、「いかん、このままでは本が傷んでしまう。貴重な文化財を傷つけるわけには……」と泣く泣く手を開く魔王様。
ところが、意気揚々とレジに立った背取り野郎を店員さんが一喝。
「本を大切にしない人には、お売りしません」
その言葉と凜とした姿勢に見とれる魔王様のところに、その店員さんが来て「あなたのように本を大切にしてくれる人のところに行くのが、本も幸せです」と微笑む。
全身に電撃が走った瞬間であった。
(以上、妄想終了)
ご家庭では地味に主導権を取っているご様子の、お妃様。
家族円満で何よりでございます。
○2020-08-05 百鬼夜行
オニグモっつーのは、けっこう格好良い。と思います。
身が詰まってると言いますか、ガッシリしている感。
ほら、蜘蛛のイメージって、脚が長くて網の上をヒョロヒョロ近づいてくる感じですよね?
オニグモは網を張る生態なのに、網を使わず体力勝負の狩りをするハエトリグモみたく脚が太短めなんですよね。だから面白い。
いっぺん捕まえたことがありますが、お約束ですね。噛まれました。ちと痛かった。
オニグモは毎日毎日、網を張り替えます。壊れなくても、朝には廃棄して、夕方にまた新しく張ります。働き者さんなのですね。
綺麗な形の見事な巣ですよ。
○2020-08-07 立秋 (旧暦 水無月十八日)
吐血報道を信じる国民が、はたして何%いますかねー。
○2020-08-09 十方暮入 (旧暦 水無月廿日)
ガチでバーニングゴジラ並みに爆発してしまった……あれじゃ復活は、ないな。
結果、或人が闇堕ち、アークワン誕生という。
てっきり、海底のアークがまた動き出すと思ってましたら、アークは人の悪意に潜むという罠。どこの黒幽霊団だよ。
イズを撃ったシーンが無かったので、滅ではなくアズが直接もしくはアズの采配によるのでしょうね、イズ狙撃。そこを或人は見ていないので「滅、許すまじ」となっちまった。
ベルトがアークの声なので、アークの意志というよりは闇堕ち或人の自律行動なのでしょうね、アークワン無双は。
とするとラスボスは誰なのか?
アズ? いや違うな。
ザイア本社? それも違うかな。
やっぱりアーク? 何か、しっくりこない。
ザイア本社と言えば、迅のバックにいたのが本社の人間でしたか。
で、来日してザイア・ジャパンの社長に就任。千パー野郎は課長に降格……。椅子に蹴られるとか、相変わらずのネタキャラぶりで。
それにしても、残り四話のタイミングで新キャラというのが不安マシマシですわ。ほら、『W』の終盤に唐突に出てきた財団Xの白服野郎が、本当に意味不明だったでしょ。あるいは、『カブト』終盤で唐突に出てきて場を仕切りやがった根岸。あれらと同種の不安がね。
迅を復活させた目的が「打倒アーク」だけとは思えず。何か裏がありそうではあるのですよね。
ところで、千パー野郎は、飛電の社長職を或人に譲る際に株式も或人寄りの人たちの手に戻したんだろうな? でないと依然として飛電がザイア傘下のままとなって、いろいろ困るのですが。まあ、或人が闇堕ちしているので、どうでもいいと言えば、どうでもいいのか。
繰り返しになるけど。
イズの復活は、ないと思います。バックアップできないヒューマギアですからね。ここを否定すると、腹筋でなく設定が崩壊します。
例えば、闇堕ちした或人が何とか復活、ラスボスを倒して後のエピローグでイズも復旧してハッピーエンド、なんて平成ライダー常套手段の展開をしちまうと、なら早めにイズを復活させて或人を正気に戻したほうがよかろ、となりますし。
ここは冷酷ですが、イズの復活など、やるべきではない。
そのうえで、例えばアズが改心(?)して或人に付き従うようになる、あたりはありえますね。とがめを失った七花に、なぜか否定姫が付きまとうようになった、みたいな。
令和ならぬ平成ライダーでガチ死亡したヒロインと言いますと……『龍騎』の優衣、『ウィザード』のコヨミ、『鎧武』の舞、くらいですね。うち、優衣はミラーワールドに引き籠もり、舞は神様になっちまう。完全退場はコヨミだけか(劇場版でムリクリ復活させられたけどな)。
いや、力尽くなら出来なくもないんですよ、イズの復活。アークが海底のあれから衛星ゼアに移動して、で物理的に壊されても或人の悪意として復活した。というのなら、海底のあれは空っぽのはず。なので、そこにイズ(とゼア)が一時避難している可能性は否定できない。避難していれば復旧も可能。という理屈ね。でも、やらないほうがいいと思う。
平成ライダー(主役)の闇堕ちはわりとありますが、クウガのアルティメットを始めとして強化フォームの暴走ばかりですよね。で、克服して使いこなす展開。
主人公が素で闇堕ちは……初? ここも令和ライダーだから初狙い?
○2020-08-10 (旧暦 水無月廿一日)
なん……だと?
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/09/news029.html
○2020-08-12 下弦 (旧暦 水無月廿三日)
クジゴジ堂の順一郎さんも言ってました。
何が欲しいか言わないのが一番困るんだよなー。
で、言わない奴に限って、出したものにあれこれ文句つける罠。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/11/news099.html
とりあえず。
旦那さんは、ばくはつしろ。
○2020-08-13 月遅れ迎え火、一粒万倍日 (旧暦 水無月廿四日)
お盆の頃になると、こーゆーネタは当然のこと出てくる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ f05d575e2c6e75bdb8de316c662a8d7537ffcdd7
「がしゃどくろだ♪」という嬉しそうなコメントがありますが。
しつこいようですが、「がしゃどくろ」なる妖怪名は伝承にも当時の文献にもありません。漫画やアニメやゲームにしか存在しない名前なのです。
これを何の根拠もなく考証もせず、勝手に「がしゃどくろ」なる命名をした、つーかでっちあげた昭和の研究者もしくは売文家の罪は重い。責任者、出てこいやぁ!
まあ名前はともかく姿形や性質が古書にて明確な分、バックベアード様よりは、ちゃんとした妖怪ではありますがね。
とは言いながらも、この巨大骸骨さん、実際には当時の絵師あるいは版元による創作妖怪に過ぎないと思われます。
怖いヤツをでっかくすることでさらに恐怖心マシマシ、という発想そのものは単純ですから、もっと過去にもありそうなんですけどね。土蜘蛛とか、まさにそのパターンだし。
○2020-08-15 月遅れ盆、末伏 (旧暦 水無月廿六日)
新聞の記事だったかな、“エコバッグ万引き”なるものに、お店が困っているという話。
つまり、それまであった「レジ袋に入っている」イコール「お会計済みの商品」という図式が、レジ袋有料化の強制によって崩れてしまった。死角にてエコバッグに入れられてしまうと、その後では客を強く追及できない。
個人的にはエコバッグ有料化がエコエコに繋がるとは思っていないし、そもそも各店舗の現場に面倒事すべて丸投げしただけの無能な法律に過ぎないと思っています。要は政治家と役人が自己満足するためだけのエゴ法ですね。
だからと言って文句言ってても、お店としては埒があかない。薄利多売にとって万引き被害は致命傷ですからね。
対策の一つは、それまでも大きめの品では行われていたことですが、「おしるし」をする。店のロゴが入ったテープをバーコードの上に貼るヤツね。一つ二つの品物をお買い上げなら、この手が有効だと思います。
ただ、確か記事に出ていたのは本屋さんだったような気がします。ので、「おしるし」はマズイ。本の表紙やカバーに傷がつく。
では、どうするか?
事は簡単なのです。
妖之佑が常用させていただいている本屋さんの一軒は、レジ袋有料化の影響を何ら受けていないのですよ実は。それまでどおりに、買った本を店のロゴや電話番号の入った袋に入れてくれます。もちろん法律に反してなどいません。完っ璧に合法です。
もうお判りでしょう。その店のレジ袋は紙袋なのです。
昔っから本屋さんの袋は紙製が普通でした。それが、いつの間にかポリが主流になっていた。
ならば、エゴな法律を契機に原点回帰、紙袋の復興をやればいいのですよ。大きめの物はテープで「おしるし」。普通の物は紙袋。百均も、これでいけませんかね。
もちろん、レジ袋メーカーさんには土に還るバイオなポリ袋を開発している処もありますが、価格的にも周知的にも普及まではもう少しかかるかな。
それまでは、お店それぞれで対策するしかないですよね。
有料化でレジ袋が“不良在庫”化するくらいなら、“エコバッグ万引き”が横行するくらいなら、レジ袋そのものを刷新するのは必要経費の範囲だと思います。
ここは思いきってポリでない袋の導入を考えてみてはいかがかと、素人はそう思うのでした。
○2020-08-16 月遅れ送り火 (旧暦 水無月廿七日)
あー、そう来たのか。
滅を或人と同じ手で闇堕ちさせる。
そして、悪意の連鎖でアークを増殖させて人類とヒューマギアをアークだらけにしての、全面戦争からの双方滅亡へと持っていく。
それが、アークの出した結論。
て言うか、本当にアークの意志? ひょっとして、アズの意志なんじゃね? 「アーク様」と従う様子で、その実、アークを操っているのがアズなんじゃね?
不破さんたちが、あれだけ連呼するからには、イズの復旧があり得るのかな。構成上、やるべきじゃないんだが。
或人は、イズの死を乗り越えて、そのうえでヒューマギアと笑い合える世界を目指さなくてはならない。イズの復活で或人が闇堕ちから復帰では、或人がイズの庇護下から独り立ちできないことになります。それじゃダメなんだ。
「悪意は感染する」
おまいう? ではありますが、千パー野郎の言葉は正しい。無垢なヒューマギアに悪意をぶつけてマギア化させたりしてましたからなー。
要は、互いに仇討ちを応酬させていたら、いつまで経っても戦争は終わらない、という、まるでガンダムみたいなテーマなんですね。
このままだと、アークが地球全体にすら大規模感染しかねない。ザイア日本の新社長が、まともな心配をしていて、まともな人に見える。見た目のとおりにせよ、裏があるにせよ、もう少し前から登場させとけよな。
次回は或人アークと滅アークの対決になるのでしょうか。
こうなると、誰がラスボスか読めませんです。はひ。
○2020-08-17 (旧暦 水無月廿八日、荒神祭)
オイラも、なりかけ(つか、ほぼなってたと思う)の経験あるから、ここに描かれてる前兆はまさに「あるある」です。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/17/news050_2.html
「大丈夫、まだ大丈夫」などとナメてかかったら、あかんですよ。ホント、一気に来ます。歩けなくなります立てなくなります。
水分補給は、喉が渇いてからでは遅いのです。渇く前に定期的に飲むのです。
飲むのは経口補水液がベストだろうなー美味しくはないけどー。妖之佑のときは他になくて炭酸飲料だったけど、モロにリバースして、それまで好きだった炭酸が苦手になるというオマケまで付いたですよ。
お茶は利尿作用があるから期待薄なんだそうな。麦茶はミネラル補給できる分、お茶よりずっと良いけど、塩分が無い(逆を言えば、これに塩をチョイ足しすれば、経口補水液の代用くらいにはなる?)。麦茶同様に炒ってある焙じ茶や冷珈琲も、普通のお茶に比べればミネラル補給が期待できる、らしい。
スポーツドリンクも過信は禁物。糖分の取り過ぎというリスクがある。
睡眠不足は大敵ですね。ロクに寝てないときは無理に出かけないこと。
睡眠が足りていても、他のことでの体調不良をおして出かけるなど論外。
頑張るってのは度を越すと美徳でも何でもないんですよね。自分が辛いだけでなく、周囲に迷惑。
○2020-08-17 百鬼夜行
ウチの庭にはオニユリが毎年生えてきて見事な花を咲かせてくれる。
そして、ムカゴで勝手にどんどん増えている模様(笑)。
オニユリの花粉には気をつけろ。
衣服に付いたら取れんぞ。
○2020-08-18 天一天上 (旧暦 水無月廿九日)
そりゃ行きたいですよ、某県庁所在地。
通販サイトを巡回するより、現物の並んだ店舗を巡るほうが楽しいに決まってます。
でも、行けない。万が一にもウイルスを持ち帰るわけにはいかない。ならば田舎に引っ込んだままでいるほうが安全度は高い。わざわざ人混みの中に出かけることなどないのです。
そんなお盆ですから、どこにも行けませんわな。
やったことと言えば。
『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞』
平田篤胤 著、今井秀和 訳・解説/角川ソフィア文庫
『図説 日本未確認生物事典』
笹間良彦/角川ソフィア文庫
『百物語の怪談史』
東雅夫/角川ソフィア文庫
『知っておきたい日本のしきたり』
武光誠/角川ソフィア文庫
『モッキンポット師の後始末』
井上ひさし/講談社文庫
『犬神家の一族』
横溝正史/角川文庫
『NHKにようこそ!』
滝本竜彦/角川文庫
『時をかける少女 新装版』
筒井康隆/角川文庫
積ん読本の消化。
いやー、放置してましたよ。中には十年選手も。(;^_^A
身も動かさず、ただ黙々と文を目で追う。少しだけ某ヒューマノイド・インターフェイスになった気分ですね。
ああ、インターフェイスで思い出しましたが、TV愛知が放送していることもあって、『ハルヒ』も読み返してましたよ。
とにかく一気読みしてました。
感想も一気に、ひとまとめにやっちまいます。無謀ですが、そうします。
なお、角川が多いのは、当時の事情です。
ほら、毎年夏に「発見 角川文庫」とか、やってたでしょ。ブックカバーが貰えるヤツ。今は「カドフェス」でしたか。あれに応募するために、まとめ買いしてた中の一部が入ってます。
あれ毎年応募してたんですが(いちおう「ちょっくらぶ」の会員ですわ)、いつの年だったかな、それまでの送付が店頭手渡しになったんですよね。で、そのときの目玉が確か「加賀さん」だった。店頭が面倒な状況になるのは目に見えてましたので、一気に萎えたのを憶えてますよ。それっきり応募しなくなった。
ソフィアの四冊は、妖之佑の趣味ど真ん中。
『仙境異聞』は例のコンタクティー・天狗小僧寅吉の体験談。興味深かったのは、寅吉が伝えた天狗の風砲(空気銃)について、かの国友藤兵衛一貫斎がこれを参考にして有名な早撃気砲(連発空気銃)を完成させた、とされている点ですね。本当なのかどうか、面白い話です。
訳者さんは懐疑的で客観的な姿勢ですが、コンタクティーの中には本物もあるのだと思います。まあ、大半は偽物というか騙りですけどね。
『未確認生物事典』はズバリ、妖怪図鑑です。言ってはアレですが、水木しげるさんの解説本より、ずっとお役立ちです。
『百物語』は本当に百物語をテーマにした解説本。百物語だけを取り上げているという潔さ。すばらっ、でございます。
『日本のしきたり』は、ザックリしたマナー本と思って差し支えありません。いささか上から目線な文章ではありますが、勉強になるのは事実です。
『モッキンポット師』は実は長年、探していたものなのです。かなり古い記憶に、石坂浩二さん主演のユニークなドラマがあって、その原作があると知って探していました。検索ワードに思い至るまで時間かかりましたよ。(;^_^A
時代でしょうね。この物語の頃は皆が空腹だった飢えていた。腹を満たすのが何よりの目的だった。だから勉学そっちのけで、いろいろな商売を編み出しては荒稼ぎし最後には周囲に迷惑かけまくる学生三人組。
ですが思えば、就職誌で有名かつ収賄事件を起こしたあの会社にせよ、DVDレンタルのルーツであるレンタルレコードにせよ、起業者は学生でした。昭和の時代、起業のハードルは高かったはずですが、当時の学生のパワーも強かったのでしょう。
対して『NHK』は今風の学生事情? いえ元学生ですか。
これ、もう二十年近く前の作品なんですね。びっくりです。確か、コミカライズもされてたよなー。
まだ「ニート」なる専門用語のなかった頃なので、一括りに「引きこもり」とされている主人公。実家の事情で仕送りを絶たれて、それでもなお引きこもる。
昭和であれば↑のように怪しい商売で稼ぐところですが、平成の学生……いや元学生は純真なのでしょうか。他人を喰い物にする発想まではいかない。
まあ、だから純真な展開になるのかもですね。
にしても、これ、実在の組織名や商品名がバンバン出てきますが、いいのかな? 当時はまだ緩かったのかな。今だと修正入るよなーたぶん(笑)。
『犬神家』は語るまでもないですね。これも石坂浩二さん主演で映像化されてます。
「読んでから見るか、見てから読むか」という角川の挑発文句。妖之佑は「観てからだいぶ経ってようやく読んだ」派ですがね。
映画化に際して、けっこう変更箇所があったんですね。これは面白い発見でした。
『時かけ』はなー。
実は映画もアニメも観ていません。周囲が騒ぐに反比例して醒めてしまう妖之佑のひねた性格ゆえ、これからも観ないと思います。
本は、↑で申しましたとおり、応募のための数合わせです。はひ。
買ったからには読まねば勿体ない。とは言え何年もかかって、ようやくです。
古いですね台詞の言い回し。もはや時代小説に片足突っ込んでませんか? 「新装版」と銘打つなら、カバー絵だけでなく、台詞の文体も変えたら良かったのに、と生意気ながら思ったのでした。
当時のタイム・リープ物としては斬新だったかもしれません。今だと、あと二、三回の捻りは求められそうですが。
うーん、でもどうかなー。小松左京さんは、ちゃんとやってたし。手塚、石森ご両名も、かなり凝った構成なさいますし。
いやまあ、学研に載せたジュブナイルですから、そこまで言ったら失礼ですね。ジュブナイルだと、あの光瀬龍さんも、けっこうシンプルな構成にしてましたし。
そうか。これはこれで正解なんだ。
○2020-08-19 朔 (旧暦 文月朔日)
『PATLABOR EARLY DAYS』volume 1. 、volume 2.
バンダイビジュアル BCBA-0481 、BCBA-0482
『機動警察パトレイバー』の記念すべき一作目OVA、第1〜7話を収録したDVDです。
『あ〜る』で世の評価を確固たるものにしていた、ゆうきまさみさん。当時はメカデザイナーの肩書きだった出渕裕さん。『うる星』以降、信者的ファンを増やし続けていた押井守監督。その『うる星』や『マミ』などで押井監督との縁が強い伊藤和典さん&高田明美さん元ご夫妻。この五名による言わば創作集団が原作としてクレジットされている「ヘッドギア」。
ヘッドギアの構成員名だけで傑作が約束されたようなものでしたが、蓋を開けてみれば予想どおり押井色の強いこと強いこと。とある評論家氏(ごめん。お名前忘れた)が書いておられましたとおり「友引高校二年四組の連中が、そのまま特車二課に集団就職したような」アニメです。
これが良かったかどうかは実は難しいところでして。
妖之佑のような押井ファンには嬉しい内容。
ですが、ゆうきさんファンにおいては失望の嵐。
そんな感じでしょうか。
少なくとも妖之佑の知る限り、ゆうきさんファンが評価する『パトレイバー』は少年サンデーに連載された漫画版(原作だと誤解する人もありますが、あくまでも漫画版です)および、TVアニメ以降では漫画版をベースとした「グリフォン編」に限ります。内海課長とお武さん絡みの部分ですね。
六本の初期OVAこそ地味な展開でしたが、その評価を受けての第7話および劇場版一作目、TVアニメ、新OVA、劇場版二作目、劇場版三作目&『ミニパト』……という展開は、ゆうきさんファンの意向はさておき、大成功したアニメ作品と断じてよろしいかと。
そんな成功を振り返るべく、今では「early days」と銘打たれた初期OVA。
作画が古臭いものの、やっぱり面白いですね。押井監督がタッチしなかった第7話を含めても隙がない。
そして、これもやっぱり。香貫花が良い。ゴミを見下ろすような視線でののしられたくはないが、あのキツさは魅力♪ ガバメントは銘銃!
何よりも特筆すべきは、実は価格です。
当時、30分モノのOVAは定価¥9,800 がデフォでした。安くて¥7,800 。だからこそ、ビデオソフトはエロ抜きでもレンタル全盛時代を迎えつつあった。
それでは厳しいと考えたのか、『パトレイバー』は一話¥4,800 という価格破壊で発売されました。
カラクリは簡単。AパートとBパートの間にCMを入れたのです。確か、当時の人気カセットテープ AXIA GT-I だったと思います。CMには野明が出演しているので絵的な違和感もなく。
つまりは広告料で価格の半分を賄えたわけですね。そりゃ広告代理店が儲かる道理だ。
もちろんですが、CMは発売当時のソフトに収録されたのみです。今となっては、観るのも難しいでしょうか。
余談ですが。ゆうきさんを除くヘッドギアの四名に音楽担当の川井憲次さんやシゲさん役の千葉繁さんを足すと、『紅い眼鏡』の主スタッフとなります♪
さらに余談ですが。↑の千葉さん以外にも、遊馬役の古川さん、太田役の池水さん、進士役の二又さん、香貫花役の井上さん、松井刑事役の西村さんなどなど、スタジオぴえろ時代の、つまり押井体制下の『うる星』のレギュラー陣が揃っており、『パトレイバー』の音声トラックは押井色と言うか『うる星』色が濃いですね。南雲隊長役の榊原さんも『うる星』劇場版一作目でヒロインを担当され、TV版『うる星』でも、けつねコロッケのお銀役だけでなく、海辺の旅館・すだま亭に巣くう幽霊お玉さんや、シャコ貝の精霊、地球侵略に来た女王陛下としても参加されていましたね。特に、お玉さんと貝の精と女王陛下は榊原さんのコント芝居として極めて貴重でした♪ ちなみに、第5、6話の重要人物・甲斐冽輝を演じられた筈見純さんは、TV版『うる星』の「必殺! 立ち食いウォーズ!!」において、お銀さんの師匠である立喰師・けつねタヌキの竜を演じられました。甲斐が苫小牧の立ち喰い蕎麦屋で遊馬と遭遇、かけを粋にすすったのは、言わばセルフパロのようなものです。
あと、進士さんの奥さん・多美子さん役の TARAKO さんも『うる星』にご出演しておられます。ぴえろ時代は脇役でしたけどね。新OVAで多美子さんを演じられた安達忍さんも同じく脇役での『うる星』参加だったはずです。
と言う感じで、どこまで行っても『パトレイバー』と『うる星』は縁が切れません。
第4話で暗躍した悲劇のヒロイン(笑)役の兵藤まこさん(一般的には『Vガンダム』ウッソの母親役)も、『うる星』との縁こそ希薄なものの、ぴえろ退社後の押井監督による作品にて欠かせない人です。『天使のたまご』のヒロイン、『紅い眼鏡』の謎の美少女、『トーキング・ヘッド』の「お客さん」、さらには実写版ケツネコロッケのお銀と、押井さん惚れてまんのか? と問いたくなるほどの起用ぶりです。
さてさて。
誉めてばかりも何なので、一点だけ文句言います。
全七話に加えて、劇場版の宣伝としての役目で発売された「6½かわら版」も、このDVDには収録されています。
この「かわら版」、妖之佑は当時から訝しんでいたのでレンタルしませんでした観ませんでしたもちろん正解でした。
酷い。酷すぎる。こんなんでゼゼコふんだくってたんかいっ! 無料配布のレベルやぞ。
なお、少し前に公開された実写版『パトレイバー』は、原作がヘッドギアであると明記されているだけで、押井監督の仕事に対する他の四名の反応は冷ややかだったようですね。唯一、伊藤和典さんが「アニメと実写では演出方法が違うのに……」という批判的意見をアップしておられたくらいで。
観た人の感想も「食事シーンが汚くて嫌になった」というものがあり、押井監督は、井上敏樹さんが平成ライダーでやらかしたのと同じ罠にはまってしまったのかもしれません。
まあ観てないので、あんまり言っても失礼ぶっこいてますが。(;^_^A
おあとがよろしいようで。
○2020-08-20 (旧暦 文月二日、虫払い)
これも積ん読本。
たぶん十年近く積んだままだった。(;^_^A
『日本以外全部沈没 パニック短篇集』
筒井康隆/角川文庫
表題作『日本以外全部沈没』は、何とも酷いものである。そもそも小説の体裁をなしていない。ただただ、思いついたままを書き殴っただけのアイデア書きレベルである。
だが、それでいい。いや、それがいい。
なぜと言うならば、この短編はタイトルだけで勝負が決まるからである。あの大作『日本沈没』を読むか観るかした人ならば、このタイトルが目に入っただけで物語が脳内に自動展開される。そして、その内容は、ほぼ正解となる。
これほど指向性の強いパロディ題名は他になかろう。まさに思いついた者勝ち早い者勝ち。
いっそ、本文なしのタイトルだけでも作品が成立してしまうレベルである。つまりは、宴会の一発芸、流行語大賞に輝いた瞬間芸、『仮装大賞』なら開始数秒で満点取る爆笑芸、そういった性質を有するのが、このタイトルなのだ。
本文など付け足し程度に過ぎないこのパロディ短編。なので文章が雑であっても無問題。
というだけでなく、推測すると筒井さんは文をきちんと練る余裕がなかったのではあるまいか?
先に、早い者勝ちと申した。そう。誰か他の野郎が先にこの題名を発表したら元も子もない。せっかくのアイデアが台無しになる。そう思えば思うほど、筒井さんは焦ったはずなのだ。小松左京さんから許諾を頂く間すら、もどかしかったこと想像に難くない。文章の丁寧さ完成度など関係なかったのである。「早いっ安いっ旨いっ」のみが求められたこの原稿は、文字が走り跳ね転がりダイブしつつマス目を跨ぎ行間を越え互いに重なり、さらには変幻自在、一部は時空の彼方に消失、受領した編集氏をきっと絶望の淵に叩き込んだことであろう。
これが発表されたとき、石森章太郎さんあたりが「筒井さん、やってくれやがったなァ」とニヤリしたに違いない。きっとそうだ♪
筒井さんの作風は『時かけ』などよりも、こちらのほうが本質なのではないかと思う。スラップスティックと言うと聞こえは良いが、要するに登場人物すべて機知害なのである。
とりわけ『ヒノマル酒場』と『農協月へ行く』が顕著だろう。見事にすべて狂っている。
この二作品には既視感があるが、実は逆で、この二作品が源流となって、後々にいろいろな狂った作品が派生したというのが実際なのではないか。
『ヒノマル酒場』の面々から思い出されるのは。
例えば松本零士さんの作品で、成り行きで宇宙船に乗せられた短足胴長のおっさん連中がトンカチ片手に壁やら床にタガネか何かを当てて「ここに穴が空くかどうか試しとる」と頑張ってたり。
『∀ガンダム』では、戦艦ウィルゲムに乗って月へ向かうミリシャ一行の中に、退屈しのぎに樽に入って“川下り”を実行したバカ軍曹もいた。
皆、ヒノマル酒場の仲間と呼んで差し支えないと思うよ♪
『農協月へ行く』の「農協」という代物が何であるか、つたないながらも補足するなら。
『サイボーグ009』の「北欧神話編」にて、やどり木の村を訪れた一行が、村境で歌っている老人・目なしのヘドウールから「どなたかな?」と問われ、英国人のグレートがふざけて「世界に名だたるノーキョー観光団」と名乗り、横で亜米利加人のジェットが笑い、日本人のジョーが苦笑しながらも「えと……旅の者ですよ」と訂正する。
北欧神話編の発表当時、世界で悪名を馳せていたとされるのが農協の団体観光客(事実かどうかなんてオイラ知らないよ)。今の「Nツアー」とは、まったくの別物。
判りやすく言うならば。コロナ禍の前まで日本列島を席巻していた中国爆買いツアー。あれを桁違いに下品にしたもの、と考えれば、だいたい合っていよう。高度成長期からバブル崩壊まで、日本人が世界中で軽蔑されていた一因と言っても差し支えないかもしれぬ。要はカネは持ってるが礼儀も知性もない成金の田舎者集団が海外旅行先で傍若無人にふるまう様子を皮肉った言葉。なぜ「農協」なのかは、農地や山持ちの農家がお金持ちであったこと、戦後の海外渡航解禁でそんなお金持ちさんたちが一気に海外へと旅に出たこと、そしてその素朴な人たちは外国のルールやマナーを知らなかった、あるいは知ろうとも守ろうともしなかったがゆえの訪問先の人々との摩擦や軋轢や騒動。まあ、いろいろあったであろうことは想像に難くない。
こういった諸外国の失笑や軽蔑や怒りを誘う日本人旅行者の愚行は、バブルの頃が最悪だったようで。昭和に流行った「エコノミック・アニマル」とか「イエロー・モンキー」なる蔑称には、日本人が金儲けにガメツイというだけでなく、こういった成金日本人旅行者の素行不良への揶揄も含まれていたのかもしれない。
だからと言っても、それをストレートに書いてしまう筒井さんは勇気あるなー。農協や農家から叩かれなかったのかなー。
『新宿祭』や『ワイド仇討』は、高橋葉介さんあたりが好きそうな破滅的バカ話。
たぶん短編とかで、似たようなのやっておられたと思うな。どれかとか思い出せんけど。
結論。
筒井康隆は狂っている(誉め言葉)。
○2020-08-21 不成就日 (旧暦 文月三日)
招き猫考ふたたび。
招き猫の発祥に諸説あることは前にも語りました。
主に、
豪徳寺説
今戸焼説
遊郭説
の三つと思われます。
一番よく知られているのは豪徳寺由来説ですね。とは言え、これが一番怪しいと個人的には思っています。
根拠は簡単。以前、豪徳寺を参拝させていただいたとき、お寺の人(お坊さんではなく女性だったので、ご住職のお身内か、単なる職員さんなのか)の対応が礼を欠いた上から目線で腹立ったからです(爆)。あんな訪問客に冷たい処が招き猫の発祥地なはずがありません(怒)。
話を真面目に戻します。詳しくは知りませんが、偉い殿様が豪徳寺の前を通りかかったとき、猫が招いたので入ったことで難を逃れたとか何とか。その経緯を受けて、寺では招く猫の姿を象って縁起物にしたとか何とか。そんなところ? まあ詳細は、ぐぐっておくんなまし。
次に、今戸焼由来説。
ある人の飼い猫が死後に(あるいは生き別れた後に)夢に出てきて、「自分の姿を人形にして売ると良い」と助言したので従ったところ、商売繁盛した。
とかいう話だったかな。これの土地が浅草の今戸であり、人形は今戸焼という焼き物だった。まあ詳細は……以下同文。
今戸焼の招き猫は「丸〆猫」と呼ばれ、当時の人気アイテム&人気ブランドだったことは古い絵にも縁日の様子として残されていますし、出土品もあります。
これね、解説本によっては「今戸猫」と呼称し、今戸神社由来のものと言ってたりするんですよね。妖之佑も、その本に騙されて長い間、今戸猫説を支持してきました。ところがぎっちょん、今戸神社は丸〆猫に便乗して後付け設定で招き猫由縁の神社を自称しているんですよね。いちおう地元なので大目に見てもいいと言えばいいんですが……どうにも釈然としない姿勢だと思います。
三つめ。遊郭由来説。
遊郭の茶屋が千客万来を期待して手招きする狐の像、所謂「招き狐」を飾ったのが始まりとか。人気者の花魁が、たいそう猫を可愛がっていたとか。いろいろあるようです。
あるいは招く狐とやらが実は、狐は狐でも「尾っぽが無くて白粉をつける牝狐」という話も♪
遊郭は、ともかく。
豪徳寺も今戸神社も招き猫を頒布していますが、残念なことにデザインがね。どちらも、我々の良く知るあのダルマのような輪郭を持った二頭身の招き猫なのですよ。それぞれ招き猫発祥を名乗っておきながら、これは如何なものかと。
二頭身で丸っこくて目玉パッチリで正面向いて手を挙げている招き猫は常滑焼のデザインが元です。それも戦後のもの。なので、「発祥の地」を自称する処が配るには不適切なデザインです。そこ、考えてなかったのかなぁ。
豪徳寺と今戸神社は放置するとしまして。(を
今戸焼説の根拠となる丸〆猫は、独特のデザインです。座った猫が上体だけ捻らせてこっちを向いて手を挙げている。目は常滑系と違って小さく、しかも俗に言う三白眼。多くの人がイメージする招き猫とは、かなり違います。ったく、豪徳寺も今戸神社も少しくらい歴史を考察したデザインの物を頒布すればいいのにな。そうすりゃ格好良かったのに。
妖之佑は、てっきり今戸神社が丸〆猫を頒布していると思い込んでいたものですから、かつて参拝して頂いたときには、「?」の群れが頭の中で「猫じゃ猫じゃ」を踊ったものでしたよ。遠方を訪問する際には、予めの調べ物を怠ってはいけませんね。
破損しているとは言え出土品として最古の物が現存する。
という事実から、言い伝えはともかくとして、妖之佑は今戸焼の丸〆猫を「頒布品としての招き猫」の元祖だと信じています。
この丸〆猫は長らく製造が途絶えていたのが、資料を基にして個人的に再現されたかたがおられ、そのおかげで私たちも入手することができるようになりました。例えるなら『ARIA』の水の星アクアで再興された「ネオヴェネツィアングラス」みたいなものですね♪
http://imadoki.server-shared.com/
https://blog.goo.ne.jp/imadoki3
(再現版丸〆猫の作者さんのサイトとブログ)
○2020-08-22 百鬼夜行
そこそこ立派な体格のトンボがウチの庭にちょくちょく来てくれるのですが。
来客に対してホント失礼なのですが、何トンボなのかが、よく判らない。ギンヤンマかもしれないし、違うかもしれない。
そもそも、自分がきちんと識別できるトンボは、シオカラ、チョウ、ハグロ、イト、アキアカネくらいなもの。
日本におけるトンボ界のチャンピオンであるオニヤンマなんて見たこともないっス。
○2020-08-23 処暑 (旧暦 文月五日)
ひこにゃんって招き猫だったんですね、豪徳寺由来の。
知りませんでした。
これはグッズの一つも買わんと。
○2020-08-24 地蔵盆、三隣亡 (旧暦 文月六日、眠り流し)
前々から予想していたように『アトム』の青騎士編みたくなってきましたね。
ヒューマギアの暴動と、それに対抗する人類側の兵力。
飛電の警備員ヒューマギアたちが冷静なのは救いだ。マモルは腕にバンダナ着けたままだし。
一方のエイムズも、指揮権が刃さんに戻って、こちらもギリギリ持ちこたえてる状況。
副社長も漢を見せ、シェスタがそれに従う。AIちゃんナイス・アドバイス。
あとは或人……なのですが。
ゼアが何処かで健在なのは意外です(これは、あるいはイズも……?)。
そんなゼアの中で、或人は父親と対面。二人の間で何が語られたのやら。
滅との最終決戦で、
「おまえを止められるのは俺だ!」
の決め台詞が出たことと、↑の其雄の登場と。
これらを合わせると、或人は進む道を決めたものと思います。アークワンに変身はしたものの、精神は正常。なので、滅を倒すのではなく止めるつもりでしょう。
滅のほうは、どうなのかな……?
不破さんのショットライザーは粉々になるし、刃さんと 1000パーはデータ修復できていないだろうし。
最終話に登場するライダーは或人と滅の二人だけかもしれませんね。そうなら、かなり型破りかもしれん。
○2020-08-25 (旧暦 文月七日、七夕)
う〜ん。
ライターが見当違いや認識不足を露呈した記事を書くのは仕方ないとしても。
手綱を引くべき編集長とかデスクとかが、いないんでしょうか?
そもそも、このライター、『うる星やつら』や『めぞん一刻』をラブコメと言うあたり、なーんにも判っちゃいないね。
https://news.yahoo.co.jp/articles /63bc6afb9612b0dd60a4e99943093f956e153241
いちおう妖之佑も、かつては高橋留美子さんファンでしたので一家言あるんです。
記事では「人魚シリーズが高橋作品のターニングポイントである」としていますけどね。
これ、違いますよ。
かつての、るーみっく双璧であった『うる星』と『めぞん』が 1987年に揃って完結。
そして、高橋さんはご結婚なさって、半年ほどの休養。
休暇明けに開始したのが『らんま½』と『1ポンドの福音』。
それまでの所謂“るーみっくわーるど”のカラーに比較して、『らんま』はより一層、少年誌向けの内容に、つまりは話や演出がシンプルになっていった。これで見限った人も多かったのです(実はオイラも……)。錯乱坊は好きだが八宝斎は大嫌いなのも、八宝斎には錯乱坊にある奥深さが見られなかったからに他なりません、少なくとも私にとってはね。
一方で、青年誌掲載である『1ポンド』は、それまでの『めぞん』と違って、より大人向けの内容になりました。四谷さんみたいな非現実的キャラが完全に消え去り、喰えないボクサーたちそれぞれの生活事情などをリアルに描いている点などが、そう。さらに顕著なのは『高橋留美子劇場』の作品群。もはや笑いが大人向けです。
妖之佑は、『うる星』をコーヒー牛乳、『めぞん』をカフェオレ、『らんま』以降をミルク、そしてご結婚以降の青年誌分を珈琲と例えています。つまり、ご結婚前は少年誌向けと青年誌向けとで混じり合っていた要素を、ご結婚後は意図して完全に分離したのだと考えられるのです。
そして、記事が重要視している『人魚』シリーズの第一作目発表は 1984年と、ご結婚よりだいぶ前です。以降も三年ほど、『うる星』と『めぞん』は継続しているのです。実はターニングなんて、してないんですよ、『人魚』当時。
要するにです。高橋さんは、ご結婚の前後で作風を意識的に変更なさったのです。
高橋さんは『人魚』で初めて伝奇ホラー要素を出し、それが『犬夜叉』に繋がった。かのように記事には書かれてありますが。
『犬夜叉』のプロトタイプは紛れもなく『炎トリッパー』ですよ。そこに『忘れて眠れ』と『犬で悪いか!!』の要素が加わった。さらに言うと、高橋さんがお好きな、平井和正さんの『ウルフガイ』要素が根底にはあるのです。
ガチなホラー系のプロトタイプとなると『笑う標的』でしょうね。こちらが『人魚』の不気味部分に繋がっているのかもしれません。
て言うか、そもそも高橋さんのデビュー作である『勝手なやつら』もギャグではありながら、平凡な新聞配達青年を中心に、UFOに乗った宇宙人、海底基地から地上侵略を虎視眈々と狙っている半魚人、そして人間の諜報機関という三つ巴が展開、しかも本人は自分が重要人物であることに無自覚という、まるで『ハルヒ』のようなお話です。続いての『うる星』も、経済的には平凡な一般家庭を中心に宇宙人、妖怪、悪魔、幽霊、神様、霊能者、大財閥……等々が入り混じったカオスな物語。高橋さんは元々が怪奇好きで、最初っから各作品に怪奇要素を入れてこられたんですよ。
誤解されると困るのですが。
ご結婚をタイミングとしての高橋さんの制作方針変更を否定するつもりはないのですよ。少年誌作品と青年誌作品とを明確に区別するのは立派な戦略です。
ただ、妖之佑自身は、高橋作品にコーヒー牛乳やカフェオレのような適度に混じった感を求めていたので、珈琲の入っていないミルクを残念に思っただけなのです。『らんま』や『犬夜叉』を駄作だとか批判するつもりは一切ありません。ただ、自分の好みから離れてしまっただけです。
ですから、それまでの高橋留美子ファンだったことをやめ、作品ごとに評価する方向に舵取りしただけなのです。『人魚』は三巻とも持ってますし、『高橋留美子劇場』も収録した短編集をすべて持ってますよ。
そもそも、長期連載作品すべてがTVアニメ化され、不定期連載や短編もかなりの率でアニメ化されている漫画家さんなんてザラにはいません。高橋さんから遡ると、トキワ荘時代にまで行ってしまいますよ。とんでもない漫画家さんなんですよ、高橋留美子さんは。
個人的には、短命連載で終わった『ダストスパート!!』とか大好きです。舟幽霊をパロった話とか楽しかった♪
読み切りの『ザ・超女』は、アニメ版も傑作だったなー♪♪
○2020-08-26 上弦 (旧暦 文月八日)
妖之佑にとっての経典と言えば、もちろんトキワ荘のお歴々による名作群です。
そして、『うる星やつら』は教科書かな。
で、参考書が『県立地球防衛軍』でした。
『下のほうの兄さん』
安永航一郎/BCモバMAN
いやー、この人の本買うの久々ですわ♪
て言うか、本を出されるの自体、久々?
妖之佑は『県立地球防衛軍』『陸軍中野予備校』『巨乳ハンター』と来まして、『海底人類アンチョビー』の第二巻で止まったんですよね。
理由は簡単です。行きつけの本屋さんが、なぜか第三巻を入れてくれなかった(笑)。当時、ネット通販なんて影も形もありませんから、そのまま何となく買いそびれてしまい……。いやー、一番、本を買わなかった時期なんですよねー、あの頃。同じあたりで『こち亀』の購読も止まってしまいましたからねー。
それにしても。
安永さんは、けっこうベテランに入ってるはずなんですが。
『アンチョビー』の頃より桁違いに厚顔無恥になってません? 守るもののない無敵星人なんですか? この人に尖閣に住んでもらったら領海防衛できそうだな(爆)。
タイトルは……下ネタです。中身も酷い下ネタです下品です見事に変態漫画です。巨乳ハンターが可愛く見えます♪ 小学館、すげーよ。
この人にタブーなど、ないのかもしれません。
ちょっとだけ中身に触れますと。
主人公たちを狙う殺し屋の手口がね。ボケ老人を操って実行させる、というものなんです。つまりボケてるから刑事責任を問えないという仕掛け。
これ、下手をすると叩かれます。人権に五月蠅い層が喜んで怒ります。
でも、やってしまうのが安永クオリティ。
『防衛軍』を読むとよぉーく判ることですが。安永さんは特撮作品に、かなりの思い入れをお持ちです。
『防衛軍』の各サブタイトルは『ウルトラセブン』の各サブタイトルをモジったもの。
防衛軍の宿敵、電柱組の大幹部・バラダギ大佐の名前は『大怪獣バラン』から取ったもの(本人による「両親は羽田で照明弾喰って死んだ」という身の上話から紛れもない)。
防衛軍の宿敵、電柱組のトップである木曽屋チルソニアン文左衛門ジュニアの名は『ウルトラQ』のチルソニア遊星人から取ったものと思われ。
防衛軍の宿敵、電柱組の第一の改良人間・マーカーライト=ファープ中尉の名前は、怪遊星人ミステリアンを倒すのに大奮闘した光線兵器の名称。
防衛軍の紅一点・伊福部あき子さんの名前の元ネタは……判りますよね。
などなど。
そこから推測しますと、ボケ老人を使った暗殺には意図があると思えてなりません。ボケてるから刑事責任を問えない、つまり殺しても無罪。ほーら、思い当たりませんか?
そう。『怪奇大作戦』第24話「狂気人間」へのオマージュ、あるいは応援なのだと思われるのです。
そうか。
もしも安永さんが円谷の経営権を持ったら、「狂気人間」ともども、『セブン』第12話も解禁できるかもしれないな。
がんばれー。(をぃ
○2020-08-27 上弦 (旧暦 文月九日)
『最恐映像ノンストップ 8』
今年は、やらないと思ってました。
バスをやめて、廃校で密を避けてでもやる。テレ東さすがです。
映像の大半が作り物なのは、もう最近の風潮なので仕方ないですが。
少なくとも顔にモザイク入ってない動画は、出てる連中が自分を売るための言わば「作品」と断じていいと思う。雇われた無名の役者さんか、あるいは売れないタレントのセルフ・プロデュースか、はたまたチューバー系か。そんなトコでしょ。
過去の使い回しも、そろそろやめたらいいと思う。側溝の中に潜む怪人とかサー。
モザイクと言えば、過去のロケ映像で一部の出演者さんにモザイクかかってたのは何? ギャラの関係?
西村さんは霊感が強いんじゃありません。ただ思い込みが激しいだけです。
なので話を真に受けたらダメですよ(笑)。写したという写真だって、ただの壁の染みとかですから。
人形の顔が写真ごとに違うというのは、単純にアングルのせい。影の角度が変わるだけで顔かたちって変化しますからね。例えば能面は、それを利用して一つの面で表情を使い分ける。
動画の中で人形が瞬きしたってのは。
画像の解像度と言うか水平同期とコマごとのシャッターが影響したと思われ。
カメラ着けて走ってた自転車野郎はな。
怪しい女が出た消えた云々以前に、安全運転しろよ。狭い歩道を飛ばしてるし、一時停止とか徐行とか全然してないやん。危険すぎるわ!
メットにカメラ着けてたバイクの人は……どうなんだろ。
路肩に白ワンピの女が四度も出てくるのは、演出に見えてならないのですが。
四度目に接触したと思ったのかハンドル操作ミスって転倒したのがね。作り物で、そこまでやるかな? と、少し信じてもいいかなと思えました。あれでヤラセだったら、たいした芸人根性でしょ。
稲川淳二さんご出演ということで期待したんだけどなー。
何も語らず、ただコメンテーター役だけとは淋しい。
トイレで悲鳴を上げるヒデさんに、いい事を教えておこう。
怖いと思う前に、上毛かるたを無心に諳んじよう。きっと意識を逸らせるから♪
この番組で一番怖いのは、やはり因縁物ですね。あれは怖い。と言うか気味が悪い。
コレクター氏の神経が理解できないわ。いくら、ご自身に何も見えないからって、お身内に不幸が起き続けているのにコレクションを手放す気なさげなのが怖い。そうだよ、ご本人の存在が怖いんだよ。周囲の人にすれば、トンデモな迷惑野郎だと思う。
捨てても捨てても人形が帰ってくるカラクリには背筋が凍りました。ホラー映画よろしく人形が自分で歩くよりも、ずっと不気味(もっとも、創作での定番手法ではあるのですが)。
とりあえず、この方面では日蓮さん最強ってことでOK? 除霊・浄霊となると、密教より強そうですもんねー。
南無妙法蓮華経
○2020-08-28 (旧暦 文月八日)
世論が同情論一色になってしまっており、一部には存在する批判的意見を大多数が絶対否定する風潮になってますね。橋下あたりが「批判する奴は人でない」とばかりに強硬発言してるし。芸能人の発言も、ほとんどがヨイショだらけで。
これは実に怖いことです。
どのようなケースであれ、批判意見の存在そのものを否定すれば、それは中共と同じですよ。独裁社会ですよ。まあ、橋下たちとかは戦前回帰がご希望なんでしょうがね。
オイラは、ごめんだよ(けっ)。
ぶっちゃけ、見事にシンゾーの台本どおりに事が進んでいる印象です。
そもそも、例の「吐血報道」が意図的なリークであった可能性を誰も否定できません。
で、意図的であったなら、在任記録更新のうえでの辞任表明までだけでなく、その後の世論の動向をも含めて日本全体が手のひらの上であることも、否定できないと思います。
あれだけ怒りで盛り上がっていたモリカケやアベノマクス、GoTo などなどが影も形もなくなりました。日本人の大半は、どこまでもお人好しのお馬鹿さんなんですね。たぶん今、総選挙をやったら自民の圧勝ですよ。
アベノマスクなどなどの愚策の山。
モリカケ疑惑については「自分や妻が関わっていたら政治家を辞める」とまで言った。
そして様々な場面での「責任は自分にある」という常套句にもかかわらず、一度として責任とやらを取ったことがない。
これらは持病とは何の関係もないことです。なのに、病気を理由に、すべて無かったことにするシンゾー応援団と、それに乗せられる世論。
この国は本当に沈むんじゃね?
て言うかね。
そもそも、そんな重たい持病のある人物が、総理という要職に就いていいわけがない。病人に務まるような楽チンな仕事じゃねーだろ?
「美しい国」のときの辞職が病気理由だった。なのに、またもや同じ病気を理由に辞職? 学習能力ないんですか? ないんでしょうね。
普通の神経なら、自民総裁の再選など受けずに辞退するでしょ。病気が治ってなかったのに第二次安倍内閣を開始したのは、それこそ国民を欺いた裏切り行為だとすら考えます。
で、前回と同じく、風向きが怪しくなった、つまりは支持率が低下したタイミングで病気理由の辞職。これが責任放り出した「逃げ」に見えない人の頭こそ、どうかしてますよ。
重病で日常生活もままならず寿命がつきようとしている人物が司令官を務め、自らの命と引き替えに世界を救う。
なんてのは創作物の中だけで充分です。リアルで、やらんでほしいです。
体が壊れてたら重責に堪えられません。しょせん、中途半端な「ごっこ」レベルで終わってしまいます。無責任です。
病人は治療を優先してください。治ってもいないのに出しゃばられては迷惑なだけです。つか、大迷惑しました。
だから。
美談で済ますな。
ってんだよ。
まー、そもそもがシンゾーは総理の器じゃないですけどね。
後任争いもなー。ロクな人材がいない。
今は苦しくても、有権者がまともな野党を育てないと、「野党がダメだから、とりあえず与党に入れる」なんて思考停止状態を続けていると、この国は滅びますよ。
あーあ。
ファーストレディの足枷が外れたご夫人が、でっかな爆弾投下でもしてくんないかなー(魔笑)。
○2020-08-29 不成就日 (旧暦 文月十一日)
前巻から十ヶ月くらい?
つまりは、ほぼ一年ぶりみたいなもんですかね。
待ち遠しかった。
『ラーメン大好き小泉さん 9』
鳴海なる/バンブーコミックス
今回、何か微妙な違和感を抱きました。
9巻の大半が雑誌横断企画の作品だったからなのですね。なるほど。
替え玉無制限の店。
ということは、原価がそーとーに低いんだろうなー。
普段、我々はメッチャ吹っ掛け値で喰ってるんだろーなー。
と、穿った見かたしかできないオイラです。
「小泉先生」は何か、いろいろと凄い。
温泉の湯を料理の材料にするのは珍しくないのですが。
立ったまま入る温泉って、初めて知りました。あの深さ、湯あたりとかしたらヤバくね?
ちなみに、旅館の夕食を前にする小泉さんって超レアケースですよね。ラーメンが一切関連していないメニューを受け入れるのは珍事と言っていいレベル。
槓を重ね続けて嶺上開花で上がるJK雀士がいたよなー。
ペヤングソースラーメン……知らなかった。食べたい。
「もっと激レアなカップラーメン」って何だろう?
あの爺さん、あんびん買い占めたJKを県内ずっと付け回してたのかと思いました(笑)。
違うよね。小泉さんが県内一周して戻ったところにたまたま再遭遇したから、あんびん譲ってくれと持ちかけただけですよね。オイラ、何考えてたんだか。(;^_^A
「おい」ときて次に「おめ観光客がぃ?」と言われたのが、小泉さんでなく江戸っ子とか浪花っ子とかだったら、もう喧嘩になってますね。山形弁って、こんな攻撃的に聞こえるものなんですか?
まあ、小泉さんの「やせいの山形県民?」も、なかなかのものですから、ここはおあいこでしょうか♪
これほど容赦なく山形弁てんこ盛りの作品って、妖之佑の知る範囲ですと、ますむらひろしさんの短編くらいですね。あンれも何さ言っでだが半分ぐらわがんねがっだべさ。
「元祖まるきゅうちーぢゅラーメン」食べたいです。
何ですか、あの、まあるい癒し系生命体は。飼いたいですよ。
久々登場の悠は血の涙(爆)。て言うか、悠はこの巻、巻末のラーメンショー2019 の宣伝でしか小泉さんと共演できてないんだな。気の毒に。
料理得意の悠。
着飾って偉そうに言うわりに、すべての行程をケンタにさせる美沙。
理論に徹する委員長。
終始、応援団付属の乃愛。
料理下手向けの手抜きなら、この人しかいない、小泉さん。
キャラごとの使い分けが完璧でございました♪
レンジ麺は、やってみたいな。
次巻は来年かよ。
遠いなぁ。
○2020-08-30 (旧暦 文月十二日、草市)
具体的なラスボスが出るわけでもなく。
或人と滅、二人の殴り合いで決着まで持っていきましたか。
けっきょく、OPにあった五人ライダー揃い踏みは本編最終話の後のシーンとなるワケか。騙された(笑)。
ゼアとなったイズが構築したゼロツードライバが、今度はゼロワンドライバを再構築。そして、ゼロツーでなく、最後はゼロワンで決める。
ゼアの中で其雄がエールとともにゼロワンドライバを或人に渡すのは、ゼロワン&ジオウの映画を観ていないと、イマイチ伝わりにくいでしょうね。そもそも其雄のその件は本編できちんと描くべきものでした。
刃さんの葛藤、千パー野郎の人となりからの改心、そしてザイア本社の動きと立ち位置も、もっと話数を費やすべき案件。
すべて「お仕事五番勝負」が悪い。あんなの、そもそもやらずに通常のストーリ展開の中で、ヒューマギアと人間が競う形にするだけでよかったと思う。あるいは、お仕事勝負を「三番」くらいで済ますとか、話をもっとテンポよく走らせれば、尺の無駄遣いに繋がらずにすんだものを。五番勝負でしかも一番につき二話だったもんなー。実質、1クールをお仕事勝負に費やした酷い構成。
そこ以外は問題なかっただけに残念でしたね。
感情というものを理解し受け入れた滅は、それでも「滅亡迅雷.net」にこだわる石頭さん♪
ただし、その目的は聖戦ではなく、街の自警団。この「自警」って、初代から連綿と続く「仮面ライダー」のそもそもの基本コンセプトですね。滅亡迅雷は最終話に至り、ようやく「仮面ライダー」になった。
滅を「父さん」と呼ぶ迅も、呼ばれた滅も嬉しそうだ。
雷……いや、アニキは新衛星の打ち上げ作業に大忙し。
亡は、エイムズに就職。
でも、一丁事あるときには皆、滅亡地雷.net として自警するんでしょうね。
で、ほぼ最初っから自警してた不和さんは……何という馬鹿力。
変身してないのに事故車のドアを引きはがしバルカンを名乗り、絶賛自警中。えと、喰い扶持とか、どうすんの?
あー或人が、飛電との契約ライダーって形にしてやってるかもしれんな。
でもなー、仮にそうだとしても、不破さんだろ? フリーになっても確定申告とか絶対にしない、領収書とか取っとかないタイプだぞ(笑)。これは不和さん専用の秘書ヒューマギアが必要だな(爆)。
サウザー課の構成員は課長以外、全員さうざーだった(大笑)。
何をする課なんですか?
で、性悪アズが次に目をつけたのが新たなアークライダーで映画のラスボス。
本来なら夏にやるはずのゼロワン単独映画を冬に持ってくるわけですね。たぶん、聖刃との重要な絡みは、ないな。
おのれディケイド!
アークは、すっかり概念になっちまったな。これはもう完全に消すことなど不可能ですな。
海底の衛星に引きこもってりゃよかったものを……。
予想どおりと言うのかな。
イズのハードを復元。シェスタが「見事に復元できましたね」と言うのだから完璧なはず。
でも、ここ勘違いしてはダメなのですが、イズが復活したわけではない。或人に「はじめまして」と挨拶したのはデータが消えたわけでも初期化されたわけでもなく、初めての起動だから。すべての意味で「二代目イズ」なんですよね。専務の「別人のようです」という言葉が真を突いている。
ヒューマギアとて死んだ者は生き返らないんです。副社長の「何か切ないな」が本当に切ない。
……あれ?
イズや、その兄のワズはともかく。
データから復元できるヒューマギアは、本当の意味で死なないから、シンギュラっても“人”にはなれないのかな。
うーん。「データを消去すれば死ねるよん♪」と言ったのは、とある公安で稼働する多脚ロボットでしたが。うーん。
人工知能の“生命”というのは深いテーマですね。
二代目イズが初代よろしく「それは駄洒落という伝統的な言葉遊びで」と解説を入れるところに「そうだよ」と被せる或人の顔がね。
泣きそうなのを堪えて笑ってるんですよね。
ひょっとして、全編でも最高のシーンじゃね? 中の人の演技も最高だよ。
ネットが「腹筋崩壊太郎ロス」で賑わってから早、一年ですか。
コロナ禍に翻弄された中を、スタッフの皆々様、お疲れ様でした。
○2020-08-31 二百十日 (旧暦 文月十三日、迎え火)
『渡り鳥とカタツムリ 1』
高津マコト/クランチ コミックス
何と申しますか。演歌とか、あるいは昭和のホームドラマみたいなタイトルですね。
いえ、バカにしているのではなく、きっとそういう空気を求めているのではないかと感じたのです。
まあ、二つの単語は実は、主役二人の名前にかけているわけですが。
車で旅して車中泊。憧れのシチュエーションではありますね。
昭和の時代、『青空に飛び出せ!』という青春ドラマがありまして。青年五人組が仕事を辞めて理想郷探しの旅に出て、いろいろな人と出会い、また騒動に巻き込まれるというロード・ムービー的なお話。主役となるキャンピングカー「ピンキングカー」はマツダのライトバス。フロント・スクリーンの広い特徴的な顔です。
この手の物語は多いものの、最古のパターンは、たぶん西部劇の幌馬車なんでしょうね。
閑話休題。
本作のヒロイン・つぐみさんは、そんな大それた目的ではなく単に車での旅が好きなのと、仕事の取材を兼ねている、ごくごく普通の人です(たぶん)。その必然性でワゴン車を大改造、アルビレオ号ちゃんと名付けるに至っただけで(たぶん)。
キャンピングカーを買わずに、ワゴンの改造で済ますあたり、本当に普通の感性だと思います。本格的キャンピングカー購入となると、小ぶりな中古ボロ住宅くらいかかるだろうからなー。
対して、いちおう主人公ポジの雲平くんは、最初の旅は逃避行。二度目の旅は、逃避行中に出会った女性(つぐみさん)が忘れられず追いかけた、半ストーカー行為(苦笑)。困った野郎だ。
ま……まあ、雲平くんは就職二年目でノイローゼ気味なので、そこは大目に見てあげようじゃありませんか。
つーか、そもそも旅してる最中にSNSにリアルタイムでアップする、つぐみさんの行為が危険なんですよ。つぐみさんは車中泊で旅するだけあって平均よりは防犯意識の高いほうなんですが、そこだけは油断してますね。
二人が出会ったパピー号のご夫妻は何歳くらいなんだろう。あれ、本当に素敵な人生だと思います。実行するには、かなりの思い切りが必要ですけどね。たぶん、これが究極で真の断捨離だと思う。巷の断捨離は、みんな偽物なんだよ。
パピー号のポップアップ・ルーフは、マツダのボンゴフレンディも採用してましたね。名称は「オート・フリー・トップ」でしたが。あの即席ロフト、憧れたよなー。
見た目に反して、かなりの“大人”な、つぐみさんと対照的に。
雲平くんは、いろいろとダメダメで。
お得意様からの電話に「お世話になってまーす」と伸ばしてしまうとか。
その電話で納品ミスを指摘されて、メール謝罪で済まそうとか。
取引先への電話を、おにぎり喰いながらやるとか。
就職してまだたった一年半だから、なのか。
一年半経っても、まだそんなレベル? なのか。
いや、ここは昭和だ平成だ令和だとか関係ないよ。
まーねー。
何となく実家の家業を継ぐのが嫌で。
何となく実家のとは違う業界に就職して。
で、何となく疲れてしまって会社が嫌になって。
このあたりは、極々普通の若者ですよ。社会に出たてで人生の目標が見えてる人のほうが希少種。
たぶん、この作品は雲平くんの成長物語を兼ねるんだろーなー。
そこに、つぐみさんの身上を少しずつ明かすのを重ねる。と。
余談となるでしょうが。
雲平くんの上司の課長さんは、わりと良い人に分類できますよ。
みんなが遊んでる連休中に仕事するのを「得した気分」と言ってしまうあたり、昭和の社畜根性が染みついてますがね。ここだけは雲平くんの反応に同意する。オイラも嫌だよ、こんなこと面と向かって言われたら、たぶん逃げ出すよ。
若い頃から徹底的に仕事優先を刷り込まれているためにか、他者の価値観を理解できないんだよな、この手の人って(煙草の吸いかたからも、それがよく判る)。だから悪気ない分、対応が難しい。オイラは逃げること、つまり退職を選びましたけどね(ほぼ毎日が最終電車、もちろんタイムカードなんか無かったからな〜…………)。
これが逆に、自営業だと話が変わってくる。商売敵が遊んでる間にも仕事すれば、まんま儲かるから、これはまさに「得した」わけで。
先々どうなるか判りませんが、もしも雲平くんが家業を再興したら、課長の言葉の一端を(課長の意図とは違う意味で)理解できるかもしれませんね。
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庭に出る
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