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この『コロ地』、かなりハードでしてね。とにかく味方機の弱いこと弱いこと(苦笑)。
アニメの設定ではたしかGMはザクに勝るのですが、このゲームのGMはザク相手にも苦戦します。武装や装甲、パワーはともかく、とにかく機動性が悪いんですよね。通常移動は歩くのみ。素早く移動をとバーニア噴かしてもすぐオーバーヒートするので敵の攻撃を避けるにもタイミングがバッチリ合わないと立ち往生、いい的になってしまいます(そのクセ、敵MSは走るし制限なく飛び回るし……不公平だ)。ミサイルポッド装備ザクやらバズーカ持ちSザクやらザクキャノンやらの火力重視した敵だとマジで苦戦します。
グフ相手では接近戦に持ち込まれると、やばすぎです。左手指のマシンガンでちまちまとHP削られ、そこにヒートロッドでとどめ差されます。
そしてトリプル・ドム。あいつらホバー移動で横への動きが素早いのに、こっちの鈍足さときたら……。orz
考えたら、もっとも装甲固くて火力もあるはずのゴックは案外と苦戦せずに倒せたのが不思議です。たしかに、メガ粒子砲に大振りなモーションが伴うので避けるのは容易でしたけどね。けど奴ら、こっちのビームサーベルを真剣白羽取りしてくれやがるんですよー。
最終マップのゲルググなんて、いったいどうしろと? こっちはマシンガンかランチャーなのに、向こうはビームライフルと誘導弾だぜ。しかも、そこにライノサラスのミサイル群が集中砲火(ゲームの進行内容によってはビーム砲で襲ってくる……)。
よくもクリアできたものだと我ながら感心します。まあクリアまでに二桁回数は全滅しましたけどね。
そんなハードなゲームですが、GMでもってガウやギャロップやアッザムやライノサラスといったMS以外のデカいメカをも相手にできるのは面白かったです(ギャロップは沈黙させたあとに中に入って遊べます♪ 真実かどうか知りませんが、猛者はガウやアッザムの上に乗ったという話も……)。
そして中盤でミッションに成功するとガンキャノン量産型が配備されます。そこまでは、あるいはそこで失敗すると、部隊編成の選択肢はGMとGMキャノンの二択なのです。
ガンキャノンの強さは、それまでのGMの不甲斐なさの反動もあり、かなりのものでした。機体の性格上、近接戦闘は厳しいですが、体当たりにも当たり判定があり、ザクならこれで撃破することも可能でした(笑)。
むしろ、ラスト・マップのみの登場(と言うか強制的に乗り換えさせられる)だったGMスナイパーカスタムのほうがガンキャノンより非力な印象がありましたね。
問題なのは、ゲーム・クリアのご褒美が、ほとんどないこと。フツー、クリアすると全装備持ちでのスタートを選択できるとか、どこのステージでも任意に開始できるとか、あるでしょ。それらが一切ない。つか、そもそもクリアしたデータからゲームを開始できる仕様になっていないという……。わざとやってんのか、そこまで手が回らなかったのか、とにかくユーザーに優しくないゲームでした。
最初っからスナイパーカスタムで開始してみたいとか、ラスト・ステージをガンキャノンで挑戦してみたいとか、そう思っていたユーザーは多かったはずですよ。そこは汲んでほしかったですね。
なお、当時は武器や装甲などなどの追加武装(正確には武装の解除キー)が公式サイトからダウンロードできて、これらを使うと俄然、強いGMができあがります。特にスナイパーカスタムにこの追加武装を揃えてやると、ゲルググと軽く遊んでやれるほどに強くなります♪ これで、ようやくライノサラスのバックを取って、からかうこともできるようになりました(調子に乗ってると場外負け判定となりますが……)。後に発売された特別版では、この追加武装はクリアのご褒美として解放される仕様に変更されたそうです。
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玩具メーカーのやまとが、どうも倒産したのではないか、という話が出てます。ホームページは 404エラーですし、聞くところによると電話をかけても誰も出んわ。
倒産とか解散なら、そう言えばいいだけのことで、何らアナウンスがなく沈黙というのが少しきな臭いですね。
ゴタゴタがないと、いいのですが。なにせ、やまとと言えば『マクロス』シリーズの主役メカ、バルキリーの完全変形玩具ですからね。
バルキリーの変形玩具は各社から出ていましたが、やまと製品は別格という印象があります。特にお値段(笑)。いや、冗談でなく価格には理由があったと思います。なにせ、バルキリー独特のスタイルであるガウォーク形態にて、足を「ハの字」に開けるのは、やまとだけだったと思いますから。近年、バンダイからDX超合金 VF-25 が出るまで、「ハの字」は、やまとの独壇場だったはず。
そして、これも近年バンダイのDX超合金が出ましたが、かつては完全変形のケーニッヒモンスターと言えば、やまとしかなかった。某オクで、すんごい高値になってたこともあります。
もう一つ言うなら、1/12スケールという、とんでも御殿なサイズと価格で『ボトムズ』のスコープドッグを出したことですね。通称「やまタコ」。それまで、ほぼタカラの独占市場だったボトムズに見事な投石をしてくれました(個人的には、それまで 1/24スケール主流だったタカラが 1/18スケールでデュアルモデル・ツヴァイなる代物を出した理由の一つなのではないかと思ってます。この変なサイズのせいで買うのやめたんだからな! そんな私は 1/24デュアルモデル持ち)。
価格はお高いものの、それに見合った品を出してくる。
これが、やまとに対する印象ですね。
バルキリー然りケーニッヒモンスター然り、いつも後出しジャンケン的にバンダイが参入してきたのが商売に響いた点もあるのでしょうか。
仮に本当に倒産したとしても、バルキリーに関しては別会社にすでに移行しているという話もあるのですが。
とにかく沈黙は不安を煽るだけなので、きちんとアナウンスしていただきたいところですね。でないと根拠のない噂ばかりが先行する危険性もありますし。
良品を作る会社が商売的に上手くいかない。
これは日本の悪癖なのでしょうか。しょっちゅう、あるような気がします。
真面目な人たちが真面目な仕事を安心して続けられる社会であってほしいものだと思います。
でなければ悪貨が良貨を駆逐する世の中になっちまいますよ。