仮面ライダーのマシン
(メタルメカコレクション 版)



 
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 ご覧のとおり、仮面ライダーの相棒であるバイクたちでございます。
 バンダイの「メタルメカコレクション」にラインナップされているもので、スケールは1/24です。

 
© 石森プロ・東映
 
 
サイクロン
 本郷ライダー&一文字ライダーが初期の頃に使用していたサイクロン号です。
 原作者である石森章太郎氏のデザイン画に非常に忠実な造型で、カフェ・レーサー風のフル・カウリングと、左右で六本あるマフラーが特徴です。
 ただ、現実的なお話をしますと、マフラーは一対だけが本物で残り四本は飾りだったそうです。まあ、ベース・マシンがホンダCB350の二気筒ですから、当然ですけどね。

サイクロンサイクロン
 前後左右にある野球のホームベースみたいな五角形のトレードマークですが。
 たまに誤解されるかたがおられますが、これは仮面ライダーを意味する紋章ではありません。本郷猛や一文字隼人が籍を置く立花レーシングクラブのマークなのです。
 つまり、仮面ライダーは立花レーシングクラブ所属なんですね♪

サイクロン
 この模型を手にして思い知ったんですが。
 サイクロン号って、わりと四角ばってたんですね。カウルから受ける印象が丸いだけに意外でした。

サイクロンの比較
 右は同じバンダイの「S.I.C.匠魂」にラインナップされているサイクロン号です(提供:笑う満月さま)。ほぼ同サイズなので並べてみました。
 匠魂では造型師独自の解釈によるアレンジがなされているため、本編に登場したものから離れた外見になっていますが、なかなかいいデザインだと思います。今年11月公開予定の劇場版『仮面ライダー THE FIRST』にも、この形のマシンを登場させたら良かったのに、などと思います(サイトを見る限り新サイクロンのタイプですね、劇場版のマシンは)。

 
 
 
新サイクロン
 カフェ・レーサー風の初代サイクロンからオフ・ロード用の改造サイクロンを経てきた二人のライダーが到達した相棒が、この新サイクロン号です。
 走行スピードがあまりにも速すぎるため停車時にはパラシュートを開く、という設定が凄かったですね。

新サイクロン
 現実世界の面では、スズキ自動車がデザインに参加したこともあってか、撮影現場での使い勝手は、かなり良かったそうです。ベース・マシンがスズキの名車・ハスラーTS250ですから、バイク・アクションには持ってこいですよね。

新サイクロン
 かなりの悪役ヅラなんです、実は。
 これは初期型なのでまだましですが、すぐにヘッド・ライトの部分にまるでアイシャドゥのような青い塗装がなされ、表情のきつさが一層強調されました。
 個人的には、この初期型のほうが好きなのです。

新サイクロン
 この翼はジャンプ時のみ伸ばして使用するもので、これにより旧サイクロンよりも機動性が大幅にアップしました。

 
 
 
ハリケーン
 三人目の仮面ライダーであるV3が愛用するハリケーン号です。
 しっかり「V3」のマーキングがなされてますね。

ハリケーン
 こちらも現実的なお話ですが。
 デザイン・設計・製作すべてがスズキ自動車の手によるものとなったため、新サイクロンよりもさらにアクション・シーンの撮影がやりやすくなったそうです。側面の「SUZUKI」のロゴに、その誇りが顕れているのでしょうか。
 ベース・マシンはハスラーかと思いきや、モトクロス用のTM250だそうです。たしかに、ハスラーTS250には、エンジン下を通ってから跳ね上がる形の、いわゆる「コブラ・マフラー」はなかったはずですよね。

ハリケーン
 正面にあるのはライトではなく、タイフーン(風車)です。走行速度に応じて色が変わるのだとか。
 妖之佑は、そんなことよりは、ライダーV3が夜間走行の問題をどう解決したのかが気になってしかたありません。
 両翼は伸縮型で、飛行時(空を飛べるんですね、これ)には伸びます。

 
 
 
三台揃い
 三役揃い踏みであります。


 
 なかなかに良くできた模型だと思います。昭和の仮面ライダー好きなら買って損はありません。
 ですが、実は完成品ではありません。一部組み立て式になっており、人並みにプラモデルを作る程度の技量は要求されます。
 新サイクロンとハリケーンはオフロード・マシンのため、そのスタンドはサイド式です。パーツが細いプラスティック製なのが気になります。付け根がポキッといきそうで。ここは金属パーツにしていただきたかった部分であり、残念な点です。
 
 あと、ここにはありませんが、シリーズには、ちゃんと後期型の新サイクロン(アイ・シャドゥの塗られたヤツ)もラインナップされています。さらには、黄色のラインが入ったショッカーライダー用までも!
 できれば、改造サイクロンも出していただきたかったところですね。
 
 
 
 
 撮影:EPSON「CP-800
 加工:「Dibas32

 
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