夜の空気だけが持っている、あの匂いが好きだ。 同じ場所であっても、昼間には決して存在しない、あの独特の匂いが。 これを感じたくて、夜中に、外に出たりする。 星が出ていることもある。 月が雲間から、ちらちらしていることもある。 だが、やはり、あの独特の匂いがする。 その空気を鼻から吸い込む。 ああ、夜なんだ。 そう感じる。 夜。 実に不思議な刻。 そして。 不思議な空気。 2001.11.01.の日記より