2008年8月


 
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■2008/08/01 (金) 朔、弘前ねぷた (旧暦 文月朔日)
 
 
 BANG!
 『BANG!』frankie goes to hollywood
 (ATLANTIC 82587-2)

 もちろん、「frankie goes to hollywood」というのはユニット名です。
 1980年代のU.K.バンドには個性派が多かったですが、中でも異彩を放っていたのが、このFrankie Goes To Hollywoodだと思います。
 代表曲『Relax』は、その歌詞もPVも、当時としては放送ギリギリだったんじゃないかという過激なもので、あえてタブーを無視するバンドというイメージが強いですね。
 ただ、それだけではなく。英語がさっぱりな妖之佑の耳を捕らえたサウンドは力強く、ただ無茶をやって人目を引いただけじゃないのはよく判ります。ちゃんと実力が伴ってる。
 このベスト・アルバムには『Relax New York Mix』(要するに、当時のアーティストの間で流行った12インチ・シングル向けロング・ヴァージョン)が収録されていて、それだけでも買う価値ありでした。
 実は妖之佑は『Relax』よりもさらに『Two Tribes』が好きでした。このPVがまた笑えて考えさせられて(当時の米ソ代表、レーガン大統領とチェルネンコ書記長がコロシアムで血まみれボクシングをするというもの。で、ヘトヘトになった両者が冷静さを取り戻したタイミングで、興奮極まって互いに殴り合う観戦客達の誰かが核ボタンを押してしまうというオチ)。
 正直、中には退屈な曲もありますが、『Relax』と『Two Tribes』のためだけに買っても満足でした。
 妖之佑の所持品は輸入盤ですが、このCDには定価表示された日本版もあるはずです。
 
 


 
■2008/08/01 (金) 百鬼夜行
 
 
 今宵は百鬼夜行です。
 
 


 
■2008/08/02 (土) 青森ねぶた (旧暦 文月二日、虫払い)
 
 
 ナンダコレ!?
 
http://www.zakzak.co.jp/top
/2008_08/t2008080135_all.html

 
 不気味だ。
 
 


 
■2008/08/02 (土) 訃報
 
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=
20080802-00000949-san-ent

 
 トキワ荘の牙城がまた一つ。
 合掌。

 


 
■2008/08/03 (日) (旧暦 文月三日)
 
 
『マクロスFRONTIER』第17話「グッバイ・シスター」
 
 不吉な予告に不吉なサブタイ、しかも「パインケーキ」なる不吉なフレーズが出て、オズマの命は風前の灯火。
 が、そこは軟弱な21世紀の深夜枠。きっちり助かってますが何か?
 50年も経ってりゃ、フォッカー少佐と同じ深さの傷でも大丈夫ってことで。
 
 
 
『SOUL EATER』第17話「聖剣伝説2〜飲む、打つ、買う、いっとく?〜」
 
「私の伝説は12世紀に始まった」
「バカめ!!」
癖になる♪
 おまけに今回はエクスカリバーの歌まで……しかもCMの間中アイドリングみたく流れてるよ(「レイトショー」だけかもしれんが)。
 子安さん、ノリノリじゃないですか。
 
 
 
『仮面ライダーキバ』第27話「80's・怒れるライジングブルー」
 
 やはり井上大先生の本には倫理道徳がない。ひょっとするとご本人に欠けているのかもしれません、良識が。
 と言わざるを得ないエピでした。
 仮面ライダーは子供が観るヒーロー番組なんです。教育番組なんです。判ってる? そこ。
 氏のお父上、伊上勝さんの脚本はシンプルでしたけど、そういう点はきちんと抑えられてました。そう。昭和ライダーは教育番組でした。
 大人だけが観る番組ならね、警察が個人の恨みを晴らすために、ライダーの側の面々を冤罪でもって罠にかけても一向にかまいません。
 でも、子供が観る番組では、やらないでほしい。警察という存在を貶めないでほしい。
 深夜アニメのお仕事だけやっててください、井上大先生。あなたは子供向け番組の適性がありません(断言)。
 
 
 
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 17「土 の 味」
 
 スザクのバカさかげん全開。自分がシュナイゼルにマークされているくらい認識しとけ。
 おまけに追及されてギアスのこともバラしちまう。
 オカマが言ったとおり、シュナイゼルに打ち明けるなら最初にすべき。でないなら「皇帝陛下のお許しがなければ」とかって若本皇帝に下駄を預けちまえばいいものを。融通・機転が利かないんだから。
 まあ、結果的にルルが吹っ切れたのでいいか。迷いのないゼロは怖いぞ〜♪
 
 


 
■2008/08/04 (月) (旧暦 文月四日)
 
 
 地上波に降りてきたので観ました、映画『どろろ』
 手塚先生の原作ファンとして、伝奇好きとして。言いたいことは山ほどありますが、それを言っても詮無きこと。
 一部で言われたほど酷い作品でもなかったですしね。
 
 ただ、原作における百鬼丸ってのは、当時の技術を駆使した言わば“サイボーグ”なわけで。養父も医者という立派な科学者だった。
 それを怪しい魔術師にしてしまい、百鬼丸の義体も魔術による産物としたのは、ちょっと納得がいかないな。
 
 あと、ロケ地と、さらにはアクション監督の影響なのでしょうか。
 物語の世界が日本らしくなかったのも残念な部分でした。
 冒頭に出た字幕によると架空の暦なので、この映画では無国籍伝奇物語という姿勢なんでしょうけどね。
 
 


 
■2008/08/05 (火) 二の丑、山形花笠祭 (旧暦 文月五日)
 
 
 今さらな気がします。
 
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news
/2008/08/01/13.html

 
 例え原作者であろうと、著作権者であろうと、名作を貶める権利はないと思います。
 
 完結したものを、もうそれ以上いじってくれるなよ。
 一鑑賞者からのお願いです。
 
 


 
■2008/08/06 (水) 小つち (旧暦 文月六日、眠り払い)
 
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=
20080801-00000005-jct-soci
 
 この回の『ガッテン』は妖之佑も観ていましたが。
 番組内ではきちんと「条件によってはお湯のほうが水より早く凍ることもある」って言ってました。
 十件のうち一件のみお湯のほうが早く凍ったという大槻氏の実験結果は、むしろ『ガッテン』の主張を裏付けるものだと思います。それを無視して、一件はたまたまだとかの言い訳をして、依然として『ガッテン』を批判し続けるこの人物はまさに「木を見て森を見ず」、いわゆる“視野の狭い専門バカ”の代表格だと思います。
 
 こんなんが名誉教授ですか。笑っちゃいますね。
 ぶっちゃけ、氏のやってることは中世欧州の教会と同じですよ。既成の常識に反するものを問答無用で否定して叩きつぶすことしかしていませんから。
 そのクセ、強い相手には何も言わない。氏がサリンを撒いた団体を公に批判した姿を、残念ながら見たことがありません。
 こんな人物よりかは、件の団体と公然と命懸けで闘った小林よしのり氏のほうが、はるかにましです。
 大槻氏も、故・宜保愛子さんを叩くよりもサリン団体と闘うべきでしたね。
 
 


 
■2008/08/07 (木) 立秋、仙台七夕祭 (旧暦 文月七日、七夕)
 
 
『World Destruction 〜世界撲滅の六人〜』第5話「漢には二通りある」
 
 
 内容はともかく。
 キャスティングがツボすぎました。
 レギュラーであるトッピーが「親父にもぶたれたことがないのに」の人なのはともかく。
 トッピーの旧友役に「坊やだからさ」の人。
 旧友の雇い主役に「そんな大人、修正してやる!」の人。
 
 スタッフもお好きですねー。
 
 


 
■2008/08/08 (金) 末伏 (旧暦 文月八日)
 
 
 大陸製の餃子は、やはりほとんど黒い灰色だった。
 ということで。
 
 サミットの前に日本側に情報を提供していたというのは意外でした。
(まあ、それに関して非公開を求めたのは、あの国家なら当然のことで。むしろ批判されるべきは、それをあっさり承諾した福田政権でしょう)
 
 こういうことになるのは、たぶん大陸のメーカーが役人に賄賂を払う体力を失ったことが原因だと思いますよ。だから見捨てられた。
 そう言えば、捜査する側の責任者が一人、自殺したとかニュースにありましたっけ。メーカーと癒着でもあったのかな。
 
 ともかく。
 大陸製品は、偽物だらけ。
 特に食品を喜んで買うのは考えモノでありましょう。
 
 ときに。
 それでもなお、やっぱり餃子の外袋を薬品は浸透するんでしょうかね(嘲笑)。
 
 


 
■2008/08/09 (土) 上弦 (旧暦 文月九日)
 
 
 北京で始まったニセリンピックは平和の祭典ではありません。
 あの国はチベット民族やウイグル民族を虐殺し、不当に支配し続けています。しかも我が日本に対する数々の迷惑行為・犯罪行為・侵略行為を実行中という、およそ平和とはほど遠い邪悪な国家です。ぶっちゃけ悪の組織と言っていい。
 したがって、北京ニセリンピックはそんな悪の組織のプロパガンダに過ぎません。ヒットラーが管理したベルリン五輪と変わらんのよ。
 にもかかわらず、日本のマスコミの「北京五輪マンセー」ぶり一色な様子には失望よりも薄気味の悪さを感じてしまいます。
 福田政権下において中国共産党による日本侵略計画は、この日本内部ですら着々と進められているんじゃないか、福田政権は既に日本国民を売っているのではないか、などと疑心暗鬼になります。
 
 


 
■2008/08/10 (日) (旧暦 文月十日)
 
 
 土曜夜のこと。
『Heartful Station』を聴こうと、いつもの時間より少し早めにラジオの電源を入れました。
 聴き慣れた声がします。
 
 え?
 
 まだ時間前だよな…………あっ!
 
 気づきました。
 毎年、夏休み中に一度だけ土曜日に特別編成するんですよ、岐阜GBSは。そのせいで、ハートフルは一時間の前倒し放送になる。
 毎年これで失敗するのに、またやっちまったよ。
 
 というわけで日曜深夜、というか日付変わって月曜に福岡RKBで聴こうと、ラジオの電源を入れました。
 やってません。
 
 は?
 
 あーそーかー。
「ソフトバンク vs 楽天」の試合が延びて、以降の番組繰り下がりだー。
 
 というわけで、思いっきり深夜帯(月曜の午前)。
 土曜日に聴き逃したハートフルを聴いております。
 ええ、阿呆ですとも。
 
 


 
■2008/08/11 (月) (旧暦 文月十一日)
 
 
 今週のキバは例のニセリンピックのため、お休み。
 なんか、ある意味ほっとします。(を
 
 
 
 
 
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 18「第二次 東京 決戦」
 
 
 玉城ーっ、上ーっ上ーっ!
(たぶん、かなりの視聴者が、これを言ったはず♪)
 
 キ印ニーナの作ったフレイヤで一気に人員整理したと考えるべきなんでしょうか。
 ナナリーはキーマンですから、たぶん無事。皇帝が専用機で現場に向かってましたし。おそらくは、Cの世界に転送されていると思われます。
 が。
 咲世子さんは、どうなのかな。あれで退場は、さすがにもったいないと思うのですが。
 ギルフォード卿と朝比奈は、おそらくお気の毒でしょう。
 なお、ローマイヤーはどうでもいい。
 
 紅蓮聖天八極式、無敵すぎー。
 もはや『ギアス』はスパロボ・アニメです。
 ちなみにラウンズ10は、やはり噛ませ犬でした(「10」ってんだから、ラウンズの中で最弱ってことですしね♪)。
 
 そして。
「オレンジ? それは我が忠誠の名前」
 ジェレミア卿のキザな仕草が、メッチャ格好いい!
 
 それにしても判らんのは、ルル。
 シャーリー殺害の犯人がロロだと知っていながら、なぜナナリー確保部隊の指揮をそんな危険なロロに任せたのか。
 脚本上必要だったとしても、ここだけが不自然すぎました。
 
 次回「裏切り」は、荒れまくるルル山のようで。
「裏切り」と言うフレーズが気になりますが。
 黒の騎士団全体がゼロを排斥するものとばかり思ってましたからね。これですと「裏切り」という表現とは微妙に違うような気も。
 まあ、ルルの視点からすれば、それでも「裏切り」ですけどね。
 
 


 
■2008/08/12 (火) 十方暮入 (旧暦 文月十二日)
 
 
 THOMPSON TWINS 12inch collection
 『THOMPSON TWINS 12inch collection』
 (BMG BVCM-37565(82876-66694-2))

 トンプソン姉妹じゃありません(笑)。トンプソン・ツインズです。
「ツインズ」と銘打っていますが、このユニットの最高潮は三人組だったときです。まちがいなく。
 この11曲入りアルバムも三人組時代の楽曲がメインのはずです。しかもタイトル通り、12インチ・シングル版やロング・ヴァージョンばかりの収録なのですから、嬉しくて涙が出ます。
 個人的オススメを並べるとしますと。
『DOCTOR! DOCTOR!』『Hold Me Now』『Lies』『In The Name Of Love』『Take Me Up』といったところでしょうか。あくまでも妖之佑の好みだけで言ってますが。中でも『DOCTOR! DOCTOR!』の気だるそーな感じは、ロング・ヴァージョンになると、ますますクセになります♪
 
 


 
■2008/08/13 (水) 迎え火、郡上踊り (旧暦 文月十三日、精霊迎え)
 
 
 花火はCG。
 歌は別人の口パク。
 報道陣に配られたプレスキットの中身はバッタ物?
 
 さすがはニセリンピックですね。
 次は何を見せてくれるのやら。
(いや、観てませんけどね)
 
 


 
■2008/08/13 (水) 百鬼夜行
 
 
 今宵は百鬼夜行。
 で・し・た。
 
 


 
■2008/08/14 (木) (旧暦 文月十四日)
 
 
『夏目友人帳』第六話「水底の燕」
 
 
 ええお話でした。
 ものすごく、ええお話でした。
 
 いいよなあ。
 こういうのが描ける人って。
 
 センス。
 なんでしょうね。
 
 


 
■2008/08/15 (金) 月遅れ盆、中元、三隣亡 (旧暦 文月十五日、盂蘭盆)
 
 
 MEN AT WORK SUPER HITS
 『MEN AT WORK SUPER HITS』
 (Epic Records ESCA 7840)

 オーストラリアのバンドである彼らが全米に殴り込みをかけたのが、名曲『Down Under』。
 バンド名「メン・アット・ワーク」からも判るとおり、豪州出身である自分たちをあえて卑下した傾向は『Down Under』と、そして『Who Can It Be Now?』にその色が強いでしょうか。
 楽しいという言いかたは失礼かもしれませんが。でも、楽しいバンドです。
 
 


 
■2008/08/16 (土) 月遅れ送り火、大文字 (旧暦 文月十六日、精霊送り、後の藪入り)
 
 
 THE AGE OF PLASTIC
 『THE AGE OF PLASTIC』BUGGLES
 (ISLAND PHCR-4861)

 中の『VIDEO KILLED THE RADIO STAR』(邦題『ラジオスターの悲劇』)にだけ用があり買ったアルバムです。他は、どーでもいい。
 と言うのは言い過ぎですが、それほどにインパクトのある曲が『VIDEO KILLED THE RADIO STAR』なのでした。バグルスと言えば、この曲ですからね。
 
 


 
■2008/08/17 (日) 望 (旧暦 文月十七日)
 
 
『仮面ライダーキバ』第28話「リクエスト・時を変える戦い」
 
 
 結論。
 
 井上センセに歴史の改変をさせてはならん。
 
 
 
 井上氏、お一人で担当なさった『555』のときは全体を見渡した脚本書いておられたんですけどね。
 
 最近はキバットもタツロットも、単なる変身アイテムの域を出ませんし。
 これなら、わざわざ著名な声優さんを使う必要もない。
 
 手抜きに過ぎる制作には、もううんざり。
 
 


 
■2008/08/18 (月) (旧暦 文月十八日)
 
 
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 19「裏切り」
 
 
「王の力は、おまえを孤独にする」
 
 C.C.の予言が、またも的中しました。
 シャーリーを失い、スザクとは完全に決裂、ナナリーと咲世子さんはフレイヤにより消失。
 しかも「私だけは、おまえのそばにいる」と言っていたC.C.は記憶を失い、ルルに会うよりも遙か以前の状態に。
 カレンが生還したのは唯一の救いですが。
 
 そこへ来ての、黒の騎士団全体から廃除されるゼロ。
 
 ただし。
 はっきり言って、黒の騎士団は愚かにも自ら崩壊へのルートを選択したと言えます。
 シュナイゼルが単に正義を通すために、停戦を求めてまでゼロの素性と罪状を藤堂たちに暴露したはずがないですからね。
 
 たしかに、藤堂と四聖剣ら絵に描いたような日本人侍にとっては、何よりも正義が大切。
 義理堅い扇も、筋道を大事にするタイプらしいので無理からぬことではありますが。
 
 現実的にはね。
 
 たとえシュナイゼルが明かしたとおり日本人大量虐殺の真犯人がゼロだとしても(ギアスの暴走という真実は、さすがに誰にも受け入れられないでしょうね)。
 それを黒の騎士団が追及するのは戦後でいいはずなんです。まずはブリタニアに勝って日本を取り戻す。その後で、ゼロの戦争犯罪を裁けばいいだけなんです。手順としても手続きとしても、それが正しい。
 心情的に、もはやゼロには従えないというのは理解できますが、だからこそ、特に幹部である藤堂や扇は、勝利までは部下達に対して真相を隠すべきだった(まあ、シュナイゼルが会見の場に凡人である玉城の同席を強く求めた本当の理由が、ここにあるわけですが)。
 ディートハルトが最後までゼロを擁護したのは、これまでの伏線っぽい反抗的視線とは裏腹に、ゼロの信者を全うしてましたね。が、そのディートハルトですらゼロを庇いきれないところにまで至るのは、シュナイゼルのカードの切りかたが巧みだからでしょう。さすがにルルをチェスで負かすだけのことはあります。
 
 これらの点を考えると、今回一番のバカ野郎は扇です。
 ヴィレッタに口説かれたんでしょうが、あまりにも最悪の選択をしたもんだ。
 今まで何があってもゼロを信頼していた実直な人ですからね。その反動で、裏切られたと知ると「可愛さ余って憎さ百倍」というところか。「裏切り」の口火が扇だとは、本当に意外だったんですけどね、妖之佑としては。
 扇さえ黙っていれば、何とかなったかもしれないものを。
 
 にしても、ゼロを銃口で取り囲んでの糾弾とは、藤堂達もまた野蛮なことをするものです。裁判も何も無しで、明らかにゼロを銃殺する気満々だった(あるいは、それがシュナイゼルとの間で交わされた条件かも)。
 あのシーンでは黒の騎士団とブリタニアの両者の間に話がついているようにも見えますが(扇の言った「ゼロを引き渡す代わりに日本を返せ」というヤツね)、ブリタニアが日本を返還するはずはありません。サクラダイトの主産地でもありますし、何より神聖ブリタニア帝国には勝利しかありませんから。
 ゼロ糾弾の場(と言うか射殺の場)に同席していたシュナイゼル以下一名は、まちがいなくこのシーンを録画してますね。で、後で「黒の騎士団は恩義あるゼロを、もはや用済みとばかりに排斥した恩知らずどもの集団である」とか言って、その存在意義を破壊するでしょう。記録映像という固い証拠を挙げられては、黒の騎士団を支援・支持する超合集国とて、庇えるものではありません。
 もちろん、ゼロが日本人大虐殺の犯人だという事情は、ここではシュナイゼル自身によって否定されるわけです。黒の騎士団のでっち上げだとか言って。すべてシュナイゼルの手のひらの上なんですよ。
 黒の騎士団は早晩、崩壊します。まったく、扇も藤堂もバカな選択したもんだよ。
 
 反面、チェックメイトを悟ったルルの取った行動。
 自らを悪人と暴露し、カレンの気持ちを自分から離したルルは立派でした。あのままではカレンがルルに殉じてましたから。
 それでも、離れ際のひと言、「おまえだけは生きろ」がカレンの耳に届いたのは、今後の救いになるんでしょうか。なってほしいな。
 
 さて、四面楚歌なルルを救ってくれた唯一の存在がロロだったのも意外すぎました。
 あれだけルルに罵られて、ロロ自身の目もいっちゃってましたからね。てっきり逆ギレするものとばかり……。
 つか、シャーリーを残忍に手にかけたにもかかわらず、あの最期は優遇されすぎですよ、ロロ。
 けっきょく「ボロ雑巾」どころか。ルルは最後には最大の愛情を持って「弟」を送りました。画面では簡単に流されてますが、女子にすら駆けっこで負けるルルにとり、人一人の遺体を埋葬するだけの墓穴を掘るのは、ハンパない大仕事です。しかも黒の騎士団の追っ手がかかっている中でですから。
 
 ナナリーと咲世子さんの復帰を信じてはいますが。
 当面、この先もルルについてくれそうなのは、カレンとジェレミア卿の二人だけでしょう。
 終始、爆心地で佇むばかりで、最後には狂ったバカ笑いをするだけのスザクは役に立ちそうにないですし。下手すりゃ、「生きろ」とギアスをかけたルルを、またも逆恨みしかねない(つーか、このバカが最悪のタイミングでギアスのことをシュナイゼルに明かしたのが、悲劇を招いた最大の原因なんだよな。言うなら最初に、言わないなら最後まで言うなって。ついでに、ルルとの通話をケータイに保存なんかしとくなよっ、大バカ野郎が!)。
 C.C.が記憶を取り戻せば、もちろんルルの強い味方ではあるんですが……むしろ今の彼女の身柄が心配ですね。たぶん、シュナイゼル側に引き渡されるんだろうなあ。ただ、ギリギリのタイミングではあったけど、カレンに記憶喪失のことが伝わったのは、一縷の望みではあります。
 カレンは、黒の騎士団の中で簡単には動けないだろうが、きっとルルのために動いてくれる。そう信じてます。
 ジェレミア卿のほうは、いよいよ心配です。当然、ルルへの忠義を続けるでしょうから、黒の騎士団とは真っ向対立。自ら死に臨みかねません。それに、トウキョウ租界を停止させたあの装置が黒の騎士団にはありますからね。ジェレミア卿の体について知られていたら、簡単にやられてしまいます。そこが心配なんだよ。
 神楽耶様は、どうかなあ。予告編での涙の意味は、どっちなんだろう?
 
 あと。
 シュナイゼルのゼロ告発によって、ユフィの汚名をそぐという願望がひとまず叶ったコーネリア皇女殿下ですが。
 もしもシュナイゼルが、「ゼロを裏切った恩知らず」と黒の騎士団を公に批判し解体へと向かわせるなら、ユフィは依然として「血染めのユフィ」のままとなります。となると、皇女殿下の願望は叶ったことにはならない。
 これが唯一、皇女殿下がルルの味方になってくれるルートだと思うんですよね。シュナイゼルがどう出るかに、皇女殿下のその後の動向がかかっているわけ。はっきり言って、シュナイゼルに付き従う今のままだと、ただの「いるだけキャラ」に墜ちてますしね。
 
 そして残るは、ツンデレ親馬鹿な皇帝だけが、刺し違えを狙っているルルにとって実は最後の希望となりますか。
 皮肉にも、ね。
 
 いや、それと伏兵のマリアンヌ。
 ですな。
 
 ところで、ニーナですが。
 あの狼狽ぶりは、ブリタニア人が大量に死んだからなんですよね。日本人の大量死だったら平然と見てるんですよね。まさか、自分の作ったフレイヤが大量殺戮兵器だと知らなかったってオチじゃないですよね。
 救いようのないバカ女だよ。プリン伯爵の爪の垢でもいただくといい。
 つか、もう出さないでいいから、あいつ。
 ホントに、どこまでもウザイだけだよ。
 
 といったところで。
「裏切り」のMVPは扇。
 次点はスザク。
 ということで。
 
 


 
■2008/08/19 (火) (旧暦 文月十九日)
 
 
 THE BEST OF EARTH WIND & FIRE
 『THE BEST OF EARTH WIND & FIRE VOL.I』
 (CBS SONY 25DP 5121)
 『THE BEST OF EW & F, VOL.II』
 (CBS SONY 25DP 5366)

『Y.M.C.A.』(西城秀樹さんのカバー曲『ヤングマン』が日本では有名)が代表曲であるヴィレッジ・ピープルと同様、ドラッグに溺れない健全バンドと言われたアース・ウィンド&ファイアー。
 彼らの曲の中で妖之佑がお気に入りなのが『SATURDAY NIGHT』『LET'S GROOVE』『FANTASY』の三曲なのですが。このベスト、なぜだか『FANTASY』(邦題『宇宙のファンタジー』)がVol.1、2両方に収録されてるんですよね。なんか損した気分です。
 とは言え、今なら一枚だけで充分なベストがあるんじゃないかな。
 
 


 
■2008/08/20 (水) (旧暦 文月廿日)
 
 
 ABBA GOLD
 『ABBA GOLD』
 (ポリドール POCP-1246)

 スウェーデンの四人組ヴォーカル・ユニット、アバ。
 今さら説明の必要もないでしょうね。
 そのベスト・アルバムですが……なんで『Tiger』が入ってないんだよ。orz
『The Name Of The Game』は妖之佑が初めてアバを知った曲ですが、この邦題が疑問符タラタラでしたよ。『きらめきの序曲』ってナニソレ?
 ここから、妖之佑の邦題不審病が発症したのでありました。まる。
 中の一番の名曲が『Dancing Queen』であるということには、どなたもご異存ないと思います(文句ある奴ァ、かかってこいや!)。
 
 


 
■2008/08/21 (木) 天一天上 (旧暦 文月廿一日)
 
 
 おおーっ。
 
http://wiredvision.jp/news/200808/2008081923.html
 
 これは期待しちゃいますぅ。
 
 


 
■2008/08/22 (金) (旧暦 文月廿二日)
 
 
『電王』って、やっぱすげーじゃん。
 
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news
/2008/08/19/03.html

 
 


 
■2008/08/23 (土) 処暑 (旧暦 文月廿三日)
 
 
 100 HITS 80s 100 HITS 80s
 『100 HITS 80s』
 (DMG DMG 100 003)

 なんと1980年代のU.K.サウンド百曲で構成された五枚組CDのオムニバス・アルバムです。しかも実売価格が二千円台! これは買うしかありませんでした。だって一曲あたり二十円チョイですぜ、ダンナ。
 U.K.で企画制作されたオムニバスですから、当然、U.K.でのヒット状況を反映しているようです。そのため、コアでない日本の軟弱ファンな妖之佑には馴染みのない曲も少なくないです。
 プリテンダーズとネーナとハワード・ジョーンズの曲が収録されているのは嬉しいな(ネーナは独逸のバンドなのに、なぜにU.K.?)。カーズまで入ってるとは思わんかった。
 ただ一点。このアルバムに限ったことではありませんが、複数枚のCDケースって、どーしてこーもCDを取り外し辛いんでしょうね。毎度毎度、割るんじゃないかと冷や汗モノだよ。
 
 


 
■2008/08/24 (日) 下弦 (旧暦 文月廿四日、地蔵盆)
 
 
『仮面ライダーキバ』第29話「聖者の行進・我こそキング」
 
 
 特撮ヒーロー番組は教育番組です。
 残念ながら『キバ』は、その最も大切な要件を満たしておりません。
 
 ファンガイア・ハンターである恵を実家に帰すことを条件に、「素晴らしき青空の会」への多額の寄付を受けておきながら。
 その実行を放置、「うやむやにする」って。
 貰うものは貰うけど約束は守らない。
 嶋さん、それはないわ。平然とスパゲッティーすすってる場合と違いますよ。
 あんたは、どこぞの半島の北側ですか?
 ってか、これでは「素晴らしき青空の会」は正義じゃないでしょ。
 
 大きなお友だちが観る分には、こういう大人なやりとりも面白いんですが。
 子供が観る番組で、これは根本的にやっちゃダメなことです。
 妖之佑には子供はいませんが。もしもいたら、ぶっちゃけ『キバ』は観せたくないですね。
 
 井上氏は幼稚園通いから、やりなおしてください。
 いやマジで。
 
 静香の扱いもひどいですよ。あんな陰湿な娘じゃなかったのに……。
 登場人物の性格が回ごとに思いっきりブレるのは井上脚本の特徴の一つではありますが(つか、欠陥だろ、これ)。
 久々に悪のりしすぎでしょう。中の人が気の毒すぎます。
 
 と言うことで。
 そろそろ『キバ』はストーリに触れる以前の問題になりつつあります。
(『響鬼』第30話以降よりはマシかもしれませんが、少なくとも『カブト』よりは酷いな)
 
 


 
■2008/08/24 (日) Opera
 
 
 Opera 9.52 がリリースされています。
 
 


 
■2008/08/25 (月) (旧暦 文月廿五日)
 
 
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 20「皇帝 失格」
 
 
 今回のルルは終始、カッコよかったです。
 
 唐突にお顔が傷だらけのディートハルトが意味不明でした。
 完成したものからシーンを無理にカットでもしたのでしょうか。
 
 ゼロは戦死と発表。
 クーデター組、安直な方法を選んだものです。
 
 それを受けての神楽耶様。
「ゼロ様の死が真実なら、それを最大限に利用するのみ」
 って。
 おおーっ、女ゼロだ♪ 素晴らしい。
 
 しかも。
 黒の騎士団とブリタニア軍が停戦した会見の場にて。
「このような状況下であっても皇帝に闘いを挑む人物に一人だけ心当たりがあります。となれば確かめねばなりません」(チラッと扇たちを一瞥。扇がビクつく)
 と、神根島への同行を宣言なさる。
 実のところ、ディートハルトらの目論みをあっさりと看破している様子の神楽耶様。
 キョウトで何不自由なく過ごしてきた、ただの肝の太いお嬢ちゃんと思ってましたが。実は中々にご聡明だったことが、ここにきて判明(ちと遅すぎるかな?)。
 このことが結果的に神楽耶様ご自身を危険に晒すことにならなければいいのですが。敵は外にばかりいるわけじゃないですからね(ブリタニア人であるディートハルトの持つ危険性はもちろんのこと、藤堂ら旧日本解放戦線とて理想を追う余り、肝心の根っ子を見失う可能性はありますから……ってか、既に見失ってるしー)。
 
 願わくば。
 ヘタレ扇にあしらわれたジェレミア卿が、神楽耶様同様に察しの良いことを祈ります。
 
 星刻と天子様が、いまだゼロ側なのは意外でした。
 あっさり藤堂陣と合流すると思っていましたからね。このあたりも先が読めないな。
 
 しかし。
 一週間前の黒の騎士団のゼロに対するクーデターを思い返すにつけ。
 第一話で(いや、第二話だったかな?)卜部さんが戦死したのは、つくづく痛手でしたね。本当にしみじみと、そう思いますよ。
 カレンと同じく、彼はブラックリベリオンでの敗北・逃走から一年間、C.C.と行動を共にし、ゼロがルルーシュであるという事実だけでなく、それなりに色々な情報をC.C.から受けていたはずです。その上で日本人にはゼロが必要だとルルーシュ奪還作戦を指揮し、命と引き替えに守ってまでくれたわけですから。全部じゃなくても、ルルーシュをそれなりに納得して受け入れていた。
 彼があの会見の席にいれば、ヘタレ扇やヴィレッタの証言など覆し、藤堂らを説得もできたと思うと……(言っとくけど、シュナイゼルが提出したギアス被害者リストの大半は、でっち上げですからね)。
 その意味では、卜部さんを早々に退場させたのは、演出的にちゃんと計画のうちだったわけでしょうね。
 
 先が読めないと言えば。
 全国の男子諸君を軍門に下らせた無敵の下僕モード「ご主人様」C.C.が、実は自ら引きこもった結果だったというのも意外でした。コードを自分で封印したとはね。
 で、それを呼び戻したのが、アーニャならぬマリアンヌ?
 伏兵だったとは言え、まさかああいう形で潜伏していたとは……マリアンヌのギアスは憑依なのかしらん? 肉体が滅んでも精神だけは他人の体に入り込んで生きている? それとも「皇帝の命令により運び出された」という遺体そのものがフェイクだった?
 いずれにせよ、もはや「王の力」と言うよりは、ただのバケモノにしか思えないんですけど。皇帝は皇帝で今や不老不死だし。ギアスって、いつからこんな異世界ファンタジーに……?
 にしてもマリアンヌ、性格悪そう。ある意味、確かに腹黒なときのルルの母親ではありますな。
 
 スザクはスザクで、ふたたびウザクの道を進み始めました。もはや超ウザクだ。
『R2』は基本、前作の骨格をトレスする形で脚本・絵コンテが作られているようなので、アルビオンをスザクに渡そうとしないプリン伯爵が殴られる場面も再現するかもしれませんね(笑)。
 いやしかし、伯爵は本当に常識人ですよ。ある面、セシルさんよりも常識を持っている。
 
 ナイト・オブ・トゥエルヴ(C.C.のお姉さんかと思ったよ♪)。
 いたんだ、あの噛ませ犬以下が……。
 うわあ、メッチャ無能そう。
 
 ようやくシュナイゼルが皇帝に対して反旗を。
 OP映像からすると遅すぎたきらいもありますが。
 これで日本、ブリタニア双方がクーデター。なんともかんとも。
 
 それに与しないジノは、なんと拘束。
 まあ考えればラウンズは皇帝直属ですから、クーデターを宣言したシュナイゼルとは敵対するのが通常。
 超ウザクはもちろんのこと、あっさりとシュナイゼルに同意したトゥエルヴもラウンズ失格ですわな。
 うーん。カレンをラウンズに誘ったジノでしたが。これは逆にジノがカレンに誘われて黒の騎士団、もしくはゼロに付くのかな?
 
 ナイト・オブ・ワンはギアス持ち、ギアス対象者と両説が巷に出ている様子ですが。
 右目が普通のまま、縫った左目の奥だけが赤く光ったので、ギアス持ち説を支持します。
 あるいは皇帝への忠誠を示す意味でギアスを自ら封印したのかもしれませんね。
 と言うことはルルや皇帝と同様、対象者と目を合わせて発動させるタイプのギアスか。どんな力なんだろうな。開封する場面があるんだろうか(あるいは発動してるから強い?)。
 
 捨て身のルルによって閉じ込められた皇帝ですが。
 次回、楽々と脱出しそうだね。
(いや、既に巷では、精神と時の間に閉じ込められた魔人ブウに例えられてますよ。皇帝が口から何か凄いものを吐くとかって。ブウの声がもしも若本さんだったら、このネタ完璧なのにね♪)
 
 うわっ、ちょっと待て!
 公式サイトのキャラクター相関図
 陰険ローマイヤは、ともかくとして。
 咲世子さんとナナリーが「死亡」ってなってるよ!!
 
 嘘だっ!
 
 


 
■2008/08/25 (月) 百鬼夜行
 
 
 今宵は百鬼夜行です。
 
 


 
■2008/08/26 (火) (旧暦 文月廿六日、廿六夜待ち)
 
 
 New World * ぼくらの時間
 『New World * ぼくらの時間』
 (KING RECORDS KICM 3105)

 この間まで(最近の地上波には珍しく)再放送されていた深夜アニメ『フタコイ オルタナティブ』の主題歌シングルCDです。
 OP曲『New World』はアップテンポなメロディに、ヴォーカルもノリノリで楽しい一曲。
 対してED曲『ぼくらの時間』は物静かなコード進行で、歌詞が心に染み入る曲。『オルタナティブ』のテーマ曲は、まちがいなくこっちですね。OP曲はお客を呼び込む電飾みたいなもんで(笑)。伴奏はギター。これがまた良い。TVで流されたのは他にピアノ伴奏版と、さらにピアノだけのインストルメンタルもあり、できればこれらも収録してほしかった(まーあれだ。アルバム買えっちゅーこっちゃな、たぶん)。
 恋愛ゲームの『双恋』と、そのアニメ化『双恋』には興味が一切なかったのですが、『オルタナティブ』はそれらの萌え要素を完全廃除したうえで、かなり凝ったストーリ展開と演出で楽しませてくれました(そのため、従来の『双恋』ファンからは手厳しく叩かれたそうです)。
 深夜枠のアニソンに関心を持てなかった妖之佑の目を覚まさせてくれたのが、この二曲なのでした。まる。
 
 


 
■2008/08/27 (水) 三隣亡 (旧暦 文月廿七日)
 
 
 メグメル/だんご大家族
 『メグメル/だんご大家族』
 (key KSLA-0036)

 泣かせてくれたアニメ『CLANNAD』の主題歌シングルです。
 ぶっちゃけますがね。OP曲『メグメル 〜cuckool mix 2007〜』を聴くたびに、意味不明ですが涙が必ず出ます。不思議なのですが。
 ED曲の『だんご大家族』は、とにかくフルコーラスで聴きたかった♪
 keyはご存じのかたも多いと思いますが、PCゲームの制作集団です。そのためなのでしょうか。このCDの音は妖之佑には物足りません。TVから流れているときには気にならなかったのですが、妖之佑のアナログ向けに組んだオーディオ・システムで再生した音は、残念ながら平坦にすぎて……。ちょっと、そこだけが不満でした。
 ただ、おそらくは今のデジタル・ソースのみを想定したミニコンポなどでは気にならないのだとも思います、たぶん(音源の制作現場が、そういう傾向のモニター・システムを使っているなら、当然の結果ですから)。
 興味深いのは。このCD、レーベルがkeyのためなのか、内容が純然たる音楽CDであるにも関わらずCD-ROMとして商品分類されています。アプリやゲームなどのソフトウェアと同じ扱いなんですね(JASRACに登録していないことも関係してるのかな?)。もちろん「COMPACT disk DIGITAL AUDIO」の規格ロゴがあり、当然のことながらオーディオ専用機で問題なく再生できます。でも、商品としてはあくまでもCD-ROMなので、店頭で探す、あるいは店頭で取り寄せ注文する際には注意が必要かもしれません。大人の事情って、面白いものですね。
 
 


 
■2008/08/28 (木) (旧暦 文月廿八日)
 
 
 SCATMAN'S WORLD
 『SCATMAN'S WORLD』Scatman John
 (BMGビクター BVCP-859)

 この人の顔と声は、まだご記憶に新しいかもしれません。某プリンのCMにもご出演でしたしね。
 元はジャズ演奏家だったそうで。
 生まれつきの吃音のせいで怖くて人と話せなかったのが、壮年になって逆転の発想、癖を積極的に前面に押し出したスキャットを披露するという。それがスキャットマン・クォリティ! 実際、氏の超早口には圧倒されました。真似ようったって、できゃしねえ。
「ハンディキャップをポジティヴに」という氏の素晴らしい人生観は、ヒットした『Scatman』の歌詞にも込められています。
 まだまだ活躍してほしかったのに、惜しい人をなくしたものです。合唱。
 
 


 
■2008/08/29 (金) (旧暦 文月廿九日)
 
 
『にょろーん ちゅるやさん』がアニメ化されると聞き、びっくりしてます。
 もう何でもありですね、この業界。
 
 
 
 ところで。
 こーゆーごまかしって法律で禁止できるようにならないもんですかね。↓
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=
20080829-00000028-mai-bus_all

 
 サリンを撒いた某集団もそうですが。
 名前を変えたらそれでチャラだなんて考え、甘すぎますよ。バカにしてますよ。
 いちいち背景を調べる習慣のない第三者は、この手続きで簡単に騙されてしまいますからね。
 
 


 
■2008/08/30 (土) (旧暦 文月丗日)
 
 
 星空のBELIEVE Z・刻をこえて
 『星空のBELIEVE Z・刻をこえて』鮎川麻弥
 (STAR CHILD K10A-666)

 実は、裏ジャケの絵です。表のジャケ写は鮎川麻弥さんがフツーに写っておられます。
『機動戦士Zガンダム』の前期主題歌を収録した12インチ・シングルです。ええ、レコード盤です。同じ音源を収録した鮎川さんのアルバムも持っていたのですが、ジャケ絵が欲しくて買ったのでした。
 OP曲『Z・刻をこえて』は富野総監督自らの作詞なんだよな。たしか富野監督は最初の『機動戦士ガンダム』でも、現時点では最後の『∀ガンダム』でも、主題歌の作詞をなさってて。まー多才な人だと思いますよ。
 にしても12インチ・シングルってのは面白いですねー。収録は表裏で二曲だけなのに、サイズは十曲入ったアルバムと同じなんですから。
 まあ、今のCDシングルも似たようなものですか。初期のCDシングルなぞ、今となってはそりゃー笑えますからね。
 ああ、一つ言っときますとね。アルバムCDと同サイズのシングルCDとは違い、12インチ・シングルのレコード盤は、同じ12インチのアルバム・レコードよりも高音質だったんですよ。回転数の差によるものでしてね。豆知識。
 
 


 
■2008/08/31 (日) 八朔、二百十日 (旧暦 葉月朔日、穂掛け)
 
 
『仮面ライダーキバ』第30話「開演・キバの正体」
 
 
 脚本の都合でコロコロ変わる登場人物の性格。
 脚本の都合でコロコロ変わる登場人物の立場。
 脚本の都合でコロコロ変わる舞台背景。
 脚本の都合でコロコロ変わるパワー・バランス。
 
 キバのスタッフに本当の意味でのプロフェッショナルがいるのか判らなくなってきました。
 あるいは、たった一人の脚本家に対し、誰も何も言えない腐敗した体制なんでしょうか?
 一所懸命演じてる役者さんたちが気の毒だよ。
 
 音也と次狼のショートコントは笑えましたが、これは役者さんの手柄でしょう。
 
 それでも「もしかして」という希望をムリクリ持ち続けていましたが、さすがにもう限界、ダメです。『カブト』のほうが、はるかにいい。
 以後、『キバ』については、よほどのことでも無い限り、ここで触れることはいたしません。
 
 

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庭に出る

 
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