Phaser-II



 
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フェイザー2
 フェイザー1では不足な場合に装備するフェイザー2、「Hand Phaser-Type II」です。見た目も携帯用フェイザーとは違い、銃器然としていますね。「フェイザー・ピストル」とも呼ばれますし。
 ちなみに、艦内警備に当たる保安部員は常時、これを携行しています。

フェイザー2
 上面、後ろにあるつまみは、威力調整のものでしょう。
 銃身手前にあるのは、安全スイッチなのでしょうか?(玩具としては、光らせるかどうかのスイッチです)
 グリップ前面にあるスイッチはトリガーです。トリガーガードが無いのは、安全面でマイナス・ポイントですね。
 あるいは、グリップに指紋認証システムでもあればいいかもしれませんが……誰でも奪い取って使えてましたからなー、劇中では。
(ちなみに左側面、後ろ寄りに走る銀色の何かは塗装のミスです。上の右側面の写真と比較していただければ一目瞭然。これだからアメリカンな「Made in China」は……)

フェイザー2
 赤く光る発射口。
 ただし、これは玩具のお話。

フェイザー2
 このアングルで見ると……何か、お気づきになりませんか?

フェイザー2
 こういうことです。
 この銃は、フェイザー2のエネルギー・パック部分のみで、フェイザー1として使うことができる仕様なのです。
 つまり、フェイザー2が本来の姿なんですね。


 先のフェイザー1、そしてこのフェイザー2の他に、より強力なフェイザー・ライフルという火器もあります。
 さらには、Starfleet のパトロール艦に装備されている主砲もフェイザー砲です。
「T.O.S.」のみならず、「T.N.G.」以降もデザインこそ変わりはしますが、フェイザー銃、ライフル、砲というこの図式は維持されています(ただし日本語版では「フェイズ銃」になったりもしました)。
 というように、『STAR TREK』世界でのメイン兵器がフェイザーなのですが。
 ワープ航法ともども、実は妖之佑はよく理解しておりませぬ。
「Phaser」→「phase」と考えますと……位相。物質というよりも元素そのものの振動に影響して破壊するものなのでしょうか。「T.O.S.」では人だけでなく、建物なども撃たれるとゆらゆらと蒸発していく描写がありました。砕け散るようなことも、溶けるようなこともなかった。「T.N.G.」以降の Starfleet の大敵、ハイブリッド生命体ボーグに対しては、フェーザー銃は撃つとすぐに効かなくなり、その都度、ビームの周波数を変更して対応するという描写がありました。やはり、原子の振動に直接干渉する武器なのかな?
 それはともかくとして。フェイザー2のデザインですが。やはり1960年代のセンスでできており、1980年代の実銃である「Glock」などにすら遠く及びませんね。
 だからと言って、後の作品である「T.N.G.」などのフェイズ銃がデザイン的に優れているかと申しますと、さにあらず。あちらは地球人が使うには少しまちがっているような形だと、個人的には思います。
 その意味では、むしろ「T.O.S.」の古風な形のほうが、人が使うのに向いているのかもしれません。
 
 で、玩具の話題です。
 お判りのように、フェイザー1とフェイザー2で一体の品なものですから、こちらで統一して語るのです。
 光と音のギミックが内装されています。これはフェイザー1の部分にあります。
 使う電池はLR44かAG13のボタン電池を三個という、実に贅沢野郎です(笑)。
 フェイザー1の威力調節つまみを「1」以外の所に動かしますと電源がつながり、トリガーを引くことで三枚目の写真のように光り、音も鳴ります。この音は劇中の音そのもので楽しいです。また、つまみで四段階に強さを調節できます(目盛りは1から20まであるのに、なぜか四段階♪)。これに応じて光の点滅速度と、音の高さが変化します。
 また、フェイザー2の威力調整つまみの停止位置は二ヶ所のみ(目盛りは0〜9まで、しかもコンマ1単位まで細かくあるのに)なのですが、これで自爆音を再現できます(劇中に、エネルギーのオーバー・ロードによって銃が爆発するシーンがありました)。
 メーカーですが、パッケージは「DIAMOND SELECT TOYS」と「ART ASYLUM」の連名になっています。Webをふらふらして見つけた情報によりますと、以前に「ART ASYLUM」から発売されていたものを、『STAR TREK』40周年記念として今年「DIAMOND SELECT TOYS」が再販したようです。
 妖之佑は、これを某大手通販サイトで早くから予約していたのですが、見事に「konozama」(一部で有名な専門用語)を喰らってしまい、けっきょく某オクでお高く買うことになりました(涙)。おまけにブツは塗装ミスの品という……(涙々)。
 
 なお、劇中のフェイザー銃については「Phasers - The Weapons of Star Trek」というサイトさんが、たいへんに詳しくて参考になります。興味のあるかたは、ぜひご訪問を♪(ただし、英語ですよん)
 
 
 こちらも『STAR TREK STAFLEET TECHNICAL MANUAL』の情報で補足をいたしますと。
“実物”では、トリガー部分には二個のスイッチが縦に並んでおり、上がセフティ、下側がトリガーになっています。
 また、銃身手前のつまみのような物は、中に何かのパーツを挿入したユニットのようです。このつまみにより、パーツを着脱するのでしょう。
 
 
 といったところで、おつきあいいただき、ありがとうございました。
 Live long and prosper.(長寿と繁栄を)
 Live long and prosper.

 
 
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