「コレクト倶楽部 古代文明編III」
を嘆きとともに……。(ToT)



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 撮影者もやる気が出ないので、普段にも増して背景が適当です(苦笑)。

 
 UHA味覚糖「コレクト倶楽部 古代文明編III」です。
 長らくの沈黙ののちの第三弾製作の発表から、さらに散々待たせてくださっての、ようやくの発売でした。
 
 が…………。

 
UHA味覚糖
 
 
ツタンカーメン王の黄金の玉座
「ツタンカーメン王の黄金の玉座」です。
 まあ、このへんは序の口ということで、深くは追及しますまい。
 お父さんの日曜大工みたく足が一本浮いているのも、ご愛嬌かと。

 
ツタンカーメン王の香油瓶
「ツタンカーメン王の香油瓶」です。
 早速、チェック入ります。
 ご覧のとおり、向かって右のパーツが一つ外側に傾いてますよね。裏側から見ると根元からひん曲がっており、明らかに不良品でした。
 とはいえ後述の理由もあり、わざわざメーカーにクレーム入れるのも阿呆らしいので、放置なのです。
 瓶の表面のヒエログリフも、傾いてプリントされてますねぇ。
 しかも、瓶の首のヒエログリフはと言えば…………。
ツタンカーメン王の香油瓶……雑にシール貼りやがってぇ。
 シールでしたよ。
 それも、見てのとおり雑な貼りかたしてくれてます(涙)。返品交換したところで、この箇所までは変わりますまい。

 
ツタンカーメン王のカー像
「ツタンカーメン王のカー像」です。
 ツタンカーメン王の物が続きますね。監修の吉村作治教授のご趣味なのでしょうか。
 遠目に見ている分には、それも、このアングルからなら問題ないのですが。
ツタンカーメン王のカー像……酔っ払ってます?
 正面は、これです。
 もっとも、これが第一弾、第二弾であれば、「本物もきっと傾いているんだな」と納得するところなのですが、第三弾の出来を考えると、はたして本物に忠実に傾けたのか、それとも単なる粗悪品なのか、迷ってしまうのです。
 ちなみに、お顔の出来は、アップの撮影に耐えられないほど酷いものです。

 
ひざまずくトトメス3世像
「ひざまずくトトメス3世像」です。
 本来、彫像系はコレクト倶楽部では目玉商品なんですが……。
 これの表面の質感を一言で表現するなら“らくがん”です。和菓子の。

 
ネフェルト王妃座像
「ネフェルト王妃座像」です。
 上に同じく目玉となるべきラインナップだったはずなのですが。
 彫り込みが甘いですね。お顔がつぶれてしまっていて、じっくり見てもよく判りません。

 
黄金のホルス神像頭部
「黄金のホルス神像頭部」です。
「III」では注目のラインナップでした。
 いちおう及第点を差し上げていいと思います。
 とはいえ、それは細かなモールドがないゆえにボロが目立たない、というだけなのですが……。

 
書記座像
「書記座像」です。
 怖すぎますっ!
 妖之佑は日本を巡回している「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」で、これの実物を見ましたから断言できます。
 こんな三流悪役レスラーみたいな目は、していません。

 
カバとハリネズミ
「カバとハリネズミ」です。
「III」の中では一番まともな出来でした。
 カバは「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」に展示されていたものに良く似ています(サイズも、ほぼ同じ)。
 ただ……台座のピンに固定するための穴がカバの足に空けられているのですが、それが足の裏の端っこに寄ってしまっていて下手に差すと足が割れそうです。しかも穴の角度もかなり傾いているので、差してもちゃんと立ってくれません。せっかくまともな出来だったのに、惜しいなあ。

 
アルテミス女神像
「アルテミス女神像」です。
 旧作のコレクト倶楽部のギリシア神話モノは某オークションでは比較的人気者なのです。当然、これにも期待が寄せられたはずです。
 が、裏切られました。
 コレクト倶楽部では本来、この手の神像はポリストーン(石の粉を混合した樹脂。出来上がりの質感が石に似る)製なのですが、これはよりにもよって軟性素材です。ちょいと指で押すと動きますぜ、お客さん。当然、エッジが甘くなってしまい、高級感ゼロですね。

 
グディアの座像
「グディアの座像」です。
 何と申しますか。
 熊野の那智に行きますと、お土産屋さんの店先に並んでいる那智の石の加工品の低価格なヤツが、これとよく似ていますね。
 そんな感じっス。

 
イシュタールの女神像
「イシュタールの女神像」です。
 コレクト倶楽部では数少ないメソポタミア文明モノですが。
 アップで写したら、彼女、怒るでしょうねぇ。
 型抜きしたあとのパーティング・ラインは仕方ないとしても、裸像なんですから目立つ部分くらいは消してくださいよ。

 
四羊銅方尊
「四羊銅方尊」です。
 これも「III」では期待の品だったのですが。
 見た目は、まあまあ。
 でも、手に取って見ますと、モールドは浅くて薄い。残念なのです。

 
 この他にシークレットとして「バーミヤン西大仏」がありますが、はっきり言って欲しくありません。よりにもよって、爆破後の姿ですから。
 せっかくシークレット扱いにするなら、タリバンに破壊される前の形にしていただきたかったですね。
 こんなのが、どうして某オークションで高騰しているのか、理解に苦しみますよ。



 お口直しに。
「コレクト倶楽部 古代文明編」、つまり名誉あるシリーズ第一弾、しかも中でも特に珠玉の出来だと妖之佑が思っている一品の写真を掲載させていただきます。
 どうぞ、ご覧くださいませ。

© マックスファクトリー
 
ネフェルティティ王妃胸像
ネフェルティティ王妃胸像
ネフェルティティ王妃胸像
「ネフェルティティ王妃胸像」です。
 これより、もっともっと拡大写真にしても鑑賞に耐えられますよ。
 
「あちこち壊れてる不良品じゃないか」って?
 いいえ。それは本物の胸像の破損箇所までをも正確に再現してあるのですよ。
 以前、TBSの『世界ふしぎ発見!』で、この本物が映ったのですが、ブラウン管を通した限りではそっくりなのに驚かされました。さすがは、マックスファクトリーなのです。
 造型といい塗装といい、「素晴らしい」の一言に尽きます。もちろんポリストーン製ですので質感もバッチリ。これで315円(税込)だったのですから、安すぎるくらいですよね。
 
「III」でも、こーゆー出来を期待してたのになぁ……。
 造型がマックスファクトリーじゃなかったなんて、がっかりですよ。

 
 そのうち、第一弾、第二弾の写真をきちんと並べてみたいと思っています。
 その際は、擬似博物館みたいにできると楽しいのですが、はてさて。

写真撮影:EPSON CP-800  
画像加工:Dibas32

 
庭に出る
 
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