2023年9月


 
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○2023-09-01 二百十日、おわら風の盆 (旧暦 文月十七日)
 
 
『NieR:Automata』の残り分。
 他の地域は8月中に終わらせているというのに。
 
 中京TVは、9月7日から四週にかけてだと。
 何しとんねん。
 だから、いつまで経っても田舎局なんだよ。
 
 


 
○2023-09-02 八專終わり、三隣亡 (旧暦 文月十八日)
 
 
 やってくれやがったなあ♪
 
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2309/01/news154.html
 
 やっぱり初代が一番です、はい。
 
 


 
○2023-09-03 甲子、一粒万倍日、不成就日 (旧暦 文月十九日)
 
 
 主人公は、そろそろ進路を決めなきゃならない高校生(決まらないならとりあえず「王様になるよ」とでも書けばいいのに)。
 母親は桜の代紋が付いた巨大ヨーヨーで強敵ですら倒しそうな人♪(仮面繋がり?)
 
 ヒロインは主人公のクラスメートで錬金術師(「指輪の魔法使い」ならぬ「指輪の錬金術師」とな)。
 担任も錬金術師(どうも学校全体が怪しい)。
 
 ライダー勢は欧州ルネサンス錬金術。
 敵は古代エジプト錬金術(アトロポス、クロトー、ラケシスと来たか)。
 という対立構図で。
 この両者が 101体いるケミー(ケミカルから?)なるモンスター群を取り合う。
 ケミーをエジプト勢の人が取り込むと怪人化。
 ケミーをカードに封印したうえでドライバーに二枚入れるとライダーになる。
 二枚ってのは『ビルド』のベストマッチを思い出します。
 が、タロット・カードのコンビネーション・リーディングっぽくもある。今では偽学説となってるけど、かつてはタロット古代エジプト起源説ってあったんですよね。
 
 謎の強そうな男から主人公がアイテムを託されるのは『聖刃』でもやってましたし。
 声が副ヘッドのホッパー1はモロにライダー顔で。
 声が飛影の、線路を敷きながらどこでも構わず走るスチームライナーはモロにデンライナーで。
 
 どうしてもパーツは似てしまいますね。
 特に今作品は、逃げたモンスターたちをカードに封印するルールのようですから、それこそ『剣』の展開に近くなってしまいそうで。
 
 闘いが終わったら錬金術の力で人々の記憶を抹消して解決ってのは……どれかにあったっけ?
 映画『M.I.B.』の手法ですがね。
 
 
 
 しばらくは物語世界を理解するだけで精一杯だと思います。
 
 


 
○2023-09-04 (旧暦 文月廿日)
 
 
 同じことを感じた人が多かったようで。
 つか、CM作った側が、そーゆー反応を期待したんだろうね。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles
/c67de51be79e9e87cf4a5effd32bafb332c2238c

 
 記事内で「筋肉質の女性」とされているのは、元女子プロレスラーのレジー・ベネットさんです(これくらい調べてから書けよなライターは)。
 もちろんCM当時は現役バリバリ。
 実はファンです♪
 
 にしても、パクられたピップは怒らんのか?(笑)
 
 


 
○2023-09-05 (旧暦 文月廿一日)
 
 
『クローズアップ現代』でやってた、地方移住のトラブル。
 
 やっぱりなあ。という印象です。
 思ったとおり、戦犯は老害でしたね。
 
 一つめの例。
 歓迎していた地元の年長者(たぶん顔役クラス)が熱心に勧めた作物栽培を移住者が断った途端の冷たい態度。
 そのことで気を病んだ移住者がSNSに挙げると「誹謗中傷」となじる。
 移住者はアウェーなのですから、ニコニコしてた地元民がいきなり冷淡になったら、そりゃあストレスですし怖いですし、居心地最悪になりますよ。
 年長者なのに、そんなことも考慮できないばかりか、自分が被害者だと言わんばかりの態度。
 そもそも、推しの作物を強要するなら、移住が決まる前に言えよな。引っ越してきてから押し付けるなど反則もいいところだよ。
 
 二つめの例。
 市が、誘致した移住者に施設内のカフェ運営を一任。
 それが気に入らない施設の運営者が、せっかく繁盛しているカフェを施設から追い出す。
 追い出した張本人は「移住者に思うところは無いが、とにかく一方的に決めた市が悪い」の一点張り。
 たとえ、市が悪いとしても。
 思うところがないのなら、移住してくれた若者に気遣いとかできないのか? フォローもせず追い出すだけなんて、意固地でしかない。
 
 両方とも共通するのは、発言力のある年長が自分勝手に卓袱台返しした、ということ。
 アウェーの若者に何ら手加減することなく、とにもかくにも自分の主張だけを横車を押してでも通す。
 しかも、自分は被害者だとまで抜かす厚顔無恥さ。
 
 あれ観て、あらためて判りました。
 移住による地域興しを目指すなら、まずは地元の老害撲滅が大前提でしょう。
 老害は、どれだけ理論立てて説得しようとも、自分の責任など認めません。理詰めで追い詰められて言い訳に窮すると「うるさいっ」と勝手に話を打ち切って逃げます。
 ましてや、過疎化する地方なんて、どこもムラ社会です。そんなムラ社会の老害なんて最悪です。
 なので、老害退治無しに移住の誘致など成功しません。断言できます。
 
 ま、ムラの老害連中は自分の言いなりになる“手下”が欲しいだけなんだろけうけどね。
 そんな姿勢でムラの活性化なんて目論む時点で笑止。
 
 事故物件のリストみたく、老害生息地をマッピングできないかな。
 それを参考にして移住先候補を絞ったら、トラブルも避けられると思います。
 
 まあ、老害マップは冗談ですが、トラブル発生のマッピングは必須でしょう。
 これは本来、自治体の責任で情報公開すべきですが、どうせ隠すからなあ。
 情報通さんが作ったらいいと思うよ。それこそ事故物件の「大島てる」みたく。
 
 いっそのこと、ムラが全滅してから移住したらいいとすら思うよ、ホント。
 
 


 
○2023-09-06 (旧暦 文月廿二日)
 
 
「やりすぎた」
 という言い分にも呆れましたが。
 
 さらに怒りを感じたのは弁護方針です。
 
 被害妄想が理由で、あんな非道極まりない蛮行が無罪になるなら、みんな無罪にできるわ。
 担当弁護士が大切な身内を*されて、その犯人をそれでも無罪として弁護するなら、認めてやる。
 そうでなければ安易で無責任な無罪主張は慎むべき。弁護士辞めろ。
 
 そろそろ円谷は『怪奇大作戦』第24話を解禁すべき頃合いでは?
 
 


 
○2023-09-07 下弦 (旧暦 文月廿三日)
 
 
 地域興しトラブルについて。
 
 返す刀でもありませんが。
 地方へ移住する側にも、自ら気をつけるべき点があると思います。
 
 例えば。
 どこぞの町や村に引っ越してきた新参者が、
「寺の梵鐘がうるさい。鳴らすな」
 とか
「幼稚園の声がやかましい。移転か閉鎖しろ」
 とか
「騒がしくて迷惑だから祭りを廃止しろ」
 などと抗議するのは、お門違い筋違いです。
 後から来たほうが我慢しろよな。
 
 村の古いしきたりも、無茶なものでない限りは尊重したほうがいいと思います。
 このあたりは、例の『ひぐらしのなく頃に』の圭一の両親である前原夫妻の雛見沢に対する姿勢を、バッドエンドとグッドエンドの両方を比べると判りやすいですね。
 例えば、前原家の新居を指して村人の「前原御殿」という言いかたが皮肉と揶揄だと、当の前原家が気づいているかどうか。
 例えば、綿流しの祭事に参加するかどうか。
 ま、村長さんに挨拶したとき「他に村の顔役さんはおられますか?」と聞かなかったのは、前原夫妻のうっかりだと思いますけどね(苦笑)。
 
 
 
 
 
 例の変態爺ぃの事務所絡みで。
 NHKが「当時の認識が薄く」と言い訳三昧してますね。
 
 論外なコメントです。
 
「事務所に忖度して事実に目と耳を塞いだ」
 と、ちゃんと言わないと。
 そのうえで、当時の担当職員どもを解雇する、くらいしないと放送局としての贖罪には程遠いですよ。
 
 これに関しては各民放も同様で。
 どこも「真相に気づけなかったことが結果として犯罪の助長に」と言い訳ばかり。
 違うだろ。
 気づいてて知らんぷりしたんだろ。
 
 東山氏もさ。新社長になって近々引退する自分のことを「夢を諦めた」とか、まるで被害者ヅラ。
 同情すべき部分もあろうけど、井ノ原氏の「口にできない空気があった」という弁解も、やっぱり見苦しい。
 
 どう考えても、事務所は被害者たちに償った後に完全解体しかないと思います。
 元社長の個人分も含めて膨大な資産があるでしょうから、それを精算して救済・賠償に充てればいいでしょう。
 そのうえで、それぞれ独立した小さな事務所に分かれるのが賢明。互いに株を持ち合うとか人材交流とか一切無しで、完全な商売敵同士になるべき。
 
 せめて各放送局は、自らの未必の故意を償う意味でも、あの事務所との取り引きを全廃して。
 そして、犯罪(見て見ぬ振りを含む)に関わらなかったタレントさんたちを、移籍やフリーになった人のみ起用する、という方向が健全じゃないかな。
 
 タッキーが既に外部の人というのは結果的に、沈む船から早々に脱出したとも言えますし。
 そして岸くんは、いいタイミングで退所だよなあ。
 
 何より。
 この事実を世間が忘れないよう。
 犯人を永遠に「吐き気のする変態」「日本の恥」と記録することも大切です。
 故人の名誉とか関係ない。
 そも情報が晒されてみれば、あの爺ぃに名誉とかカケラもなかったわけですし。
 
 


 
○2023-09-08 白露、己巳、呑龍開山忌 (旧暦 文月廿四日、地蔵盆)
 
 
 担担も気になりますが。
 
 それよりも。
 
 ようやく食べることができました。
 シーフードヌードルのRED。
 
 いやー、CMで気になってたのに、ひと夏の間、なぜか買う機会に恵まれず。
 夏限定だそうなので、そろそろ焦って何とか入手。それも箱で(笑)。
 
 旨いです!
 妖之佑に丁度良い辛さで美味しい。
 
 同じ日清でも辛麺は、自分には少し辛すぎるんですよね。
 REDは本当に丁度良い辛さで気に入りました。
 
 これ、夏限定なんてもったいない。
 冬場でも美味しいと思うんですけどねー。
(まあ箱買いしたから、残しとくさ)
 
 


 
○2023-09-09 大犯土 (旧暦 文月廿五日)
 
 
 各校の生徒さんとか大変だとは思いますが。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles
/c457900c6798e524aeb1ed2d4f37c97075e7abd2

 
 このニュースで、びっくりしたのが。
 自衛隊駐屯地で供される食事が外部委託だったという事実。
 
 おい。
 本気で国防するつもりあるのか?
 喰い物を民間会社に丸投げなんてしたら、容易に敵国スパイが侵入するぞ一服盛られるぞ。
 
 中共とか北とか爆笑して観てただろうな、このニュースを。
 
 


 
○2023-09-10 (旧暦 文月廿六日)
 
 
 改良して復刻ですか。
 
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1529968.html
 
 値段がもうね。
 
 ま、それ以前に妖之佑は、ドミネーターを銃器とは認めてないんですけどね。
 だから価格がどうとか関係なく、この模型には食指が動かない。
 
 だってさ。
 これを構えてる人間は、機械に命令されてトリガーを引くだけの役目なんスよ? 主体的に撃てないんスよ?
 好きな人には悪いけど、こんなの銃とは言えないね。
 スマート銃のほうが、ナンボかマシです。
 
 
 
 きっと、次元大介だって「握る気にもならねえ」とドブに捨てるはず。
 
 そうだなあ。
 ドミネーターの威力に対抗するなら……オイラなら宇宙戦士の銃(後に設定変更されたコスモドラグーンに非ず)を選ぶかな♪
 
 


 
○2023-09-11 二百二十日、一粒万倍日、不成就日 (旧暦 文月廿七日)
 
 
 子供だと、あんまり考えずに軽い気持ちで実行するからなあ。
 本人もですが、親御さんが気の毒ですよ。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles
/b8efcaab6ede43528fa81819d6060aef06131ef7

 
 コメント群にありますとおり。
 店主自身が食べられないほど辛い物を客に出す激辛店って何なん? と思います。
 記事のメーカーも、たぶん社長を始め大半の社員は食べてないかもしれませんね。
 いや、そんなことよりも、以前から事故が何度も起きているだと?
 無責任すぎます。
 注意書きだけで免責できると思うなよ。
 
 これもコメントにある、ペヤングの獄激辛。
 私も好奇心で手を出して一口め……ではなく、麺にかけたソースが指についたのを舐めた瞬間に地獄が始まりました。
 コメント見てたら、あのときの自分ってよくもまあ完食できたな、と。
 一部のド変態層を比較対象から外して、私は案外と辛い物にそこそこ強いのかもしれません。まあ、旨いとは思いませんでしたけどねただただ厳しかっただけですけどね獄激辛。つか二度とご免だ。orz
 
 いちおう美味しいと感じる範囲ではあるんだけど、すがきやの袋麺「台湾ラーメン」でも自分には辛すぎる。
 無論、本家の台湾ラーメンは食べたことがありません。井之頭五郎さんが苦戦してたっけ?
 先日も申しましたとおり、自分にはレッドシーフードヌードルが適正な辛さの上限らしい。他だと、「辛さ」を謳ってはいないものの、金ちゃんねぎらーめん。カレーならジャワカレー。これらのラインが自分的な「美味しい辛さ」の境界線。
 だいぶ前、大須商店街の店で激辛の煎餅を見つけたとき三種類買ったんですが(今でも売ってるのかな?)。唐辛子とハバネロは楽勝だった。でも最後の一つが……轟沈されました。必死で一枚食べて大ダメージ受けたっきり残りを放置してて、気づいたら黴びてたよ(汗)。それが何かは内緒にしておこう。
 
 あみーゴこと鈴木亜美さんの度を越えた激辛好きぶりをTVで観たときは、「この人、脳神経が壊れてないか?」と失礼ながら思ったものです。
 お子さんの食事とか、大丈夫なんですよね? 勝手ながら心配になります。
 
 激辛食品や激辛店を規制しろ、とまでは思いません。独裁国家でもない限り、ボーダーの設定が難しいですし。
 規制するなら科学的にしないとダメだから時間かかるだろうな法整備。
 
 ま、消費者が激辛をスルーしてオワコンにすればいいだけのこと。
 あるいは、わざわざお金払って痛い思いするのは壊れた人だけである、と世間が広く認識すれば話が早い。
 
 理想としては、
「あの人、激辛好きだってさ」
「え怖」
「キモっ」
 と後ろ指さされるくらいの社会がバランスとしては丁度良いかもですね(爆)。
 
 


 
○2023-09-12 (旧暦 文月廿八日)
 
 
 いや、びっくりしました。
 
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2309/11/news148.html
 
 68歳は早すぎますね。
 合掌。
 
 
 
 やっぱり長時間座ったままの仕事ってのはリスキーなんでしょうか。
「食べたいだけ食べて寝たいだけ寝る」水木しげるさんを、みなさん少しは見習ったほうがよろしいと思うのです。
 忙しいから、ということはあるでしょうけど、何をするにも身体こそが資本ですから。
 
 


 
○2023-09-12 百鬼夜行
 
 
 内閣改造なんて、わざわざニュース速報でやるな。そんな価値無いだろ。
 ゴミをゴミに置き換えただけなんだから。
 しかも留任組は鬼ゴミだらけ。
 
 総理以下と、ついでに、消費増税をほざく経団連もすべて消してくれ、鎌倉さん。
 
 


 
○2023-09-13 (旧暦 文月廿九日)
 
 
 WBSで、露北首脳会談(両者とも偽者じゃね?)のニュースに続いて、米中双方の最新ロボット掃除機を取り上げてるの観てて。
 
「これ、兵器転用できるよな」
 と思ってしまう私の魂は穢れきってますよ。
 
 


 
○2023-09-14 (旧暦 文月丗日)
 
 
 おいおいおい、おかしいなあ。
 総理ぃ。雛壇撮影に御子息とお友達を呼ばないのでございますかあ?(嘲笑)
 
 
 
 物価高対策なんて実は素人でもできる簡単なものですよ。
 
 ガソリンに対する二重課税の撤廃。
 食料品などなど生活必需品に対する消費税の廃止。
 
 この二つを実行すればいいだけです。
 一気に経済が廻り出して景気は好転しますよ。
 
 これをやらないのなら、本気でないということ。
「大胆」だの「異次元」だの言ったところで、しょせん“やってるふり”に過ぎません。
 そもそも消費税こそが庶民を喰い物にして、その分で金持ちを太らせるための制度ですからね。
 
 おまけに、閣僚ではないけど党のポストに“ドリル”を据えるし。
 自分のことを「忘れることない傷」とかよくも言える。傷ついたのは、おめーじゃなくHDDだろ。
 今はSSDだからなー。ドリルでなく何を使う?
 まあ、ここはね。あんなんが選対委員長で、それでも自民が選挙で勝つなら、もはや有権者が救いようのないゴミクズということになります。皆さん、白紙投票、棄権、思考停止は絶対ダメですよ。
 
 
 これ以上、我々の暮らしを壊すな。
 岸田は早く辞めろ。
 自民は早く潰れろ。
 
 


 
○2023-09-15 朔 (旧暦 葉月朔日、八朔、穂掛け)
 
 
 こりゃあ、年末の罰ゲームは副ヘッドに決まりかもなあ(笑)。
 
 


 
○2023-09-16 不成就日、鶴岡八幡宮流鏑馬神事、岸和田だんじり祭 (旧暦 葉月二日、二日灸)
 
 
 ま、これで。
 長髪禁止、茶髪禁止、髭禁止、私語禁止、笑うの禁止、白米禁止。
 といった、立浪監督の前時代的で強権政治的な統制は良い効果が得られないと証明されましたね。
 
 就任当時の御高説を聞いて、こうなるとは思ってました。
 令和の今、極端な体育会系思考回路は害毒でしかないんですよ。
 
 


 
○2023-09-17 小犯土、三隣亡 (旧暦 葉月三日)
 
 
https://news.yahoo.co.jp/articles
/d767f8195737cc1348fc975519404a30927ecebe

 
 デリバリー・サービスってのは、店と無関係な第三者が配達だけするわけで。謂わば出前代行業。
 この時点で、食品衛生に対する意識が皆無ですし、その責任が曖昧になってるんですよ。
 なので、トラブルは必至です。缶詰でもない限りね。
 ぶっちゃけ、頼む人の神経のほうを疑います。頭、大丈夫か? と。
 
 従来の出前として代表的な蕎麦屋や寿司屋、現在のデリバリー筆頭選手のピザ屋などなど、店の人が直接に届けてくれるのは、デリバリー業に比べたらずっと信用できますよ。
 下手をうてば暖簾や看板に傷がつきますからね。
 
 ニュースになった会社はなあ。
 もしも被害者がSNSで晒さなかったら、メールでの謝罪だけでスルー決め込んだんだろうなあ。
 と思われても仕方のない酷い対応でしたね。
 
 この鈍感さがデリバリー業界の素顔なんでしょうか。
 
 やっぱ頼む気になんざなれんわ。
 つか、交通マナーや道交法違反の問題もあるから、サッサと潰れてくれないかな。
 
 せめてさ。
 封印するタイプの公式容器を会社が作って、それで配達させようよ。封が破れてたら受け取り拒否できるシステムで。
 これくらいは、信用を得るための最低限だと思うぞ。
 
 そもそもの話。
 ニュースの事案が起きたってことは、普段から「盛り付けが崩れてる」と言うクレーマーがいる、ということですよね。
 出前で品物が少しくらい崩れてても、それは文句言うほうがおかしいんだよ。道路を走って運ぶんだからさ。
 綺麗な盛りのを食べたきゃ店に行けっての。
 
 やっぱ、デリバリー・サービス頼む人が無警戒無神経すぎるんだな。
 と同時に、デリバリー・サービスを使う店も、どうかしてます。大切なこだわり料理のお届けを、よくも素人に託せるものだと。
 
 


 
○2023-09-18 一粒万倍日 (旧暦 葉月四日)
 
 
 普通はさ。
 お盆を過ぎると暑いは暑くても、蒸し暑さではなく乾いた暑さに少しずつ移行するんですよね。
 なので、九月は焼かれても蒸されない。
 
 なのに今年は何?
 
 お盆から一ヶ月過ぎても、いまだに猛暑日で熱帯夜で蒸し蒸しで熱中症アラート!
 狂ってる。
 
 かつて「日本は将来、亜熱帯になる」という予想がありました。
 
 まさか的中?
 いや怖いです。
 
 


 
○2023-09-19 (旧暦 葉月五日)
 
 
 ほ……欲しくなんかないんだからねっ。
 
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2309/16/news038.html
 
 


 
○2023-09-20 彼岸入り (旧暦 葉月六日)
 
 
 チチンペイペイのCM。
 
 白ダンサーが下手すぎて。
 それを観ていた赤ダンサーが仕事を横取りして。
 元白ダンサーが悔しがる。
 
 ところまで来てますよね。
 ここから先を勝手に妄想しました。
 
 元いた事務所のゴタゴタの煽りを喰らった赤ダンサーが降板。
 白ダンサーが返り咲いて不貞不貞しく笑う。
 
 ってゆー黒ジョーク。
 やらんかなあ。
 やらんよなあ。
 
 


 
○2023-09-21 (旧暦 葉月七日)
 
 
 特に目的はないんですが。
 色紙の裏表について調べてるんですけどね。
 いやホント訳判りません。
 
 とりあえず、拾い集めた情報を集約すると。
 
 基本的には、色の着いている側や絵が入っている側が表で、白いのが裏(まあ「色紙」って言うくらいだからね)。
 ただし、一方に金とか銀とかのキラキラ細かいのが散らしてある場合は、散らしてない側が表(これが普通に目にするサイン用色紙ってことらしい)。
 表裏も大事だが、実は天と地のほうが重要で、これをまちがえると上下ひっくり返したり横倒しにして書(描)いたことになり大恥をかく……らしい。
 天地の区別は普通に上下のある絵だと判りやすいが、模様だと難しい。いちおう、模様が密になっているほうが地とのこと。
 
 巷に伝わる
「本当は白いほうが裏だが、『私は表に書けるほどの者ではございません』という謙遜の意味で、あえて裏である白の側に書く」
 というのは偽情報が独り歩きしたものらしい。
 
 以上、あくまでも拾い集めただけなので、気になるかたは鵜呑みにしないで裏取りしていただきたいです。
 
 
 
 こーゆーのって。
 色紙のメーカーさんとか、紙や書画の専門家さんとかが正しい情報を常時、見つけやすい“場所”に公開してくれてると助かるんですけどね。
 
 何も考えずにぐぐると自称専門家による根拠のない与太話ばっかで困る困る。
 さすが玉石混合のネットですわ。
 
 


 
○2023-09-23 秋分、彼岸中日、上弦、十方暮入、一粒万倍日 (旧暦 葉月九日)
 
 
 『令和☆陰陽師』
 『令和☆陰陽師』
  吉田博嗣/ヤンマガKC

 
 歴史と伝統ある陰陽師の末裔が霊能力ゼロ。
 でも喰ってくためにインチキ除霊の日々。
 
 というお話です。
 ですが。
 
 帯等々に「お仕事コメディ」とキャッチ付けた奴、出てこいや!
 中身見ずに書いたか、それともあえてのミスリードか。
 
 はっきり言います。
 
 良質の映画を観終えた。
 そんな読後感です。
 それほどに一冊できっちり見事に完結している。
 巷では続編希望の声も見受けられますが。それは褒め言葉になっていません。
 なぜなら、過不足無く完璧な構成で完結しているからです。続編なんてやったら蛇足ですよ。
 
 コメディ要素は、あくまでも薬味程度。
 実のところ、そこそこ深くて重たいお話です。
 つまり、悪質霊感商法や強欲新興宗教について真剣に(そしてド派手に♪)描かれているのです。
 
 全七話構成で、それぞれでちゃんと締めていながら。
 一冊の本として綺麗に起承転結が成立しています。
 しかも、それぞれのパーツでしっかり序破急があり、大ゴマの配置、間の取りかた、などなどとにかく無駄が一切ありません。
 絵もパワーが伝わってきますし(クライマックスの見開きとか圧巻)。
 すばらです。
 
 以下はネタバレの危険性がありますので、畳んで反転。
 

 続編を希望するのではなく。
 作者さんの新作を期待する。
 と言うほうが、遙かに褒め言葉だと思います。
 
 良い物を読ませていただきました。
 
 


 
○2023-09-24 不成就日 (旧暦 葉月十日)
 
 
 ということで陰陽師について少し無駄話なぞ。
 
 
 玲子さんの御先祖となっている、かの有名な蘆屋道満は、ほぼ架空の人物です。
 モデルとなった道摩法師は実在の人物だそうですが。
 お狐様を母に持ち霊能力を発揮した超人としての安倍晴明が作り話であるのと同様、少なくとも安倍晴明のライバルである悪の陰陽師・蘆屋道満はフィクションです。
 
 現実の話。
 そもそも、陰陽師の家系なんてのが現代では残ってるかどうか怪しいんです。
 つか安倍家と賀茂家は途絶えてて、土御門家が残るのみのはず。そして、土御門家の子孫のかたがたは陰陽師ではなく、陰陽道と無関係。
 
 もっと言うと、本来の陰陽道というのは天文を根拠にした暦作りをメインにしたものです。悪霊祓いなんて、やらない。星と暦による占術くらいのもの。
 その占術からの流れで宗教的となった陰陽道も既に途絶えており、その系譜に繋がるのは「天社土御門神道」と「いざなぎ流」のみ。ですが、ともに陰陽道を名乗ってはおらず。
 天社土御門神道は土御門家による創始で、いざなぎ流は土御門家から免許を受けた、という話。でも両者とも陰陽道そのものではない。
 令和の現代に「陰陽師」を名乗る者がいるなら、それは例外なく「自称」です。
 
 も一つ言うと。陰陽師の使う「喼急如律令」という呪文は、実は呪文ではなく、漢(中国)の公文書つまり役所の書類に記される「以上のとおり速やかに実行せよ」という意味の定型文です。それが道教にも流用されて、海を渡って陰陽道に伝わり、さらには雑密や修験道でも使われた。
 ついでに、玲子さんや玲子さんの婆様が「ソワカ」と言ってますが、これは真言の末尾に使われる言葉です。薬師如來の「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」や、孔雀明王の「オンマユラキランテイソワカ」などが、よく知られています。つまり基本的には東密および、最澄が空海から学んで取り込んだ台密で用いられる語尾。意味的には「喼急如律令」と同じと言ってしまっていいと思います。
 ともに、英語において祈りや呪文の末尾に付く「so be it」みたいなものでしょうね(占術師・アレキサンドリア木星王さんが立ち上げた出版社・魔女の家BOOKS では「so be it」を「かくあれかし」と邦訳してたっけ)。
 まあ、神佛習合ゴチャ混ぜがデフォの日本ですから、「ソワカ」を陰陽道で使っても不自然じゃないかもしれません。古神道、雑密、純密、修験道、そして陰陽道と、それぞれが適度に交錯して曖昧になってたりするあたりが、日本らしいっちゃらしいんですよね。
 伊勢志摩の海女さんの魔除けにもなっている俗称「セーマンドーマン」の「ドーマン」つまりは早九字も、古神道、雑密、純密、修験道、陰陽道みんなで使ってますし。
 
 
 以上、無意味な戯れ言でした。
 
 


 
○2023-09-24 百鬼夜行
 
 
 役小角が使役した夫婦鬼が前鬼後鬼。
 
 で、この夫婦の間に五人の子がいて五鬼という。
 そして五鬼の末裔は今でも、ご健在だそうな。
 
 一方、前鬼は役小角の手下の立場から卒業し、天狗になった。
 その名を大峰前鬼坊といい、天狗番付にも載る大物天狗。つまりは大出世。
 
 後鬼が天狗にならなかったのは、やはり♀だからだろうか。
 そう言えば、女天狗って伝承では聞かないな。漫画やラノベならワラワラいるけど。
 
 
 
 な〜んて話を前にもしたかもしれん。
 
 


 
○2023-09-25 (旧暦 葉月十一日)
 
 
 月見団子は実は代用品で。
 本来のお供え物は里芋だった。
 この歴史を受けて、白い球体ではなく色付き楕円形の、すなわち里芋を模った月見団子を提供するところがある。
 
 別の説では。
 本来のお供えは栗だった。
 とするものもある。
 
 また。
 いやいや、栗でなく豆だよ。
 という説も。
 
 さらには。
 大陸の月餅が、日本に伝わる際に変化した。
 
 などなど諸説あるが。
 ともあれ。
 最初っから、米粉で作る団子だったわけではない。
 
 
 ということをヘッド奈々にお伝えしたいものですな。
(めんどくさいから投稿とかせんけど)
 
 


 
○2023-09-26 彼岸明け (旧暦 葉月十二日)
 
 
 『水木しげるの古代出雲』
 『水木しげるの古代出雲』
  水木しげる/角川文庫

 
 書店に並んでないのなこれ。つか、これも。
 だから本屋はネット通販に負けるんだよ。
 
 それはともかく。
 
 晩年の水木翁が、ずっと気にかけておられたお仕事の一つが、古代出雲王朝について描くこと、でした。
 何でも、夢の中に古代出雲族の青年がしつこく出てきて「描け描け」とプレッシャーを与え続けてきたそうで。
 
 それで世に出たのがこの作品。
 主だっては、古事記を判りやすく漫画にしたものと言えます。
 ただし、古事記のままではなく「神=太古の人々」という解釈でのアレンジが加えられています。
 これは、かなり昔に手塚先生が『火の鳥 黎明編』でやっておられたことと同じではあります。
 似ている両者の明らかな違いは……卑弥呼と猿田彦の存在ですね。『火の鳥』には卑弥呼と猿田彦がキーマンとして登場し、『古代出雲』には気配すら無い。
 うーん。卑弥呼はともかく。水木サンの解釈では猿田彦など存在しなかった、ということなのかな? 國譲りにおいて猿田彦は重要人物なのですがねぇ。
 
 まあ、そーゆーことで内容については触れずとも。
 
 ただ、気になって仕方ないのは。
 この作品の中では、古代出雲族の青年は、高天原の天孫族によって一方的に征服されて国を失った出雲族の無念を広く今の世に知らせてほしい、ということでしたが。
 水木サンの自伝である『神秘家水木しげる伝』においては、この青年は、太古では普通に行われていた精霊崇拝が廃れてしまったことを嘆いていた。そして水木サンに精霊崇拝の復権を委ねた。となっているんですよね。
 しかしながら『古代出雲』では精霊信仰について、ほとんど触れられていません。冒頭での触りくらいなもので。
 
 どうしてこうなった?
 
 精霊崇拝について、水木サンは「宗教の前段階であるアニミズムとは違う」とおっしゃっています。
 たぶんですが、イメージ的には、民間信仰ほどにすらちゃんとした形式・作法になっていない、もっともっと漠然とした精霊への敬いや恐れなのでしょう。
 このあたりについても描かれると期待して買っただけに、少々残念です。
 
 自伝を拝見すると、水木サンは、様式が明確に構築された神道も佛教も信じてはいない感じです。
 古い神社佛閣や、そこに納められている様々なアイテムは墓同様にお好きなようですが、祀られている神佛に進んで手を合わせたことはないそうで。
 言われてみれば、水木作品(他者が原作や原案のものではなく、純粋な水木作品という意味)には佛も神も出てきません。後年のアニメなどではレギュラーの閻魔大王すら、かつては貸本版で目玉親父の台詞に「よく遊びに来る」と名前が出たのみ。昭和の少年マガジン版でも、霊感商法で荒稼ぎするねずみ男をこらしめよ、との地獄からの手紙の記名だけです。
 唯一の例外は、退治が不可能な牛鬼を封印した迦楼羅様だけですね。ま、迦楼羅様は「私は神様ではない」とおっしゃってましたが。
 
 て言うか、水木サンの作品世界には、死後の世界に天国も浄土も存在しません。あるのは、ただただ地獄のみ。
 貸本版の鬼太郎でも、赤子の鬼太郎を拾って育てた水木、鬼太郎親子を警察に突き出そうとした血液銀行社長、悪巧みをしたニセ鬼太郎、そして鬼太郎が好意を寄せていた寝子、すべて地獄に堕ちてます。罪人でない水木は地獄の入り口あたりでウロウロし、同じく罪人でない寝子は地獄で家を与えられ穏やかに暮らしています。
『河童の三平』でも、三平も、その父親も祖父も、罪人でないのに死神によって地獄に連れて行かれました。
 つまるところ、水木サンの考えでは、地獄=根の国、なのでしょう。
 大日如來を始めとした佛がズラリ登場した『ゲゲゲの鬼太郎 死神大戦記』、死後の悪魔くんが復活するまでを天上界で修行していた『悪魔くん 世紀末大戦』、ともに原案・原作は水木サンではありません。
 また、人が良すぎてノルマを達成できずに処分された死神(良く知られる骸骨顔のあいつとは別人)が祝福を受けて天上界に行った、とする『新ゲゲゲの鬼太郎』は青年誌であり、絵柄から想像するに、かなりアシスタントさんの手が入っていると思われますし。
 
 ちなみに、水木サンの立派なお墓があるお寺は浄土真宗です。
 もちろんお察しのとおり、水木サンの死生観とは完全に矛盾する宗派です。水木サンは墓が大好きなだけなので、お寺の宗派には無頓着なのでしょうね。
 そう言えば、水木サンの実家すなわち武良家は曹洞宗で、幼少時の水木サンの不可思議系師匠とも言える「のんのんばあ」が信仰する一畑薬師は臨済宗。
 なので、本当に宗派に関心ゼロなのが容易に想像できます♪
 
 妖精の専門家・井村君江さんとの交流がきっかけでしょうか。
 晩年の水木サンは、妖怪を精霊の一種だと考えるように変化したようです。
 その思想が形になったのが、それまでの鬼太郎をリセットした『鬼太郎霊団』だと思われます。
 この中で、無数の霊たちが世界のバランスを取っているが、ときどき悪い霊が強くなりすぎると鬼太郎霊団が、その出過ぎた分だけを修正する、という意味が述べられています。
 
 あーそうか。
『鬼太郎霊団』でやったから、『古代出雲』では精霊に触れなかったのかな?
 だとしても、もったいないし、それで出雲族の青年は納得したんでしょうか?
 
 うーむ。
 もう少し水木作品を追いかける必要があるのかもな。
 
 


 
○2023-09-27 社日、最乗寺道了尊大祭 (旧暦 葉月十三日)
 
 
 かなり話がズレたので、少しだけ本の内容に触れますと。
 
 
 
 高天原を追放された須佐之男命が八岐大蛇を退治するくだりで。
 櫛名田比売の一家が住む村に害をなす八岐大蛇だけでなく、八岐大蛇を神と崇めるタタラ一族というのが出てきます。連中が上流で好き勝手するため、下流の村では満足に水が使えない。という迷惑な図式。
 このタタラ一族の長が、水木サン描くところの一つ目の妖怪「一本ダタラ」と同じ顔なんですよね。
 
 このアレンジには、ちゃんとした根拠がありまして。
 
 柳田國男によれば、山の異形はたいていが一つ目。
 それは、山の異形の正体が半島から渡来した製鉄技術者の一団であり、鉄の温度を読むために片目をつぶったとも、鉄の熱にやられて隻眼になりやすかったとも。それ故、山に出る妖怪や神様は一つ目が多い。とのこと。
 タタラとは、もちろん踏鞴吹き、すなわち「たたら製鉄」のことです。
 よって、タタラ一族の長が一つ目の怪物なのは理屈が通っているのです。
 下流の村が水に困っているのは、上流で製鉄するため川を汚しまくるからでしょう。
 
 一方、毎年毎年、大暴れして村人たちを苦しめる八岐大蛇を肥河(斐伊川)とその支流だとする説があります。
 肥河が氾濫を繰り返し、しかも上流に居座った渡来人たちが川の水すなわち生活用水を汚し放題。
 途方に暮れた村人たちの前に、ヒーローの登場ということですね。
 須佐之男命の八岐大蛇退治とは、すなわち暴れ川の治水と迷惑集団の制圧を意味するのでしょう。
 八つの甕それぞれに酒を入れて、八岐大蛇を酔い潰した。というのは、支流を含めた八箇所の流れをおとなしくさせた、と解釈できます。何せ、酒を満たした甕を八箇所に設置した夫婦・足名椎命と手名椎命は、大山津見神の子供ですからね。須佐之男命の指揮さえあれば、土木工事などお手の物でしょう。
 また、八岐大蛇の尾から天叢雲剣が出てきたことを根拠に、須佐之男命は渡来人を討伐しなかったと推測できます。天叢雲剣は鉄剣であり、それを須佐之男命が手に入れた、すなわち鉄器の技術を我が物にした。よって製鉄集団は生かされて須佐之男命の軍門に下ったと考えるべきでしょう。
 タタラ一族が八岐大蛇とともに滅んだとする『古代出雲』とは違う解釈になりますが、渡来の製鉄集団がその後も代々山にこもって鉄を作り続けていたことが山の妖怪や天狗伝説、鬼伝説などに繋がることからも、討伐でなく制圧されたとするほうが正しいのではないかと。後々の世、都を悩ませた酒呑童子や土蜘蛛が、これらの末裔とする説もありますし。
 
 
 
 もう一つ。
 大国主命にも触れておきたいです。
 
 水木サンは作品で「オオクニヌシは個人名ではなく、代々受け継がれた役職名だったのでは?」と言っておられます。
 だからこそ、大国主命には名前がたくさんあった。大己貴命、大物主神、八千矛神、宇都志国玉神、大国魂神……などなど。
 これは画期的な説かもしれません。
 大国主命が桁違いに多妻なのも、これが真相なのでしょうか。
 
 しかしながら、生意気ながら妖之佑は別の説を考えています。
 もともと「大国主」という神様はおらず、いたのは大己貴命、大物主神、八千矛神、宇都志国玉神、大国魂神……などなどであった。これら複数の神々が各地を分担して治めていた。
 ところが、天孫族が襲来し、残念なことに軍事力で叶わぬ出雲族は降伏するしかなかった。
 降伏の手続きに際して、負けた出雲側の代表者が必要だったが、誰にするかで困ってしまう。誰も敗者の代表にはなりたくないだろうからね。
 なので終戦つまりは講和条約の調印にのみ、今で言う法人代表者としての「大国主」を持ち出した。のかな?
 
 水木サンは「大国主」を役職名としておられますが。
 オイラは「大国主」を代表名と考えました。
 
 いずれにせよ、國譲り……と言うと聞こえはいいですが、要するに武力で政権を奪われた人格が「大国主」なのですから、そんな大国主命の無念さ口惜しさは、それはもうとんでもなく深く辛いものでしょう。水木サンのおっしゃるとおり。
『火の鳥』でも、ニニギは悪役でしたからね。
 
 
 
 て言うか、天孫族のルーツを考えるとね。
 現在、女系天皇に断固反対し女性天皇にも難色を示す右派が根拠にする「Y染色体を守れ」って主張はさあ、実にb…………おっと、これ以上はダメだ。誰かが戸を叩くぞ。
 
 


 
○2023-09-28 (旧暦 葉月十四日)
 
 
 実のところ個人的には。
 
 スサノオ
 オオクニヌシ
 タケミナカタ
 
 は“謎の三柱”なんですよね。
 
 オオクニヌシについては昨日、触れさせていただきました。
 
 
 
 今日は、タケミナカタについて。
 
 高天原からの一方的な降伏勧告に対して、大国主命は二人の息子に判断を丸投げします(ここも、妖之佑が「オオクニヌシ=代表者人格」説を考える理由)。
 兄の事代主神は、あっさり承服、身を隠してしまう。
 一方、弟の建御名方神は徹底抗戦を選び、その結果、建御雷神に完敗し諏訪まで逃げて引き籠もりになった。
 
 ここまでは、よろしいですよね。
 
 さて。
 降伏を了承したオオクニヌシとコトシロヌシ。似てますよね、名前。
 ところが、反攻して敗退したタケミナカタは父兄と名前が似てません。むしろ闘ったタケミカヅチと似ています。
 なぜでしょう。
 
 コトシロヌシがオオクニヌシと同じく出雲にいた、というのはまちがいないでしょう。
 
 しかしです。
 タケミナカタが父兄と同じく出雲にいた、というのは無理があるように思えるのです。だって、逃走したのが諏訪ですよ? 距離ありすぎません? 不自然ですよ。
 むしろ、タケミナカタは元々が諏訪にいた、とするほうが自然です。
 では、出雲の危機に諏訪から駆けつけた? と考えると、これもまた無理がありそうです。
 妖之佑は、タケミナカタは出雲では闘っていない、と思うのです。そうではなく、天孫族の出雲侵攻に対して終始、諏訪防衛に徹したのだと思います。「こっち見んな、こっち来んな」ってこと。
 で、タケミカヅチとしても諏訪を攻めるには距離が邪魔。かと言って放置もできぬ。よって、話し合いで解決したんじゃないのかな。「そちらが諏訪から出ないなら、こちらも諏訪の領土は侵さない」とか何とか。
 そしてそして、國譲りの正当化のため、書類のうえではタケミナカタに“敗戦”してもらった。
 もっと言うと、タケミナカタというのが、そもそも敗戦者としての名前だった。つまり、タケミナカタとは天孫族が國譲りのために作り命名した人格だった。
 
 だってね。
 諏訪の地には太古からミシャグチ神がおられたのですよ。そして今でも鎮座しておられる。
 ご存じのとおり、諏訪大社は四社で構成されます。建御名方神をお祀りする本宮と前宮(両社を合わせて上社)、建御名方神の御妃様である八坂刀売神をお祀りする秋宮と春宮(両社を合わせて下社)。
 四社ではあるのですが、前宮のみ異質だそうで。実は最も古いのが前宮で、古来の神が祀られていた、あるいは今も祀られている。
 この古来の神様こそ、ミシャグチ神なのです。
 
 妖之佑の自説は、もうお判りでしょう。
 そう。
 諏訪を守り通した、逆に言えば天孫族が攻め落とせなかったのがミシャグチだと考えられます。
 で、相互不可侵の協定によって、「タケミカヅチがタケミナカタに圧勝し、タケミナカタは敗走した」という天孫族の勝利宣言をミシャグチは容認した。タケミナカタを名乗ることと引き換えに、ミシャグチは諏訪の独立性維持を得た。
 元々が小さかった前宮が諏訪大社という立派な神社になったのは、出雲大社と同様、國譲りという名の終戦協定の結果なのでしょう。どちらも「大社」ですし。
 
 ついぞ高天原が侵略できなかった相手としては他に。
 天香香背男(天津甕星)や荒覇吐などがあり、共に朝廷に従わないならず者の悪神とされてますね。
 支配できなかった腹癒せでしょうか。
 
 
 まあ、あくまでも素人の自説に過ぎませんよ念のため。
 
 


 
○2023-09-29 望、十五夜、三隣亡 (旧暦 葉月十五日、放生会)
 
 
 何つーか。
 各キーTV局は、もはや政治屋どもの物言いを批判できませんね。
 だってさ。
 コメントが「精査」とか「慎重に」とか「適切に」とかとかとか、政治屋のそれとまったく同じなんですから。
 
 そもそもの話。
 この件については、TV局も加害者サイドの住人なんですからね。
 それをあたかも被害者ヅラは、如何なものかと。
 
 せめて、現在のレギュラー陣を一旦は解約するのが筋のはずですが。
 明確に視聴率が下がらない限り、看板タレントの首をすげ替えたくはない。
 という思惑が見え見えで、反省・改善の気配はゼロですね。
 
 あとは。
 視聴者が「NO」を突きつけるしかないのですが。
 そんな視聴者が「タレントに罪は無い」と阿呆ほさざいてる限り、これも無理かなあ。
 
 結局は、視聴者のレベルに相応した芸能界&放送界しか存在しない、ということです。
 これもまた、有権者の知的レベルに比例する政治屋の質と同じ構図ですね。
 
 


 
○2023-09-30 一粒万倍日 (旧暦 葉月十六日)
 
 
 そして、スサノオ。
 
 伊弉諾命から産まれた神様であり、天照大御神や月読命の弟。
 ということで、出自は天津神なのに、いろいろやらかして高天原を追放、天津神の資格も剥奪された。
 
 本当に?
 
 個人的には、スサノオは元から國津神だったんじゃないのかな、と思っています。
 水木サンが『古代出雲』で述べておられるように、出雲王朝の初代王様だったんじゃないのかな、と。だからこそ、大国主命も出雲の長だった。
 
 では、なぜに元天津神などとしたのか?
 
 たぶんですが。
 あまりにもスサノオが強すぎたため、高天原出身としてしまったほうが、出雲を支配するのに都合が良かったのではないかな、と思います。
 で、そのままだとスサノオの血筋であるオオクニヌシが出雲の長であることが正当化されてしまうので、スサノオにあることないこと罪を着せ、追放され地に堕ちた者としたのかもですね。
 この考えに従うと、スサノオはカガセオやアラハバキに近い立ち位置だったと言えるのかもしれません。
 少なくとも妖之佑は、スサノオのことを生粋の、そして最強最高の國津神だと考えています。
 
 高天原から追われて出雲に降り立ったのであれば、スサノオもまた渡来神ではないのか?
 という疑問も出てくることでしょう。
 手塚先生の『火の鳥 黎明編』では、天孫降臨のニニギは大陸・半島から渡来した侵略者として描かれていますし。
 水木サンも、天孫族を遡れば、元々は半島の人々だったのでは、と言っておられますから。
 海を渡ってきた渡来神となれば、天之日矛もそうなのですが。天之日矛は、はっきりと新羅の王子を名乗っており、ニニギなどとは別扱いなんですよねぇ。
 つか、天之日矛は論外としても、ニニギと比べるなんてスサノオに失礼極まりないですよ。スサノオとニニギでは格が違います!
 
 なお、須佐之男命と同一神とされる
 
 武塔神
 牛頭天王
 
 ではありますが。
 共に、後に同一視されただけのことで、本来は別々の神様でしょう。
 取り分け、武塔神については日本の神様かどうかも考えねばなりません。だって、武塔神の御加護を受けた蘇民将来が、どう見ても日本人の名前とは思えない。弟なんて巨旦将来ですぜ?
 牛頭天王は、もっと判りやすく、神佛習合から現れた神様です。何せ、祇園精舎の守護神だそうですから。
 明治政府の神仏分離令がなかったら、こうはならなかったと思われますね。八坂神社は祇園社のままだったろうし、津島神社も天王社のままだったことでしょう。ただ、どちらも蘇民将来のお守りを今でも頒布しているあたり、矜持を感じますな。
 
 
 以上、あくまでも素人自説であることは言うまでもありませんですはい。
 
 

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